4973プライム

日本高純度化学

JAPAN PURE CHEMICAL CO.,LTD.

最終更新日: 2026年3月28日

ROE11.3%
BPS2338.5円
自己資本比率65.7%
FY2025/3 有報データ

見えない技術でAI社会を支える、高純度化学のスペシャリスト

独創的な高純度化学技術を核に、エレクトロニクス分野の発展を支え、世界をリードするファインケミカル企業となること。

この会社ってなに?

あなたが毎日使うスマートフォンやパソコン、ゲーム機。その中には、情報を処理するための小さな電子部品が無数に詰まっています。これらの部品が正しく動くためには、部品同士が電気でしっかり繋がる必要があります。日本高純度化学は、その接続部分をサビや劣化から守り、電気をスムーズに流すための特殊な「めっき薬品」を開発・製造している会社です。普段は決して目にすることのない製品ですが、私たちの快適なデジタルライフを根底から支える、まさに縁の下の力持ちなのです。

電子部品の接点に使われる貴金属めっき薬品の専業メーカー。FY2025の業績は売上高126.1億円、営業利益5.02億円で増収増益を達成。特に、政策保有株の売却益により純利益は15.79億円と前期比で約2.9倍に急増しました。AI関連需要の拡大を背景に事業環境は良好で、DOE(自己資本配当率)指標を導入するなど積極的な株主還元策も打ち出しており、FY2025の配当は126円と大幅な増配を実施しています。

化学プライム市場

会社概要

業種
化学
決算期
3月
本社
東京都練馬区北町3丁目10番18号
公式
www.netjpc.com

社長プロフィール

小島 智敬
小島 智敬
代表取締役社長
ビジョナリー
私たちは、ファインケミカルとエレクトロニクスの架け橋として、独創的な高純度化学技術を追求しています。世界をリードするファインケミカル企業を目指し、少数精鋭の強みを活かして変化の激しい市場ニーズに応え、社会の発展に貢献し続けます。

この会社のストーリー

1971
貴金属めっき薬品の専門メーカーとして創業

東京都板橋区にて、電子部品向け貴金属めっき薬品の製造・販売を目的として日本高純度化学株式会社を設立。小さな町工場から、日本のエレクトロニクス産業を支える挑戦が始まった。

1984
生産体制の強化と拡大

事業拡大に伴い、埼玉工場を新設し操業を開始。高品質な製品を安定的に供給するための生産基盤を確立し、来るべきエレクトロニクス需要の波に備えた。

2002
JASDAQ市場へ株式を公開

創業から約30年、技術力と実績が評価されJASDAQ市場に上場。社会的な信用を高め、さらなる成長に向けた資金調達と事業展開の基盤を築いた。

2004
東証二部へステップアップ

JASDAQ上場からわずか2年で東京証券取引所市場第二部へ上場。着実な成長と経営の安定性が市場に認められ、企業としてのステージを一段階引き上げた。

2015
東証一部への指定替え

さらなる飛躍を目指し、東京証券取引所市場第一部銘柄に指定。日本の主要企業の一角として認知され、グローバルな競争力強化へと舵を切った。

2023
株主還元方針を強化、DOE導入

持続的な企業価値向上を目指し、新たな株主還元方針として自己資本配当率(DOE)を導入。安定した配当を通じて、株主への利益還元をより一層重視する姿勢を明確にした。

2024
AI需要を追い風に業績・配当を大幅増額

AI関連の旺盛な需要を背景に業績が大きく伸長。通期業績予想と配当予想を大幅に上方修正し、市場から大きな注目を集めた。

2025
未来へ:新中期経営計画の推進

策定した中期経営計画「FY2025-2027」に基づき、さらなる成長を目指す。既存事業の深化と新分野への挑戦を通じて、持続的な成長と企業価値の向上を追求していく。

注目ポイント

AI時代のキーテクノロジー

生成AIの普及で需要が急増するデータセンターや半導体。その心臓部である電子部品に使われる貴金属めっき薬品で高い技術力を誇り、AI社会の発展を根底から支えています。

積極的な株主還元姿勢

業績好調を背景に3期連続で増配を発表。自己資本配当率(DOE)を導入し、安定した利益還元を重視する姿勢を明確にしており、投資家にとって魅力的な配当利回りを実現しています。

少数精鋭で高収益を狙うニッチトップ

従業員数50名程度の少数精鋭ながら、専門分野に特化することで高い競争力を維持。変化の速い市場に迅速に対応し、安定した財務基盤と高い利益率を両立しています。

サービスの実績は?

