マーベラス
Marvelous Inc.
最終更新日: 2026年3月29日
ゲームから舞台まで、感動を創造する総合エンターテイメント企業
世界中の人々の心を豊かにし、笑顔あふれる社会を実現すること。
この会社ってなに?
あなたが遊んだことのある、ほのぼのとした農場生活ゲーム『牧場物語』シリーズ、実はマーベラスが作っています。また、ゲームセンターで人気のカードゲームマシンも、同社のアミューズメント事業が手掛けているかもしれません。さらに、『テニスの王子様』や『刀剣乱舞』といった人気アニメ・漫画の舞台(2.5次元ミュージカル)の裏側にもマーベラスは深く関わっています。あなたの「推し活」のどこかで、気づかぬうちに同社のエンターテイメントに触れている可能性があります。
FY2025は売上高279.6億円(前期比5.2%減)、営業利益18.17億円(同24.8%減)と減収減益で着地したものの、前期5.17億円の最終赤字から8.18億円の黒字へと転換しました。主力のコンシューマゲーム事業で新作開発費用が先行投資として重しになりましたが、アミューズメント事業は堅調に推移しています。会社はFY2026に売上高350.0億円、営業利益20.0億円への回復を見込んでおり、中国テンセントとの提携によるグローバル展開と大型新作タイトルの成否が今後の成長の鍵を握ります。
会社概要
- 業種
- 情報・通信業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都品川区東品川4-12-8 品川シーサイドイーストタワー
- 公式
- www.marv.jp
社長プロフィール

私たちは『驚きと感動は、世界をハッピーにする』という想いのもと、魅力的なエンターテイメントコンテンツをグローバルに展開しています。新たな経営体制のもと、保有するIP(知的財産)の価値を最大化し、持続的な成長を実現することで、世界中の人々の心を豊かにし、笑顔あふれる社会の実現に貢献してまいります。
この会社のストーリー
ゲームソフトの企画・開発・販売を目的として会社が設立され、エンターテイメント事業への挑戦が始まる。
設立から約5年で株式上場を果たし、事業拡大に向けた資金調達力と社会的信用を高める。
AQインタラクティブ、ライブウェアと合併し、総合エンターテイメント企業としての基盤を強化。事業領域を大きく広げる。
事業内容の広がりを反映し、現在の社名に変更。新たなブランドイメージを構築し、さらなる飛躍を目指す。
グローバル展開を加速させるため、世界最大級のIT企業テンセントと提携。IPの海外展開や新規IPへの大型投資を推進する。
eスポーツ運営会社グルーブシンクを買収し、新たなエンターテイメント領域への進出を果たす。
完全新規IPの家庭用ゲームソフト『FARMAGIA(ファーマギア)』を全世界で発売し、IP創出力を示す。
新たな経営体制のもとで中期経営計画の見直しを実施。IP価値の最大化と持続的成長を目指し、未来への一歩を踏み出す。
注目ポイント
家庭用・オンラインゲームに加え、音楽・映像、舞台製作まで幅広く展開。『牧場物語』や『刀剣乱舞』など人気IPを多角的に活用し、安定した収益基盤を築いています。
世界的なIT企業テンセントとの資本業務提携により、強力なバックアップを得ています。これにより、自社IPの海外展開や新規大型タイトルへの投資を加速させています。
インディーゲーム開発者を支援するインキュベーションプログラム「iGi」を主催。新たな才能を発掘・育成し、次世代のヒット作を生み出す土壌を育んでいます。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2021/3 | 33円 | 59.3% |
| FY2022/3 | 33円 | 52.2% |
| FY2023/3 | 33円 | 103.6% |
| FY2024/3 | 33円 | 1.0% |
| FY2025/3 | 10円 | 74.0% |
株主優待制度は2011年3月末の贈呈をもって廃止されています。
当社は経営成績に応じた安定的な配当の継続を基本方針として掲げています。FY2025/3期は業績推移を考慮して1株あたり10円の配当へ修正されましたが、将来的な成長投資を優先しつつ株主還元を継続する姿勢です。今後の配当は営業利益の向上と共に、適切な配当性向を維持していくことを目指しています。
同業比較(収益性)
情報・通信業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
当社の売上高は安定的に推移してきましたが、FY2024/3期に大型IPの新作開発費の償却負担などが重なり、純損益で5.2億円の赤字を計上しました。FY2025/3期は回復基調にあり、FY2026/3期はコンシューマ向け新作基幹3タイトルの発売を見込み、売上高350億円、純利益14億円への成長を目指しています。市場環境の変化に伴い、収益構造の安定化が今後の業績拡大の鍵となります。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 12.2% | 9.8% | 17.3% |
| FY2022/3 | 13.2% | 10.4% | 17.9% |
| FY2023/3 | 6.6% | 5.3% | 9.8% |
| FY2024/3 | -1.9% | -1.5% | 8.2% |
| FY2025/3 | 3.1% | 2.5% | 6.5% |
収益性はFY2022/3期まで高い利益率を維持していましたが、FY2023/3期以降は新規IPへの大型投資や開発コストの増加により営業利益率が低下しています。FY2025/3期は営業利益率が6.5%まで低下し、ROEも3.1%と低水準に留まりました。成長のための先行投資期間と位置づけられ、今後は投入した新作タイトルが収益として結実するかが利益率改善の焦点です。
財務は安全?
