マーベラス7844
Marvelous Inc.
どんな会社?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが遊んだことのある、ほのぼのとした農場生活ゲーム『牧場物語』シリーズ、実はマーベラスが作っています。また、ゲームセンターで人気のカードゲームマシンも、同社のアミューズメント事業が手掛けているかもしれません。さらに、『テニスの王子様』や『刀剣乱舞』といった人気アニメ・漫画の舞台(2.5次元ミュージカル)の裏側にもマーベラスは深く関わっています。あなたの「推し活」のどこかで、気づかぬうちに同社のエンターテイメントに触れている可能性があります。
2025期は売上高279.6億円(前期比5.2%減)、営業利益18.17億円(同24.8%減)と減収減益で着地したものの、前期5.17億円の最終赤字から8.18億円の黒字へと転換しました。主力のコンシューマゲーム事業で新作開発費用が先行投資として重しになりましたが、アミューズメント事業は堅調に推移しています。会社は2026期に売上高350.0億円、営業利益20.0億円への回復を見込んでおり、中国テンセントとの提携によるグローバル展開と大型新作タイトルの成否が今後の成長の鍵を握ります。
会社概要
- 業種
- 情報・通信業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都品川区東品川4-12-8 品川シーサイドイーストタワー
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
FY2025/3実績
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 12.2% | 9.8% | - |
| 2022/03期 | 13.7% | 10.9% | - |
| 2023/03期 | 6.6% | 5.3% | - |
| 2024/03期 | ▲1.8% | ▲1.5% | 8.2% |
| 2025/03期 | 3.1% | 2.4% | 6.5% |
| 3Q FY2026/3 | 6.1%(累計) | 4.5%(累計) | 6.1% |
収益性は2022/03期まで高い利益率を維持していましたが、2023/03期以降は新規IPへの大型投資や開発コストの増加により営業利益率が低下しています。2025/03期は営業利益率が6.5%まで低下し、ROEも3.1%と低水準に留まりました。成長のための先行投資期間と位置づけられ、今後は投入した新作タイトルが収益として結実するかが利益率改善の焦点です。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | 増収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 255億円 | — | 32.6億円 | 55.6円 | — |
| 2022/03期 | 257億円 | — | 38.2億円 | 63.2円 | +0.8% |
| 2023/03期 | 253億円 | — | 19.3億円 | 31.9円 | -1.5% |
| 2024/03期 | 295億円 | 24.1億円 | ▲5.2億円 | -8.6円 | +16.4% |
| 2025/03期 | 280億円 | 18.2億円 | 8.2億円 | 13.5円 | -5.2% |
当社の売上高は安定的に推移してきましたが、2024/03期に大型IPの新作開発費の償却負担などが重なり、純損益で5.2億円の赤字を計上しました。2025/03期は回復基調にあり、2026/03期はコンシューマ向け新作基幹3タイトルの発売を見込み、売上高350億円、純利益14億円への成長を目指しています。市場環境の変化に伴い、収益構造の安定化が今後の業績拡大の鍵となります。 【3Q 2026/03期実績】売上291億円(通期予想比83%)、営業利益18億円(同89%)、純利益15億円(同111%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
情報・通信業の同業他社平均と比べると…(自社は直近の年次実績で比較)
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
デジタルコンテンツ、アミューズメント、音楽映像の3事業を柱としています。事業リスクとして特定のIPへの依存やヒット作の創出サイクルが挙げられており、直近では連結利益予想の下方修正に伴う役員報酬の減額などが適時開示されています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 25億円 | — | 8億円 | -67.5% |
| 2024期 | 19億円 | — | -5億円 | 大幅未達 |
| 2023期 | 38億円 | — | 19億円 | -49.6% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 35億円 | — | 18億円 | -48.1% |
| 2024期 | 25億円 | — | 24億円 | -3.0% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
現在、同社は具体的な中期経営計画を開示しておらず、単年度の業績予想のみを公表しています。しかし、その業績予想も特に利益面で大幅な未達が続いており、計画の信頼性は低いと言わざるを得ません。2025期は営業利益で期初予想を48%下回り、2024期は純利益が予想の黒字から大幅な赤字に着地しました。新作ゲームの開発遅延やヒットの不確実性が高く、業績の先行きの見通しが立てづらい状況が続いています。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
通期連結利益予想の下方修正を受け、代表取締役の異動および役員報酬の減額を実施。
2025年3月期決算にて純利益8.18億円の黒字を計上し、前期の赤字から回復。
ゲーム・音楽・映像など各事業領域において、グローバル展開を目的としたインディーゲーム支援プログラムの第6期を開始。
代表者プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
※ 有利子負債・純資産はいずれも3Q FY2026/3末時点
