4221プライム

大倉工業

Okura Industrial Co.,Ltd.

最終更新日: 2026年3月27日

ROE7.7%
BPS5585.8円
自己資本比率55.3%
FY2025/3 有報データ

香川から世界へ、高機能フィルムで未来を彩る技術集団

新価値創造を通じて、未来社会に貢献するグローバル・スペシャリティ・カンパニーを目指す。

この会社ってなに?

あなたがコンビニで手にするポテトチップスの袋や、スーパーに並ぶ食品の多くは、大倉工業が作るフィルムで包装されているかもしれません。また、毎日使っているスマートフォンの画面やリビングのテレビが綺麗に見えるのも、同社の作る「光学フィルム」という特殊なフィルムのおかげです。さらに、あなたが住んでいる家の壁紙や床材などの建築材料も手掛けており、気づかないうちに私たちの生活の様々な場面を裏側で支えている会社なのです。

合成樹脂フィルム大手の老舗企業。直近の2025年12月期決算では、売上高866.6億円、営業利益61.85億円と増収増益を達成。特に液晶ディスプレイ向け光学フィルムなどの新規材料部門が成長を牽引しており、中国BOEとの合弁会社設立により海外展開を加速させています。さらにパッケージ事業のフジコーを買収するなどM&Aにも積極的で、来期は売上高980億円、営業利益65億円と更なる成長を見込んでおり、5期連続増配と株主還元にも意欲的です。

化学プライム市場

会社概要

業種
化学
決算期
12月
本社
香川県丸亀市中津町1515番地
公式
www.okr-ind.co.jp

社長プロフィール

福田 英司
代表取締役 社長執行役員
挑戦者
当社グループは、創業以来培ってきた技術力と開発力を基盤に、常に新しい価値を創造し、社会の進歩と発展に貢献することを目指しています。中期経営計画「OKURA-2026」では、既存事業の収益力強化と成長事業への経営資源集中を図り、グローバル市場での競争力を高め、持続的な企業価値向上を実現してまいります。

この会社のストーリー

1947
大倉工業株式会社、創業

香川県丸亀市にて、各種包装資材の製造・販売を目的として大倉工業株式会社を設立。地域社会と共に歩み始める。

1955
ポリエチレンフィルム事業へ進出

ポリエチレンフィルムの将来性に着目し、製造を開始。これが後の合成樹脂事業の礎となり、会社の成長を牽引していく。

1972
オークラホテル丸亀を開業

地域への貢献と事業の多角化を目指し、ホテル事業に進出。グループの新たな一面を切り開く。

2000
光学フィルム市場への本格参入

液晶ディスプレイ市場の拡大を受け、長年培ったフィルム技術を応用し、高機能な光学フィルム分野へ本格参入。新規材料事業が新たな柱となる。

2008
リーマンショックによる業績悪化

世界的な金融危機の影響を受け、主要事業が打撃を受け営業赤字を計上。厳しい経営環境に直面する。

2020
海外大手BOEグループとの協業開始

中国の液晶パネル大手BOEグループと提携し、光学フィルムの販売拡大と海外展開を加速。グローバル市場での存在感を高める。

2024
5期連続増配と中期経営計画「OKURA-2026」始動

安定した収益基盤と株主還元姿勢を背景に5期連続の増配を発表。2026年度を最終年度とする新中期経営計画をスタートさせ、更なる成長を目指す。

注目ポイント

世界が認める高機能フィルム技術

液晶ディスプレイに不可欠な光学フィルムなど、高い技術力が求められる製品で世界市場をリード。中国のパネル大手BOEとも提携し、グローバルでの成長が加速しています。

5期連続増配!株主還元への高い意識

業績好調を背景に、5期連続で増配を実施。配当利回りも高く、株主への利益還元を重視する姿勢が魅力です。QUOカードなどの株主優待も充実しています。

M&Aと新規事業で未来へ投資

パッケージ事業の強化を目的としたM&Aや、地域材を活用した木材事業への参画など、既存事業の強化と同時に新たな成長分野へ積極的に投資しています。

サービスの実績は?

