ステラ ケミファ
STELLA CHEMIFA CORPORATION
最終更新日: 2026年3月27日
世界首位のフッ素薬品と、がん治療を支える唯一無二のホウ素技術で未来を拓く化学メーカー
最先端技術と医療の分野で、独自の化学技術をもって社会に貢献し、人々の豊かな未来を創造すること。
この会社ってなに?
あなたが毎日使うスマートフォンやパソコン、その頭脳である半導体は、製造工程でチリ一つ許されない超クリーンな環境が必要です。ステラケミファは、その半導体を洗浄するための超高純度な薬品を世界中に供給しており、私たちのデジタルライフを陰で支えています。また、電気自動車やスマートフォンのバッテリー性能を左右するリチウムイオン電池の重要な材料も提供しています。さらには、最先端のがん治療法で使われる特殊な薬剤も開発しており、目に見えないところで私たちの暮らしと健康に貢献している会社です。
半導体製造に不可欠な高純度フッ素化合物で世界トップシェアを誇る化学メーカー。2025年3月期は売上高362.9億円、営業利益43.38億円と、半導体市場の回復を背景に大幅な増益を達成しました。現在はリチウムイオン電池向け電解質や、次世代のがん治療法として注目されるBNCT(ホウ素中性子捕捉療法)用のホウ素薬剤など、既存技術を応用した新分野への展開を加速させています。韓国の化学材料メーカーとの資本業務提携も進め、グローバルでの事業拡大と技術革新を目指しています。
会社概要
- 業種
- 化学
- 決算期
- 3月
- 本社
- 大阪府大阪市中央区伏見町四丁目1番1号 明治安田生命大阪御堂筋ビル10F
- 公式
- www.stella-chemifa.co.jp
社長プロフィール
当社は創業以来、フッ素化合物をはじめとする化学技術の研鑽に努め、社会の発展に貢献してまいりました。半導体製造に不可欠な高純度薬品で世界トップシェアを誇る一方、BNCT(ホウ素中性子捕捉療法)という新たながん治療分野でも独自の技術で貢献しています。これからもコア技術を深化させ、グローバルな課題解決と持続的な成長を目指します。
この会社のストーリー
橋本方円堂として創業。医薬品の製造販売から始まり、後のステラケミファの礎を築く。
高純度フッ化水素酸の製造を開始。これが現在の主力事業である高純度薬品事業の原点となる。
半導体製造プロセスで使われる高純度薬品の需要が拡大し、事業が大きく成長。世界的なサプライヤーとしての地位を確立する。
事業拡大と社会的な信用の向上を目指し、株式を店頭登録(現・ジャスダック市場)。
さらなる飛躍を目指し、東証二部へ市場変更。企業としてのステージを一段上げる。
国内で唯一のホウ素同位体濃縮技術を活かし、次世代のがん治療法「BNCT」用のホウ素医薬品開発を本格的に開始。
子会社のステラファーマが開発したBNCT用ホウ素薬剤「ステボロニン®」が製造販売承認を取得。長年の研究が実を結ぶ。
韓国の化学材料メーカーと資本業務提携を発表。半導体材料やヘルスケア分野で連携し、グローバル市場での成長を目指す。
注目ポイント
半導体の洗浄工程で使われる高純度フッ化水素酸で世界シェア約70%を誇ります。最先端のエレクトロニクス産業を根底から支える、なくてはならない存在です。
次世代のがん治療法として注目される「BNCT」に不可欠なホウ素薬剤を開発。国内で唯一、原料となるホウ素の濃縮技術を持ち、医療の未来に貢献しています。
安定した収益基盤を背景に、配当を重視する姿勢を明確にしています。創業110周年記念配当を実施するなど、株主への利益還元に積極的な企業です。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 40円 | 36.3% |
| FY2017/3 | 41円 | 17.5% |
| FY2018/3 | 41円 | 40.8% |
| FY2019/3 | 45円 | 24.7% |
| FY2020/3 | 45円 | 30.2% |
| FY2021/3 | 47円 | 20.4% |
| FY2022/3 | 60円 | 14.2% |
| FY2023/3 | 60円 | 32.3% |
| FY2024/3 | 154円 | 100.3% |
| FY2025/3 | 170円 | 70.5% |
現在、株主優待制度は実施していません。
