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スカラ4845

Scala,Inc.

プライムUpdated 2026/03/28
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まずこの会社は何者?

事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ

ひとめ診断

業績
好調
営業益 前年比↑
配当
少なめ
1株 16.5円
安全性
普通
自己資本比率 46.9%
稼ぐ力
普通
ROE 0.3%(累計)
話題性
不評
ポジ 25%

この会社ってなに?

あなたが企業の公式サイトやECサイトで商品や情報を検索するとき、その使いやすい「検索窓」の裏側でスカラの技術が活躍しているかもしれません。同社は、多くのウェブサイトで使われているサイト内検索エンジン「i-search」などを提供しています。また、ふるさと納税サイトのシステムを支えるなど、あなたが知らないうちに同社のサービスに触れている可能性があります。普段のインターネット利用をスムーズにしてくれる、縁の下の力持ちのような存在です。

2025年6月期決算では、売上高81.8億円、営業利益7.51億円を記録し、前期の21.55億円の営業赤字から劇的な黒字転換を達成しました。このV字回復は、不採算だったEC事業や保険事業などを売却・整理する大規模な事業構造改革を完了させたことが主な要因です。財務体質のスリム化を経て、今後はサイト内検索などのSaaSを中核とするDX支援事業に経営資源を集中させます。利益体質への転換が持続可能か、そして新たな中期経営計画で示される成長戦略が市場の信頼を回復できるかが最大の焦点となります。

情報・通信業プライム市場

注目ポイント

大胆な事業構造改革でV字回復へ

不採算事業の整理・売却を断行し、財務体質を大幅に改善。筋肉質な経営体制を構築し、主力であるDX事業を軸とした再成長への土台を固めました。

DXとM&Aによる成長戦略

これまでのサイト内検索などのSaaS事業に加え、AI技術を活用した新サービス開発を推進。さらに大型M&Aも視野に入れ、事業規模の拡大を狙います。

株主還元への意識

厳しい経営環境下でも配当を継続するなど、株主還元への意識が高い企業です。業績回復に伴う今後の増配にも期待が持てます。

会社概要

業種
情報・通信業
決算期
6月
本社
東京都渋谷区渋谷2-21-1 渋谷ヒカリエ
公式
scalagrp.jp

サービスの実績は?

81.8億円
売上高
2025年6月期実績
-23.6% YoY
7.51億円
営業利益
2025年6月期実績
黒字転換
56.6
1株あたり利益 (EPS)
2025年6月期実績
黒字転換
16.5
1株あたり配当金
2025年6月期実績
-56.0% YoY
29.2%
配当性向
2025年6月期実績
N/A
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なぜ伸びるの?

売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く

稼ぐ力はどのくらい?

まあまあの効率です
ROE
0.3%(累計)
株主資本の利回り
ROA
0.1%(累計)
総資産の活用度
Op. Margin
1.4%
営業利益率
会計期ROEROA営業利益率
2016/06期21.2%8.6%22.9%
2017/06期50.5%24.3%35.0%
2018/06期8.5%4.5%12.1%
2019/06期10.4%5.4%12.6%
2020/06期3.2%1.5%5.5%
2021/06期29.5%13.5%2.5%
2022/06期5.4%2.5%3.9%
2023/06期2.6%1.1%2.0%
2024/06期45.6%18.6%20.1%
2025/06期20.9%8.6%9.2%
2Q FY2026/60.3%(累計)0.1%(累計)1.4%

収益性指標は、構造改革に伴う特別損失や事業再編費用の発生により大幅な変動を経験しました。特に2024/03期は営業損失と純損失により、ROEが-63.2%と大幅に悪化しました。しかし、2025/03期には事業構造のスリム化と高収益事業への集中が進んだことで、営業利益率は9.2%、ROEは20.3%まで急速に回復しており、効率的な経営体制への転換が示唆されています。

儲かってるの?

順調に稼いでいます
会計期売上高営業利益当期純利益EPSYoY
2021/06期87.3億円2.2億円30.6億円174.6円-48.7%
2022/06期100億円3.9億円5.2億円-29.7円+14.7%
2023/06期126億円2.6億円2.2億円-12.6円+26.3%
2024/06期107億円21.6億円28.9億円-166.5円-15.3%
2025/06期81.8億円7.5億円9.8億円56.6円-23.7%

当社の売上収益は、不採算事業の整理や事業構造改革の影響により、2021/03期の約87億円から2025/03期には約82億円へと減少傾向にあります。一方で、利益面では改革の成果が表れ始めており、2024/03期には一時的に約21億円の営業損失を計上したものの、2025/03期には約7.5億円の営業利益を確保し黒字転換を果たしました。2026/3期は、既存のDX事業のストック型収益の安定化に加え、新たな成長軌道への復帰を目指す方針を掲げています。 【2Q 2026/06期実績】売上40億円(通期予想比46%)、営業利益57百万円(同9%)、純利益15百万円(同4%)。

業績の推移

売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。

同業比較(収益性)

情報・通信業の同業他社平均と比べると…

ROE下回る
この会社
0.3%(累計)
業界平均
11.0%
営業利益率下回る
この会社
1.4%
業界平均
2.8%
自己資本比率下回る
この会社
46.9%
業界平均
59.9%
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将来どうなりそう?