866.6億円
連結売上高
2025年12月期実績
+6.7% YoY
61.85億円
連結営業利益
2025年12月期実績
+35.5% YoY
195
1株当たり配当金
2025年12月期実績
5期連続増配
58.2%
配当性向
2025年12月期実績
株主還元を強化
2
直近の大型M&A・提携
2025年12月期以降
事業領域拡大

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 195円
安全性
安定
自己資本比率 55.3%
稼ぐ力
普通
ROE 7.7%
話題性
好評
ポジティブ 75%

配当・優待はもらえる?

しっかりもらえます
1株配当(最新期)
195
方針: 配当性向目標
1株配当配当性向
FY2016/31023.8%
FY2017/31328.5%
FY2018/35526.8%
FY2019/35522.6%
FY2020/36025.0%
FY2021/37024.4%
FY2022/38526.8%
FY2023/311030.6%
FY2024/316044.0%
FY2025/319558.2%
9期連続増配
株主優待
あり
QUOカード1,000円分およびオークラホテル丸亀ご利用券2,000円分
必要株数100株以上(約49万円)
金額相当約3,000円相当
権利確定月12月

配当方針は、業績連動を基本としつつも株主への利益還元を重視しています。近年の積極的な増配により、配当性向は40%から50%超の水準まで引き上げられ、配当利回りの魅力が高まっています。今後も安定した収益基盤を背景に、持続的な株主還元姿勢が維持されることが期待されます。

同業比較(収益性)

化学の同業他社平均と比べると…

ROE下回る
この会社
7.7%
業界平均
9.6%
営業利益率下回る
この会社
7.1%
業界平均
14.4%
自己資本比率上回る
この会社
55.3%
業界平均
49.7%

業績推移

儲かってるの?

順調に稼いでいます
売上高
FY2022/3773億円
FY2023/3789億円
FY2024/3812億円
FY2025/3867億円
営業利益
FY2022/30円
FY2023/30円
FY2024/345.6億円
FY2025/361.9億円

大倉工業の業績は、合成樹脂フィルム製品の安定需要に加え、液晶向け光学フィルムなどの高付加価値製品が寄与し、堅調に推移しています。FY2026/3期には売上高980億円、営業利益65億円を見込むなど、成長に向けた投資と海外展開が功を奏し収益拡大が続いています。近年の原材料価格の変動はあるものの、製品価格転嫁の進展により利益率の維持・向上を図っています。

稼ぐ力はどのくらい?

まあまあの効率です
ROE
7.7%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
3.7%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
7.1%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2021/36.8%4.0%-
FY2022/38.4%4.2%-
FY2023/35.8%4.3%-
FY2024/310.5%4.2%5.6%
FY2025/37.7%3.7%7.1%

売上高営業利益率は概ね5%から7%のレンジで安定しており、製造業として効率的な生産体制を維持しています。ROEは6%から7%前後で推移しており、自己資本を効率的に活用した利益創出能力を保持しています。今後、光学フィルム等の高利益率製品の売上構成比を高めることで、さらなる収益性の改善が期待されます。

財務は安全?

財務は安定しています
自己資本比率55.3%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
144億円
会社の純資産
631億円

大倉工業の財務健全性は非常に高く、自己資本比率は60%超という強固な水準を維持しています。実質無借金経営を長年継続しており、無駄な負債を抱えない安定した財務基盤が投資家からの信頼につながっています。潤沢な自己資本を背景に、将来的な成長投資や株主還元を柔軟に実施できる体制が整っています。

お金の流れは?

健全なお金の流れです
本業で稼いだお金
+99.0億円
営業CF
投資に使ったお金
-79.7億円
投資CF
借入・返済など
-29.1億円
財務CF
手元に残ったお金
+19.3億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2021/363.5億円-27.6億円-30.4億円35.8億円
FY2022/337.0億円-33.1億円-17.7億円3.9億円
FY2023/384.0億円-79.0億円-11.9億円5.1億円
FY2024/358.3億円-57.1億円9.5億円1.3億円
FY2025/399.0億円-79.7億円-29.1億円19.3億円

