コメリ
KOMERI CO.,LTD.
最終更新日: 2026年3月29日
農家のコンビニから暮らしのインフラへ、地域密着で全国に根を張るホームセンター
私たちは、地域社会の発展に貢献する企業であり続けます。お客様の暮らしをより豊かで快適なものにするための商品・サービスを提供し、なくてはならない存在になることを目指します。
この会社ってなに?
あなたが週末に庭の手入れで花の苗や土を選んだり、DIYで壁のペンキを塗り替えるために道具を探したりするとき、近所の「コメリ」を訪れたことがあるかもしれません。コメリは、園芸用品や日用品が揃う「ハード&グリーン」という身近な店舗から、プロの建築業者が使うような大量の木材や工具が並ぶ大型店「パワー」まで、様々な形態のお店を展開しています。普段何気なく目にしている農作業の風景や、住宅の建築現場の裏側で、コメリが提供する商品が日本の暮らしと仕事を静かに支えているのです。
FY2025決算は売上高3,791.9億円、営業利益223.96億円で着地。FY2021をピークに利益水準は足踏み状態が続くものの、会社はFY2026に売上高3,910億円、営業利益235億円の増収増益を予想しています。今後は、JAとの協業による農業分野の深耕や、プロ向けプライベートブランド商品の拡充による収益性改善が成長の鍵となります。PBRは0.69倍と1倍を大きく下回っており、市場からは資本効率の改善と具体的な成長戦略が求められている状況です。
会社概要
- 業種
- 小売業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 新潟県新潟市南区清水4501-1
- 公式
- www.komeri.bit.or.jp
社長プロフィール

私たちは、プロの職人さんから農業生産者、そしてご家庭の皆様まで、すべてのお客様の暮らしを豊かにすることを目指しています。全国1,200以上の店舗網とオンラインサービスを通じて、お客様のニーズに寄り添い、資材からリフォーム、住まいのお困りごとまでを解決する「暮らしのインフラ」であり続けます。
この会社のストーリー
新潟県三条市にて、初代社長の捧寅七氏が米穀商として事業を開始。これがコメリの原点となる。
新潟県三条市にホームセンター1号店を開店。DIYの普及を背景に、暮らしを支える新たな事業領域へと舵を切った。
地域に根差した経営が評価され、株式上場を果たす。これにより、さらなる成長への基盤を築いた。
農家やプロ向けの工具・資材に特化した小型店「ハード&グリーン」の展開を開始。独自の出店戦略の核となる業態が誕生した。
小型店と大型店を組み合わせた独自の出店戦略により、ホームセンター業界で初めて全国47都道府県への出店を達成した。
プロ向けの品揃えを大幅に強化した大型店「コメリパワー」の展開を開始。より専門的なニーズに応える体制を構築した。
巣ごもり需要などを背景に業績が大きく伸長し、純利益204億円と過去最高を更新。企業の底力を示した。
中期経営計画を策定し、単なる商品販売に留まらず、リフォームやお困りごと解決サービスを強化。地域の暮らしを総合的に支える存在へと進化を目指す。
注目ポイント
農家やプロ向けの工具・資材に特化した小型店を全国に展開。競合が少ない地域にも深く根を張り、「農家のコンビニ」として圧倒的な存在感を放っている点が強みです。
ホームセンター業界で唯一、47都道府県すべてに出店。その数1,200店舗以上という圧倒的な店舗網は、地域の人々の暮らしに欠かせないインフラとなっています。
安定的な配当を継続しており、株主優待として自社店舗で使えるギフトカードも提供。長期保有株主向けの優遇制度もあり、株主を大切にする姿勢がうかがえます。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2021/3 | 45円 | 11.0% |
| FY2022/3 | 46円 | 12.8% |
| FY2023/3 | 50円 | 14.2% |
| FY2024/3 | 52円 | 18.2% |
| FY2025/3 | 54円 | 18.7% |
| 権利確定月 | 3月 |
コメリは株主への利益還元を重要な経営課題と位置づけており、安定的な配当の継続を基本方針としています。配当性向は20%未満で推移しており、将来の成長投資に向けた内部留保を確保しつつ増配を実現しています。株主優待と合わせたトータルリターンの向上に努めており、長期的な視点での還元を重視しています。
同業比較(収益性)
小売業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
