スカラ
Scala,Inc.
最終更新日: 2026年3月28日
事業ポートフォリオ変革!DXとM&Aで未来を創る価値共創プラットフォーム
あらゆるステークホルダーに対して新たな価値を創造する機会を提供する『価値共創プラットフォーム』となること。
この会社ってなに?
あなたが企業の公式サイトやECサイトで商品や情報を検索するとき、その使いやすい「検索窓」の裏側でスカラの技術が活躍しているかもしれません。同社は、多くのウェブサイトで使われているサイト内検索エンジン「i-search」などを提供しています。また、ふるさと納税サイトのシステムを支えるなど、あなたが知らないうちに同社のサービスに触れている可能性があります。普段のインターネット利用をスムーズにしてくれる、縁の下の力持ちのような存在です。
2025年6月期決算では、売上高81.8億円、営業利益7.51億円を記録し、前期の21.55億円の営業赤字から劇的な黒字転換を達成しました。このV字回復は、不採算だったEC事業や保険事業などを売却・整理する大規模な事業構造改革を完了させたことが主な要因です。財務体質のスリム化を経て、今後はサイト内検索などのSaaSを中核とするDX支援事業に経営資源を集中させます。利益体質への転換が持続可能か、そして新たな中期経営計画で示される成長戦略が市場の信頼を回復できるかが最大の焦点となります。
会社概要
- 業種
- 情報・通信業
- 決算期
- 6月
- 本社
- 東京都渋谷区渋谷2-21-1 渋谷ヒカリエ
- 公式
- scalagrp.jp
社長プロフィール
私たちは事業構造改革を断行し、強固な経営基盤を築きました。今後は当社の強みであるDX支援を核に、積極的なM&Aも活用しながら新たな価値を創造し、持続的な成長を実現していきます。
この会社のストーリー
株式会社フュージョンパートナーとして設立。企業のITコンサルティング事業を開始し、着実に実績を積み上げる。
創業から順調に事業を拡大し、東京証券取引所マザーズ市場へ上場。さらなる成長に向けた大きな一歩を踏み出す。
株式会社デジアナコミュニケーションズを吸収合併し、社名を現在の「株式会社スカラ」に変更。事業領域の拡大を象徴する出来事となった。
SaaS事業の成長や積極的なM&A戦略が評価され、株価は上場来高値を更新。企業の成長期待が市場で高まる。
DX支援、人材、ECなど多岐にわたる事業を展開。しかし、事業ポートフォリオが複雑化し、業績が不安定になる時期を迎える。
新経営体制のもと、主力事業への集中と財務体質改善のため、不採算事業の売却など大胆な事業構造改革を開始する。
事業構造改革を完了し、資産のスリム化を達成。DX事業を核とした成長戦略で、業績回復と再成長を目指す新たなステージに入る。
3ヶ年の中期経営計画を策定。DXサービスの拡充や大型M&Aも視野に入れ、価値共創プラットフォームとして飛躍を目指す。
注目ポイント
不採算事業の整理・売却を断行し、財務体質を大幅に改善。筋肉質な経営体制を構築し、主力であるDX事業を軸とした再成長への土台を固めました。
これまでのサイト内検索などのSaaS事業に加え、AI技術を活用した新サービス開発を推進。さらに大型M&Aも視野に入れ、事業規模の拡大を狙います。
厳しい経営環境下でも配当を継続するなど、株主還元への意識が高い企業です。業績回復に伴う今後の増配にも期待が持てます。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 14円 | 24.7% |
| FY2017/3 | 18円 | 10.1% |
| FY2018/3 | 20円 | 47.8% |
| FY2019/3 | 24円 | 43.0% |
| FY2020/3 | 28円 | 151.7% |
| FY2021/3 | 34円 | 19.5% |
| FY2022/3 | 36円 | - |
| FY2023/3 | 37円 | - |
| FY2024/3 | 37.5円 | - |
| FY2025/3 | 16.5円 | 29.2% |
現在、株主優待制度は実施していません。
当社は成長投資と株主還元のバランスを重視した配当方針を採用しており、持続的な利益成長を目指す中で安定的な分配を心掛けています。過去には増配を続けてきましたが、事業構造改革の進展に伴い、現在は業績連動性をより意識した還元姿勢へと移行しました。配当性向を指標とした適正な利益還元を通じて、長期的な株主価値の向上に取り組む方針です。
同業比較(収益性)
情報・通信業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
当社の売上収益は、不採算事業の整理や事業構造改革の影響により、FY2021/3の約87億円からFY2025/3には約82億円へと減少傾向にあります。一方で、利益面では改革の成果が表れ始めており、FY2024/3には一時的に約21億円の営業損失を計上したものの、FY2025/3には約7.5億円の営業利益を確保し黒字転換を果たしました。2026/3期は、既存のDX事業のストック型収益の安定化に加え、新たな成長軌道への復帰を目指す方針を掲げています。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2016/3 | 21.2% | 8.6% | 22.9% |
| FY2017/3 | 37.7% | 20.0% | 35.0% |
| FY2018/3 | 8.2% | 4.4% | 12.1% |
| FY2019/3 | 9.8% | 5.1% | 12.6% |
| FY2020/3 | 3.1% | 1.3% | 5.5% |
| FY2021/3 | 29.3% | 15.1% | 2.5% |
| FY2022/3 | -5.8% | -2.5% | -3.9% |
| FY2023/3 | -2.7% | -1.2% | 2.0% |
| FY2024/3 | -63.2% | -22.7% | -20.1% |
| FY2025/3 | 20.3% | 9.6% | 9.2% |
収益性指標は、構造改革に伴う特別損失や事業再編費用の発生により大幅な変動を経験しました。特にFY2024/3は営業損失と純損失により、ROEが-63.2%と大幅に悪化しました。しかし、FY2025/3には事業構造のスリム化と高収益事業への集中が進んだことで、営業利益率は9.2%、ROEは20.3%まで急速に回復しており、効率的な経営体制への転換が示唆されています。
財務は安全?
