4543プライム

テルモ

TERUMO CORPORATION

最終更新日: 2026年4月30日

ROE8.7%
BPS-円
自己資本比率74.8%
FY2025/3 有報データ

医療を通じて社会に貢献する、カテーテル技術で世界をリードする日本発のグローバル医療機器メーカー

医療を通じて社会に貢献する

この会社ってなに?

病院で採血されるとき、腕に刺さる注射針やシリンジ、点滴バッグの多くはテルモ製です。ドラッグストアで見かける電子体温計もテルモのブランドを目にしたことがあるでしょう。さらに、心臓カテーテル手術で血管に挿入される極細のガイドワイヤーや、心臓手術中に心肺機能を代替する人工心肺装置など、最先端の医療現場を支える製品も手がけています。普段の健康管理から命に関わる治療まで、テルモの製品は医療のあらゆる場面で活躍しています。

テルモは心臓・血管領域のカテーテルや人工心肺装置で世界的な高シェアを持つ医療機器メーカーです。2025年3月期は売上高1兆362億円と初の1兆円突破を達成し、営業利益1,577億円と増収増益を続けています。2025年8月には英オルガノックス社を約2,200億円で買収し、臓器移植関連分野への本格参入を決定。FY2026/3期は売上高1兆500億円、調整後営業利益1,940億円を見込む通期予想の上方修正も発表しており、グローバルな成長を加速させています。

精密機器プライム市場

会社概要

業種
精密機器
決算期
3月
本社
東京都渋谷区幡ヶ谷2-44-1
公式
www.terumo.co.jp

社長プロフィール

鮫島 光
代表取締役社長CEO
攻めの医療経営者
テルモは、医療の進化を通じて世界中の患者さんのQOL向上に貢献することを使命としています。カテーテル技術や人工心肺装置で培った技術力を基盤に、臓器移植や再生医療など新たな領域にも果敢に挑戦し、次の100年に向けた医療イノベーションを創出してまいります。

この会社のストーリー

1921
北里柴三郎の志から誕生

日本初の体温計国産化を目指し、北里柴三郎博士らの発意により赤線検温器株式会社として創業。医療を通じた社会貢献の原点。

1963
使い捨て注射器の国産化

日本初のディスポーザブル注射器の製造を開始。院内感染防止に大きく貢献し、日本の医療安全の水準向上に寄与した。

1982
人工心肺装置に参入

心臓外科手術に不可欠な人工心肺装置の開発に成功。高度医療の領域へと事業の幅を広げた重要な転換点。

1999
心臓血管カテーテル事業が本格化

経皮的冠動脈インターベンション向けカテーテルの開発を加速し、心臓血管分野でのグローバルプレゼンスを確立。

2011
米カリディアンBCT社を買収

血液成分分離装置の世界大手カリディアンBCT社を約2,600億円で買収し、血液・細胞テクノロジー事業を一気にグローバル展開。

2025
売上1兆円突破と英社買収

FY2025/3期に売上高1兆円を初めて突破。同年、英OrganOx社を約2,200億円で買収し臓器移植分野に本格参入。

2026
次の100年に向けた挑戦

臓器移植関連を1,000億円事業に育成する計画を掲げ、iPS細胞培養技術の研究にも着手。医療の未来を切り拓く挑戦が続く。

注目ポイント

カテーテル技術で世界をリード

心臓血管カテーテルやガイドワイヤーで世界トップクラスのシェアを持ちます。低侵襲治療の普及に貢献し、患者さんの負担を軽減する技術力が最大の強みです。

臓器移植という新フロンティア

英OrganOx社の買収により、移植用臓器の保存技術という革新的な領域に参入。世界の臓器移植待機患者を救う可能性を秘めた、社会的意義の大きい事業です。

安定成長と堅実な財務基盤

自己資本比率74.8%の強固な財務基盤と、営業利益率15%超の高い収益性を両立。売上高は5年間で約1.7倍に成長し、医療機器市場での確固たるポジションを築いています。

サービスの実績は?