配当方針として株主還元を重視しており、安定的な配当の継続を基本としています。FY2024/3以降は記念配当などを含め配当水準を大きく引き上げ、株主還元を強化する姿勢を鮮明にしています。配当性向は高まっていますが、盤石な財務基盤を背景に今後の業績成長に応じた還元が期待されます。
同業比較(収益性)
化学の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
当社の売上高はFY2021/3からFY2024/3にかけて減少傾向にありましたが、FY2025/3には電子部品用高純度薬品の販売回復を背景に売上高362億円まで増収を達成しました。純利益は一時的に低迷したものの、FY2025/3には約29億円まで回復しています。FY2026/3においても、安定的な需要を背景に横ばい水準の業績を維持する見通しです。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 10.8% | 5.6% | - |
| FY2022/3 | 14.4% | 9.5% | - |
| FY2023/3 | 5.8% | 4.1% | - |
| FY2024/3 | 5.1% | 3.1% | 8.9% |
| FY2025/3 | 7.8% | 4.8% | 12.0% |
収益性はFY2024/3に営業利益率が8.9%まで低下しましたが、FY2025/3には製品ミックスの改善により12.0%へと大幅に回復しました。ROE(自己資本利益率)は低水準で推移してきましたが、利益創出能力の強化により徐々に改善の兆しが見られます。化学業界内での競争優位性を背景に、効率的な資産運用が今後の課題です。
財務は安全?
当社は長年無借金経営を続けてきましたが、FY2024/3以降は成長投資等のための資金調達により約96億円の有利子負債を計上しています。それでも自己資本比率は73.7%と依然として極めて高い水準を維持しており、盤石な財務基盤を有しています。豊富な純資産を背景に、強固な経営体制を継続している点は強みです。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 73.5億円 | -24.6億円 | -30.0億円 | 48.9億円 |
| FY2022/3 | 54.0億円 | -56.7億円 | 9,400万円 | -2.7億円 |
| FY2023/3 | 56.3億円 | -32.8億円 | -37.2億円 | 23.5億円 |
| FY2024/3 | 65.4億円 | -58.3億円 | -1.4億円 | 7.1億円 |
| FY2025/3 | 71.2億円 | -43.2億円 | -28.3億円 | 27.9億円 |
営業活動によるキャッシュ・フローは毎期安定して約50億円から70億円規模を創出し、本業での高い収益力と現金創出力を証明しています。投資CFは半導体材料等の製造設備への投資により継続的にマイナスとなっていますが、これは成長のための先行投資です。潤沢な営業CFから投資分を差し引いたフリー・キャッシュ・フローもプラスを維持しており、経営の安定性が高いことを示しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 40.2億円 | 10.6億円 | 26.4% |
| FY2022/3 | 57.1億円 | 3.4億円 | 6.0% |
| FY2023/3 | 43.5億円 | 20.7億円 | 47.6% |
| FY2024/3 | 30.6億円 | 12.2億円 | 39.8% |
| FY2025/3 | 41.6億円 | 12.7億円 | 30.5% |
実効税率は年により大きな変動が見られます。特にFY2022/3は税効果会計の適用等による一時的な要因から低水準となり、翌期以降は調整が働いています。通常の事業年度においては、法定実効税率に近い水準で推移することが一般的です。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 701万円 | 694人 | - |
従業員平均年収は701万円であり、化学業界の平均と比較しても高水準な給与体系を維持しています。長年の技術蓄積と高付加価値な製品群が収益性を支え、それが従業員への安定した利益還元に寄与していると考えられます。
誰がこの会社の株を持ってる?
