HOYA
HOYA CORPORATION
最終更新日: 2026年3月20日
医療と半導体の二刀流で世界をリードするニッチトップ企業
世界中の人々の健康で豊かな生活と、情報化社会の発展に貢献する
この会社ってなに?
あなたがメガネやコンタクトレンズを使っているなら、そのレンズはHOYA製かもしれません。また、スマートフォンやパソコンに搭載される半導体の製造にも、HOYAの精密部品が不可欠です。医療現場で使われる内視鏡もHOYAグループの製品であり、日常生活から先端医療まで幅広く私たちの暮らしを支えている企業です。
HOYAは、半導体向けマスクブランクスやHDD用ガラス基板などの情報通信事業と、メガネレンズ・コンタクトレンズ・内視鏡などのライフケア事業を2本柱に展開するグローバル精密機器メーカーです。FY2025/3期の売上高は8,660億円、純利益は2,021億円と過去最高を更新し、FY2026/3期は純利益2,540億円と6期連続の最高益更新を見込んでいます。自己資本比率78.9%の強固な財務基盤と、年間2,000億円超のフリーキャッシュフローを背景に、積極的な自社株買いと増配で株主還元にも注力しています。
会社概要
- 業種
- 精密機器
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都新宿区西新宿6-10-1 日土地西新宿ビル 20F
- 公式
- www.hoya.com
社長プロフィール
事業分野を自社の強みが発揮できる領域に絞り込み、グローバル市場で高いシェアと収益性を追求します。ライフケアと情報・通信の2本柱で、持続的な成長と企業価値の最大化を目指します。
この会社のストーリー
東京・保谷町にて、光学ガラスの専門メーカー「東洋光学ガラス製造所」として創業しました。
株式会社へと改組し、事業拡大に向けた強固な経営基盤を固めました。
東京証券取引所に株式を上場。企業の透明性と社会的な信頼性を飛躍的に高めました。
メガネレンズだけでなく、コンタクトレンズ市場にも参入。現在の主力であるライフケア分野の礎を築きました。
ペンタックスのカメラ事業をリコーへ譲渡。医療や半導体関連など、より強みを発揮できる領域へ経営資源を集中させました。
3Mの度付き保護メガネ事業を買収するなど、積極的なM&Aを通じて世界中で製品ラインナップとサービスを強化しました。
ライフケア事業と情報・通信事業の双方が好調に推移し、大幅な増収増益を達成しました。
AIによる半導体需要の追い風を受け、6期連続の最高益更新を目指して持続的な成長を続けます。
注目ポイント
眼鏡レンズや内視鏡を扱う「ライフケア事業」と、半導体用マスク基板やHDD基板を扱う「情報・通信事業」の両方で世界トップクラスのシェアを誇ります。
独自のニッチトップ戦略により高い利益率を維持。潤沢なキャッシュフローと高い自己資本比率で、安心して投資できる財務の健全性が魅力です。
最高益の更新を背景に、自社株買いなどの株主還元にも積極的。海外投資家からも高く評価される透明性の高い経営を行っています。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 75円 | 33.3% |
| FY2017/3 | 75円 | 33.8% |
| FY2018/3 | 75円 | 29.0% |
| FY2019/3 | 90円 | 28.0% |
| FY2020/3 | 90円 | 29.7% |
| FY2021/3 | 90円 | 26.8% |
| FY2022/3 | 110円 | 24.6% |
| FY2023/3 | 110円 | 23.4% |
| FY2024/3 | 110円 | 21.3% |
| FY2025/3 | 160円 | 27.5% |
なし
HOYAは4期連続増配を実現しており、FY2025/3期には1株あたり160円(前期比+50円)と大幅な増配を行いました。配当利回りは0.58%と低水準ですが、これは年間1,500億円規模の自社株買いを含めた総還元で株主価値向上を図っているためです。株主優待制度は導入していませんが、中長期的な資本効率の最大化を重視した配当+自社株買いの二本柱による還元方針を貫いています。
同業比較(収益性)
精密機器の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
HOYAの業績は、半導体関連事業とライフケア事業の双方が安定成長を続けていることにより、売上高・純利益ともに右肩上がりを維持しています。FY2021/3の売上高5,479億円からFY2025/3には8,660億円へと5年間で約58%の成長を達成。FY2026/3期は売上高9,400億円、純利益2,540億円と6期連続の最高益更新を見込んでおり、ニッチトップ戦略に基づく高収益体質が際立っています。 【3Q FY2026/3実績】売上6996億円(前年同期比7.8%)、純利益1975億円。
事業ごとの売上・利益
メガネレンズ・コンタクトレンズ・内視鏡・眼内レンズ等。世界トップクラスのシェアを誇る安定収益事業
半導体向けマスクブランクス・HDD用ガラス基板・光学レンズ等。AI需要を追い風に成長加速中
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 16.9% | 13.6% | - |
| FY2022/3 | 20.7% | 16.7% | - |
| FY2023/3 | 20.0% | 16.1% | - |
| FY2024/3 | 20.3% | 16.3% | - |
| FY2025/3 | 20.8% | 16.6% | - |
| 3Q FY2026/3 | 19.0%(累計) | 15.6%(累計) | - |
HOYAはROE20%超・ROA16%超を4年連続で維持しており、日本の精密機器メーカーの中で圧倒的な資本効率を誇ります。営業利益を非開示としているため営業利益率は算出できませんが、純利益率は23%前後と極めて高い水準です。ニッチ市場での高シェア製品群により価格競争に巻き込まれにくく、安定した高収益体質を維持しています。
財務は安全?
