壱番屋
ICHIBANYA CO.,LTD.
最終更新日: 2026年3月29日
カレーで世界を笑顔に!日本の国民食をグローバルスタンダードへ
「壱番屋長期ビジョン2030」を掲げ、多様化する食のニーズに応える総合外食企業グループへと進化し、世界中の人々の心とお腹を満たすことを目指します。
この会社ってなに?
街を歩けばきっと目にする「カレーハウスCoCo壱番屋」、通称「ココイチ」。あなたがお昼ご飯にカレーを選んだり、今日の夕食は手軽に済ませたいなと思った時に利用したことがあるかもしれません。ココイチの魅力は、豊富なトッピングや、好みに合わせて選べるご飯の量、そして「甘口」から「10辛」まで選べる辛さの自由度の高さです。普段何気なく利用しているそのお店の裏側で、壱番屋はあなたの「食べたい」に応えるため、日本全国、そして海外にも店舗を広げ、新しい味やサービスを考え続けているのです。
カレー専門店「CoCo壱番屋」を国内外で展開する外食大手。FY2025は売上高610.1億円、営業利益49.25億円と増収増益を達成しました。原材料高や客数減という課題に対し、価格改定や高付加価値メニューで客単価を維持しつつ、ラーメン店やパフェ専門店などのM&Aを積極的に行い、事業ポートフォリオの多角化を進めています。次期(FY2026)も売上高673.0億円、営業利益54.0億円と増収増益を見込んでおり、新業態の収益貢献と海外展開の加速が成長の鍵となります。
会社概要
- 業種
- 小売業
- 決算期
- 2月
- 本社
- 愛知県一宮市三ツ井六丁目12番23号
- 公式
- www.ichibanya.co.jp
社長プロフィール

創業の精神「ニコニコ、キビキビ、ハキハキ」を胸に、お客様に愛され続けるお店作りを追求します。国内外での店舗網拡大とM&Aによる新たなブランド獲得を通じて、食の喜びを提供し、企業グループとしての持続的な成長を目指してまいります。
この会社のストーリー
愛知県西春日井郡(現・清須市)に「カレーハウスCoCo壱番屋」第1号店を開店。喫茶店経営からカレー専門店の歴史が始まる。
法人化し、フランチャイズシステムを本格的に導入。全国展開への礎を築き、店舗数が急速に拡大していく。
米国ハワイ州に初の海外店舗をオープン。日本のカレーを世界に広める挑戦がスタートした。
東京証券取引所および名古屋証券取引所の市場第一部に上場。社会的な信用を高め、さらなる成長ステージへと移行した。
ハウス食品グループ本社の連結子会社となり、経営基盤を強化。両社の強みを活かしたシナジー創出を目指す大きな転換点を迎えた。
スパイスカレー「旧ヤム邸」や「夜パフェ専門店」などをM&Aで取得。カレー事業を軸としながら、新たな顧客層の開拓と事業の多角化を加速させる。
「第8次中期経営計画」の最終年度として売上高740億円、営業利益70億円を目標に掲げる。国内外での成長と収益力向上を目指す。
注目ポイント
米国、中国、東南アジアなど世界12の国と地域に200店舗以上を展開。日本の国民食であるカレーを世界に広めるグローバル戦略が魅力です。
人気のスパイスカレー店「旧ヤム邸」や「夜パフェ専門店」をM&A。既存事業とのシナジーを創出し、新たな顧客層を獲得する積極的な経営姿勢に注目です。
100株保有で年間2,000円相当の優待食事券がもらえます。全国の店舗で利用でき、テイクアウトや宅配にも使えるため、個人投資家からの人気も高いです。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2021/3 | 80円 | 147.1% |
| FY2022/3 | 80円 | 87.4% |
| FY2023/3 | 80円 | 100.6% |
| FY2024/3 | 80円 | 475.1% |
| FY2025/3 | 16円 | 80.5% |
| 権利確定月 | 2月・8月 |
同社は成長投資と株主還元を重視し、安定的かつ継続的な配当を実施する方針を掲げています。配当性向は年度によって変動するものの、利益の成長に応じた適切な還元を意識した経営を行っています。株主優待と合わせたトータルリターンで株主に報いる姿勢を堅持しています。
同業比較(収益性)
小売業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
壱番屋の業績は、主力である「カレーハウスCoCo壱番屋」の堅調な店舗展開と海外事業の拡大により、売上高がFY2021/3の約442億円からFY2025/3には610億円へと継続的に成長しています。営業利益も売上拡大に伴い順調に推移しており、FY2026/3予想では約54億円を見込んでいます。原材料費や人件費の上昇といったコスト圧力はあるものの、既存店売上の維持・向上に向けた施策が成長を支える構造となっています。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 5.7% | 4.2% | 5.8% |
| FY2022/3 | 9.5% | 6.9% | 6.3% |
| FY2023/3 | 8.2% | 6.0% | 7.5% |
| FY2024/3 | 8.6% | 6.1% | 8.6% |
| FY2025/3 | 9.7% | 6.8% | 8.1% |
収益性は着実に改善傾向にあり、営業利益率はFY2021/3の5.8%から直近では8.1%まで高まっています。自己資本利益率(ROE)もFY2022/3以降は概ね8-9%台で推移しており、資本を効率的に活用して利益を生み出す体質が強化されています。店舗運営の効率化や不採算メニューの見直しにより、コスト高騰下でも一定の利益水準を確保できていることが強みです。
財務は安全?