外国人・個人投資家の比率が高く、市場の需給が株価に反映されやすい構造です。 個人投資家の保有比率が高く、株主優待や配当の注目度が高い銘柄です。 主な安定株主はFUKADA・NIPPON ACTIVE VALUE FUND PLC(常任代理人 香港上海銀行東京支店)・STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505103(常任代理人 みずほ銀行)。
大株主には日本マスタートラスト信託銀行などの信託口や海外機関投資家が上位に並び、高い市場の注目度を示しています。創業家関連と推察される株式会社FUKADAや個人株主も一定のシェアを保有しており、安定株主としての側面と、機関投資家からのガバナンスへの期待が混在する構成となっています。
会社の公式開示情報
役員報酬
EDINETデータによれば、高純度薬品事業を中心として連結子会社7社を展開する多角的な経営体制を敷いています。半導体・ディスプレイ業界特有の市況変動リスクに加え、技術開発の陳腐化や地政学的リスクが事業上の重要な課題として開示されています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率が23.1%と高い水準にあり、多様な視点を取り入れた意思決定が期待できる体制です。監査報酬の適切な支出と連結経営の推進により、透明性の高い企業統治と持続的な事業成長の両立を目指すガバナンス環境が構築されています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 360億円 | 360億円 | 363億円 | +0.8% |
| FY2024 | 323億円 | — | 305億円 | -5.7% |
| FY2023 | 375億円 | — | 354億円 | -5.7% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 41億円 | 41億円 | 43億円 | +5.8% |
| FY2024 | 28億円 | — | 27億円 | -2.8% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
同社は現在「第4次中期経営計画」を推進中ですが、半導体市場の変動などを鑑み、2024年12月に数値目標を修正しています。修正後の計画では、FY2025の売上高360億円、営業利益41億円を目標としていましたが、実績はそれぞれ362.9億円、43.38億円と目標を上回って着地しました。過去の業績予想は市況悪化により未達となるケースもありましたが、直近の精度は向上しており、事業環境の変化への対応力が見られます。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
過去5年間のTSR(株主総利回り)は、ほぼ一貫してTOPIXを下回る「アンダーパフォーム」となっています。これは、株価が半導体市場のサイクルに大きく影響を受け、市況悪化局面ではTOPIX以上に下落した時期があったことが主な要因です。ただし、FY2025にはTSRが179.4%と大幅に改善しており、業績回復と増配を背景に株価が上昇したことが寄与しています。今後、安定的な成長と株主還元強化を通じてTOPIXを上回るパフォーマンスを実現できるかが課題です。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 133.5万円 | +33.5万円 | 33.5% |
| FY2022 | 111.5万円 | +11.5万円 | 11.5% |
| FY2023 | 115.8万円 | +15.8万円 | 15.8% |
| FY2024 | 165.4万円 | +65.4万円 | 65.4% |
| FY2025 | 179.4万円 | +79.4万円 | 79.4% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
業界平均と比較してPER・PBRともに割高な水準にあり、市場からの高い成長期待が伺えます。これは、半導体向け薬品での世界トップシェアや、電池材料・医薬品といった将来性のある分野への展開が評価されているためと考えられます。信用倍率は1.37倍と拮抗しており、短期的な過熱感は限定的です。今後は、中計の達成状況や新事業の進捗が株価を左右するでしょう。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
26年3月期の連結純利益予想を29億円へ上方修正し、110周年記念配当の実施を発表しました。
韓国の化学材料メーカー、Soulbrain Holdingsと相互に約21億円を出資する資本業務提携を締結しました。
中期経営計画の数値目標を修正し、今後の高純度薬品事業における成長戦略を再定義しました。
最新ニュース
ステラ ケミファ まとめ
ひとめ診断
「半導体向け高純度薬品で世界首位、次世代電池材料とがん治療薬で未来を切り拓く技術者集団」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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