HOYAの財務基盤は自己資本比率78〜81%という極めて高い水準を維持しており、精密機器業界でもトップクラスの健全性を誇ります。FY2024/3期に一時的に有利子負債440億円を計上しましたが、FY2025/3期にはゼロに戻しており、実質無借金経営を貫いています。総資産は1.2兆円を超え、BPSも2,842円と着実に純資産を積み上げています。 【3Q FY2026/3】総資産1.3兆円、純資産1.0兆円、自己資本比率79.8%。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
| FY2022/3 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
| FY2023/3 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
| FY2024/3 | 2,228億円 | -358億円 | -1,109億円 | 1,870億円 |
| FY2025/3 | 2,351億円 | -332億円 | -1,904億円 | 2,019億円 |
HOYAの営業キャッシュフローは4年連続で増加し、FY2025/3期には2,351億円に達しました。投資活動は年間300〜470億円と抑制的で、フリーキャッシュフローは2,019億円と過去最高を更新。一方で財務活動では年間1,100〜1,900億円を株主還元(配当+自社株買い)に充当しており、稼いだ利益を確実に株主に還元する資本政策が際立っています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2024/3 | 2,366億円 | 552億円 | 23.3% |
| FY2025/3 | 2,600億円 | 579億円 | 22.3% |
HOYAはグローバルに事業を展開しており、税引前利益2,500億円超の水準で安定的に推移しています。実効税率はFY2024/3の28.8%からFY2025/3には25.8%へ低下しており、適切なタックスプランニングにより効率的な税務運営を実現しています。各国の税制に応じた法令遵守のもと、納税義務を適切に果たしています。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 924万円 | 37,909人 | - |
FY2025/3の平均年収は923万円で、前年から102万円の大幅増加となりました。FY2023/3に一時的に減少しましたが、その後は急回復しています。単体従業員数は約3,100名と精鋭型組織で、連結37,909名のグループを少数精鋭の本社で統括するホールディングス型経営が特徴です。平均年齢47.8歳・平均勤続年数19.3年と、長期勤続を促す安定した雇用環境が整っています。
誰がこの会社の株を持ってる?
外国人・個人投資家の比率が高く、市場の需給が株価に反映されやすい構造です。 外国人投資家の保有比率が高く、グローバルな投資家からの評価が反映されやすい銘柄です。
HOYAの株主構成は、日本マスタートラスト信託銀行(19.5%)や日本カストディ銀行(7.4%)といった信託口が上位を占め、機関投資家の影響力が極めて強い構成です。ステート・ストリートやノルウェー政府年金基金など海外機関投資家の保有比率も高く、グローバルな投資家から評価されている企業であることが分かります。
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| ライフケア | 4,200億円 | - | - |
| 情報・通信 | 4,460億円 | - | - |
HOYAはライフケアと情報・通信の2セグメントで事業を展開しています。セグメント別利益は非開示ですが、ライフケア事業が安定した基盤を提供し、情報・通信事業が半導体需要の拡大を背景に成長を牽引するバランスの取れた構成です。ガバナンス面では女性役員比率37.5%を達成し、グローバル基準の経営体制を構築しています。
この会社のガバナンスは?
HOYAはコーポレートガバナンスを最重要事項と位置づけ、取締役8名中3名が女性(37.5%)と日本企業トップクラスの多様性を実現しています。設備投資額609.2億円は成長投資への積極姿勢を示し、臨時従業員1,042名を含む効率的な人員配置で高い生産性を維持。監査報酬1億4,600万円を計上し、グローバル企業にふさわしい監査体制を構築しています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2024/3 | 7,400億円 | 7,500億円 | 7,626億円 | +3.1% |
| FY2025/3 | 8,500億円 | 8,600億円 | 8,660億円 | +1.9% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2024/3 | 1,750億円 | 1,800億円 | 1,814億円 | +3.6% |
| FY2025/3 | 1,900億円 | 2,000億円 | 2,021億円 | +6.4% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
HOYAはニッチトップ戦略と事業ポートフォリオ経営により、毎期安定した上振れ着地を実現しています。FY2024/3・FY2025/3ともに期初予想から上方修正を経て実績は予想を上回っており、経営陣の保守的な予想→上方修正のパターンは投資家にとって高い信頼感を与えています。FY2026/3期は売上高9,400億円、純利益2,540億円と過去最高益の更新を見込んでいます。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
HOYAの5年間のTSR(株主総利回り)は188.7%と良好なリターンを記録していますが、TOPIXの213.4%にはやや劣後しています。FY2024まではほぼ同水準で推移していましたが、FY2025に入って市場全体の上昇に対してやや出遅れました。ただし、5年間で株価が約1.9倍と十分な水準であり、長期保有に耐えうるパフォーマンスを示しています。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 142.3万円 | +42.3万円 | 42.3% |
| FY2022 | 154.7万円 | +54.7万円 | 54.7% |
| FY2023 | 161.6万円 | +61.6万円 | 61.6% |
| FY2024 | 208.3万円 | +108.3万円 | 108.3% |
| FY2025 | 188.7万円 | +88.7万円 | 88.7% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
HOYAのPER37.3倍・PBR9.78倍は精密機器業界の平均を大きく上回っており、市場からの高い成長期待とプレミアム評価を反映しています。配当利回りは0.58%と低水準ですが、これは自社株買い中心の還元方針によるものです。信用倍率は1.58倍と需給面でも比較的健全であり、機関投資家の安定保有が株価を支えています。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
26年3月期の通期最終利益が2540億円と過去最高益の見通しを発表。
国内内視鏡事業を分社化し、新会社「PENTAX Medical合同会社」を設立。
2025年3月期第2四半期決算を発表し、安定した成長持続を報告。
最新ニュース
HOYA まとめ
ひとめ診断
「半導体×ライフケアの二刀流で世界ニッチトップを制す高収益ポートフォリオ経営」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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