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エイベックス7860

Avex Inc.

プライムUpdated 2026/03/29
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まずこの会社は何者?

事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ

ひとめ診断

業績
低迷
赤字
配当
少なめ
1株 50円
安全性
普通
自己資本比率 44.8%
稼ぐ力
普通
ROE 6.2%(累計)
話題性
普通
ポジ 45%

この会社ってなに?

あなたが好きなアーティストのコンサートに行ったり、夏フェスで盛り上がったりした経験はありませんか?エイベックスは「a-nation」のような大規模なライブイベントを数多く手掛けています。また、音楽配信サービスでJ-POPを聴くとき、その楽曲の多くはエイベックスが制作・配信しているかもしれません。浜崎あゆみさんやAAAなど、時代を彩った多くのアーティストが所属しており、普段何気なく楽しんでいるエンターテインメントの裏側で、エイベックスが活躍しているのです。

エイベックスは、音楽、アニメ、ライブ事業を柱とする総合エンターテインメント企業です。2024期は売上高1,333.9億円と増収を達成しましたが、戦略投資の影響で営業利益は16.33億円に留まりました。続く2025期は、大型ライブの反動で売上高1,316.9億円、営業利益-18.19億円の減収減益を見込んでいます。中期経営計画「avex vision 2027」を掲げ、グローバルで通用する新たなIP(知的財産)の創出に注力しており、短期的な収益性よりも将来の成長に向けた先行投資フェーズにあります。

情報・通信業プライム市場

会社概要

業種
情報・通信業
決算期
3月
本社
東京都港区三田1丁目4番1号 住友不動産麻布十番ビル

サービスの実績は?

893億円
音楽事業 売上高
2024期実績
+12.7% YoY
208億円
アニメ・映像事業 売上高
2024期実績
+8.3% YoY
81億円
デジタル事業 売上高
2024期実績
+4.9% YoY
50
1株当たり配当金
2025期予想
維持
1,457
従業員数
2024年3月時点
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なぜ伸びるの?

売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く

稼ぐ力はどのくらい?

まあまあの効率です
ROE
6.2%(累計)
株主資本の利回り
ROA
2.8%(累計)
総資産の活用度
Op. Margin
2.9%
営業利益率
会計期ROEROA営業利益率
2021/03期22.0%12.2%-
2022/03期1.5%0.9%-
2023/03期4.6%2.7%-
2024/03期1.7%0.9%0.9%
2025/03期2.1%1.1%1.4%
3Q FY2026/36.2%(累計)2.8%(累計)2.9%

過去数年の収益性は、コロナ禍からの需要回復と販管費コントロールのバランスに左右される厳しい推移を辿っています。2021/03期に記録した高いROE(22.0%)は一時的な純利益計上によるものであり、その後は1〜5%前後の低い水準で低迷しています。営業利益率も2024/03期には0.9%まで低下し、2025/03期にはマイナス1.4%となるなど、IPビジネス特有の高収益性を十分に発揮できていない状況です。

儲かってるの?

赤字です
会計期売上高営業利益当期純利益EPSYoY
2021/03期815億円128億円298.1円-
2022/03期984億円9.2億円20.8円+20.7%
2023/03期1,216億円27.4億円60.8円+23.5%
2024/03期1,334億円12.7億円9.9億円21.8円+9.7%
2025/03期1,317億円18.2億円11.4億円26.1円-1.3%

エイベックスの直近の業績は、音楽やライブ関連事業の回復を背景に売上高を拡大させてきましたが、2025年3月期は営業赤字の計上など収益性の低下が見られます。2021/03期のコロナ禍の影響で営業損益が約62.8億円の赤字となった後、2023/03期には売上高が約1,216億円まで回復しました。しかし、最新期では売上高約1,317億円に対し、先行投資やコスト増の影響を受け営業利益がマイナス約18.2億円となるなど、成長軌道の定着が課題となっています。 【3Q 2026/03期実績】売上1031億円(前年同期比11.3%)、営業利益30億円、純利益31億円。

業績の推移

売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。

同業比較(収益性)

情報・通信業の同業他社平均と比べると…

ROE下回る
この会社
6.2%(累計)
業界平均
11.1%
営業利益率上回る
この会社
2.9%
業界平均
2.9%
自己資本比率下回る
この会社
44.8%
業界平均
59.9%
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将来どうなりそう?

公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く

会社の公式開示情報

役員報酬

5億300万円
取締役4名の合計

事業の柱として音楽事業、マネジメント事業、デジタル事業などを展開しており、IP(知的財産)の創出と活用による収益の多角化を推進しています。開示資料では、ヒットコンテンツの創出不足や海外市場への適応、テクノロジーの変化に伴う著作権管理などの事業リスクが、経営上の重要な課題として認識されています。

会社の計画は順調?