26
1株当たり配当金
FY2025/3実績
1兆362億円
売上高
FY2025/3実績(初の1兆円超)
+12.4% YoY
15.2%
売上高営業利益率
FY2025/3実績
30,689
連結従業員数
2025年3月時点
337万円
従業員一人当たり売上高
FY2025/3実績ベース

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 26円
安全性
安定
自己資本比率 74.8%
稼ぐ力
普通
ROE 8.7%
話題性
好評
ポジティブ 62%

配当・優待はもらえる?

少しもらえます
1株配当(最新期)
26
方針: 配当性向30%程度を目安とした安定的な配当
1株配当配当性向
FY2016/31028.8%
FY2017/310.828.0%
FY2018/312.819.3%
FY2019/327.749.7%
FY2020/314.424.6%
FY2021/314.928.4%
FY2022/317.428.9%
FY2023/320.233.6%
FY2024/34461.5%
FY2025/32632.9%
株主優待
なし

株主優待制度は実施していません。

配当性向30%前後を目安に安定的な配当を実施しています。FY2024/3の配当が44円と突出しているのは、株式分割前の水準であるためで、分割調整後は概ね増配基調を維持しています。FY2026/3予想は30円と増配を見込んでおり、利益成長に連動した継続的な増配が期待されます。

同業比較(収益性)

精密機器の同業他社平均と比べると…

ROE下回る
この会社
8.7%
業界平均
8.7%
営業利益率上回る
この会社
15.2%
業界平均
12.4%
自己資本比率上回る
この会社
74.8%
業界平均
58.7%

業績推移

儲かってるの?

順調に稼いでいます
売上高
FY2022/37,033億円
FY2023/38,202億円
FY2024/39,219億円
FY2025/31.0兆円
営業利益
FY2022/30円
FY2023/30円
FY2024/31,401億円
FY2025/31,577億円

テルモの売上高はFY2021/3の6,138億円からFY2025/3には1兆362億円へと5年間で約69%成長し、初の1兆円超えを達成しました。カテーテルやガイドワイヤーを中心とする心臓血管事業の拡大に加え、円安効果もあり堅調な増収増益トレンドを維持しています。FY2026/3予想では売上高1兆500億円、営業利益1,940億円と過去最高益を見込んでおり、英OrganOx社の買収を含む成長投資の効果が今後本格的に表れてくる見通しです。

事業ごとの売上・利益

心臓血管カンパニー
4,820億円46.5%)
メディカルケアソリューションズカンパニー
3,140億円30.3%)
血液・細胞テクノロジーカンパニー
2,400億円23.2%)
心臓血管カンパニー4,820億円
利益: 850億円利益率: 17.6%

カテーテルシステム、ガイドワイヤー、ステントなどの心臓血管インターベンション製品。売上構成比47%。ボストン・サイエンティフィックやアボットと競合。

メディカルケアソリューションズカンパニー3,140億円
利益: 420億円利益率: 13.4%

注射・輸液関連製品、薬剤投与デバイス、糖尿病管理製品。売上構成比30%。国内病院向けに安定した需要を持つ。

血液・細胞テクノロジーカンパニー2,400億円
利益: 310億円利益率: 12.9%

血液成分分離装置、細胞治療関連製品、人工心肺装置。売上構成比23%。iPS細胞培養技術の研究開発も推進。

稼ぐ力はどのくらい?

まあまあの効率です
ROE
8.7%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
6.4%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
15.2%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2021/39.6%5.7%-
FY2022/39.5%6.0%-
FY2023/38.4%5.6%-
FY2024/38.7%5.8%15.2%
FY2025/38.7%6.4%15.2%

売上高営業利益率は14〜17%台で安定推移しており、医療機器メーカーとして高い収益性を維持しています。ROEは8〜9%台で推移し、資本効率も堅実な水準です。FY2023/3にやや低下した営業利益率は、原材料高や為替影響を受けたものですが、価格改定と高付加価値製品の拡販により回復に転じています。

財務は安全?

財務は安定しています
自己資本比率74.8%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
0円
会社の純資産
1.4兆円

自己資本比率はFY2021/3の63.4%からFY2025/3には74.8%へと上昇し、非常に強固な財務基盤を構築しています。総資産は1.8兆円規模に成長し、M&Aによる事業拡大を支える十分な財務余力を備えています。FY2024/3にBPSが低下しているのは株式分割(2024年4月に1:2)の影響によるものです。英OrganOx社の買収資金を考慮しても健全な財務状態を維持しています。

お金の流れは?

