ノーリツ鋼機7744
Noritsu Koki Co.,Ltd.
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたがクラブや音楽フェスでDJが巧みに操るターンテーブルやミキサー、その多くはノーリツ鋼機グループの製品かもしれません。また、普段何気なく使っているボールペンの滑らかな書き心地も、同社の精密な金属加工技術に支えられています。さらに、あなたが働くオフィスビルの床下には、同社が最近買収した企業のOAフロアが敷かれている可能性も。私たちの知らないところで、ノーリツ鋼機の技術が快適な日常を支えているのです。
ノーリツ鋼機は、写真処理機器から事業の軸足を移し、現在はDJ向け音響機器や金属部品、建材などを手掛ける持株会社です。2025期には売上高1,192.2億円、営業利益208.15億円を達成し、安定した収益基盤を確立。2026年には約690億円を投じて建材メーカーのセンクシアを買収し、事業ポートフォリオをさらに強化しました。このM&A効果により、2026期の会社計画では売上高1,676億円、営業利益260億円と大幅な成長を見込んでおり、積極的な投資による企業価値向上が期待されます。
会社概要
- 業種
- 精密機器
- 決算期
- 12月
- 本社
- 東京都港区麻布十番1-10-10 ジュールA 5階
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/12期 | 4.6% | 1.9% | - |
| 2022/12期 | 66.9% | 35.5% | - |
| 2023/12期 | 5.1% | 3.5% | - |
| 2024/12期 | 7.5% | 5.6% | 18.7% |
| 2025/12期 | 6.9% | 5.2% | 17.5% |
| 2025/12期 | 6.9% | 5.2% | 17.5% |
当社の収益性は、営業利益率が直近で17.5%から19.2%と高水準で推移しており、製造業として優れたコスト管理と付加価値創出能力を示しています。2022/03期の純利益およびROEが急上昇した背景には特定の事業売却等による一時的な収益計上がありましたが、現在は安定した営業利益ベースの成長に回帰しています。今後も事業集約による効率化が進むことで、ROE(自己資本利益率)の着実な改善が期待されます。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/12期 | 545億円 | — | 51.1億円 | 143.6円 | - |
| 2022/12期 | 735億円 | — | 1,016億円 | 2848.5円 | +34.9% |
| 2023/12期 | 901億円 | — | 102億円 | 285.9円 | +22.5% |
| 2024/12期 | 1,065億円 | 200億円 | 161億円 | 150.5円 | +18.3% |
| 2025/12期 | 1,192億円 | 208億円 | 156億円 | 146.9円 | +11.9% |
ノーリツ鋼機は、従来の写真処理機器メーカーから多角化・事業集約を経てものづくりやヘルスケア事業を核とする持株会社へと変貌を遂げました。近年の業績は堅調なM&A戦略や各事業の成長により拡大基調にあり、2024/03期には売上高1,065億円、営業利益205億円を達成しました。2026/3期もさらなる増収増益を見込んでおり、事業ポートフォリオの最適化による収益成長が明確なトレンドとなっています。 【2025/12期実績】売上1192億円(前期比11.9%)、営業利益208億円、純利益156億円。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
精密機器の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
ものづくり・部品材料や音響機器など多角的なポートフォリオを形成しています。買収による成長戦略を積極的に推進しており、M&Aに伴う統合リスクや市場環境の変化が主要な事業リスクとして注視されています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 1,126億円 | — | 1,192億円 | +5.9% |
| 2024期 | 976億円 | — | 1,065億円 | +9.2% |
| 2023期 | 800億円 | — | 916億円 | +14.4% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 174億円 | — | 208億円 | +19.6% |
| 2024期 | 134億円 | — | 205億円 | +53.0% |
| 2023期 | 76億円 | — | 145億円 | +90.3% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
ノーリツ鋼機は、2025年2月に新たに2030年度を最終年度とする中期経営計画「FY30」を発表しました。この計画では、売上高2,500億円、営業利益400億円という高い目標を掲げています。直近では、2026年2月に完了した建材メーカー「センクシア」の大型買収が計画達成の鍵を握っており、2026期の業績予想にもその効果が大きく織り込まれています。過去の業績予想はいずれも期初計画を大幅に上回って達成しており、経営陣の計画実行力と市場環境の変化への対応力には信頼が置けます。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
建築構造部材・フロア材メーカーのセンクシアの株式取得を完了し、グループの製造事業を強化。
2026年12月期の純利益予想を前期比7.4%増の168億円と発表し、市場の期待を上回った。
持株会社体制のもと、グループ中核3社を中心とした中期経営計画 FY30を新たに策定。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