C
総合評価
新中計は高い目標を掲げるが、初年度から赤字予想と前途多難。過去の業績予想精度も不安定。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

中期経営計画「avex vision 2027」
2025期〜2027期
営業利益: 目標 90億円 大幅遅れ (-18.19億円)
-20.2%
ROE: 目標 10%以上 大幅遅れ (2.0%)
20%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
2025期-18億円進行中
2024期20億円16億円-18.4%
2023期30億円34億円+12.8%
2022期30億円26億円-13.9%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

現行の中期経営計画「avex vision 2027」では、最終年度の2027期に営業利益90億円という高い目標を掲げています。しかし、計画初年度の2025期は大型ライブの反動減やIP創出への先行投資により▲18.19億円の営業赤字を見込んでおり、目標達成への道のりは厳しいと言わざるを得ません。過去の業績予想もブレが大きく、計画を安定して達成できるかが今後の課題です。

どんな話題が多い?

音楽IP・アーティスト45%
決算・財務25%
海外戦略・M&A20%
その他10%

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「やや好調
報道件数(30日)
482
前月比 +8.4%
メディア数
42
日本経済新聞, 株探, PR TIMES, Yahoo!ファイナンス ほか
業界内ランキング
上位 35%
情報・通信業 500社中 175位
報道のトーン
45%
好意的
35%
中立
20%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

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この会社のストーリー

創業から現在までの歩みと、代表者の姿

創業ストーリー

出来事の年表

2026年3月パートナーシップ

ブルーノ・マーズとのグローバル音楽出版管理に関する戦略的パートナーシップを締結。

2025年12月提携解消・再編

サンリオとの合弁事業を見直し、IP活用のグローバル展開を強化するための再編を実施。

2025年3月連結子会社化

米国アーティストマネジメント会社の持分を追加取得し、米国拠点の体制を強化。

社長プロフィール

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安心して投資できる?

財務・透明性・株主構成・リスクを点検

財務は安全?

やや注意が必要です
自己資本比率44.8%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
Interest-bearing Debt
0円
借金(有利子負債)
Net Assets
521億円
会社の純資産

財務健全性は、自己資本比率が40〜50%台で推移しており、一定の安定感を維持しています。有利子負債は極めて限定的であり、2021/03期〜2023/03期までは無借金経営を継続、最新期も3百万円と負債リスクは極めて低い状態です。しかし、総資産の減少と純資産の圧縮が同時に進んでおり、資本効率の改善と将来的な成長投資に向けた資産の有効活用が求められます。 【3Q 2026/03期】総資産1109億円、純資産521億円、自己資本比率44.8%。

お金の流れは?

本業で稼げていません
Operating CF
-46.8億円
本業で稼いだお金
Investing CF
+9.3億円
投資に使ったお金
Financing CF
-41.1億円
借入・返済など
Free CF
-37.5億円
手元に残ったお金
会計期営業CF投資CF財務CFFCF
2021/03期64.8億円700億円289億円636億円
2022/03期44.6億円33.9億円3.1億円78.5億円
2023/03期91.9億円31.3億円24.9億円60.6億円
2024/03期36.9億円24.0億円23.6億円12.9億円
2025/03期46.8億円9.3億円41.1億円37.5億円

営業キャッシュフローは事業環境の変動に大きく影響を受け、直近の2025/03期では約47億円のマイナスへ転落するなど不安定な推移を見せています。2021/03期のフリーキャッシュフローの急増は資産売却等の特殊要因によるものであり、定常的なキャッシュ創出力は限定的です。今後は新規IPへの投資を継続しつつ、ライブ公演やデジタル事業での安定的な現金回収を両立できるかがカギとなります。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 8名)
女性 2名(25.0% 男性 6
25%
75%
監査報酬
7,600万円
連結子会社数
32
設備投資額
34.0億円
平均勤続年数(従業員)
11.7
臨時従業員数
524

女性役員比率は25.0%と、東証プライム上場企業として一定の多様性が確保されています。監査体制については7,600万円の報酬を投じており、透明性の高いガバナンスを重視。連結子会社32社を擁する大規模なグループ全体を適切に管理・監督する体制を整えています。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主44.6%
浮動株55.4%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関15.2%
事業法人等29.3%
外国法人等20.1%
個人その他32.1%
証券会社3.3%

安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 主な安定株主はサイバーエージェント・マックス2000・STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001(常任代理人:みずほ銀行)。

㈱サイバーエージェント(5,500,000株)12.98%
日本マスタートラスト信託銀行㈱(信託口)(4,618,000株)10.9%
㈲ティーズ・キャピタル(3,400,000株)8.02%
㈱マックス2000(2,300,000株)5.43%
㈱日本カストディ銀行(信託口)(1,912,000株)4.51%
STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001(常任代理人:㈱みずほ銀行)(1,348,000株)3.18%
THE BANK OF NEW YORK 133652(常任代理人:㈱みずほ銀行)(1,267,000株)2.99%
㈱第一興商(1,020,000株)2.41%
松 浦 勝 人(855,000株)2.02%
林 真 司(731,000株)1.73%

