北の達人コーポレーション
Kitanotatsujin Corporation
最終更新日: 2026年3月27日
WEBマーケティングの力で『びっくりするほど良い』を届ける、お悩み解決の達人集団
データとマーケティングの力で、世界中の人々の悩みを解決し、生活を豊かにするリーディングカンパニーになること。
この会社ってなに?
あなたがインターネットの広告などで「目の下のクマに」「眉間のシワに」といった特定の悩みに特化した化粧品を見かけたことはありませんか?その裏側でヒット商品を生み出しているのが、北の達人コーポレーションです。同社は「ヒアロディープパッチ」のような、悩みに深く寄り添う商品を開発しています。「びっくりするほど良い商品ができた時にしか発売しない」というユニークな哲学を持ち、本当に効果が期待できるものだけを、私たち消費者に直接インターネットを通じて届けてくれる会社なのです。
化粧品・健康食品のD2C(ネット通販)企業。FY2025は売上高118.3億円、営業利益16.75億円を記録しましたが、翌期は減収減益予想と成長に陰りが見られます。FY2023に営業利益が5.1億円まで落ち込んだ後、一度は回復したものの、広告宣伝費の増加が収益を圧迫しています。この状況を打開すべく、カラーコンタクトレンズ販売会社を買収するなどM&Aを積極化し、事業の多角化を急いでいる段階です。
会社概要
- 業種
- 化学
- 決算期
- 2月
- 本社
- 北海道札幌市中央区北一条西一丁目6番地 さっぽろ創世スクエア
- 公式
- www.kitanotatsujin.com
社長プロフィール

私たちは『びっくりするほど良い商品ができた時にしか発売しない』という信条を貫いています。独自のWEBマーケティングとデータに基づいた商品開発でお客様一人ひとりの深い悩みに応え、世界中の人々の生活を豊かにすることを目指します。
この会社のストーリー
木下勝寿氏が、北海道の特産品を販売するECサイトのコンサルティング事業を開始。これが北の達人コーポレーションの原点となる。
ECコンサルティングから自社での商品開発・販売へと事業転換。北海道の素材を活かした健康食品や化粧品のネット通販を本格的にスタートさせた。
設立から10年で株式上場を果たす。独自のWEBマーケティング力と少数精鋭の商品戦略が評価され、企業として新たなステージへ進んだ。
札幌証券取引所から東証二部、そして東証一部(現プライム市場)へと駆け上がる。企業の成長性と信頼性が市場に広く認められた瞬間だった。
業績の急拡大を背景に株価が上場来高値を更新。D2C(Direct to Consumer)モデルの成功例として、市場から大きな注目を集めた。
急成長から一転、広告宣伝費の増加などで減収減益を経験。市場環境の変化に対応すべく、ビジネスモデルの再構築という課題に直面する。
カラコン販売会社を子会社化するなど、M&Aを積極的に活用。既存事業とのシナジーを創出し、新たな成長ドライバーの獲得を目指す。
「中期経営計画2028」を策定し、新たな成長軌道への回帰を目指す。データドリブンな経営をさらに強化し、再び高成長企業となることを誓う。
注目ポイント
「本当に良いものができた時しか発売しない」という哲学を貫徹。商品数は少ないながらも、ギネス世界記録に認定される商品を生み出すなど、高い品質と顧客満足度を誇ります。
D2Cとサブスクリプションを組み合わせたビジネスモデルが強み。独自の広告投資指標を用いて効率的な顧客獲得を実現し、高い利益率を生み出す仕組みを構築しています。
連結配当性向30%を目標に掲げ、安定的な配当を実施。さらに、高利回りな自社製品の株主優待も魅力で、株主への利益還元に積極的な姿勢を示しています。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 0.7円 | 43.5% |
| FY2017/3 | 1.6円 | 62.9% |
| FY2019/3 | 3.6円 | 38.7% |
| FY2020/3 | 4.3円 | 30.3% |
| FY2021/3 | 3円 | 30.0% |
| FY2022/3 | 2.9円 | 30.0% |
| FY2023/3 | 1.5円 | 60.7% |
| FY2024/3 | 2.2円 | 30.8% |
| FY2025/3 | 3.5円 | 40.4% |
| 権利確定月 | 3月 |
