JUMP

ブイ・テクノロジー7717

V Technology Co.,Ltd.

プライムUpdated 2026/03/29
01 / 4 sections

まずこの会社は何者?

事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ

ひとめ診断

業績
好調
営業益 前年比↑
配当
少なめ
1株 80円
安全性
普通
自己資本比率 42.9%
稼ぐ力
普通
ROE 4.0%(累計)
話題性
好評
ポジ 65%

この会社ってなに?

あなたが毎日使っているスマートフォンの綺麗な画面、実はその裏側でブイ・テクノロジーの技術が活躍しているかもしれません。同社は、有機ELや液晶といったディスプレイを製造するための超精密な機械を作っている会社です。テレビの大画面化や、スマホ画面がより高精細になるトレンドを、製造装置という「縁の下の力持ち」として支えています。最新のディスプレイ技術が世に出る、その一歩手前には、彼らの装置があるのです。

ブイ・テクノロジーは、2025期に売上高461.8億円、営業利益18.21億円を達成しました。続く2026期には売上高560.0億円、営業利益45.00億円と大幅なV字回復を計画しており、主力のFPD(フラットパネルディスプレイ)装置事業の市況回復が業績を牽引する見通しです。一方で、売上の多くを中国市場に依存するリスクを抱えつつ、M&Aを積極的に活用して半導体関連など新規事業の育成を急いでいます。今後の成長は、この事業ポートフォリオ変革が成功するかにかかっています。

精密機器プライム市場

会社概要

業種
精密機器
決算期
3月
本社
神奈川県横浜市保土ケ谷区神戸町134 横浜ビジネスパーク

サービスの実績は?

80
1株当たり配当金
2025期実績
-11.1% YoY
23.7%
売上高成長率 (YoY)
2025期実績
増収転換
115.2%
営業利益成長率 (YoY)
2025期実績
増益転換
300.2億円
FPD事業 売上高
2025期推定値
主力事業
147.8億円
半導体・フォトマスク事業 売上高
2025期推定値
成長事業
02 / 4 sections

なぜ伸びるの?

売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く

稼ぐ力はどのくらい?

まあまあの効率です
ROE
4.0%(累計)
株主資本の利回り
ROA
1.7%(累計)
総資産の活用度
Op. Margin
2.0%
営業利益率
会計期ROEROA営業利益率
2021/03期10.7%4.4%-
2022/03期12.4%5.5%-
2023/03期0.8%0.4%-
2024/03期2.3%1.1%2.3%
2025/03期2.3%1.1%3.9%
3Q FY2026/34.0%(累計)1.7%(累計)2.0%

売上規模の縮小期であった2023/03期から2024/03期にかけて営業利益率は2.3%まで低下しましたが、生産効率の最適化と高付加価値製品への注力により収益性は徐々に改善しています。ROE(自己資本利益率)は低水準で推移してきましたが、利益の回復に伴い今後は資本効率の向上が重要な経営課題となります。売上構成の変化や新規買収した子会社とのシナジー発現が、今後の利益率向上の鍵を握ります。

儲かってるの?

順調に稼いでいます
会計期売上高営業利益当期純利益EPSYoY
2021/03期552億円35.1億円363.4円-
2022/03期514億円42.0億円434.2円-6.8%
2023/03期431億円2.6億円26.9円-16.1%
2024/03期373億円8.5億円7.8億円80.7円-13.5%
2025/03期462億円18.2億円8.0億円84.1円+23.7%

当社の売上高はFPD(フラットパネルディスプレイ)製造装置事業の市況回復に伴い、2025/03期には約462億円へ回復し、2026/03期には560億円規模まで成長する見通しです。過去数年間は装置市況の低迷により営業利益が一時的に10億円を下回るなど厳しい業績が続きましたが、現在は回復基調にあります。今後は半導体関連や新規事業の寄与により、さらなる利益率の改善が期待されています。 【3Q 2026/03期実績】売上321億円(通期予想比57%)、営業利益6.3億円(同14%)、純利益13億円(同48%)。

業績の推移

売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。

同業比較(収益性)

精密機器の同業他社平均と比べると…

ROE下回る
この会社
4.0%(累計)
業界平均
8.5%
営業利益率下回る
この会社
2.0%
業界平均
12.5%
自己資本比率下回る
この会社
42.9%
業界平均
59.9%
03 / 7 sections

将来どうなりそう?

