萩原工業7856
HAGIHARA INDUSTRIES INC.
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが台風対策や工事現場、お花見などで目にするブルーシート。実はその国内トップシェアを誇るのが萩原工業です。暮らしを守る身近な製品の裏側で、同社が活躍しています。また、DIYやラッピングで人気のカラフルなマスキングテープ「mt」も、同社のグループ会社が手掛けているかもしれません。さらに、あなたが乗る自動車のシートや内装材など、直接目に触れない部分でも同社の繊維技術が使われており、私たちの安全で快適な生活を陰ながら支えている会社です。
岡山を拠点とする合成樹脂製品メーカー。主力はブルーシート等の産業用資材だが、その製造機械も自社で開発・販売するユニークな事業構造を持つ。2025期は売上高319.4億円、営業利益14.67億円と一時的な減収減益となったが、続く2026期は売上高350.0億円、営業利益21.0億円とV字回復を計画。新たに策定した中期経営計画「HAGIHARA 2028」では、高機能製品へのシフトとリサイクル事業の拡大を掲げ、2028年10月期に売上高400億円、営業利益30億円を目指す。
会社概要
- 業種
- その他製品
- 決算期
- 10月
- 本社
- 岡山県倉敷市水島中通一丁目4番地
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2016/10期 | 10.3% | 7.5% | 11.3% |
| 2017/10期 | 10.4% | 7.6% | 11.7% |
| 2018/10期 | 9.2% | 6.4% | 10.1% |
| 2019/10期 | 9.3% | 6.3% | 9.2% |
| 2020/10期 | 8.2% | 5.8% | 9.2% |
| 2021/10期 | 6.6% | 4.8% | 8.1% |
| 2022/10期 | 3.7% | 2.6% | 4.6% |
| 2023/10期 | 11.6% | 7.7% | 6.3% |
| 2024/10期 | 5.3% | 3.6% | 6.3% |
| 2025/10期 | 6.0% | 4.2% | 4.6% |
| 1Q FY2026/10 | 0.8%(累計) | 0.5%(累計) | 3.2% |
過去5年間の収益性を見ると、営業利益率は4%から8%のレンジで推移しており、製造業として一定の効率性を維持しています。2023/03期には営業利益率が6.3%に達するなど回復傾向にありますが、コスト構造の見直しや販売単価の適正化が継続的な課題です。ROE(自己資本利益率)は時期により変動があるものの、効率的な経営資源の配分を通じて、企業価値の向上を図っています。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/10期 | 277億円 | 22.5億円 | 16.2億円 | 111.9円 | +1.7% |
| 2022/10期 | 300億円 | 13.8億円 | 9.4億円 | 65.9円 | +8.1% |
| 2023/10期 | 312億円 | 19.8億円 | 31.2億円 | 223.1円 | +4.3% |
| 2024/10期 | 331億円 | 21.0億円 | 15.2億円 | 110.6円 | +6.0% |
| 2025/10期 | 319億円 | 14.7億円 | 17.9億円 | 128.5円 | -3.6% |
萩原工業は、フラットヤーン技術を核とした産業用シートや機械事業を主力としており、近年の売上高は300億円規模で安定的な成長を維持しています。2023/03期には特別利益の計上で純利益が急増しましたが、基本的には原材料価格の変動や市場環境の影響を受けつつも、着実に利益を積み上げる体制を構築しています。2026/03期期にはさらなる増益を目指しており、高機能シートの販路拡大が今後の成長を牽引する見通しです。 【1Q 2026/10期実績】売上74億円(通期予想比21%)、営業利益2.4億円(同11%)、純利益2.3億円(同15%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
その他製品の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
合成樹脂繊維製品と機械製品の2セグメントが主軸であり、特にブルーシートをはじめとする環境配慮型製品のリサイクル事業に注力しています。海外売上比率の拡大が課題であり、為替変動や原材料価格の高騰が主なリスク要因として開示されています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 340億円 | — | 319億円 | -6.1% |
| 2024期 | 320億円 | — | 331億円 | +3.5% |
| 2023期 | 310億円 | — | 312億円 | +0.8% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 24億円 | — | 15億円 | -38.9% |
| 2024期 | 22億円 | — | 21億円 | -4.7% |
| 2023期 | 17億円 | — | 20億円 | +16.4% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
新中期経営計画「HAGIHARA 2028」では、2028期に売上高400億円、営業利益30億円という野心的な目標を掲げています。これは3年間で売上高25%、営業利益104%増を目指すもので、高機能製品へのシフトやM&A、リサイクル事業の拡大が成長の鍵となります。一方で、直近2025期の業績予想は大幅な下方修正となっており、外部環境の変化への耐性が課題です。過去の中計も未達で終わっていることから、計画実行力と業績の安定化が投資家の信頼を得る上で不可欠です。
最新ニュース
