ツルハホールディングス
TSURUHA HOLDINGS INC.
最終更新日: 2026年3月22日
北海道発、日本最大のドラッグストアグループへ。統合で描く3兆円の未来
お客様の生活に豊かさと余裕を提供し、地域社会の健康と美をトータルサポートするヘルスケア企業グループ。
この会社ってなに?
街でよく見かける『ツルハドラッグ』を運営している会社です。北海道発祥で、薬や日用品から化粧品、食品まで幅広い商品を取り揃えるドラッグストアチェーンです。グループには『くすりの福太郎』(関東)や『ウォンツ』(中国地方)など地域密着型のブランドもあり、全国2,600店以上で展開しています。2025年末にはウエルシアと統合して日本最大のドラッグストアグループになる予定で、処方箋調剤や健康相談など地域の健康拠点としての役割も強化しています。
ツルハホールディングスは北海道地盤のドラッグストア大手で、『ツルハドラッグ』『くすりの福太郎』『ウォンツ』など複数ブランドで全国2,600店超を展開しています。FY2024/5には売上高1兆274億円を達成し中期目標を突破。2024年にはイオンの子会社化が決定し、2025年12月にはウエルシアHDとの経営統合により売上高3兆円規模の国内最大ドラッグストアグループが誕生する計画です。自己資本比率48%の安定した財務基盤のもと、調剤併設店舗の拡大やPB商品の強化で収益力向上を目指しています。
会社概要
- 業種
- 小売業
- 決算期
- 2月
- 本社
- 北海道札幌市東区北24条東20丁目1番21号
- 公式
- www.tsuruha-hd.co.jp
社長プロフィール
ツルハグループは『お客様の生活に豊かさと余裕を提供する』という理念のもと、地域のヘルスケアを支え続けてまいりました。イオングループの一員となり、ウエルシアHDとの経営統合を通じて、日本最大のドラッグストアグループとして、より多くのお客様に健康と美をお届けしてまいります。
この会社のストーリー
北海道旭川市にて鶴羽薬師堂として創業しました。地域住民の健康を支える小さな薬局から、日本最大のドラッグストアグループへの歩みが始まりました。
法人化し、ドラッグストアチェーンとしての本格展開を開始しました。北海道内での出店を加速し、地域No.1の座を確立していきました。
持株会社体制に移行し、東証に上場。全国展開の足がかりを築き、M&Aによるグループ拡大戦略を加速させました。
関東圏に約200店を展開する『くすりの福太郎』を完全子会社化し、首都圏での基盤を一気に強化しました。
FY2024/5に売上高1兆274億円を達成。同時期にイオンがTOBを実施し、ツルハHDはイオングループの一員となりました。
2025年12月にウエルシアHDとの経営統合を予定。売上高3兆円規模の日本最大のドラッグストアグループが誕生し、アジア市場への展開も視野に入れています。
注目ポイント
ウエルシアHDとの経営統合により売上高3兆円規模の巨大グループが誕生。スケールメリットを活かした仕入交渉力の強化とPB商品の拡充が期待されます。
北海道から沖縄まで複数ブランドで展開する店舗網は、地域の健康インフラとして不可欠な存在です。調剤併設店舗の拡大で地域包括ケアにも貢献しています。
配当利回り2.12%に加え、100株保有で5,000円相当の商品券がもらえる株主優待制度を実施。総合利回り約4.26%は個人投資家にとって魅力的な水準です。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 108円 | 26.6% |
| FY2017/3 | 140円 | 27.5% |
| FY2018/3 | 146円 | 28.3% |
| FY2019/3 | 148円 | 28.8% |
| FY2020/3 | 167円 | 29.0% |
| FY2021/3 | 167円 | 30.8% |
| FY2022/3 | 167円 | 37.9% |
| FY2023/3 | 260円 | 50.0% |
| FY2024/3 | 267円 | 59.7% |
| FY2025/3 | 267円 | 75.5% |
| 必要株数 | 100株以上(約23万円) |
| 金額相当 | 約5,000円相当 |
| 権利確定月 | 2月 |
FY2023/5に260円へ大幅増配した後、FY2024/5は267円で据え置き基調です。なお、2024年10月に1株→5株の株式分割を実施しており、分割後ベースでは1株配当約49.7円(FY2026/2予想)です。配当利回りは2.12%で、株主優待(5,000円相当の商品券)を加味した総合利回りは約4.26%と魅力的な水準です。配当性向は上昇傾向にあり、今後は統合効果による利益成長を通じた還元強化が期待されます。
同業比較(収益性)
