レック7874
LEC,INC.
どんな会社?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが年末の大掃除で、白いスポンジを使ってシンクや蛇口の水垢をピカピカにした経験はありませんか?その魔法のようなスポンジこそ、レックの看板商品「激落ちくん」です。また、夏が近づくと気になる害虫対策で使われる、煙が出るタイプの殺虫剤「バルサン」も、今ではレックが手掛けています。普段よく利用する100円ショップやドラッグストアに並んでいる便利な掃除グッズやキッチン用品も、実はレックが開発した製品かもしれません。あなたの快適な暮らしは、気づかないうちにレックの製品に支えられているのです。
日用品メーカーのレックは、2025期に売上高663.0億円、営業利益27.10億円を達成し、2024期の16.28億円から大幅な増益となり収益性が回復しました。主力の「激落ちくん」ブランドが安定した基盤を築く一方、買収した「バルサン」事業もポートフォリオに加わり、成長ドライバーの多様化を進めています。原材料価格の変動を吸収しつつ、安定的な利益成長軌道に乗せられるかが、今後の株価を左右する重要なポイントです。
会社概要
- 業種
- 化学
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都中央区京橋二丁目1番3号
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
2025/03期実績
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 12.2% | 6.1% | - |
| 2022/03期 | 6.5% | 3.2% | - |
| 2023/03期 | 2.6% | 1.2% | - |
| 2024/03期 | 2.2% | 0.9% | 2.7% |
| 2025/03期 | 4.7% | 1.9% | 4.1% |
| 3Q 2026/03期 | 8.2%(累計) | 2.8%(累計) | 7.7% |
収益性は、2023/03期の営業利益率1.6%を底として、生産効率の改善や価格改定により回復基調にあります。2021/03期時点では10.6%と高い利益率を誇っていましたが、近年のコスト増がROEやROAを一時的に圧迫する要因となりました。足元では営業利益率が4.1%まで戻りつつあり、効率的な経営体制の再構築が収益性改善の鍵となっています。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | 増収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 497億円 | — | 41.7億円 | 122.0円 | — |
| 2022/03期 | 514億円 | — | 22.8億円 | 66.4円 | +3.5% |
| 2023/03期 | 555億円 | — | 9.4億円 | 27.2円 | +7.9% |
| 2024/03期 | 608億円 | 16.3億円 | 8.0億円 | 22.9円 | +9.6% |
| 2025/03期 | 663億円 | 27.1億円 | 17.3億円 | 52.8円 | +9.1% |
レックは「激落ちくん」などの日用品事業を主軸に展開し、積極的な製品開発と販路拡大によって売上高は5期連続で増収を達成しました。特に2025/03期には売上高が約663億円に達し、前年比でも堅調な成長を維持しています。原材料高や物流費の影響で一時的に営業利益が低迷する局面もありましたが、現在は高付加価値製品へのシフトが進み、利益面でも回復傾向にあります。 【3Q 2026/03期実績】売上529億円(通期予想比76%)、営業利益41億円(同136%)、純利益26億円(同128%)。営業利益は既に通期予想を超過しており、上振れの可能性が高い。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
化学の同業他社平均(自社を除く当サイト掲載銘柄より算出)と比べると…(自社は直近の年次実績で比較)
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
日用品メーカーとして清掃・サニタリー用品を主軸に展開しており、バルサン事業の買収などでポートフォリオを拡充しています。主な事業リスクとして、原材料価格の変動や為替影響、および国内少子高齢化に伴う市場縮小への対応が有価証券報告書等で重要な経営課題として認識されています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2022期 | 530億円 | — | 514億円 | -3.0% |
| 2023期 | 560億円 | — | 555億円 | -1.0% |
| 2025期 | 630億円 | — | 663億円 | +5.2% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2022期 | 55億円 | — | 32.1億円 | -41.7% |
| 2023期 | 20億円 | — | 9.1億円 | -54.5% |
| 2025期 | 10億円 | — | 27.1億円 | +171.0% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
過去(2022期-23)の業績予想は、原材料価格高騰などの外部環境悪化を受け、大幅な未達が続いていました。しかし、直近の2025期では期初予想10億円を大幅に上回る27.1億円の営業利益を達成し、回復を鮮明にしています。現在進行中の中期経営計画「CORREC Innovation 2029」では、具体的な売上・利益目標よりも自己資本配当率(DOE)5%水準という株主還元方針を重視しており、安定配当への意識がうかがえます。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
連結本決算の経常利益予想を上方修正し、26.5%の大幅増益を見込むと発表。
中間経常利益が2,516百万円に達し、事前予想を上回る着地となった。
中期経営計画「CORREC Innovation 2029」の進捗を公表し、DOE5%水準の安定配当を強調。
代表者プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
※ 有利子負債・純資産はいずれも3Q 2026/03期末時点