筆頭株主のサイバーエージェントが約13%を保有しており、共同での音楽サービス展開など事業上の連携が深い関係にあります。また、創業者の松浦勝人氏も主要株主として名を連ねており、創業家や特定の事業パートナーによる影響力が一定程度維持される安定的な構成となっています。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1主要作品及びアーティスト・タレントの動向について当社グループは、コンテンツホルダーとして自社が保有する権利や、アーティストや他社取引先との協業により得られる権利を様々な事業へ活用しております
2災害の発生及び感染症の流行について当社グループは、アーティスト・タレント・クリエイター及び従業員がエンタテインメントを提供するために全国各地で活動しております
3個人情報管理について当社グループは、顧客情報などの個人情報を保有しております
4減損損失について当社グループが保有している資産の時価が著しく下落した場合や事業の収益性が悪化した場合には、減損会計の適用により固定資産について減損損失が発生し、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります
5海外市場への事業展開について当社グループの海外事業は、今後大きく市場の成長が期待されているアジアをはじめ世界中に展開しております
6技術革新への対応について当社グループは、テクノロジーを活かした新たなビジネスの可能性を追求しておりますが、その遂行過程において、技術革新や競合の出現等による事業環境の急激な変化や、事後的に顕在化する予測困難な問題等によりリスクが発生する可能性は否定できず、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります
7特定経営者への依存について当社創業メンバーであり代表取締役会長である松浦勝人は、当社の大株主であるとともに、当社グループの経営戦略の立案・決定や、重要な取引先及び所属アーティストとの契約等において重要な役割を果たしております

社員の給料はどのくらい?

平均年収
756万円
従業員数
1,457
平均年齢
41.5歳
平均年収従業員数前年比
当期756万円1,457-

従業員の平均年収は756万円であり、エンターテインメント業界の中では高水準な給与水準を維持しています。ヒット作やライブ公演等の事業成果が収益に反映されやすい体質ですが、業界特有の業績変動リスクが給与水準にも影響を与える構造となっています。

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株主リターン・投資成果

リターン・配当・市場データを確認

平均よりも稼げてる?

この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。

TSR(株主総利回り)は、配当と株価の値上がりを合算した投資家リターンを示す指標です。当社のTSRは2024期、2025期と2年連続で市場平均であるTOPIXをアンダーパフォーム(下回る)しています。これは、高い配当利回りを維持しているものの、それを上回る株価の下落がリターンを押し下げたことが主な要因です。株価の再浮上と、それに伴うTSRの改善が経営の重要課題となっています。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。

配当・優待はもらえる?

しっかりもらえます
1株配当(最新期)
50
方針: 安定配当
1株配当配当性向
2016/03期5050.1%
2017/03期501818.2%
2018/03期5082.8%
2019/03期5091.7%
2020/03期50-
2021/03期12140.6%
2022/03期50240.7%
2023/03期5082.2%
2024/03期50229.0%
2025/03期50191.5%
3期連続増配
株主優待
あり
権利確定月3月

エイベックスは、利益水準に関わらず年間50円の配当を継続する安定的な配当方針を掲げています。業績が低迷する期でも配当性向が100%を超えるなど株主還元を優先していますが、長期的には業績成長に伴う適正な還元水準への回帰が期待されます。配当利回りは4%台と高水準を維持しており、インカムゲインを重視する投資家にとって魅力的な水準です。

もし5年前に投資していたら?

+
2021期初めに100万円を投資した場合
100万円が 188.4万円 になりました (88.4万円)
+88.4%
年度末時点評価額損益TSR
2021期174.9万円74.9万円74.9%
2022期176.9万円76.9万円76.9%
2023期201.9万円101.9万円101.9%
2024期182.3万円82.3万円82.3%
2025期188.4万円88.4万円88.4%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残186,900株
売り残19,000株
信用倍率9.84倍
2026年3月19日時点
今後の予定
第1四半期決算発表2026年8月上旬
第2四半期決算発表2026年11月上旬
定時株主総会2026年6月下旬

PBRは1.03倍と解散価値に近い水準で割安感がある一方、PERは58.6倍と業界平均を大きく上回り、短期的な利益水準に対しては割高と評価されています。ただし、配当利回りは4%を超えており、高配当利回り銘柄としての魅力があります。信用買い残が売り残を大きく上回る9.84倍となっており、将来の株価上昇を期待する買いが多い一方で、需給面では戻り売りの圧力に注意が必要です。

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
2021/03期-65.4億円0円-
2022/03期23.5億円14.3億円60.9%
2023/03期40.5億円13.1億円32.4%
2024/03期11.4億円1.5億円13.2%
2025/03期-17.0億円0円-

法人税等の支払額は、税引前利益の変動に連動しており、赤字期には発生していません。2022/03期には利益が限定的であったため実効税率が60.9%と高騰しましたが、2023/03期は標準的な32.4%に落ち着いています。2024/03期は税効果会計等の適用により税負担が軽減され、13.2%となりました。

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もっと知る

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エイベックス まとめ

業績
低迷
赤字
配当
少なめ
1株 50円
安全性
普通
自己資本比率 44.8%
稼ぐ力
普通
ROE 6.2%(累計)
話題性
普通
ポジ 45%

「音楽の巨人が、コロナ禍を経てライブ事業を再起動し、グローバルIP創出で次なる黄金時代を狙う第二創業期」

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最終更新: 2026/05/22 / データ提供: OSHIKABU