公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く

会社の公式開示情報

役員報酬

2億200万円
取締役3名の合計

主力事業は液晶・有機ELディスプレイ製造装置および半導体製造装置であり、売上の多くを中国市場に依存していることが特徴です。地政学リスクや半導体市況の変動が経営に与える影響を重要リスクとして認識しており、子会社のM&Aを繰り返すことで事業領域の多角化を推進しています。

会社の計画は順調?

B
総合評価
市況に左右され業績予想は未達が続くが、FY2026のV字回復計画の達成が評価向上の鍵。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

旧・中期経営計画
2021期〜2023期
売上高: 目標 600億円 未達 (431.5億円 (FY2023実績))
71.9%
営業利益: 目標 72億円 未達 (9.86億円 (FY2023実績))
13.7%
中期経営計画
〜2029期
売上高: 目標 1,000億円 やや遅れ (461.8億円)
46.2%
営業利益: 目標 100億円 大幅遅れ (18.21億円)
18.2%
FY2026 会社業績予想
2026期
売上高: 目標 560億円 順調 (461.8億円)
82.5%
営業利益: 目標 45億円 やや遅れ (18.21億円)
40.5%
純利益: 目標 27億円 大幅遅れ (8.00億円)
29.6%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
2022期600億円514億円-14.3%
2023期450億円432億円-4.1%
2024期400億円373億円-6.7%
2025期470億円462億円-1.7%
営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
2025期16億円18億円+13.8%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

同社は2029期を最終年度とする売上高1,000億円を目指す中期経営計画を掲げていますが、現状の進捗率は50%未満です。主力のFPD事業が市況変動の影響を受けやすく、過去の業績予想は未達となるケースが散見されます。しかし、2026期に向けては営業利益45億円という大幅な増益予想を立てており、M&Aで取得した半導体関連事業の貢献とFPD市況の回復が達成の鍵となります。

どんな話題が多い?

決算・業績40%
M&A・組織再編30%
新技術・製品開発20%
株価・市況10%

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「やや好調
報道件数(30日)
48
前月比 +12.5%
メディア数
12
日本経済新聞, 株探, Yahoo!ファイナンス, PR TIMES ほか
業界内ランキング
上位 32%
精密機器業 260社中 83位
報道のトーン
65%
好意的
20%
中立
15%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

04 / 3 sections

この会社のストーリー

創業から現在までの歩みと、代表者の姿

創業ストーリー

出来事の年表

2024年5月新中期経営計画

2029年3月期を最終年度とする新たな中期経営計画を策定し、成長分野への投資を加速。

2024年7月材料開発

独自特許を活用した459nm発光のオリジナル青色有機EL材料の開発に成功し、製品競争力を強化。

2024年7月子会社買収

ナノシステムソリューションズを通じてエイチエスティ・ビジョンを買収し、装置開発の技術シナジーを創出。

社長プロフィール

05 / 6 sections

安心して投資できる?

財務・透明性・株主構成・リスクを点検

財務は安全?

やや注意が必要です
自己資本比率42.9%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
Interest-bearing Debt
217億円
借金(有利子負債)
Net Assets
348億円
会社の純資産

総資産規模は700億円前後で推移していますが、2024/03期以降は設備投資や事業拡大のための資金調達により有利子負債が約480億~530億円へと増加しています。一方で自己資本比率は45%超の水準を維持しており、一定の財務的な健全性は保たれています。手元流動性を確保しつつ、積極的な投資を継続するフェーズにあると言えます。 【3Q 2026/03期】総資産767億円、純資産348億円、自己資本比率42.9%、有利子負債217億円。

お金の流れは?