同社の財務健全性は非常に高く、有利子負債はほとんどないか極めて少額であり、実質無借金経営を維持している点が強固な財務基盤の証です。自己資本比率はFY2021/3の73.1%から足元では約68.8%となっていますが、健全な範囲内で推移しています。潤沢なネット資産を背景に、将来的な成長投資やM&Aを柔軟に行える余力を有しています。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 8.9億円 | -18.8億円 | -29.3億円 | -9.9億円 |
| FY2022/3 | 52.4億円 | -4.7億円 | -30.8億円 | 47.7億円 |
| FY2023/3 | 39.6億円 | -9.3億円 | -29.7億円 | 30.3億円 |
| FY2024/3 | 60.9億円 | -49.9億円 | -32.2億円 | 10.9億円 |
| FY2025/3 | 53.2億円 | -30.5億円 | -29.1億円 | 22.7億円 |
営業キャッシュフローは本業の堅調な収益を反映し、常にプラスを維持しています。FY2024/3には積極的な投資により投資CFがマイナス約50億円に拡大しましたが、本業で稼いだ資金の範囲内で成長に向けた再投資と安定的な株主還元を両立させています。フリーキャッシュフローも概ねプラスで推移しており、財務の健全性は極めて高い状態です。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 31.0億円 | 13.7億円 | 44.1% |
| FY2022/3 | 41.7億円 | 12.5億円 | 29.9% |
| FY2023/3 | 40.4億円 | 15.0億円 | 37.2% |
| FY2024/3 | 50.2億円 | 23.4億円 | 46.5% |
| FY2025/3 | 51.9億円 | 20.2億円 | 38.9% |
法人税等の支払額は、税引前利益の変動に伴い年間12億円から23億円規模で推移しています。実効税率はおおむね30%台後半で安定しており、事業の収益拡大に応じた適切な納税が行われています。今後も業績拡大に伴い納税額は一定水準を維持する見通しです。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 613万円 | 1,235人 | - |
従業員平均年収は613万円であり、外食業界の中では比較的安定した給与水準を維持しています。物価高や人件費高騰という業界全体の課題がある中、既存店の収益力を背景に一定の報酬が確保されている状況です。
誰がこの会社の株を持ってる?
金融機関・事業法人を中心に安定株主比率が高く、経営の安定性が際立ちます。 事業法人の持合い比率が高く、安定した株主構成が特徴です。 主な安定株主はハウス食品グループ本社・ベストライフ。
筆頭株主であるハウス食品グループ本社が議決権の約51%を保有しており、実質的な親会社として強固な経営支配力を有しています。残りの株式も金融機関や信託口が一定割合を占めており、安定した株主構成が特徴です。
会社の公式開示情報
役員報酬
売上高は「カレーハウスCoCo壱番屋」を中心とした国内事業が柱ですが、近年は海外事業の拡大や、多角化戦略の一環として「旧ヤム邸」等の新業態買収を推進しています。原材料価格の高騰が利益を圧迫するリスク要因として開示されています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は25.0%となっており、多様な視点を取り入れた経営体制の構築が進められています。監査体制については監査等委員会設置会社として高い独立性と透明性を確保しており、連結子会社12社を擁するグループ全体でのリスク管理が徹底されています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 615億円 | 610億円 | 610億円 | -0.8% |
| FY2024 | 530億円 | — | 551億円 | +4.0% |
| FY2023 | 518億円 | — | 483億円 | -6.8% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 52億円 | 49億円 | 49億円 | -5.3% |
| FY2024 | 43億円 | — | 47億円 | +9.7% |
| FY2023 | 47億円 | — | 36億円 | -23.6% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
現行の「第8次中期経営計画」では、最終年度のFY2027に売上高740億円、営業利益70億円を目標に掲げています。直近のFY2025実績は売上高610.1億円(進捗率82.4%)、営業利益49.25億円(進捗率70.4%)と、初年度としては堅調なスタートです。一方で、過去の業績予想は期初予想からの乖離が比較的大きく、特にFY2023は大幅な未達となりました。外部環境の変化に対応しつつ、計画の蓋然性を高められるかが今後の課題です。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
過去5年間のTSR(株主総利回り)は、一貫してTOPIXをアンダーパフォーム(下回る成績)しています。これは、株価が長期的に横ばいから下落傾向にあったことが主な要因です。安定配当は継続しているものの、株価上昇によるキャピタルゲインが限定的であったため、市場全体の成長率に追いつけていない状況です。M&Aによる事業多角化や海外展開といった現在の成長戦略が株価に反映され、TSRが改善傾向に転じるかが投資家の注目点です。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 111.0万円 | +11.0万円 | 11.0% |
| FY2022 | 110.0万円 | +10.0万円 | 10.0% |
| FY2023 | 111.6万円 | +11.6万円 | 11.6% |
| FY2024 | 147.4万円 | +47.4万円 | 47.4% |
| FY2025 | 117.3万円 | +17.3万円 | 17.3% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PER45.0倍、PBR4.63倍と、業界平均と比較して割高な水準にあります。これは「ココイチ」という強力なブランド力と安定した収益性、そして今後の成長への期待が株価に織り込まれていることを示唆します。一方で、信用倍率は0.64倍と売り残が買い残を上回っており、短期的な株価下落を見込む空売りが多い状況です。今後の決算発表で市場の期待を上回る成長を示せるかが、株価の方向性を決める重要なポイントになります。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
スパイスカレー店「旧ヤム邸」運営のmeを子会社化し、多角的な成長戦略を推進。
「肉塊プロジェクト」第5弾として「ホロ肉ドカンとガーリック&ペッパーカレー」を全国店舗で展開。
第8次中期経営計画を公表し、2027年2月期に売上高740億円、営業利益70億円を目指す成長ロードマップを提示。
最新ニュース
壱番屋 まとめ
ひとめ診断
「カレーの国民食ブランドが、M&Aと海外展開で『脱・ココイチ依存』を目指す成長の過渡期」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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