健全なお金の流れです
本業で稼いだお金
+2,108億円
営業CF
投資に使ったお金
-825億円
投資CF
借入・返済など
-1,088億円
財務CF
手元に残ったお金
+1,283億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2021/30円0円0円0円
FY2022/30円0円0円0円
FY2023/30円0円0円0円
FY2024/31,463億円-815億円-621億円649億円
FY2025/32,108億円-825億円-1,088億円1,283億円

営業キャッシュフローはFY2025/3に2,108億円と過去最高を記録し、本業からの安定的なキャッシュ創出力を実証しました。投資キャッシュフローは生産設備の拡充やR&D投資に継続的に充てられています。フリーキャッシュフローはFY2025/3に1,283億円と大幅に改善し、成長投資と株主還元の両立が可能な財務体質を維持しています。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1各国の医療制度改革や薬価・保険償還価格の引き下げによる収益圧迫リスク
2医療機器の品質問題・リコール発生による信頼毀損と訴訟リスク
3為替変動リスク(海外売上比率が高く、円高局面で業績が圧縮される)
4M&A戦略における買収先のPMI(統合後経営)の失敗リスク
5主要市場における競合他社との価格競争激化リスク
6パンデミックや地政学リスクによるサプライチェーン寸断リスク

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2021/3971億円198億円20.4%
FY2022/31,145億円257億円22.4%
FY2023/31,161億円268億円23.1%
FY2024/31,408億円345億円24.5%
FY2025/31,546億円376億円24.3%

実効税率は27〜29%台で安定しており、グローバルに展開する医療機器メーカーとして適正な税負担水準を維持しています。海外売上比率が高いため、各国の税制優遇や移転価格税制の影響を受けますが、大きな変動は見られません。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
778万円
従業員数
30,689
平均年齢
40.3歳
平均年収従業員数前年比
当期778万円30,689-

平均年収は約778万円で医療機器業界では上位水準。連結従業員数は約30,689名(単体5,633名)で、毎年約100名ずつ増加し増収と人材投資を両立しています。平均年齢40.3歳、平均勤続年数15.7年と定着率が高く、専門技術人材の蓄積が同社の競争力の源泉となっています。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主49%
浮動株51%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関44%
事業法人等4.6%
外国法人等43.1%
個人その他6.3%
証券会社2%

機関投資家と外国人投資家がほぼ同比率で保有しており、グローバルな投資対象として評価されています。

日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)(329,203,000株)22.3%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)(136,542,000株)9.3%
第一生命保険株式会社(60,327,000株)4.1%
明治安田生命保険相互会社(48,844,000株)3.3%
STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)(46,406,000株)3.1%
公益財団法人テルモ生命科学振興財団(29,440,000株)2%
STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505103(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)(27,072,000株)1.8%
STATE STREET BANK WEST CLIENT - TREATY 505234(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)(27,072,000株)1.8%
GOVERNMENT OF NORWAY(常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店)(23,912,000株)1.6%
STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505223(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)(23,626,000株)1.6%

外国人投資家比率が43.1%と非常に高く、グローバルな医療機器企業として海外機関投資家から強い関心を集めています。国内金融機関の保有も44.0%と高水準であり、安定的な株主構成を維持しています。個人投資家比率は6.3%と低く、機関投資家主導の銘柄であることがうかがえます。

会社の公式開示情報

役員報酬

5億500万円
取締役7名の合計

事業別の稼ぎ

事業名売上利益利益率
心臓血管カンパニー4,820億円850億円17.6%
メディカルケアソリューションズカンパニー3,140億円420億円13.4%
血液・細胞テクノロジーカンパニー2,400億円310億円12.9%

心臓血管カンパニーが売上の約半分を占める主力事業であり、利益率も17.6%と高水準です。3つのカンパニー制により事業領域を明確に分け、それぞれが専門性の高い製品を展開しています。英OrganOx社の買収により、臓器移植という新たな成長領域が加わり、中長期的な事業ポートフォリオの拡充が期待されます。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 11名)
女性 1名(9.1% 男性 10
9%
91%
監査報酬
1億4,800万円
連結子会社数
100
設備投資額
825.0億円
平均勤続年数(従業員)
15.7

取締役11名中社外取締役が過半数を占め、監督機能の強化が図られています。女性役員比率は9.0%と改善の余地があるものの、3兆円規模の時価総額にふさわしいガバナンス体制を構築。連結子会社約100社を擁するグローバル企業として、設備投資825億円・平均勤続年数15.7年と人的資本への投資にも積極的です。

この株を持っていたら儲かった?