健全なお金の流れです
Operating CF
+53.4億円
本業で稼いだお金
Investing CF
-14.7億円
投資に使ったお金
Financing CF
-4.7億円
借入・返済など
Free CF
+38.7億円
手元に残ったお金
会計期営業CF投資CF財務CFFCF
2021/03期202億円12.5億円19.7億円189億円
2022/03期14.1億円15.5億円58.4億円1.5億円
2023/03期32.8億円11.9億円27.8億円44.8億円
2024/03期47.6億円4.4億円15.3億円52.0億円
2025/03期53.4億円14.7億円4.7億円38.7億円

2023/03期から2024/03期にかけては、装置の納期や仕掛品の増大等により一時的に営業キャッシュフローがマイナスとなりました。しかし、2025/03期には本業の収益改善によって営業キャッシュフローが約53億円のプラスへと転換し、フリーキャッシュフローも大幅に回復しました。現在は成長投資をこなしつつ、安定的な営業キャッシュの創出を目指す段階にあります。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 5名)
女性 2名(40.0% 男性 3
40%
60%
監査報酬
6,200万円
連結子会社数
23
設備投資額
11.7億円
平均勤続年数(従業員)
8.4
臨時従業員数
124

女性役員比率が40.0%と高く、多様な視点を取り入れた経営体制を構築しています。また、連結子会社を23社抱えるなどグループ経営が拡大する中で、6,200万円の監査報酬を支払うなど透明性の高いガバナンス体制の維持に注力しています。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主21.3%
浮動株78.7%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関18.1%
事業法人等3.2%
外国法人等12.3%
個人その他60.5%
証券会社5.8%

外国人・個人投資家の比率が高く、市場の需給が株価に反映されやすい構造です。 個人投資家の保有比率が高く、株主優待や配当の注目度が高い銘柄です。

日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)(1,279,700株)13.36%
杉本 重人(1,174,600株)12.27%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)(421,038株)4.39%
JPモルガン証券株式会社(285,048株)2.97%
BBH CO FOR ARCUS JAPAN VALUE FUND (常任代理人)株式会社三菱UFJ銀行決済事業部(217,900株)2.27%
JP MORGAN CHASE BANK 385781 (常任代理人)株式会社みずほ銀行決済営業部(126,071株)1.31%
PERSHING SECURITIES LTD CLIENT SAFE CUSTODY ASSET ACCOUNT (常任代理人)シティバンク、エヌ・エイ東京支店(96,000株)1%
STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001 (常任代理人)株式会社みずほ銀行決済営業部(86,453株)0.9%
BNYM SA/NV FOR BNYM FOR BNYM GCM CLIENT ACCTS M ILM FE (常任代理人)株式会社三菱UFJ銀行決済事業部(85,142株)0.88%
島根 良明(82,600株)0.86%

同社は機関投資家の保有比率が高く、日本マスタートラスト信託銀行や日本カストディ銀行といった信託口が上位を占めています。一方で、創業者の杉本重人氏が12.27%の株式を保有する大株主であり、経営陣が一定の支配力とコミットメントを維持する構成となっています。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1品質に関するリスク 当社グループは、高い品質を確保する為に協力会社と仕様情報の共有化、完成品の出荷検査等の取り組みを継続的に実施しております
2代金の回収に関するリスク 当社グループは、与信管理を厳格に行うと同時に、検収から代金回収までを計画的に行う為に納品済み装置の状況や課題等についてお客様と共有する等の取り組みを進めています
3企業買収に関するリスク 当社グループは、新たな事業領域への進出、新技術・ビジネス基盤の獲得、既存事業の競争力強化などを目的とした企業買収を実施しています
4重要な訴訟等に関するリスク 当社グループは、現在においてその業績に重要な影響を与えうる訴訟等に関与しておりません
5法令・規制に関するリスク 当社グループは、グローバルに事業を展開する上で、各国・各地域において、輸出入規制、環境規制、移転価格税制といった各種法令、規制の制約を受けており、その遵守に努めています

社員の給料はどのくらい?

