チヨダ
CHIYODA CO.,LTD.
最終更新日: 2026年3月29日
足元から暮らしを支え、株主にも手厚い国民的シューズストア
私たちは、お客様の信頼を大切にし、毎日のくらしに、なくてはならない企業をめざします。
この会社ってなに?
あなたが新しいスニーカーやビジネスシューズを探しに、街の靴屋さんに入ったことはありませんか?普段目にする「東京靴流通センター」や「シュープラザ」、実はこれらを運営しているのがチヨダです。お子さんの運動靴から、お父さんの革靴、そして最近話題の「手を使わずにスパッと履ける」スパットシューズまで、全国約860店舗で私たちの足元を支えています。もしかしたら、あなたの下駄箱にもチヨダが届けた一足があるかもしれません。
FY2025決算は売上高918.4億円、営業利益21.93億円と、3期続いた営業赤字から脱却し黒字化を達成、収益改善が進んでいます。不採算だった衣料品事業を売却し、主力の靴事業に経営資源を集中させ、PB(プライベートブランド)商品の強化や店舗改革で収益性向上を図っています。特に、中期経営計画ではROE8%達成まで「総還元性向100%以上」という極めて高い株主還元方針を掲げ、投資家の注目を集めています。
会社概要
- 業種
- 小売業
- 決算期
- 2月
- 本社
- 東京都杉並区荻窪4-30-16
- 公式
- www.chiyodagrp.co.jp
社長プロフィール

お客様の期待を超える『新しい発見』をお届けし、毎日を足元から豊かにする企業であり続けます。変化に対応し、新たな挑戦を続けることで『次の需要』を創造し、企業価値の向上に努めてまいります。
この会社のストーリー
創業者である舟橋三郎が、東京・高円寺にわずか四坪半の「チヨダ靴店」を開業。ここから国民的シューズストアの歴史が始まった。
郊外型店舗の先駆けとなる「東京靴流通センター」の1号店を東京都日野市にオープン。全国的な店舗網拡大の礎を築いた。
創業から44年、安定した経営基盤を背景に株式上場を果たす。企業の社会的信用を高め、さらなる成長への弾みをつけた。
豊富な品揃えと家族で楽しめる売り場をコンセプトにした「シュープラザ」を展開開始。多様化する顧客ニーズに応える新たな業態を確立した。
変化する市場環境に対応するため、不採算店舗の閉鎖や既存店の改装といった大規模な構造改革を開始。収益構造の改善に乗り出した。
「手を使わずにスパッと履ける」をコンセプトにしたPB商品「スパットシューズ」を発売。新しい生活様式にマッチし、累計500万足を目指す大ヒット商品となった。
中期経営計画にてROE8%達成まで総還元性向100%以上、DOE3.5%以上という大胆な株主還元方針を発表。資本効率向上への強い意志を示した。
注目ポイント
ROE8%を達成するまで「総還元性向100%以上」という目標を掲げ、稼いだ利益の全てを株主に還元する姿勢を示しています。高い配当利回りが魅力です。
手を使わずに履けるハンズフリーシューズ「スパットシューズ」が社会のニーズを捉え大ヒット。時代の変化を捉えた商品開発力で新たな収益の柱を育てています。
衣料品事業「マックハウス」を売却し、得意の靴事業に経営資源を集中。2027年2月期を最終年度とする中期経営計画の売上高目標を900億円に上方修正し、成長への自信を見せています。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2021/3 | 37円 | 0.6% |
| FY2022/3 | 30円 | 0.6% |
| FY2023/3 | 28円 | 0.6% |
| FY2024/3 | 28円 | 53.2% |
| FY2025/3 | 34円 | 40.9% |
| 必要株数 | 100株以上(約10万円) |
| 金額相当 | 利用金額による |
| 権利確定月 | 2月・8月 |
チヨダは、連結配当性向50%およびDOE(株主資本配当率)3.5%以上を基準とした還元強化方針を明示しています。業績回復に伴い増配を継続しており、株主還元への姿勢を強めています。今後はROE 8%達成までは総還元性向100%以上を目標に掲げており、株主重視の資本政策が際立っています。
同業比較(収益性)
小売業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
チヨダは長年、衣料品事業の苦戦や不採算店舗の整理により赤字が続いていましたが、構造改革の推進と靴事業への集中により、FY2024/3から黒字転換を果たしました。直近ではハンズフリー靴「スパットシューズ」のヒットなどが寄与し、底堅い業績を維持しています。2026/3期の予想では、売上高は860億円を見込む一方、高付加価値商品の販売強化により営業利益を36億円へ拡大させる計画です。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | -8.0% | -5.0% | -4.7% |
| FY2022/3 | -7.2% | -4.4% | -4.9% |
| FY2023/3 | -5.1% | -3.0% | -2.4% |
| FY2024/3 | 3.6% | 2.2% | 1.1% |
| FY2025/3 | 5.6% | 3.7% | 2.4% |
FY2021/3からFY2023/3にかけては営業損失を計上し収益性は低迷していましたが、不採算事業の売却といった構造改革が功を奏し、FY2024/3以降は営業利益率がプラス水準に改善しました。ROE(自己資本利益率)もFY2025/3には5.6%まで回復しており、資本効率の改善が見られます。今後は、靴専門店としての高いPB(プライベートブランド)商品比率を活かした粗利率の向上が収益性改善の鍵となります。
財務は安全?