自己資本比率は80%前後で推移しており、有利子負債を持たない実質無借金経営を継続しているため、財務基盤は非常に盤石です。手元資金の流動性は高く、将来的な事業展開やIP獲得のための投資余力も十分に保持しています。安定したバランスシートは、市場の変動が激しいエンターテインメント業界においても強固な防衛ラインとなります。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 43.8億円 | -24.5億円 | 32.0億円 | 19.3億円 |
| FY2022/3 | 28.2億円 | -10.9億円 | -20.1億円 | 17.3億円 |
| FY2023/3 | 9.8億円 | -34.6億円 | -20.1億円 | -24.8億円 |
| FY2024/3 | 28.9億円 | -12.9億円 | -21.7億円 | 16.0億円 |
| FY2025/3 | -1.0億円 | -25.4億円 | -20.1億円 | -26.4億円 |
営業キャッシュフローは新作タイトルの売れ行きに依存しやすく、FY2025/3期にはマイナスへ転じるなど変動が見られます。投資キャッシュフローは中長期的な成長に向けた新規IP創出のための開発費が継続的に支出されています。財務活動では自己株式の取得などを通じた株主還元を優先しており、全体として成長投資と還元バランスの維持に努めています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 45.6億円 | 12.9億円 | 28.4% |
| FY2022/3 | 50.5億円 | 12.4億円 | 24.5% |
| FY2023/3 | 29.3億円 | 10.1億円 | 34.3% |
| FY2024/3 | 30.0億円 | 35.2億円 | 117.2% |
| FY2025/3 | 18.0億円 | 9.8億円 | 54.6% |
FY2024/3期の実効税率が急上昇しているのは、税引前利益に対して繰延税金資産の取り崩しなど、一時的な会計上の調整項目が発生したことによるものです。通常の税負担は実効税率である30%前後で推移する傾向にあります。今後の税負担額は、営業利益の回復に伴う課税所得の増減に合わせて変動する見通しです。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 622万円 | 680人 | - |
従業員の平均年収は622万円であり、業界平均と比較して一定の水準を維持しています。近年は新作ゲームの開発負担などによる業績変動の影響も受けますが、IP開発を主軸とする企業として専門人材の確保が重要視されています。
誰がこの会社の株を持ってる?
浮動株比率が高く、株式の流動性が高い反面、株価変動が大きくなりやすい傾向があります。 個人投資家の保有比率が高く、株主優待や配当の注目度が高い銘柄です。 主な安定株主はImage Frame Investment(HK)Limited (常任代理人 モルガン・スタンレーMUFG証券)・アミューズキャピタルインベストメント。
筆頭株主であるImage Frame Investment (HK) Limited (テンセント傘下)が20%を保有しており、創業家である中山隼雄氏・晴喜氏と合わせて一定の議決権を確保しています。事業面での資本業務提携を通じた海外展開やIP育成の意図が明確な構成です。
会社の公式開示情報
役員報酬
デジタルコンテンツ、アミューズメント、音楽映像の3事業を柱としています。事業リスクとして特定のIPへの依存やヒット作の創出サイクルが挙げられており、直近では連結利益予想の下方修正に伴う役員報酬の減額などが適時開示されています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は8.3%と低水準ですが、監査体制の強化やコーポレートガバナンス・コードへの適応を進めています。連結子会社6社を擁する中堅エンターテインメント企業として、透明性の高い経営体制への移行が継続的な課題です。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 25億円 | — | 8億円 | -67.5% |
| FY2024 | 19億円 | — | -5億円 | 大幅未達 |
| FY2023 | 38億円 | — | 19億円 | -49.6% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 35億円 | — | 18億円 | -48.1% |
| FY2024 | 25億円 | — | 24億円 | -3.0% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
現在、同社は具体的な中期経営計画を開示しておらず、単年度の業績予想のみを公表しています。しかし、その業績予想も特に利益面で大幅な未達が続いており、計画の信頼性は低いと言わざるを得ません。FY2025は営業利益で期初予想を48%下回り、FY2024は純利益が予想の黒字から大幅な赤字に着地しました。新作ゲームの開発遅延やヒットの不確実性が高く、業績の先行きの見通しが立てづらい状況が続いています。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
過去5年間のTSR(株主総利回り)を見ると、FY2021を除いて一貫してTOPIXをアンダーパフォームしています。特にFY2024とFY2025はTOPIXが200%を超える高いリターンを記録する中で、当社のTSRはそれぞれ154.9%、114.6%と大きく見劣りする結果となりました。これは、株式市場全体が好調な中でも、同社の株価が大型ヒット作の不在や業績の下方修正によって伸び悩んだことが主な原因です。株主還元の強化と、業績のV字回復を実現できるかが、今後のTSR向上の鍵となります。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 167.4万円 | +67.4万円 | 67.4% |
| FY2022 | 147.6万円 | +47.6万円 | 47.6% |
| FY2023 | 142.1万円 | +42.1万円 | 42.1% |
| FY2024 | 154.9万円 | +54.9万円 | 54.9% |
| FY2025 | 114.6万円 | +14.6万円 | 14.6% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PER(20.7倍)とPBR(1.11倍)は共に情報・通信業の平均を下回っており、市場からは割安に評価されていると見られます。これは近年の業績の不安定さがディスカウント要因となっているためと考えられます。一方で、配当利回りは2.09%と業界平均を上回っています。信用倍率は3.49倍とやや買い残が多い状況で、将来の株価上昇を見込んだ個人投資家の買い意欲がうかがえますが、需給面での上値の重さも懸念されます。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
通期連結利益予想の下方修正を受け、代表取締役の異動および役員報酬の減額を実施。
2025年3月期決算にて純利益8.18億円の黒字を計上し、前期の赤字から回復。
ゲーム・音楽・映像など各事業領域において、グローバル展開を目的としたインディーゲーム支援プログラムの第6期を開始。
最新ニュース
マーベラス まとめ
ひとめ診断
「『牧場物語』の老舗がテンセントと組み、浮き沈みの激しいゲーム業界で次のヒット作を模索している状態」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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