平均年収
716万円
従業員数
968
平均年齢
48.2歳
平均年収従業員数前年比
当期716万円968-

従業員の平均年収は716万円であり、精密機器業界の平均と比較しても堅実な水準を維持しています。近年、半導体関連やフラットパネルディスプレイ事業における高付加価値な製造装置の提供を通じた収益性の改善が、給与水準を支える背景にあると考えられます。

06 / 5 sections

株主リターン・投資成果

リターン・配当・市場データを確認

平均よりも稼げてる?

この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。

過去5年間のTSR(株主総利回り)は、2021期を除きTOPIXを一貫して下回る「アンダーパフォーム」となっています。これは、主力のFPD事業の市況悪化に伴う業績低迷と、それに伴う株価の軟調な推移が主な要因です。2025期以降の業績回復と株価上昇により、今後はTSRが改善しTOPIXを上回るパフォーマンスを達成できるかが焦点となります。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。

配当・優待はもらえる?

少しもらえます
1株配当(最新期)
80
方針: 業績連動配当
1株配当配当性向
2016/03期5023.9%
2017/03期11519.9%
2018/03期27017.1%
2019/03期16014.4%
2020/03期12035.4%
2021/03期12033.0%
2022/03期12027.6%
2023/03期90334.3%
2024/03期6074.4%
2025/03期8095.2%
1期連続増配
株主優待
なし

現在、株主優待制度は実施していません。

配当方針として株主への利益還元を重要課題と認識しつつ、業績連動型の配当政策を採用しています。近年は収益の変動が大きかったため、配当性向が一時的に100%を超えるなど高水準となりましたが、現在は業績回復に伴う配当の安定化を図っています。中長期的には企業価値の向上と並行して、安定的かつ持続的な配当実施を目指しています。

もし5年前に投資していたら?

2021期初めに100万円を投資した場合
100万円が 88.5万円 になりました (-11.5万円)
-11.5%
年度末時点評価額損益TSR
2021期178.0万円78.0万円78.0%
2022期113.1万円13.1万円13.1%
2023期100.2万円0.2万円0.2%
2024期92.7万円7.3万円-7.3%
2025期88.5万円11.5万円-11.5%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残379,400株
売り残31,000株
信用倍率12.24倍
2026年3月19日時点
今後の予定
2026年3月期 通期決算発表2026年5月中旬予定
第28期定時株主総会2026年6月下旬予定

信用倍率は12.24倍と高水準で、将来の株価上昇を見込む買い需要が強い一方、将来的な売り圧力への警戒も必要です。業界平均と比較するとPER・PBRは割安圏にあり、配当利回りは平均を上回っています。5月中旬に発表予定の通期決算では、来期以降の具体的な成長戦略が示されるかどうかが市場の注目点となります。

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
2021/03期68.4億円33.2億円48.6%
2022/03期58.7億円16.7億円28.5%
2023/03期17.0億円14.4億円84.7%
2024/03期11.1億円3.3億円30.0%
2025/03期18.9億円10.9億円57.7%

税引前利益が少ない期には、繰延税金資産の取り崩しや税効果会計の影響で実効税率が一時的に大きく変動する傾向があります。特に2023/03期は利益水準が低かった一方で法人税負担額が相対的に重く、税率が跳ね上がりました。業績が拡大するにつれて、今後は実効税率が法定税率に近い水準で安定することが見込まれます。

07 / 3 sections

もっと知る

まとめと、関連情報・似た会社へ

ブイ・テクノロジー まとめ

業績
好調
営業益 前年比↑
配当
少なめ
1株 80円
安全性
普通
自己資本比率 42.9%
稼ぐ力
普通
ROE 4.0%(累計)
話題性
好評
ポジ 65%

「ディスプレイ製造装置の巨人が、中国依存からの脱却を目指し半導体分野へM&Aで猛進中」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

DISCLAIMER

本ページの情報は、公開されたメディア報道の定量分析およびEDINET等の公的開示情報をもとに作成しています。特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任において行ってください。報道件数・センチメント分析はAIによる自動分類であり、完全な正確性を保証するものではありません。記事の著作権は各メディアに帰属します。

最終更新: 2026/05/22 / データ提供: OSHIKABU