配当方針として連結配当性向30%程度を目標に掲げ、成長投資と株主還元をバランス良く両立させています。業績連動型の配当を基本としつつ、安定的な還元を継続する姿勢を維持しています。また、積極的な株主優待の拡充も行っており、総合利回りを高めることで長期的な株主の期待に応える方針です。
同業比較(収益性)
化学の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
当社の売上高はFY2024/3に約147億円へと大きく伸長しましたが、FY2025/3には約118億円へ減少しました。広告投資の最適化と新規顧客獲得の進捗が業績を大きく左右するビジネスモデルとなっており、直近のFY2026/3予想では先行投資の影響で営業利益が約9億円へ減益を見込んでいます。今後もD2C×サブスクリプションモデルにおける効率的な投資回収が成長の鍵を握ります。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 29.1% | 22.4% | - |
| FY2022/3 | 24.3% | 17.8% | - |
| FY2023/3 | 6.3% | 4.4% | - |
| FY2024/3 | 14.9% | 11.5% | 9.9% |
| FY2025/3 | 15.2% | 13.2% | 14.2% |
収益性はFY2021/3時点の営業利益率約22%をピークに変動が続いており、特に広告宣伝費の投下タイミングによって利益率が大きく影響を受けています。FY2023/3には営業利益率が5.2%まで低下しましたが、その後は筋肉質なコスト管理により回復傾向にあり、FY2025/3時点では14.2%まで戻しています。高い自己資本比率を維持しつつ、ROE(自己資本利益率)を二桁水準で安定させられるかが今後の安定成長の焦点です。
財務は安全?
当社は有利子負債ゼロを長年維持しており、85.9%という極めて高い自己資本比率を誇る強固な財務体質を構築しています。総資産はFY2025/3時点で約92億円まで拡大し、事業展開のための内部留保も厚く蓄積されています。現預金と利益剰余金のバランスが良好であるため、不測の事態にも耐えうる非常に健全なバランスシートです。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 6.8億円 | -6.1億円 | -5.5億円 | 7,200万円 |
| FY2022/3 | 17.5億円 | 2.0億円 | -3.6億円 | 19.5億円 |
| FY2023/3 | 1.1億円 | -1.4億円 | -3.6億円 | -2,700万円 |
| FY2024/3 | 4.5億円 | -2.8億円 | -2.2億円 | 1.8億円 |
| FY2025/3 | 18.1億円 | -5.3億円 | -3.7億円 | 12.8億円 |
営業キャッシュフローは広告出稿等の投資タイミングにより変動が大きいものの、FY2025/3には約18億円を創出し、本業での高い収益力を証明しています。フリーキャッシュフローも黒字基調を維持しており、過度な設備投資を必要としないD2Cモデルの優位性が表れています。財務CFは継続的な配当支払いによりマイナスで推移していますが、健全な範囲内での還元姿勢を示しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 20.5億円 | 6.6億円 | 32.3% |
| FY2022/3 | 21.0億円 | 7.6億円 | 36.2% |
| FY2023/3 | 5.4億円 | 2.0億円 | 36.4% |
| FY2024/3 | 14.8億円 | 4.8億円 | 32.8% |
| FY2025/3 | 17.0億円 | 5.0億円 | 29.2% |
法人税等の支払額は税引前利益の変動に連動しており、概ね実効税率に近い30%から36%程度で推移しています。FY2025/3には税引前利益が約17億円に対し、法人税等は約5億円となりました。税務上の特筆すべき繰越欠損金や優遇税制の影響は限定的であり、利益水準に応じた標準的な納税が行われています。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 653万円 | 220人 | - |
従業員の平均年収は653万円となっており、同業界や国内の平均水準と比較して安定した高めの給与体系を維持しています。短期間での離職も想定されるD2Cビジネスの特性上、優秀な人材の確保と定着を目的とした処遇がなされていると考えられます。
誰がこの会社の株を持ってる?