公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く

会社の公式開示情報

EDINET開示情報によると、同社はDX事業を主軸としつつ、人材やECなど多角的に事業を展開する『価値共創プラットフォーム』としての構造改革を推進中です。近年は不採算事業の清算や売却を行い、経営資源を成長分野に集中させることで、財務体質の改善と持続的な成長に向けたポートフォリオ最適化を図るリスク管理を行っています。

会社の計画は順調?

C
総合評価
事業構造改革で直近の利益予想は上回ったが、過去の中長期的な計画達成力と売上予想精度には課題が残る。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

(旧)中期経営計画
2023期-2025期
売上収益: 目標 200億円 未達 (81.8億円)
40.9%
営業利益: 目標 20億円 未達 (7.51億円)
37.5%
2026年6月期 業績予想
2026期
売上高: 目標 88.0億円 順調 (81.8億円)
92.9%
営業利益: 目標 6.3億円 順調 (7.51億円)
119.2%
当期純利益: 目標 4.1億円 順調 (9.82億円)
239.5%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
2025期101億円82億円-19.0%
2024期128億円107億円-16.3%
2023期130億円126億円-2.8%
営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
2025期6億円8億円+36.5%
2024期7億円-22億円大幅未達
2023期10億円3億円-74.1%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

同社は過去に公表した中期経営計画を取り下げており、計画達成力には疑問符がつきます。直近の業績予想は、売上高が未達傾向にある一方、利益面では構造改革が奏功し、2025期の営業利益は期初予想を36.5%上回る7.51億円で着地しました。ただし、2024期には営業利益予想6.5億円に対し実績-21.55億円と大幅な未達を記録するなど、業績のボラティリティが高い点には注意が必要です。今後は、スリム化された事業基盤の上で安定的かつ精度の高い業績ガイダンスを示せるかが問われます。

どんな話題が多い?

決算・業績50%
事業構造改革25%
M&A・提携15%
株価動向10%

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「やや懸念
報道件数(30日)
42
前月比 -12.5%
メディア数
18
株探, Yahoo!ファイナンス, 日本経済新聞, 株式新聞, フィスコ
業界内ランキング
上位 38%
情報・通信業 492社中 187位
報道のトーン
25%
好意的
35%
中立
40%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

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この会社のストーリー

創業から現在までの歩みと、代表者の姿

創業ストーリー

1991
創業

株式会社フュージョンパートナーとして設立。企業のITコンサルティング事業を開始し、着実に実績を積み上げる。

2004
東証マザーズ上場

創業から順調に事業を拡大し、東京証券取引所マザーズ市場へ上場。さらなる成長に向けた大きな一歩を踏み出す。

2016
株式会社スカラへ商号変更

株式会社デジアナコミュニケーションズを吸収合併し、社名を現在の「株式会社スカラ」に変更。事業領域の拡大を象徴する出来事となった。

2018
株価最高値を記録

SaaS事業の成長や積極的なM&A戦略が評価され、株価は上場来高値を更新。企業の成長期待が市場で高まる。

2020
事業多角化と業績の変動

DX支援、人材、ECなど多岐にわたる事業を展開。しかし、事業ポートフォリオが複雑化し、業績が不安定になる時期を迎える。

2023
事業構造改革の断行

新経営体制のもと、主力事業への集中と財務体質改善のため、不採算事業の売却など大胆な事業構造改革を開始する。

2025
構造改革完了、反転攻勢へ

事業構造改革を完了し、資産のスリム化を達成。DX事業を核とした成長戦略で、業績回復と再成長を目指す新たなステージに入る。

2026
新たな中期経営計画の始動

3ヶ年の中期経営計画を策定。DXサービスの拡充や大型M&Aも視野に入れ、価値共創プラットフォームとして飛躍を目指す。

出来事の年表

2025年9月資本業務提携

インドネシアのEdTech企業BINAR Academyとの資本業務提携を発表し、海外DX人材育成への布石を打つ。

2025年2月事業売却

日本ペット少額短期保険の売却を決定し、経営資源をDX事業などの主力領域へ集中させる構造改革を断行。

2024年8月業績修正

通期連結業績予想の修正を発表し、不採算事業の整理を含む大幅なポートフォリオ見直しを市場へ周知。

社長プロフィール

新田 英明
取締役 代表執行役社長
改革者
私たちは事業構造改革を断行し、強固な経営基盤を築きました。今後は当社の強みであるDX支援を核に、積極的なM&Aも活用しながら新たな価値を創造し、持続的な成長を実現していきます。
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安心して投資できる?