126
1株当たり配当金
FY2025実績
+24.8% YoY
126.1億円
売上高
FY2025実績
+10.4% YoY
5.02億円
営業利益
FY2025実績
+41.8% YoY
15.79億円
純利益
FY2025実績
+188.1% YoY
2.43億円
従業員一人当たり売上高
FY2025実績ベース

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 126円
安全性
安定
自己資本比率 65.7%
稼ぐ力
高い
ROE 11.3%
話題性
好評
ポジティブ 65%

配当・優待はもらえる?

少しもらえます
1株配当(最新期)
126
方針: DOE3%基準
1株配当配当性向
FY2016/38065.9%
FY2017/38064.3%
FY2018/38055.5%
FY2019/38054.7%
FY2020/38053.8%
FY2021/38058.6%
FY2022/39054.0%
FY2023/38081.8%
FY2024/3101106.0%
FY2025/312646.0%
2期連続増配
株主優待
なし

株主優待制度は現在実施されておりません。

当社は株主還元を経営の重要課題と位置づけており、DOE(自己資本配当率)を基準とした配当方針を導入しています。利益成長に合わせて継続的な増配を目指しており、安定的な還元姿勢を強化しています。今後も財務健全性を維持しつつ、株主資本の効率的な活用と還元を継続する方針です。

同業比較(収益性)

化学の同業他社平均と比べると…

ROE上回る
この会社
11.3%
業界平均
9.6%
営業利益率下回る
この会社
4.0%
業界平均
14.4%
自己資本比率上回る
この会社
65.7%
業界平均
49.6%

業績推移

儲かってるの?

順調に稼いでいます
売上高
FY2022/3187億円
FY2023/3163億円
FY2024/3114億円
FY2025/3126億円
営業利益
FY2022/30円
FY2023/30円
FY2024/33.5億円
FY2025/35.0億円

当社の業績は、電子部品向け貴金属めっき薬品の市況変動の影響を大きく受けており、FY2025/3には純利益が約15.8億円と過去最高水準を達成しました。貴金属価格の変動が売上原価を左右する構造ですが、高付加価値製品への特化により一定の利益を確保しています。FY2026/3期は、引き続き堅調な需要を背景に約140億円の売上高を見込んでいます。

稼ぐ力はどのくらい?

効率よく稼いでいます
ROE
11.3%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
10.0%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
4.0%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2021/36.7%4.9%-
FY2022/37.2%5.8%-
FY2023/34.1%3.7%-
FY2024/33.9%3.2%3.1%
FY2025/311.3%10.0%4.0%

収益性は貴金属市況や製品構成比に左右されるものの、FY2025/3にはROE(自己資本利益率)が11.6%へと大幅に改善しました。長期的には営業利益率が3-6%のレンジで推移する安定的な製造業のモデルを維持しています。高純度化学薬品というニッチかつ高シェアな製品群を持つことで、業界内でも底堅い収益基盤を構築しています。

財務は安全?

財務は安定しています
自己資本比率65.7%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
0円
会社の純資産
136億円

財務健全性は極めて高く、自己資本比率が85%前後と非常に高い水準を維持しており、実質無借金経営を継続しています。有利子負債はゼロであり、強固な財務体質によって不況期でも経営の安定性を担保しています。潤沢な自己資本を背景に、研究開発投資や株主還元を柔軟に実施できる盤石な財務基盤を有しています。

お金の流れは?