総資産規模は、事業構造改革に伴う資産の売却やスリム化により、FY2021/3の約203億円からFY2025/3には約102億円まで圧縮されました。有利子負債については、積極的な返済と財務体質の改善を進めた結果、現在実質無借金経営を実現しています。自己資本比率はFY2024/3の低水準からFY2025/3には47.0%まで改善しており、バランスシートの健全性は着実に向上しています。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2016/3 | 4.1億円 | -7.8億円 | 40.0億円 | -3.7億円 |
| FY2017/3 | 7.5億円 | -7.6億円 | -5,900万円 | -400万円 |
| FY2018/3 | 13.9億円 | -5.9億円 | -8.5億円 | 8.0億円 |
| FY2019/3 | 19.2億円 | -8.9億円 | 4.1億円 | 10.3億円 |
| FY2020/3 | 11.3億円 | -14.3億円 | 17.1億円 | -3.0億円 |
| FY2021/3 | 7.2億円 | 44.3億円 | -31.6億円 | 51.5億円 |
| FY2022/3 | 20.5億円 | -18.9億円 | -3.4億円 | 1.6億円 |
| FY2023/3 | 6.0億円 | -2.1億円 | -22.5億円 | 3.9億円 |
| FY2024/3 | 2.5億円 | 1.6億円 | -13.5億円 | 4.1億円 |
| FY2025/3 | 5.9億円 | 7.8億円 | -36.0億円 | 13.7億円 |
営業活動によるキャッシュフローは、DX事業等の主要事業が安定的に収益を生むことで、総じてプラスを維持しています。投資活動においては、不採算事業の売却による資産処分収入がプラス要因となる一方で、成長に向けた投資も並行して行われています。財務キャッシュフローは、借入金の返済や積極的な株主還元を優先しているため、一貫してマイナスの状況が続いています。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|
過去数年間の税引前利益は、構造改革に伴う特損などの影響で大きく変動しました。FY2023/3には繰延税金資産の取り崩し等により法人税等負担率が184%と高騰しましたが、直近のFY2025/3は過去の損失の範囲内での利益計上等により納税額はゼロでした。今後、業績が安定成長期に入れば、通常の法人税率に基づいた納税負担が見込まれます。
会社の公式開示情報
EDINET開示情報によると、同社はDX事業を主軸としつつ、人材やECなど多角的に事業を展開する『価値共創プラットフォーム』としての構造改革を推進中です。近年は不採算事業の清算や売却を行い、経営資源を成長分野に集中させることで、財務体質の改善と持続的な成長に向けたポートフォリオ最適化を図るリスク管理を行っています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 101億円 | — | 82億円 | -19.0% |
| FY2024 | 128億円 | — | 107億円 | -16.3% |
| FY2023 | 130億円 | — | 126億円 | -2.8% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 6億円 | — | 8億円 | +36.5% |
| FY2024 | 7億円 | — | -22億円 | 大幅未達 |
| FY2023 | 10億円 | — | 3億円 | -74.1% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
同社は過去に公表した中期経営計画を取り下げており、計画達成力には疑問符がつきます。直近の業績予想は、売上高が未達傾向にある一方、利益面では構造改革が奏功し、FY2025の営業利益は期初予想を36.5%上回る7.51億円で着地しました。ただし、FY2024には営業利益予想6.5億円に対し実績-21.55億円と大幅な未達を記録するなど、業績のボラティリティが高い点には注意が必要です。今後は、スリム化された事業基盤の上で安定的かつ精度の高い業績ガイダンスを示せるかが問われます。
株の売買状況と今後の予定
PERは14.9倍と、情報・通信業の平均である24.9倍と比較して割安な水準にあります。PBRも1.28倍と業界平均を下回っており、市場からの成長期待が低い状態を示唆しています。一方で、信用買い残が売り残を大幅に上回る29.32倍となっており、将来の株価上昇を見込んだ個人投資家の買いが溜まっている状態です。これは将来的な売り圧力になる可能性があり、需給面での重さが懸念されます。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
インドネシアのEdTech企業BINAR Academyとの資本業務提携を発表し、海外DX人材育成への布石を打つ。
日本ペット少額短期保険の売却を決定し、経営資源をDX事業などの主力領域へ集中させる構造改革を断行。
通期連結業績予想の修正を発表し、不採算事業の整理を含む大幅なポートフォリオ見直しを市場へ周知。
最新ニュース
スカラ まとめ
ひとめ診断
「大規模な事業ポートフォリオの構造改革を断行し、SaaSとDX支援の本業で再起を図るIT企業」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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