日本高純度化学4973
JAPAN PURE CHEMICAL CO.,LTD.
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが毎日使うスマートフォンやパソコン、ゲーム機。その中には、情報を処理するための小さな電子部品が無数に詰まっています。これらの部品が正しく動くためには、部品同士が電気でしっかり繋がる必要があります。日本高純度化学は、その接続部分をサビや劣化から守り、電気をスムーズに流すための特殊な「めっき薬品」を開発・製造している会社です。普段は決して目にすることのない製品ですが、私たちの快適なデジタルライフを根底から支える、まさに縁の下の力持ちなのです。
電子部品の接点に使われる貴金属めっき薬品の専業メーカー。2025期の業績は売上高126.1億円、営業利益5.02億円で増収増益を達成。特に、政策保有株の売却益により純利益は15.79億円と前期比で約2.9倍に急増しました。AI関連需要の拡大を背景に事業環境は良好で、DOE(自己資本配当率)指標を導入するなど積極的な株主還元策も打ち出しており、2025期の配当は126円と大幅な増配を実施しています。
会社概要
- 業種
- 化学
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都練馬区北町3丁目10番18号
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2016/03期 | 8.3% | 7.4% | 11.4% |
| 2017/03期 | 7.9% | 6.9% | 10.9% |
| 2018/03期 | 8.0% | 6.7% | 10.1% |
| 2019/03期 | 7.9% | 6.7% | 9.8% |
| 2020/03期 | 8.2% | 7.0% | 8.0% |
| 2021/03期 | 6.6% | 5.5% | 5.7% |
| 2022/03期 | 7.1% | 5.9% | 6.4% |
| 2023/03期 | 4.1% | 3.5% | 3.5% |
| 2024/03期 | 3.9% | 3.3% | 3.1% |
| 2025/03期 | 11.2% | 9.6% | 4.0% |
| 3Q FY2026/3 | 13.3%(累計) | 8065.5%(累計) | 3.6% |
収益性は貴金属市況や製品構成比に左右されるものの、2025/03期にはROE(自己資本利益率)が11.6%へと大幅に改善しました。長期的には営業利益率が3-6%のレンジで推移する安定的な製造業のモデルを維持しています。高純度化学薬品というニッチかつ高シェアな製品群を持つことで、業界内でも底堅い収益基盤を構築しています。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 166億円 | 9.6億円 | 7.9億円 | 136.5円 | +28.2% |
| 2022/03期 | 187億円 | 12.0億円 | 9.7億円 | 166.8円 | +12.6% |
| 2023/03期 | 163億円 | 5.7億円 | 5.7億円 | 97.8円 | -13.1% |
| 2024/03期 | 114億円 | 3.5億円 | 5.5億円 | 95.3円 | -29.7% |
| 2025/03期 | 126億円 | 5.0億円 | 15.8億円 | 273.7円 | +10.4% |
当社の業績は、電子部品向け貴金属めっき薬品の市況変動の影響を大きく受けており、2025/03期には純利益が約15.8億円と過去最高水準を達成しました。貴金属価格の変動が売上原価を左右する構造ですが、高付加価値製品への特化により一定の利益を確保しています。2026/03期期は、引き続き堅調な需要を背景に約140億円の売上高を見込んでいます。 【3Q 2026/03期実績】売上123億円(通期予想比88%)、営業利益4.4億円(同86%)、純利益14億円(同287%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
化学の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
貴金属めっき薬品製造事業の単一セグメントで展開しており、原材料の貴金属価格変動や電子部品市場の動向が業績に直結するリスクを抱えています。AI需要の拡大に伴う製品需要増が売上・利益を押し上げる一方、為替や市況の変化に対する管理が極めて重要な企業です。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 140億円 | — | 126億円 | -9.9% |
| 2024期 | 165億円 | — | 114億円 | -30.8% |
| 2023期 | 200億円 | — | 163億円 | -18.8% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 5億円 | — | 5億円 | -1.6% |
| 2024期 | 7億円 | — | 4億円 | -49.4% |
| 2023期 | 12億円 | — | 6億円 | -53.1% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
現在進行中の中期経営計画では、2027期に売上高200億円、営業利益12億円を目標としています。しかし、過去数年間の業績予想を見ると、市況の変動を受けやすく、期初予想を大幅に下回るケースが散見されます。AI関連需要など追い風はあるものの、目標達成への道のりは楽観視できず、今後の進捗を慎重に見極める必要があります。一方で、DOE導入など株主還元への意識は高く評価できます。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
株主還元方針を変更しDOE(株主資本配当率)指標を導入、配当の安定性を強化。
AI向け需要拡大を背景に、2026年3月期の業績予想を上方修正し増配を発表。
2026年3月期の本決算を発表。2025期の売上高126.1億円、営業利益5.02億円を達成。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