営業活動によるキャッシュフローは一貫してプラスであり、本業での安定した稼ぐ力が確認できます。投資活動については、新設備導入や子会社化に伴う積極的な先行投資を継続しており、将来の売上拡大に向けたキャッシュの使い方が明確です。安定したFCFを創出しつつ、成長投資と株主還元のバランスを適切に保っています。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1経営環境の変化について当社グループは主に合成樹脂事業、新規材料事業、建材事業を通じて広範な産業に製品を供給しており、需要動向の変化や技術革新による市場環境の変化により、当社グループの製品に対する需要減退や製品価格の下落等が発生した場合は、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります
2合成樹脂事業の経営成績が、原料価格の変動等により影響を受ける可能性があることについて当社グループの合成樹脂事業で製造するフィルムの主原料は石油化学製品であるため、原油価格や為替の変動が原料価格動向に大きく影響し、価格変動分を製品価格に転嫁できなかった場合、経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります
3建材事業の経営成績が、新設住宅着工戸数の増減により影響を受ける可能性があることについて当社グループの建材事業の製品は、主に住宅の建築資材となっているため新設住宅着工戸数の減少による需要の減少及び価格競争の激化が起こった場合、経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります
4固定資産の減損について産業用途向けなどの一部の製品分野においては、技術革新のスピードが速く、市場環境が急激に変化し続けているため、これまでに投資した設備について、資金回収が終わらないうちに稼働率が著しく低下した場合、減損損失などの特別損失が発生し、経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2021/355.3億円21.1億円38.2%
FY2022/342.8億円4.9億円11.4%
FY2023/354.2億円11.0億円20.3%
FY2024/351.1億円7.5億円14.7%
FY2025/364.3億円26.1億円40.7%

実効税率には年度間で変動が見られますが、これは主に税効果会計や税額控除等の適用による一時的な要因です。各期の納税額は、税引前利益に対して概ね妥当な範囲で推移しています。業績の拡大に伴い、将来的な法人税等のキャッシュアウトも相応の規模となる見込みです。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
607万円
従業員数
1,883
平均年齢
40.5歳
平均年収従業員数前年比
当期607万円1,883-

従業員の平均年収は607万円であり、化学業界における安定的な収益基盤を背景に、堅実な水準を維持しています。長年培った光学フィルムや合成樹脂事業の成長が、従業員の処遇にも一定の還元をもたらしていると考えられます。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主44.3%
浮動株55.7%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関21.4%
事業法人等22.9%
外国法人等4.5%
個人その他49.6%
証券会社1.5%

安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 個人投資家の保有比率が高く、株主優待や配当の注目度が高い銘柄です。 主な安定株主は住友化学・大倉工業従業員持株会・日本生命保険相互会社。

日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)(887,000株)7.86%
住友化学株式会社(674,000株)5.97%
大倉工業従業員持株会(422,000株)3.74%
日本生命保険相互会社(375,000株)3.32%
住友林業株式会社(315,000株)2.8%
株式会社ヤクルト本社(251,000株)2.23%
株式会社中国銀行(213,000株)1.89%
松田 滋明(181,000株)1.61%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)(164,000株)1.46%
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(退職給付信託CBC口)(154,000株)1.36%

大株主には日本マスタートラスト信託銀行や住友化学、住友林業といった事業会社や信託口が名を連ねており、安定株主が一定割合を占める構造です。大倉工業従業員持株会も上位に含まれており、経営の安定と従業員の利益共有が図られています。

会社の公式開示情報

役員報酬

1億8,600万円
取締役6名の合計

合成樹脂フィルムや光学機能性フィルムの製造販売を主力とし、近年では液晶パネル大手BOEグループとの合弁会社設立など、海外での販売拡大を加速させています。主なリスク要因には、原材料価格の変動や為替影響、ディスプレイ市場の需要動向が挙げられます。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 11名)
女性 1名(9.1% 男性 10
9%
91%
監査報酬
4,200万円
連結子会社数
13
設備投資額
84.1億円
平均勤続年数(従業員)
16.5
臨時従業員数
331

女性役員比率は9.1%であり、さらなる多様性の確保が今後の課題です。監査報酬の適正な支出に加え、指名報酬委員会の設置など透明性の高いガバナンス体制の構築を推進しており、連結子会社13社を擁する企業グループとしてリスク管理を徹底しています。

会社の計画は順調?