浮動株比率が高く、株式の流動性が高い反面、株価変動が大きくなりやすい傾向があります。 個人投資家の保有比率が高く、株主優待や配当の注目度が高い銘柄です。
創業者である木下勝寿氏が発行済株式の51.75%を保有しており、極めて強力な支配力を持つオーナー企業です。金融機関や信託銀行が上位株主に名を連ねていますが、創業者による安定的な経営基盤が構築されています。
会社の公式開示情報
役員報酬
化粧品・健康食品のD2C(消費者直接取引)事業を主軸に展開しており、広告投資を先行させ数ヶ月後に回収する独自モデルが財務の肝となっています。足元では広告宣伝費の増加により減益となる期も見られますが、強固な顧客データを基盤とした成長を目指しています。
この会社のガバナンスは?
社外取締役を過半数(約55%)登用し、女性役員比率も22.2%と多様性に配慮したガバナンス体制を整備しています。連結子会社を抱える規模感に合わせ、監査等委員会設置会社として透明性の高い経営監視が行われています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 135億円 | 120億円 | 118億円 | -12.6% |
| FY2024 | 158億円 | — | 147億円 | -7.4% |
| FY2023 | 76億円 | — | 98億円 | +29.5% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 15億円 | 16億円 | 17億円 | +8.6% |
| FY2024 | 14億円 | — | 14億円 | +3.3% |
| FY2023 | 10億円 | — | 5億円 | -49.2% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
2028年2月期を最終年度とする「中期経営計画2028」では、売上高300億円、営業利益30億円という高い目標を掲げています。しかし、計画初年度であるFY2026の会社予想は売上高102.9億円、営業利益8.97億円と減収減益を見込んでおり、目標達成へのハードルは極めて高いと言わざるを得ません。過去の業績予想も売上高は未達傾向、利益はブレが大きく、計画達成能力には疑問符が付きます。M&Aによる新規事業の貢献が計画達成の鍵を握ります。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
過去5年間のTSR(株主総利回り)は、全ての年でTOPIXを大幅に下回る「アンダーパフォーム」となっています。特にFY2024以降はその差が顕著です。これは、同社の主力事業の成長が鈍化し、減益局面に入ったことで、株価が長期的な下落トレンドを続けていることが主な原因です。増配や株主優待拡充といった株主還元策を打ち出しているものの、根本的な業績回復への期待が形成されず、投資家からの評価が低迷していることを示唆しています。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 119.2万円 | +19.2万円 | 19.2% |
| FY2022 | 43.9万円 | -56.1万円 | -56.1% |
| FY2023 | 65.9万円 | -34.1万円 | -34.1% |
| FY2024 | 42.3万円 | -57.7万円 | -57.7% |
| FY2025 | 33.0万円 | -67.0万円 | -67.0% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
信用倍率は1.76倍と比較的拮抗しており、買い方と売り方の需給バランスが取れている状態です。一方で、同業他社比較ではPER・PBRともに業界平均を上回っており、株価は割高と判断される可能性があります。ただし、配当利回りは平均より高く、株主優待も考慮すると個人投資家からの関心は維持されやすいと考えられます。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
中期経営計画2028を策定し、先行投資型のビジネスモデルからの収益最大化を明示。
リバースチェーンコンサルティングを子会社化し、カラコン販売領域での販促強化を開始。
第3四半期決算にて広告宣伝費の先行投入により純利益が前年同期比48%減となったことを発表。
最新ニュース
北の達人コーポレーション まとめ
ひとめ診断
「『びっくりするほど良い商品』を武器に高収益を誇ったD2Cの雄が、成長の壁をM&Aで乗り越えようと模索している」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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