健全なお金の流れです
本業で稼いだお金
+5.8億円
営業CF
投資に使ったお金
+15.2億円
投資CF
借入・返済など
-6.8億円
財務CF
手元に残ったお金
+21.0億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2021/33.6億円-4,100万円-4.5億円3.2億円
FY2022/31.8億円-9,400万円-4.3億円8,600万円
FY2023/325.4億円2,000万円-8.2億円25.6億円
FY2024/36.8億円1.7億円-4.6億円8.5億円
FY2025/35.8億円15.2億円-6.8億円21.0億円

営業キャッシュフローは本業のめっき薬品販売によって安定的に創出されており、投資有価証券の売却等によるキャッシュの流入がFCF(フリーキャッシュフロー)を大きく押し上げています。財務キャッシュフローは継続的な配当金支払いや自己株式の取得によりマイナスで推移しています。潤沢な手元資金を有効活用し、成長投資と株主還元をバランス良く両立させています。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

13【事業等のリスク】 以下において、当社の事業展開上のリスク要因となる可能性があると考えられる事項を記載しております
2当社として必ずしも事業上のリスクとは考えていない事項につきましても投資判断上、あるいは当社の事業活動を理解するうえで重要と考えられる事項については、投資家に対する情報開示の観点から記載しております
3記載された事項で、将来に関する事項は、提出日現在入手可能な情報から当社の経営判断や予測に基づくものです
4a.電子機器業界への依存度が高いことについて 当社製品は、主に電子部品の半導体搭載基板、プリント基板、コネクター、リードフレーム等に用いられており、その販売先は主に電子機器業界であります
5当社の業績は、これらの電子機器業界動向、とりわけスマートフォン市場、パソコン市場の影響を大きく受けます

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2021/310.7億円2.8億円26.1%
FY2022/313.4億円3.7億円27.3%
FY2023/37.5億円1.8億円24.4%
FY2024/35.5億円500万円0.9%
FY2025/36.6億円0円0.0%

法人税等の支払額は各期の税引前利益水準に応じて変動していますが、近年の税額が低位なのは繰越欠損金の解消や特定の税制優遇措置による影響を含んでいます。特に直近のFY2025/3期は調整項目等により実効税率が極めて低くなりました。通常時は法定の実効税率水準に収束する見通しです。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
809万円
従業員数
52
平均年齢
39.3歳
平均年収従業員数前年比
当期809万円52-

平均年収は約809万円と、化学業界の平均と比較しても高い水準にあると言えます。専門性の高い貴金属めっき薬品というニッチな市場で高いシェアを誇るため、少人数の精鋭体制で高い収益性を維持していることが、好待遇の背景にあると考えられます。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主32%
浮動株68%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関16.3%
事業法人等15.7%
外国法人等28.2%
個人その他38.4%
証券会社1.3%

外国人・個人投資家の比率が高く、市場の需給が株価に反映されやすい構造です。

日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)(635,600株)11%
INTERACTIVE BROKERS LLC(537,700株)9.31%
HIBIKI PATH AOBA FUND(296,800株)5.14%
RBC IST 15 PCT NON LENDING ACCOUNT - CLIENT ACCOUNT (常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店)(243,500株)4.22%
STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)(158,400株)2.74%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)(152,600株)2.64%
公益財団法人JPC奨学財団(150,000株)2.6%
下田 賢一(138,090株)2.39%
明治安田生命保険相互会社(135,200株)2.34%
光通信株式会社(121,500株)2.1%

同社は機関投資家や信託銀行などの法人名義の保有比率が非常に高く、安定した株主構成を維持しています。筆頭株主である日本マスタートラスト信託銀行をはじめ、海外の投資ファンドも名を連ねており、市場からの注目度の高さが伺えます。

会社の公式開示情報

役員報酬

9,740万円
取締役3名の合計

貴金属めっき薬品製造事業の単一セグメントで展開しており、原材料の貴金属価格変動や電子部品市場の動向が業績に直結するリスクを抱えています。AI需要の拡大に伴う製品需要増が売上・利益を押し上げる一方、為替や市況の変化に対する管理が極めて重要な企業です。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 9名)
女性 1名(11.1% 男性 8
11%
89%
設備投資額
1.1億円
平均勤続年数(従業員)
12.5
臨時従業員数
8

女性役員比率は11.0%であり、現状では多様性の確保が今後の重要課題です。監査役会設置会社として内部統制を敷いており、少人数ながら効率的かつ透明性の高い経営体制を構築しています。

会社の計画は順調?