C
総合評価
過去の中計は未達。利益予想のブレが大きく、計画達成力には課題が見られる。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

旧中期経営計画
〜FY2021
売上高: 目標 930億円 未達 (884.2億円)
95.1%
営業利益: 目標 48億円 達成 (51.23億円)
106.3%
中期経営計画(2024)
FY2022〜FY2024
売上高: 目標 980億円 未達 (811.9億円)
82.8%
営業利益: 目標 75億円 未達 (45.64億円)
60.9%
ROE: 目標 9.0% 未達 (6.5%)
72.2%
2026年12月期 業績予想
FY2026
売上高: 目標 980億円 順調 (866.6億円)
88.4%
営業利益: 目標 65億円 順調 (61.85億円)
95.2%
純利益: 目標 43億円 順調 (38.15億円)
88.7%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
FY2022755億円773億円+2.3%
FY2023810億円789億円-2.6%
FY2024840億円812億円-3.3%
営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
FY202248億円38億円-21.4%
FY202345億円50億円50億円+10.1%
FY202457億円46億円-19.9%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

旧中期経営計画(FY2022-2024)は、売上高・営業利益ともに目標を大幅に下回り未達となりました。特に利益計画の未達が目立ち、過去の業績予想も期初予想からの乖離が大きい傾向があり、計画策定と達成力には課題が残ります。一方、現行の2026年12月期予想は、中国BOEとの合弁やフジコー買収といったM&A効果を織り込み、増収増益を目指す意欲的な内容となっています。

この株を持っていたら儲かった?

この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。

TSR(株主総利回り)は5年連続で市場平均であるTOPIXを上回る「アウトパフォーム」を達成しています。特にFY2025は自社TSRが287.2%とTOPIXの213.2%を大きく上回り、優れたパフォーマンスを示しました。これは、継続的な増配による高い配当利回りと、光学フィルム事業の成長やM&A戦略を背景とした株価上昇が両立した結果であり、資本効率と株主還元の両面で市場から高く評価されていることを示唆しています。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。

もし5年前に投資していたら?

FY2021初めに100万円投資した場合+187.2%
100万円 →287.2万円
187.2万円
年度末時点評価額損益TSR
FY2021118.3万円+18.3万円18.3%
FY2022103.9万円+3.9万円3.9%
FY2023147.5万円+47.5万円47.5%
FY2024179.8万円+79.8万円79.8%
FY2025287.2万円+187.2万円187.2%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残71,700株
売り残20,800株
信用倍率3.45倍
2026年3月20日時点時点
今後の予定
2026年12月期 第1四半期決算発表2026年5月中旬
2026年12月期 第2四半期決算発表2026年8月中旬
定時株主総会2027年3月下旬

信用倍率は3.45倍と標準的な水準で、特定の需給の偏りは見られません。業界平均と比較すると、PER・PBRは割安な水準にあります。一方で配当利回りは4.10%と業界平均を大きく上回っており、株主還元への積極性がうかがえます。時価総額は中規模であり、今後の成長余地も期待されます。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「好調
報道件数(30日)
48
前月比 +12.5%
メディア数
24
日本経済新聞, 株探, Yahoo!ファイナンス, PR TIMES, 会社四季報オンライン
業界内ランキング
上位 30%
化学業界 200社中 60位
報道のトーン
75%
好意的
20%
中立
5%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

業績・決算45%
海外展開・合弁25%
M&A・事業拡大20%
その他10%

最近の出来事

2026年3月合弁会社設立

中国BOEグループと合弁会社を設立し、光学フィルムの海外販売拡大を加速。

2025年12月企業買収

パッケージ・剥離フィルム事業を展開する株式会社フジコーを連結子会社化し、事業基盤を強化。

2024年5月協定締結

徳島県および香川県と建築物木材利用促進協定を締結し、地域材による構造用集成材の供給体制を整備。

大倉工業 まとめ

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 195円
安全性
安定
自己資本比率 55.3%
稼ぐ力
普通
ROE 7.7%
話題性
好評
ポジティブ 75%

「香川の合成樹脂フィルム老舗が、液晶向け高機能材と積極M&Aを両輪に、ニッチトップからグローバルプレイヤーへ脱皮中」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/04/07 / データ提供: OSHIKABU