同社は強固な自己資本を維持しており、FY2025/3時点での自己資本比率は65.8%と非常に高い水準にあります。有利子負債については長年ゼロを維持しており、極めて健全な財務基盤を構築しています。潤沢な手元資金を背景に、今後は成長投資や株主還元へ資金を振り向ける余力を十分に持っているのが特徴です。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | -17.2億円 | -8.1億円 | -13.5億円 | -25.4億円 |
| FY2022/3 | -36.0億円 | 25.8億円 | -34.7億円 | -10.3億円 |
| FY2023/3 | -29.8億円 | -23.8億円 | -13.8億円 | -53.6億円 |
| FY2024/3 | 29.9億円 | -7.3億円 | -12.9億円 | 22.6億円 |
| FY2025/3 | 28.2億円 | -31.6億円 | -13.7億円 | -3.4億円 |
FY2024/3期に営業キャッシュフローが約30億円のプラスに転じたことで、営業活動による収益力が確実に向上しています。投資キャッシュフローについては、成長分野への投資や店舗改装のため一定の支出があるものの、フリーキャッシュフローは黒字化の基盤が整いました。継続的な配当実施や自己資本の維持により、安定的かつ健全なキャッシュの循環が実現されています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | -41.7億円 | 0円 | - |
| FY2022/3 | -38.2億円 | 0円 | - |
| FY2023/3 | -19.4億円 | 0円 | - |
| FY2024/3 | 14.7億円 | 0円 | 0.0% |
| FY2025/3 | 25.7億円 | 0円 | 0.0% |
長年の営業損失により繰越欠損金が存在していたため、近年の黒字転換期においても実質的な法人税等の支払いは発生していませんでした。FY2026/3期予想では欠損金の解消が進む見込みであり、通常の税負担が再開される計画となっています。これにより、納税面でも健全な企業会計へと正常化していく過程にあります。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 526万円 | 1,171人 | - |
従業員の平均年収は526万円となっており、小売り業界の平均的な水準に位置しています。長年靴小売業を展開してきた安定性がある一方、近年は事業構造改革や衣料品事業の売却など収益性改善に取り組んでおり、今後の業績回復に伴う賃金水準の変化が注目されます。
誰がこの会社の株を持ってる?
外国人・個人投資家の比率が高く、市場の需給が株価に反映されやすい構造です。 主な安定株主はいちごトラスト・ピーティーイー・リミテッド(常任代理人 香港上海銀行東京支店)・中央商事・モルガン・スタンレーMUFG証券。
大株主にはいちごトラスト(約18.72%)が筆頭株主として名を連ねており、創業家関連の舟橋政男氏や株式会社中央商事も一定の議決権を保持しています。複数の信託銀行や機関投資家が上位に入っており、安定株主とアクティビスト(物言う株主)の両面が混在する株主構成となっています。
会社の公式開示情報
役員報酬
靴小売業を中核に、PB(プライベートブランド)商品の展開に強みを持っています。事業リスクとしては、天候による客数変動、ファッションの流行変化、および競合他社との激しい価格競争が挙げられ、これらが収益の不安定要因となる可能性があります。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は7.7%にとどまっており、ダイバーシティの推進には向上の余地があります。監査体制については専門的な監査報酬(5,200万円)を計上し統治を強化していますが、今後の企業規模やガバナンス高度化に向けた多様な人材登用が重要課題です。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2022 | 940億円 | — | 887億円 | -5.7% |
| FY2023 | 945億円 | — | 921億円 | -2.5% |
| FY2024 | 953億円 | — | 933億円 | -2.0% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2022 | 8億円 | — | -44億円 | 大幅未達 |
| FY2023 | 7億円 | — | -22億円 | 大幅未達 |
| FY2025 | 13億円 | — | 22億円 | +75.4% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
過去の業績予想は大幅な未達が続き、信頼性に課題がありました。しかし、FY2025には黒字転換を果たし、利益予想を上振れさせています。現在進行中の中期経営計画では、売上高900億円、ROE8.0%を目標に掲げています。特に注目すべきは、ROE8%を達成するまで総還元性向100%以上、DOE3.5%以上という非常に強力な株主還元方針を打ち出している点です。不採算事業の整理が一段落し、今後はこの計画達成に向けた利益成長が実現できるかが最大の焦点となります。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
過去5年間のTSR(株主総利回り)は、継続して市場平均であるTOPIXを大幅に下回る(アンダーパフォーム)状況が続いています。これは、FY2022からFY2024にかけての3期連続の営業赤字など、厳しい業績不振が株価の低迷に直結したことが主な原因です。しかし、FY2025で黒字転換を果たし、中期経営計画で総還元性向100%以上という強力な株主還元策を打ち出したことで、今後はTSRの改善が期待されます。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 82.9万円 | -17.1万円 | -17.1% |
| FY2022 | 64.6万円 | -35.4万円 | -35.4% |
| FY2023 | 71.1万円 | -28.9万円 | -28.9% |
| FY2024 | 81.8万円 | -18.2万円 | -18.2% |
| FY2025 | 102.2万円 | +2.2万円 | 2.2% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
業界平均と比較してPER・PBRともに割安な水準にあり、特にPBRは1倍を大きく割り込んでいます。一方で配当利回りは5%を超え、業界平均を大幅に上回る高水準です。これは、株価の割安感と会社の高い株主還元姿勢を反映しています。信用倍率は2.08倍と標準的で、需給面での過熱感は限定的です。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
連結中期経営計画を策定し、ROE8%達成まで総還元性向100%以上を維持する方針を発表。
連結子会社のトモエ商事がオークニジャパンから百貨店向け紳士靴卸売業を譲受し、商品供給力の強化を図る。
創業90周年を記念した大感謝祭を実施し、主力商品の「スパットシューズ」の認知拡大を図るCMを放映。
最新ニュース
チヨダ まとめ
ひとめ診断
「『靴屋一筋』に回帰した老舗が、高還元を武器にV字回復の坂を駆け上がる」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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