財務健全性は極めて高く、自己資本比率が85%前後と非常に高い水準を維持しており、実質無借金経営を継続しています。有利子負債はゼロであり、強固な財務体質によって不況期でも経営の安定性を担保しています。潤沢な自己資本を背景に、研究開発投資や株主還元を柔軟に実施できる盤石な財務基盤を有しています。 【3Q 2026/03期】総資産20百万円、純資産167億円、自己資本比率56544.5%。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2016/03期 | 6.5億円 | 6,900万円 | 4.5億円 | 5.8億円 |
| 2017/03期 | 4.8億円 | 4,400万円 | 6.8億円 | 4.3億円 |
| 2018/03期 | 7.0億円 | 2,700万円 | 4.3億円 | 7.3億円 |
| 2019/03期 | 9.7億円 | 9,000万円 | 4.3億円 | 8.8億円 |
| 2020/03期 | 2.5億円 | 1.5億円 | 4.4億円 | 9,800万円 |
| 2021/03期 | 3.6億円 | 4,000万円 | 4.5億円 | 3.2億円 |
| 2022/03期 | 1.8億円 | 9,300万円 | 4.3億円 | 8,700万円 |
| 2023/03期 | 25.4億円 | 1,900万円 | 8.2億円 | 25.6億円 |
| 2024/03期 | 6.8億円 | 1.7億円 | 4.6億円 | 8.5億円 |
| 2025/03期 | 5.8億円 | 15.2億円 | 6.8億円 | 21.0億円 |
営業キャッシュフローは本業のめっき薬品販売によって安定的に創出されており、投資有価証券の売却等によるキャッシュの流入がFCF(フリーキャッシュフロー)を大きく押し上げています。財務キャッシュフローは継続的な配当金支払いや自己株式の取得によりマイナスで推移しています。潤沢な手元資金を有効活用し、成長投資と株主還元をバランス良く両立させています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は11.0%であり、現状では多様性の確保が今後の重要課題です。監査役会設置会社として内部統制を敷いており、少人数ながら効率的かつ透明性の高い経営体制を構築しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 809万円 | 52人 | - |
平均年収は約809万円と、化学業界の平均と比較しても高い水準にあると言えます。専門性の高い貴金属めっき薬品というニッチな市場で高いシェアを誇るため、少人数の精鋭体制で高い収益性を維持していることが、好待遇の背景にあると考えられます。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
過去5年間のTSR(株主総利回り)は、一貫して市場平均であるTOPIXを下回る「アンダーパフォーム」となっています。これは、同期間において株価の成長が市場全体のペースに追いついていなかったことを示しています。ただし、直近の増配やAI関連のテーマ性により株価は上昇基調にあり、今後のTSR改善が期待されます。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 80円 | 65.9% |
| 2017/03期 | 80円 | 64.3% |
| 2018/03期 | 80円 | 55.5% |
| 2019/03期 | 80円 | 54.7% |
| 2020/03期 | 80円 | 53.8% |
| 2021/03期 | 80円 | 58.6% |
| 2022/03期 | 90円 | 54.0% |
| 2023/03期 | 80円 | 81.8% |
| 2024/03期 | 101円 | 106.0% |
| 2025/03期 | 126円 | 46.0% |
株主優待制度は現在実施されておりません。
当社は株主還元を経営の重要課題と位置づけており、DOE(自己資本配当率)を基準とした配当方針を導入しています。利益成長に合わせて継続的な増配を目指しており、安定的な還元姿勢を強化しています。今後も財務健全性を維持しつつ、株主資本の効率的な活用と還元を継続する方針です。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 120.4万円 | 20.4万円 | 20.4% |
| 2022期 | 107.5万円 | 7.5万円 | 7.5% |
| 2023期 | 120.4万円 | 20.4万円 | 20.4% |
| 2024期 | 142.1万円 | 42.1万円 | 42.1% |
| 2025期 | 150.1万円 | 50.1万円 | 50.1% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PER57.0倍、PBR2.11倍と、化学業界の平均(PER約15倍、PBR約1.1倍)と比較して割高な水準にあります。これは、AI関連という成長テーマへの期待が株価に織り込まれていることを示唆します。信用倍率は64.29倍と非常に高く、買い残が積み上がっている状況のため、将来的な需給悪化には注意が必要です。次回の決算発表は4月下旬に予定されています。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2016/03期 | 10.5億円 | 3.4億円 | 32.4% |
| 2017/03期 | 10.0億円 | 2.9億円 | 28.5% |
| 2018/03期 | 11.8億円 | 3.5億円 | 29.7% |
| 2019/03期 | 11.6億円 | 3.1億円 | 26.9% |
| 2020/03期 | 11.7億円 | 3.1億円 | 26.4% |
| 2021/03期 | 10.7億円 | 2.8億円 | 26.1% |
| 2022/03期 | 13.4億円 | 3.6億円 | 27.3% |
| 2023/03期 | 7.5億円 | 1.8億円 | 24.4% |
| 2024/03期 | 5.5億円 | 500万円 | 0.9% |
| 2025/03期 | 6.6億円 | 0円 | 0.0% |
法人税等の支払額は各期の税引前利益水準に応じて変動していますが、近年の税額が低位なのは繰越欠損金の解消や特定の税制優遇措置による影響を含んでいます。特に直近の2025/03期期は調整項目等により実効税率が極めて低くなりました。通常時は法定の実効税率水準に収束する見通しです。
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