小売業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
ツルハHDは2024年5月期まで5月決算でしたが、小売業の慣行に合わせ決算期を2月に変更しました。FY2025/2は9ヶ月の変則決算のため前期比較は困難です。FY2024/5には売上高1兆274億円を達成し中期目標の1兆円を突破。FY2026/2(初の通年2月決算)は売上高1兆4,530億円・営業利益633億円を見込み、ウエルシアHDとの経営統合効果も加わる見通しです。EPSの変動は2024年10月の株式分割(1株→5株)の影響を含みます。
事業ごとの売上・利益
北海道地盤の主力ブランド『ツルハドラッグ』を中核に、医薬品・化粧品・日用品を幅広く展開。調剤併設店舗の拡大にも注力
関東圏の『くすりの福太郎』、中国地方の『ウォンツ』、東北の『ウェルネス』等のグループブランドで地域密着型の展開
グループ各社の調剤併設店舗および独立型調剤薬局で処方箋調剤を提供。地域包括ケアへの対応を推進
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 12.5% | 4.9% | - |
| FY2022/3 | 10.4% | 3.8% | - |
| FY2023/3 | 9.0% | 4.7% | - |
| FY2024/3 | 10.9% | 4.0% | 4.6% |
| FY2025/3 | 12.2% | 2.9% | 4.5% |
営業利益率は4.4〜5.3%のレンジで推移しており、ドラッグストア業界の中では標準的な収益性です。ROEはFY2021/5の9.5%をピークに低下傾向にあり、FY2025/2は変則決算の影響もあり5.6%にとどまっています。ウエルシアHDとの経営統合によるスケールメリットとPB商品拡充が今後の収益性改善の鍵となります。
財務は安全?
自己資本比率は48.2%と安定した水準を維持しています。FY2023/5までは実質無借金経営でしたが、FY2024/5以降はイオンの子会社化に伴う資本構成の変化により有利子負債が発生。FY2025/2時点で863億円の有利子負債がありますが、総資産5,834億円に対して健全な水準です。BPSは着実に増加しており、1株当たりの資産価値は向上しています。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 765億円 | -302億円 | 132億円 | 463億円 |
| FY2022/3 | 358億円 | -284億円 | 30.7億円 | 74.3億円 |
| FY2023/3 | 8.0億円 | -298億円 | -190億円 | -290億円 |
| FY2024/3 | 520億円 | -361億円 | -363億円 | 159億円 |
| FY2025/3 | 646億円 | -197億円 | -109億円 | 449億円 |
営業CFはFY2023/5に8億円と一時的に低迷しましたが、これは運転資本の増加と在庫投資の影響です。FY2025/2(9ヶ月)で646億円と大幅に回復しており、通年換算では過去最高水準です。投資CFは店舗出店・改装に充てられ年間200〜360億円の安定水準。FCFはFY2025/2に449億円と潤沢で、統合後のスケールメリットによるさらなるCF改善が期待されます。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 477億円 | 214億円 | 44.9% |
| FY2022/3 | 401億円 | 187億円 | 46.6% |
| FY2023/3 | 457億円 | 204億円 | 44.7% |
| FY2024/3 | 475億円 | 257億円 | 54.2% |
| FY2025/3 | 378億円 | 206億円 | 54.5% |
実効税率は44〜55%で推移しており、法定実効税率(約30%)を大きく上回っています。FY2024/5以降はイオンによる子会社化に伴うのれん償却や連結調整が影響し、税負担が増加しています。5年間の累計法人税等は約1,069億円にのぼり、地域経済への税収貢献も大きい企業です。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 604万円 | 11,298人 | - |
平均年収は604万円で、ドラッグストア業界では標準的な水準に位置しています。従業員数は11,298名(連結)、平均年齢46歳・平均勤続年数20年と定着率が高いのが特徴です。臨時従業員を含めるとグループ全体で約3万人超の雇用を創出しており、北海道を中心に地域経済への貢献度が高い企業です。
誰がこの会社の株を持ってる?
