A&Dホロンホールディングス7745
A&D HOLON Holdings Company,Limited
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたがスーパーマーケットで野菜の重さを量るとき、その電子はかりはA&Dホロンの製品かもしれません。また、健康診断で使う血圧計や家庭用の体重計も、同社が広く手がけている製品の一つです。一方で、普段目にすることのないスマートフォンの心臓部である半導体チップを作る工場では、同社の超精密な測定装置が不可欠な役割を果たしています。私たちの健康管理から最先端技術の製造現場まで、A&Dホロンの「はかる」技術は社会の様々な場面で活躍しているのです。
A&Dホロンホールディングスは、計測・計量機器、医療・健康機器、そして利益率の高い半導体関連装置の三本柱で成長を続ける精密機器メーカーです。2025年3月期には売上高670.8億円、営業利益88.13億円を達成し、安定した収益基盤を確立。2026年3月期には売上高700.0億円、営業利益95.00億円と、特に半導体事業を牽引役とした持続的な成長を見込んでいます。長期ビジョンでは2028年3月期に売上高800億円を目指しており、積極的な事業投資とM&Aによる拡大戦略が注目されます。
会社概要
- 業種
- 精密機器
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都豊島区東池袋3丁目23番14号
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 14.3% | 6.2% | - |
| 2022/03期 | 14.2% | 6.3% | - |
| 2023/03期 | 18.5% | 8.6% | - |
| 2024/03期 | 15.1% | 7.5% | 12.8% |
| 2025/03期 | 16.1% | 9.2% | 13.1% |
| 3Q FY2026/3 | 7.7%(累計) | 4.8%(累計) | 11.6% |
収益性は安定しており、営業利益率は2021/03期の9.1%から2025/03期には13.1%まで着実に改善しています。これは、技術力に基づいた製品の付加価値向上と、効率的な事業運営によるコスト構造の最適化が寄与した結果です。ROA(総資産利益率)も9.4%まで向上しており、限られた資産を効率よく活用して利益を創出する体制が強化されています。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | 増収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 484億円 | — | 33.4億円 | 161.9円 | — |
| 2022/03期 | 517億円 | — | 35.7億円 | 172.9円 | +6.8% |
| 2023/03期 | 590億円 | — | 55.2億円 | 201.3円 | +14.1% |
| 2024/03期 | 620億円 | 79.5億円 | 53.0億円 | 192.9円 | +5.0% |
| 2025/03期 | 671億円 | 88.1億円 | 64.7億円 | 235.6円 | +8.3% |
当社の業績は、半導体関連機器および医療・健康機器事業が堅調に推移し、売上高は2021/03期の約484億円から2025/03期には約671億円まで順調に拡大しました。利益面では、高付加価値な製品投入により営業利益が継続的に成長しており、2026/03期期も引き続き増収増益を予想しています。今後も計測・計量技術を軸とした事業展開により、持続的な成長が見込まれています。 【3Q 2026/03期実績】売上486億円(通期予想比69%)、営業利益56億円(同59%)、純利益34億円(同52%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
精密機器の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
事業内容は半導体関連機器、医療・健康機器、計測・計量機器の3軸で構成されています。高い技術力を有するホロンの完全子会社化などにより事業ポートフォリオを強化していますが、為替変動や原材料費の調達リスク、および国際的な半導体市場の市況変動が重要なリスク要因として挙げられています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 660億円 | — | 671億円 | +1.6% |
| 2024期 | 620億円 | — | 620億円 | -0.1% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 92億円 | — | 88億円 | -4.2% |
| 2024期 | 78億円 | — | 80億円 | +2.0% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
同社は2028年3月期を最終年度とする中期経営計画を策定し、売上高800億円、営業利益117億円という意欲的な目標を掲げています。これは、半導体事業の成長を核とし、既存事業の安定成長を前提とした計画です。過去の業績予想を見ると、売上高はほぼ計画通りに着地する一方、営業利益は若干の未達も見られます。目標達成には、半導体市場の動向を捉えた新製品投入と、全社的な収益性改善が鍵となるでしょう。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
半導体検査装置のホロンにて次世代CD-SEM「HSS-1000」をリリースし製品ラインナップを強化。
ホロンの新工場が竣工し、半導体関連事業の生産能力拡大を本格化。
物言う株主であるストラテジックキャピタルによる株式保有割合の増加が報告され市場の注目を集めた。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