この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。

テルモのTSRは5年間で155.7%となり、TOPIXの213.4%を約58ポイント下回りました。FY2021〜FY2023にかけてはTOPIX対比で大幅に劣後しており、コロナ後の医療機器市場の回復が株価に十分反映されなかった時期がありました。直近ではFY2024に急回復しましたが、大型M&Aに対する市場の不安感から再び伸び悩んでいます。中長期的には臓器移植事業の成長が鍵となります。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。

もし5年前に投資していたら?

FY2021初めに100万円投資した場合+55.7%
100万円 →155.7万円
55.7万円
年度末時点評価額損益TSR
FY2021108.3万円+8.3万円8.3%
FY2022101.8万円+1.8万円1.8%
FY202398.8万円-1.2万円-1.2%
FY2024150.7万円+50.7万円50.7%
FY2025155.7万円+55.7万円55.7%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残2,150,000株
売り残580,000株
信用倍率3.71倍
2026年3月28日時点
今後の予定
2026年3月期 本決算発表2026年5月中旬(予定)
定時株主総会2026年6月下旬(予定)

PER22.5倍、PBR2.35倍と精密機器セクターの中でもプレミアム評価を受けています。これは心臓血管分野での高い技術力と安定的な利益成長に対する市場の信頼を反映しています。配当利回りは1.38%とセクター平均を下回りますが、成長投資への再投資を重視する経営方針が背景にあります。信用倍率3.71倍は標準的な水準です。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「好調
報道件数(30日)
105
前月比 +15.2%
メディア数
45
日経電子版, 株探, Yahoo!ファイナンス, ダイヤモンド, MONOist
業界内ランキング
上位 5%
精密機器 28社中 2位
報道のトーン
62%
好意的
30%
中立
8%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

M&A・臓器移植参入32%
業績・売上1兆円突破25%
カテーテル・心臓血管20%
iPS細胞・再生医療13%
海外展開・CDMO10%

最近の出来事

2026年3月iPS研究採択

AMED補助事業に採択され、テルモ製品を活用したiPS細胞の効率的な培養手法の研究を推進しています。

2026年2月3Q決算発表

第3四半期累計の最終利益が前年同期比11%増で着地。通期業績予想を上方修正し、調整後営業利益1,940億円を見込みます。

2025年10月英社買収完了

英オルガノックス社の全株式取得を完了し、臓器移植分野に本格参入。将来的に1,000億円事業への育成を目指します。

2025年8月買収契約

臓器保存デバイスを手がける英OrganOx社を約2,200億円で買収する契約を締結。次の成長ドライバーとして臓器移植領域に照準を定めました。

2025年5月本決算発表

FY2025/3期の売上高が初の1兆円を突破。カテーテル事業や血液・細胞テクノロジー事業が好調に推移しました。

最新ニュース

ポジティブ
テルモ、AMED補助事業に採択 iPS細胞の効率培養研究を推進
3/05 · 日経電子版
ポジティブ
テルモ、3Q累計最終利益11%増で着地 通期予想を上方修正
2/13 · 株探
ポジティブ
テルモ、買収した臓器移植関連事業を1000億円規模に育成へ
1/26 · 日経電子版
ネガティブ
テルモ株さえず、相次ぐ海外M&Aに市場は不安先行
11/27 · 日経ヴェリタス
ニュートラル
テルモが英オルガノックスを約2200億円で買収、臓器移植分野に参入
8/25 · ダイヤモンド

テルモ まとめ

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 26円
安全性
安定
自己資本比率 74.8%
稼ぐ力
普通
ROE 8.7%
話題性
好評
ポジティブ 62%

「体温計だけじゃない、カテーテルと人工心肺で世界の医療現場を支える日本発グローバル医療機器メーカー」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/04/30 / データ提供: OSHIKABU