安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 主な安定株主は鶴羽氏・鶴羽氏・鶴羽氏。
筆頭株主のイオン(19.88%)はツルハHDの子会社化を進めており、将来的に出資比率を50.9%まで引き上げる計画です。創業家の鶴羽家が複数名で約8%を保有し、経営基盤を支えています。外国人投資家比率は27.6%と高く、ドラッグストア業界の再編テーマに対するグローバル投資家の関心の高さがうかがえます。CEP LUX-ORBIS SICAV(5.29%)はルクセンブルク籍の投資ファンドです。
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| ドラッグストア事業(ツルハドラッグ) | 約5,200億円 | 約240億円 | 4.6% |
| ドラッグストア事業(くすりの福太郎・その他) | 約2,800億円 | 約120億円 | 4.3% |
| 調剤薬局事業 | 約460億円 | 約18億円 | 3.9% |
EDINET開示情報によると、ツルハHDはドラッグストア事業を中核に全国2,600店超を展開するグループです。役員報酬は3名で1億6,300万円(1人当たり約5,400万円)と比較的抑制された水準です。2025年12月にはウエルシアHDとの経営統合により売上高3兆円規模の国内最大のドラッグストアグループが誕生する計画です。事業リスクとしては統合プロセスの円滑な遂行と薬剤師確保が主要課題となっています。
この会社のガバナンスは?
取締役9名中女性2名(女性役員比率22.2%)で、ダイバーシティの推進が進んでいます。連結子会社11社を統括するグループ経営体制で、臨時従業員19,239名を含む大規模な人員を擁しています。設備投資は269億円と積極的な水準で、新規出店と既存店改装に充てられています。平均勤続年数20年は業界トップクラスの定着率を示しています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2023 | 9,600億円 | — | 9,700億円 | +1.0% |
| FY2024 | 1兆200億円 | — | 1兆274億円 | +0.7% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2023 | 440億円 | — | 455億円 | +3.4% |
| FY2024 | 500億円 | — | 471億円 | -5.8% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
旧中期経営計画(FY2025/5目標)では売上高1兆600億円・営業利益530億円を掲げていましたが、決算期変更と経営統合により計画は実質的に終了しました。FY2024/5の売上高1兆274億円は目標に近い水準で、業績予想の精度は概ね良好です。今後はウエルシアHDとの経営統合後に新たな中長期計画が策定される予定で、2032年2月期に売上高3兆円という中長期目標が示されています。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
直近5年間のTSR(株主総利回り)は72.2%で、TOPIXの184.5%を大幅に下回っています。FY2022に49.0%まで落ち込んだ後はやや回復したものの、市場平均に対するアンダーパフォームが続いています。ドラッグストア業界の競争激化による利益率低下と、経営統合に伴う不透明感が株価の重しとなっています。統合完了後のシナジー顕在化により、TSRの改善が期待されます。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 191.6万円 | +91.6万円 | 91.6% |
| FY2022 | 149.0万円 | +49.0万円 | 49.0% |
| FY2023 | 167.4万円 | +67.4万円 | 67.4% |
| FY2024 | 174.0万円 | +74.0万円 | 74.0% |
| FY2025 | 172.2万円 | +72.2万円 | 72.2% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PERは26.6倍とドラッグストア業界平均(約22倍)を上回っており、ウエルシアとの経営統合による将来の成長期待がプレミアムとして織り込まれています。PBRも3.52倍と業界平均を大幅に上回る水準です。信用倍率は65.51倍と買い残が圧倒的に多く、株価下落時の売り圧力(返済売り)に注意が必要です。時価総額1兆629億円はドラッグストア業界で上位の規模感です。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
イオン、ツルハHD、ウエルシアHDの3社が資本業務提携契約を締結し、経営統合に向けた協議を開始。
決算期を5月から2月に変更すると発表。小売業界の標準に合わせ、同業他社との比較可能性を向上。
FY2025/2の3Q累計で売上高8,333億円、経常利益407億円を計上。通期計画に対し堅調な進捗。
ウエルシアHDとの経営統合を予定。売上高3兆円規模の国内最大ドラッグストアグループが誕生する見通し。
最新ニュース
ツルハホールディングス まとめ
ひとめ診断
北海道発の全国ドラッグストア大手、ウエルシアとの統合で売上高3兆円の日本最大グループへ
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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