財務・透明性・株主構成・リスクを点検

財務は安全?

やや注意が必要です
自己資本比率46.9%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
Interest-bearing Debt
32.0億円
借金(有利子負債)
Net Assets
47.2億円
会社の純資産

総資産規模は、事業構造改革に伴う資産の売却やスリム化により、2021/03期の約203億円から2025/03期には約102億円まで圧縮されました。有利子負債については、積極的な返済と財務体質の改善を進めた結果、現在実質無借金経営を実現しています。自己資本比率は2024/03期の低水準から2025/03期には47.0%まで改善しており、バランスシートの健全性は着実に向上しています。 【2Q 2026/06期】総資産100億円、純資産47億円、自己資本比率46.9%、有利子負債32億円。

お金の流れは?

健全なお金の流れです
Operating CF
+5.9億円
本業で稼いだお金
Investing CF
+7.8億円
投資に使ったお金
Financing CF
-36.0億円
借入・返済など
Free CF
+13.7億円
手元に残ったお金
会計期営業CF投資CF財務CFFCF
2016/06期4.1億円7.8億円40.0億円3.7億円
2017/06期7.5億円7.6億円5,900万円400万円
2018/06期13.9億円5.9億円8.5億円8.0億円
2019/06期19.2億円8.9億円4.1億円10.3億円
2020/06期11.3億円14.3億円17.1億円3.0億円
2021/06期7.2億円44.3億円31.6億円51.5億円
2022/06期20.5億円18.9億円3.4億円1.6億円
2023/06期6.0億円2.1億円22.5億円3.9億円
2024/06期2.5億円1.6億円13.5億円4.1億円
2025/06期5.9億円7.8億円36.0億円13.7億円

営業活動によるキャッシュフローは、DX事業等の主要事業が安定的に収益を生むことで、総じてプラスを維持しています。投資活動においては、不採算事業の売却による資産処分収入がプラス要因となる一方で、成長に向けた投資も並行して行われています。財務キャッシュフローは、借入金の返済や積極的な株主還元を優先しているため、一貫してマイナスの状況が続いています。

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株主リターン・投資成果

リターン・配当・市場データを確認

配当・優待はもらえる?

しっかりもらえます
1株配当(最新期)
16.5
方針: 配当性向30%目標
1株配当配当性向
2016/06期1424.7%
2017/06期1810.1%
2018/06期2047.8%
2019/06期2443.0%
2020/06期28151.7%
2021/06期3419.5%
2022/06期36-
2023/06期37-
2024/06期37.5-
2025/06期16.529.2%
株主優待
なし

現在、株主優待制度は実施していません。

当社は成長投資と株主還元のバランスを重視した配当方針を採用しており、持続的な利益成長を目指す中で安定的な分配を心掛けています。過去には増配を続けてきましたが、事業構造改革の進展に伴い、現在は業績連動性をより意識した還元姿勢へと移行しました。配当性向を指標とした適正な利益還元を通じて、長期的な株主価値の向上に取り組む方針です。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残266,800株
売り残9,100株
信用倍率29.32倍
2026年3月13日時点時点
今後の予定
2026年6月期 第3四半期決算発表2026年5月中旬
2026年6月期 通期決算発表2026年8月中旬

PERは14.9倍と、情報・通信業の平均である24.9倍と比較して割安な水準にあります。PBRも1.28倍と業界平均を下回っており、市場からの成長期待が低い状態を示唆しています。一方で、信用買い残が売り残を大幅に上回る29.32倍となっており、将来の株価上昇を見込んだ個人投資家の買いが溜まっている状態です。これは将来的な売り圧力になる可能性があり、需給面での重さが懸念されます。

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率

過去数年間の税引前利益は、構造改革に伴う特損などの影響で大きく変動しました。2023/03期には繰延税金資産の取り崩し等により法人税等負担率が184%と高騰しましたが、直近の2025/03期は過去の損失の範囲内での利益計上等により納税額はゼロでした。今後、業績が安定成長期に入れば、通常の法人税率に基づいた納税負担が見込まれます。

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もっと知る

まとめと、関連情報・似た会社へ

スカラ まとめ

業績
好調
営業益 前年比↑
配当
少なめ
1株 16.5円
安全性
普通
自己資本比率 46.9%
稼ぐ力
普通
ROE 0.3%(累計)
話題性
不評
ポジ 25%

「大規模な事業ポートフォリオの構造改革を断行し、SaaSとDX支援の本業で再起を図るIT企業」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

DISCLAIMER

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最終更新: 2026/05/22 / データ提供: OSHIKABU