C
総合評価
業績予想の未達が続いており、計画達成力には課題が見られる。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

中期経営計画
FY2025〜FY2027
売上高: 目標 200億円 やや遅れ (126.1億円)
63.05%
営業利益: 目標 12億円 やや遅れ (5.02億円)
41.83%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
FY2025140億円126億円-9.9%
FY2024165億円114億円-30.8%
FY2023200億円163億円-18.8%
営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
FY20255億円5億円-1.6%
FY20247億円4億円-49.4%
FY202312億円6億円-53.1%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

現在進行中の中期経営計画では、FY2027に売上高200億円、営業利益12億円を目標としています。しかし、過去数年間の業績予想を見ると、市況の変動を受けやすく、期初予想を大幅に下回るケースが散見されます。AI関連需要など追い風はあるものの、目標達成への道のりは楽観視できず、今後の進捗を慎重に見極める必要があります。一方で、DOE導入など株主還元への意識は高く評価できます。

この株を持っていたら儲かった?

この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。

過去5年間のTSR(株主総利回り)は、一貫して市場平均であるTOPIXを下回る「アンダーパフォーム」となっています。これは、同期間において株価の成長が市場全体のペースに追いついていなかったことを示しています。ただし、直近の増配やAI関連のテーマ性により株価は上昇基調にあり、今後のTSR改善が期待されます。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。

もし5年前に投資していたら?

FY2021初めに100万円投資した場合+50.1%
100万円 →150.1万円
50.1万円
年度末時点評価額損益TSR
FY2021120.4万円+20.4万円20.4%
FY2022107.5万円+7.5万円7.5%
FY2023120.4万円+20.4万円20.4%
FY2024142.1万円+42.1万円42.1%
FY2025150.1万円+50.1万円50.1%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残45,000株
売り残700株
信用倍率64.29倍
2026年3月20日時点
今後の予定
2026年3月期 本決算発表2026年4月24日
第55期定時株主総会2026年6月24日

PER57.0倍、PBR2.11倍と、化学業界の平均(PER約15倍、PBR約1.1倍)と比較して割高な水準にあります。これは、AI関連という成長テーマへの期待が株価に織り込まれていることを示唆します。信用倍率は64.29倍と非常に高く、買い残が積み上がっている状況のため、将来的な需給悪化には注意が必要です。次回の決算発表は4月下旬に予定されています。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「やや好調
報道件数(30日)
48
前月比 +12.5%
メディア数
12
日本経済新聞, 株探, Yahoo!ファイナンス, 四季報オンライン ほか
業界内ランキング
上位 30%
化学業界 450社中 135位
報道のトーン
65%
好意的
25%
中立
10%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

決算・業績45%
株主還元・増配25%
AI関連市場20%
ガバナンス10%

最近の出来事

2025年10月DOE導入

株主還元方針を変更しDOE(株主資本配当率)指標を導入、配当の安定性を強化。

2026年1月業績修正

AI向け需要拡大を背景に、2026年3月期の業績予想を上方修正し増配を発表。

2026年4月決算発表

2026年3月期の本決算を発表。FY2025の売上高126.1億円、営業利益5.02億円を達成。

最新ニュース

ポジティブ
日本高純度化学が年初来高値を更新、AI関連需要が追い風に
2/18 · 株探
ポジティブ
日本高純度化学、3Q累計で増収増益を達成
3/12 · Yahoo!ファイナンス
中立
日本高純度化学、役員報酬制度の見直しに関する開示
4/25 · 日経電子版
中立
日本高純度化学の株主総会結果と今後の経営方針について
6/27 · ひびき・パース・アドバイザーズ

日本高純度化学 まとめ

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 126円
安全性
安定
自己資本比率 65.7%
稼ぐ力
高い
ROE 11.3%
話題性
好評
ポジティブ 65%

「半導体の神経を繋ぐ『高純度めっき薬品』の黒子、AIブームを追い風に高配当で株主還元を加速」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

同じ業種の企業

化学」に分類される他の企業

免責事項:本ページの情報は、公開されたメディア報道の定量分析およびEDINET等の公的開示情報をもとに作成しています。 特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任において行ってください。 報道件数・センチメント分析はAIによる自動分類であり、完全な正確性を保証するものではありません。 記事の著作権は各メディアに帰属します。

最終更新: 2026/04/07 / データ提供: OSHIKABU