自己資本比率は80%前後で推移しており、有利子負債を持たない実質無借金経営を継続しているため、財務基盤は非常に盤石です。手元資金の流動性は高く、将来的な事業展開やIP獲得のための投資余力も十分に保持しています。安定したバランスシートは、市場の変動が激しいエンターテインメント業界においても強固な防衛ラインとなります。 【3Q 2026/03期】総資産357億円、純資産273億円、自己資本比率72.4%。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 43.8億円 | ▲24.5億円 | 32.0億円 | 19.3億円 |
| 2022/03期 | 28.2億円 | ▲10.9億円 | ▲20.1億円 | 17.3億円 |
| 2023/03期 | 9.8億円 | ▲34.6億円 | ▲20.1億円 | ▲24.8億円 |
| 2024/03期 | 28.9億円 | ▲12.9億円 | ▲21.7億円 | 16.0億円 |
| 2025/03期 | ▲1.0億円 | ▲25.4億円 | ▲20.1億円 | ▲26.4億円 |
営業キャッシュフローは新作タイトルの売れ行きに依存しやすく、2025/03期にはマイナスへ転じるなど変動が見られます。投資キャッシュフローは中長期的な成長に向けた新規IP創出のための開発費が継続的に支出されています。財務活動では自己株式の取得などを通じた株主還元を優先しており、全体として成長投資と還元バランスの維持に努めています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は8.3%と低水準ですが、監査体制の強化やコーポレートガバナンス・コードへの適応を進めています。連結子会社6社を擁する中堅エンターテインメント企業として、透明性の高い経営体制への移行が継続的な課題です。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 622万円 | 680人 | - |
従業員の平均年収は622万円であり、業界平均と比較して一定の水準を維持しています。近年は新作ゲームの開発負担などによる業績変動の影響も受けますが、IP開発を主軸とする企業として専門人材の確保が重要視されています。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
過去5年間のTSR(株主総利回り)を見ると、2021期を除いて一貫してTOPIXをアンダーパフォームしています。特に2024期と2025期はTOPIXが200%を超える高いリターンを記録する中で、当社のTSRはそれぞれ154.9%、114.6%と大きく見劣りする結果となりました。これは、株式市場全体が好調な中でも、同社の株価が大型ヒット作の不在や業績の下方修正によって伸び悩んだことが主な原因です。株主還元の強化と、業績のV字回復を実現できるかが、今後のTSR向上の鍵となります。
※ 配当を含む株主総利回り(TSR)ベースです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 30円 | 43.7% |
| 2017/03期 | 30円 | 37.3% |
| 2018/03期 | 33円 | 48.6% |
| 2019/03期 | 33円 | 50.9% |
| 2020/03期 | 33円 | 95.0% |
| 2021/03期 | 33円 | 59.3% |
| 2022/03期 | 33円 | 52.2% |
| 2023/03期 | 33円 | 103.6% |
| 2024/03期 | 33円 | - |
| 2025/03期 | 10円 | 74.0% |
株主優待制度は2011年3月末の贈呈をもって廃止されています。
当社は経営成績に応じた安定的な配当の継続を基本方針として掲げています。2025/03期は業績推移を考慮して1株あたり10円の配当へ修正されましたが、将来的な成長投資を優先しつつ株主還元を継続する姿勢です。今後の配当は営業利益の向上と共に、適切な配当性向を維持していくことを目指しています。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 167.4万円 | 67.4万円 | 67.4% |
| 2022期 | 147.6万円 | 47.6万円 | 47.6% |
| 2023期 | 142.1万円 | 42.1万円 | 42.1% |
| 2024期 | 154.9万円 | 54.9万円 | 54.9% |
| 2025期 | 114.6万円 | 14.6万円 | 14.6% |
※ 株価と配当をもとに配当込みで試算したTSR(株主総利回り)です。配当は再投資すると仮定しています。直近期は有価証券報告書が未提出のため株価から試算しています。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PER(20.7倍)とPBR(1.11倍)は共に情報・通信業の平均を下回っており、市場からは割安に評価されていると見られます。これは近年の業績の不安定さがディスカウント要因となっているためと考えられます。一方で、配当利回りは2.09%と業界平均を上回っています。信用倍率は3.49倍とやや買い残が多い状況で、将来の株価上昇を見込んだ個人投資家の買い意欲がうかがえますが、需給面での上値の重さも懸念されます。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 45.6億円 | 12.9億円 | 28.4% |
| 2022/03期 | 50.5億円 | 12.4億円 | 24.5% |
| 2023/03期 | 29.3億円 | 10.1億円 | 34.3% |
| 2024/03期 | 30.0億円 | 35.2億円 | 117.2% |
| 2025/03期 | 18.0億円 | 9.8億円 | 54.6% |
2024/03期の実効税率が急上昇しているのは、税引前利益に対して繰延税金資産の取り崩しなど、一時的な会計上の調整項目が発生したことによるものです。通常の税負担は実効税率である30%前後で推移する傾向にあります。今後の税負担額は、営業利益の回復に伴う課税所得の増減に合わせて変動する見通しです。
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マーベラス まとめ
「『牧場物語』の老舗がテンセントと組み、浮き沈みの激しいゲーム業界で次のヒット作を模索している状態」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。