財務健全性は、積極的な設備投資と買収に伴う負債増により、自己資本比率は2021/03期の47.4%から2025/03期には38.5%へと低下しています。特に2024/03期以降、有利子負債が約993億円まで大幅に拡大しており、成長投資のための資金調達がバランスシートに大きく影響しました。今後は、借入金を活用した事業拡大の成果を早期に収益へ転換し、財務の安定性を高めるフェーズにあります。 【3Q 2026/03期】総資産942億円、純資産384億円、自己資本比率34.3%、有利子負債373億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 56.1億円 | ▲41.8億円 | ▲23.1億円 | 14.3億円 |
| 2022/03期 | 33.5億円 | ▲95.9億円 | 35.5億円 | ▲62.4億円 |
| 2023/03期 | 33.7億円 | ▲74.2億円 | 68.5億円 | ▲40.5億円 |
| 2024/03期 | 59.4億円 | ▲22.5億円 | 22.5億円 | 36.9億円 |
| 2025/03期 | 42.1億円 | ▲108億円 | ▲2.5億円 | ▲65.5億円 |
営業キャッシュフローは安定してプラスを維持し、本業で稼ぐ力を示していますが、設備投資や買収に伴う投資キャッシュフローの支出が大きく、フリーキャッシュフローは変動が激しい状況です。特に2025/03期には約108億円の投資支出が発生し、成長に向けた資金投下が優先されています。潤沢な営業キャッシュ・インを原資に、戦略的な成長投資と負債の適正化を並行する経営スタイルが続いています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は8.0%となっており、さらなる多様性の推進が求められる段階です。監査体制については監査報酬4,700万円を投じて適正なガバナンスを維持しており、20社の連結子会社を抱えるグループ経営体制において、内部統制の強化を重視した経営を行っています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 525万円 | 924人 | - |
従業員平均年収は525万円であり、国内の製造業における平均的な水準に位置しています。売上の成長とともに安定的な昇給が図られている背景には、日用品市場における「激落ちくん」等の高付加価値商品の安定した需要が支えとなっていると考えられます。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、市場平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
過去5年間のTSR(株主総利回り)は、全ての年でTOPIXのパフォーマンスを下回る「アンダーパフォーム」となっています。特に2023期までは業績の低迷が続き、株価が伸び悩んだことが主な要因です。2025期には大幅な増益を達成したものの、同期間のTOPIXの上昇率が非常に高かったため、相対的に劣後する結果となりました。株主還元策としてDOEを重視する方針を打ち出しており、今後の安定配当と業績回復による株価上昇が、TSR改善の鍵となります。
※ 配当を含む株主総利回り(TSR)ベースです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 40円 | 58.8% |
| 2017/03期 | 24.5円 | 40.4% |
| 2018/03期 | 15円 | 20.5% |
| 2020/03期 | 17円 | 23.8% |
| 2021/03期 | 34円 | 27.9% |
| 2022/03期 | 30円 | 45.2% |
| 2023/03期 | 20円 | 73.4% |
| 2024/03期 | 20円 | 87.5% |
| 2025/03期 | 20円 | 37.9% |
| 権利確定月 | 3月 |
配当方針としてDOE(純資産配当率)5%水準を目標に掲げており、持続的な成長と株主への利益還元を両立させる安定配当を重視しています。直近は利益水準の回復に伴い配当性向も最適化されつつあり、株主還元への意識が高まっています。今後も業績拡大を通じた配当原資の確保と、DOE基準に基づいた還元が期待されます。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 119.5万円 | 19.5万円 | 19.5% |
| 2022期 | 87.0万円 | ▲13.0万円 | -13.0% |
| 2023期 | 81.9万円 | ▲18.1万円 | -18.1% |
| 2024期 | 112.4万円 | 12.4万円 | 12.4% |
| 2025期 | 121.0万円 | 21.0万円 | 21.0% |
※ 配当込みで算出したTSR(株主総利回り)です。配当は再投資すると仮定しています。各期の値は有価証券報告書「主要な経営指標等の推移」の株主総利回りです。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
信用倍率は1倍を割り込み、売り残が買い残を上回る「売り長」の状態で、将来の株価下落を見込む投資家が多い一方、買い戻しによる株価上昇のエネルギー(踏み上げ)が溜まっているとも解釈できます。業界平均と比較するとPER・PBRともにやや割安な水準にあり、今後の業績回復がさらに進めば、見直し買いが入る余地がありそうです。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 54.0億円 | 12.3億円 | 22.7% |
| 2022/03期 | 33.0億円 | 10.2億円 | 31.0% |
| 2023/03期 | 10.8億円 | 1.4億円 | 12.9% |
| 2024/03期 | 16.9億円 | 8.9億円 | 52.8% |
| 2025/03期 | 30.0億円 | 12.8億円 | 42.4% |
法人税等の実効税率は年度ごとに変動が見られ、2024/03期には税引前利益約17億円に対して税負担率が50%を超えるなど、一時的な会計上の要因で高い水準となりました。2025/03期には利益水準が約30億円まで回復し、実効税率も42.4%へと落ち着きを見せています。今後は事業の収益安定化に伴い、法定実効税率に近い水準での推移が見込まれます。
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レック まとめ
「『激落ちくん』で家庭を席巻し、M&Aで『バルサン』も手に入れた、日本の暮らしを支える隠れたインフラ企業」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。