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メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
第1四半期決算にて連結経常利益が前年同期比17.8%減となる苦戦を強いられた。
前期の配当を10円増額し、今期も5円増配の計画を発表し株主還元の強化を鮮明にした。
グループ内再編として子会社の日本ファブウエルドを吸収合併し、生産体制の効率化を推進した。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
同社は強固な財務基盤を誇り、自己資本比率は70%前後と極めて高い水準を維持しています。調査の結果、有利子負債は実質ゼロである「実質無借金経営」を継続しており、外部環境の変化に対する耐性は非常に強力です。潤沢な自己資本を背景に、将来的な成長投資やリサイクル事業といった戦略的領域へのリソース配分が可能な財務体質となっています。 【1Q 2026/10期】総資産428億円、純資産311億円、自己資本比率66.7%、有利子負債44億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2016/10期 | 39.0億円 | 13.2億円 | 7.4億円 | 25.8億円 |
| 2017/10期 | 25.4億円 | 8.5億円 | 3.3億円 | 16.9億円 |
| 2018/10期 | 20.1億円 | 33.4億円 | 8.4億円 | 13.3億円 |
| 2019/10期 | 36.0億円 | 18.0億円 | 4.1億円 | 18.0億円 |
| 2020/10期 | 33.1億円 | 6.7億円 | 12.3億円 | 26.4億円 |
| 2021/10期 | 15.8億円 | 16.1億円 | 3.1億円 | 2,800万円 |
| 2022/10期 | 11.4億円 | 42.6億円 | 7.1億円 | 31.1億円 |
| 2023/10期 | 45.8億円 | 46.5億円 | 10.4億円 | 7,400万円 |
| 2024/10期 | 44.1億円 | 31.5億円 | 17.3億円 | 12.6億円 |
| 2025/10期 | 44.9億円 | 27.7億円 | 16.8億円 | 17.1億円 |
営業キャッシュフローは近年40億円規模で安定して創出されており、事業の稼ぐ力が強化されています。一方で、設備投資やリサイクルラインの構築といった積極的な成長投資を継続しているため、投資キャッシュフローはマイナスで推移しています。強固な本業のキャッシュ創出力を背景に、今後も持続的な投資と株主還元を両立できる安定的な構造と言えます。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/10期 | 30円 | 23.4% |
| 2017/10期 | 64円 | 47.1% |
| 2018/10期 | 32円 | 24.6% |
| 2019/10期 | 34円 | 24.4% |
| 2020/10期 | 36円 | 27.5% |
| 2021/10期 | 36円 | 32.2% |
| 2022/10期 | 36円 | 54.7% |
| 2023/10期 | 50円 | 22.4% |
| 2024/10期 | 60円 | 54.2% |
| 2025/10期 | 65円 | 50.6% |
| 必要株数 | 100株以上(約17万円) |
| 金額相当 | 1,000円相当 |
| 権利確定月 | 10月 |
萩原工業は配当性向を重視した方針をとっており、業績拡大に合わせて着実に配当額を引き上げる「累進配当」に近い姿勢を示しています。過去数年で見ても増配が続いており、株主への利益還元を重要な経営課題と位置づけています。ただし、従来の株主優待制度については、公平な利益還元の観点から2027年以降の廃止を決定しています。
株の売買状況と今後の予定
PBRが0.79倍と1倍を割り込んでおり、資産価値に対して株価が割安と評価される水準です。一方で、PERは業界平均並みであり、極端な割安感はありません。配当利回りが3.74%と業界平均を上回っている点は、インカムゲインを重視する投資家にとって魅力的です。信用倍率は1.36倍と均衡しており、短期的な需給の偏りは見られません。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2016/10期 | 25.2億円 | 6.7億円 | 26.4% |
| 2017/10期 | 27.5億円 | 7.9億円 | 28.7% |
| 2018/10期 | 27.8億円 | 9.0億円 | 32.3% |
| 2019/10期 | 28.5億円 | 8.4億円 | 29.3% |
| 2020/10期 | 28.4億円 | 9.5億円 | 33.4% |
| 2021/10期 | 23.7億円 | 7.5億円 | 31.7% |
| 2022/10期 | 16.8億円 | 7.4億円 | 43.9% |
| 2023/10期 | 22.5億円 | 0円 | 0.0% |
| 2024/10期 | 21.9億円 | 6.7億円 | 30.7% |
| 2025/10期 | 18.2億円 | 2,200万円 | 1.2% |
法人税等の支払いは、各期の税引前利益の変動や会計上の税効果会計、一時的な特殊要因に左右されています。2023/03期のように実効税率が著しく低い期は、繰延税金資産の取り崩しや特別利益による調整が主な要因です。基本的には法定の実効税率水準で推移しており、業績の安定に連動して納税額も標準化される傾向にあります。
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萩原工業 まとめ
「『ブルーシートの王様』が、自社製マシンでリサイクル革命まで起こそうとしている岡山の実力者」
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