財務健全性は極めて高く、自己資本比率は2025/03期時点で75.7%という強固な水準を維持しています。有利子負債は一時的に計上されていますが、資産全体に対して極めて軽微であり、実質無借金経営に近い財務の柔軟性を有しています。豊富な純資産を活用し、成長投資としてのM&Aを継続できる健全な貸借対照表の状態と言えます。 【2025/12期】総資産3018億円、純資産2286億円、自己資本比率75.7%、有利子負債294億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/12期 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
| 2022/12期 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
| 2023/12期 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
| 2024/12期 | 319億円 | 10.5億円 | 122億円 | 330億円 |
| 2025/12期 | 199億円 | 4,300万円 | 159億円 | 199億円 |
営業キャッシュフローは、事業の安定に伴い着実な創出フェーズに入っており、2024/03期には約326億円のフリーキャッシュフローを確保し強固なキャッシュ生成力を証明しました。過去には投資活動による大規模なキャッシュアウトが見られましたが、これは事業多角化のための戦略的なM&A投資によるものです。現在は、潤沢な資金を背景に、成長投資と株主還元をバランス良く両立させる好循環のサイクルに入っています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率が33.3%と多様性に配慮した経営体制を構築しています。監査報酬に1億4,100万円を割いており、持株会社としてグループ全体を統括する強固なガバナンスと監視体制を維持しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 916万円 | 1,239人 | - |
従業員平均年収は916万円と、製造業および精密機器業界の中でも非常に高い水準にあります。事業の多角化や高付加価値な製品開発による高い利益率が、従業員への厚い還元に繋がっていると考えられます。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
TSR(株主総利回り)は、2021期から2024期まで一貫して市場平均であるTOPIXを下回っていましたが、2025期には233.5%とTOPIXの175%を大幅に上回り、顕著なアウトパフォームを達成しました。これは、事業ポートフォリオの再構築が進み、音響機器事業の収益性が向上したことに加え、大型M&Aへの期待感が株価を押し上げたことが背景にあります。長年の事業転換が結実し、株主価値の向上に繋がったことを示しています。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/12期 | 8円 | - |
| 2017/12期 | 10円 | 8.3% |
| 2018/12期 | 15円 | 6.0% |
| 2019/12期 | 15円 | 18.1% |
| 2020/12期 | 20円 | 7.2% |
| 2021/12期 | 38円 | 25.5% |
| 2022/12期 | 152円 | 5.3% |
| 2023/12期 | 115円 | 40.2% |
| 2024/12期 | 60.2円 | 40.1% |
現在、株主優待制度は実施していません。
ノーリツ鋼機は、株主への利益還元を重要な経営課題と位置づけています。現在は配当性向40%を目安とした利益還元方針を採用しており、業績の拡大に連動した増配傾向が特徴です。今後も安定した収益基盤を維持しながら、持続的な株主還元に取り組む姿勢を明確にしています。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 100.1万円 | 0.1万円 | 0.1% |
| 2022期 | 117.2万円 | 17.2万円 | 17.2% |
| 2023期 | 110.0万円 | 10.0万円 | 10.0% |
| 2024期 | 139.1万円 | 39.1万円 | 39.1% |
| 2025期 | 233.5万円 | 133.5万円 | 133.5% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
信用倍率は39.61倍と高く、信用買い残が積み上がっている状況は、将来の株価上昇を見込む投資家が多い一方、需給面での重荷となる可能性も指摘されます。同業の精密機器業界平均と比較すると、PER・PBRともに割安な水準にあり、今後の業績成長が評価されれば株価の見直しの余地は大きいと考えられます。特に配当利回りは業界平均を大きく上回っており、株主還元への積極的な姿勢が伺えます。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/12期 | 53.1億円 | 2.0億円 | 3.8% |
| 2022/12期 | 39.4億円 | 0円 | 0.0% |
| 2023/12期 | 137億円 | 34.8億円 | 25.4% |
| 2024/12期 | 204億円 | 43.2億円 | 21.1% |
| 2025/12期 | 219億円 | 63.1億円 | 28.7% |
実効税率は年度によって変動があり、過去には組織再編や繰越欠損金の活用により大きく低下した期もあります。2024/03期から2025/03期にかけては概ね20%〜25%前後で推移しており、標準的な税負担水準にあります。2026/03期予想では35.4%と標準的な法人税率に近づく見込みであり、税引前利益の拡大に伴う着実な納税が想定されています。
もっと知る
まとめと、関連情報・似た会社へ
ノーリツ鋼機 まとめ
「写真処理機器の老舗が、M&Aを駆使して音響・金属・建材のニッチトップ連合へと変貌を遂げた投資会社」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。