財務健全性は大幅に向上しており、自己資本比率は2021/03期の38.4%から2025/03期には61.9%へと大きく改善しました。有利子負債は一時的に増加したものの、強固な自己資本の積み上げによって財務の安定性は維持されています。高い自己資本比率は、将来の設備投資や研究開発への積極的な再投資を支える強固な基盤となっています。 【3Q 2026/03期】総資産723億円、純資産465億円、自己資本比率62.7%、有利子負債117億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 51.9億円 | ▲22.2億円 | ▲2.6億円 | 29.7億円 |
| 2022/03期 | 17.8億円 | ▲23.9億円 | ▲7.4億円 | ▲6.1億円 |
| 2023/03期 | 41.0億円 | ▲13.6億円 | 4.5億円 | 27.3億円 |
| 2024/03期 | 72.0億円 | ▲20.1億円 | ▲56.7億円 | 51.9億円 |
| 2025/03期 | 65.8億円 | ▲20.1億円 | ▲54.4億円 | 45.7億円 |
営業キャッシュフローは堅調な利益創出を背景に安定しており、2024/03期期には過去最高水準の約72億円を記録しました。投資活動においては次世代製品に向けた研究開発や設備投資を継続的に実施しつつ、フリーキャッシュフローの創出を両立させています。財務キャッシュフローについては借入金の返済や株主還元を積極的に進めており、キャッシュの効率的な循環が図られています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は10.0%であり、さらなる多様性の推進が求められる段階です。連結子会社18社を抱える企業規模に対し、監査体制の強化が成長に伴う経営課題として認識されており、コーポレート・ガバナンスの向上に継続的に取り組んでいます。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
TSR(株主総利回り)は、配当と株価上昇を合わせた総合的な投資リターンを示す指標です。同社のTSRは、2021期から2025期までの5年間、一貫してTOPIXを大幅に上回るパフォーマンスを記録しています。これは、安定した増配を続けながら、特に半導体事業の成長期待を背景とした株価の力強い上昇が主な要因です。株主還元と企業成長の両立を実現し、市場平均を大きく超えるリターンを投資家にもたらしてきたことがデータから明確に示されています。
※ 配当を含む株主総利回り(TSR)ベースです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 12円 | 57.2% |
| 2017/03期 | 12円 | 53.5% |
| 2018/03期 | 12円 | 13.4% |
| 2019/03期 | 17円 | 18.3% |
| 2020/03期 | 20円 | 26.0% |
| 2021/03期 | 25円 | 15.4% |
| 2022/03期 | 25円 | 14.5% |
| 2023/03期 | 35円 | 17.4% |
| 2024/03期 | 35円 | 18.1% |
| 2025/03期 | 40円 | 17.0% |
株主優待制度は現在導入されておりません。
当社は成長投資を優先しつつ、安定した株主還元を行うことを基本方針としています。近年の業績拡大に伴い配当金も増額傾向にあり、利益成長を直接的に還元する配当政策を採用しています。配当性向は20%未満で推移しており、将来の事業拡大に向けた内部留保と株主還元とのバランスを慎重に考慮しています。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 198.0万円 | 98.0万円 | 98.0% |
| 2022期 | 158.8万円 | 58.8万円 | 58.8% |
| 2023期 | 235.4万円 | 135.4万円 | 135.4% |
| 2024期 | 471.1万円 | 371.1万円 | 371.1% |
| 2025期 | 310.9万円 | 210.9万円 | 210.9% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
同社のPERは11.1倍と、精密機器業界の平均(約25倍)と比較して大幅に割安な水準にあります。これは、同社の安定的な収益力や今後の成長ポテンシャルがまだ株価に織り込まれていない可能性を示唆します。信用倍率は5.07倍とやや高めで、短期的な需給の緩みを警戒する声もありますが、「物言う株主」の買い増しなども観測されており、今後の株価動向が注目されます。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 45.6億円 | 12.3億円 | 26.8% |
| 2022/03期 | 56.0億円 | 20.3億円 | 36.2% |
| 2023/03期 | 76.4億円 | 21.2億円 | 27.7% |
| 2024/03期 | 82.4億円 | 29.4億円 | 35.7% |
| 2025/03期 | 89.5億円 | 24.9億円 | 27.8% |
法人税等の支払いは、利益成長に応じて適正に計上されています。実効税率は年度によって変動があるものの、概ね30%前後で推移しており、国内の法人税負担の範囲内で安定しています。利益の積み上げにより納税額も拡大基調にありますが、これは堅調な収益力の証明とも言えます。
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A&Dホロンホールディングス まとめ
「『街の体重計』から『半導体工場の超精密測定器』まで手がける、計測技術のデパート企業」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。