コメリの売上高は近年3,700億円から3,900億円規模で推移しており、安定した収益基盤を維持しています。FY2024/3には原材料価格の高騰や消費者の節約志向の影響を受け利益が減少しましたが、FY2025/3以降は改善傾向にあります。FY2026/3の予想では、売上高3,910億円、純利益146億円を見込んでおり、着実な成長が期待されています。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 10.2% | 5.9% | 7.9% |
| FY2022/3 | 8.4% | 5.0% | 7.4% |
| FY2023/3 | 7.5% | 4.7% | 6.9% |
| FY2024/3 | 5.8% | 3.7% | 6.0% |
| FY2025/3 | 5.6% | 3.5% | 5.9% |
収益性指標は、FY2021/3のROE 10.2%、営業利益率 7.9%をピークに、足元ではROE 5.6%、営業利益率 5.9%まで緩やかに低下しています。これは店舗改装や物流費の増加、および競争環境の激化によるコスト圧力が主な要因です。今後は効率的な店舗運営とコスト最適化による収益性の回復が課題となっています。
財務は安全?
財務状況は非常に健全であり、自己資本比率は60%超という強固な水準を維持しています。長年有利子負債ゼロを達成してきましたが、現在は戦略的な成長投資に伴い約740億円の負債を有しています。潤沢な自己資本を背景に、安定した経営基盤を継続していることが同社の財務的な強みです。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 366億円 | -142億円 | -146億円 | 223億円 |
| FY2022/3 | 259億円 | -113億円 | -125億円 | 146億円 |
| FY2023/3 | 199億円 | -117億円 | -135億円 | 82.1億円 |
| FY2024/3 | 214億円 | -154億円 | -32.9億円 | 59.3億円 |
| FY2025/3 | 231億円 | -182億円 | -52.5億円 | 49.2億円 |
営業キャッシュフローは安定して200億円以上のプラスを維持しており、本業で十分な稼ぐ力を有しています。一方で、投資キャッシュフローは店舗網の拡大やシステムへの投資により流出傾向にあります。フリーキャッシュフローは黒字を維持しており、積極的な成長投資と株主還元のバランスを適切に保っています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 304億円 | 99.7億円 | 32.8% |
| FY2022/3 | 282億円 | 104億円 | 36.6% |
| FY2023/3 | 258億円 | 87.2億円 | 33.8% |
| FY2024/3 | 222億円 | 85.0億円 | 38.3% |
| FY2025/3 | 222億円 | 85.3億円 | 38.3% |
法人税等の支払額は税引前利益の変動に連動しており、概ね年間80億円から100億円の間で推移しています。実効税率は年度によって30%台前半から後半にかけて変化していますが、税務上の特例や税効果会計の影響を受けた結果です。今後も利益水準に応じた適切な納税を行っていく見通しです。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 496万円 | 3,953人 | - |
従業員平均年収は496万円となっており、小売業界の平均的な水準に位置しています。ホームセンターという労働集約的な業態の中で、全国的な多店舗展開を支える広範な人員配置がなされており、給与水準も業績と連動して安定的に推移しています。
誰がこの会社の株を持ってる?
安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 事業法人の持合い比率が高く、安定した株主構成が特徴です。 主な安定株主は米利。
創業家一族が運営する株式会社米利が33.7%の株式を保有しており、実質的な支配力を有しています。加えて、金融機関や信託口が安定株主として上位に名を連ねており、創業家主導の盤石な経営体制が維持されている点が特徴です。
会社の公式開示情報
役員報酬
EDINET開示情報によると、全国に展開するハード&グリーンおよびパワー等の店舗運営が収益の柱となっています。事業リスクとして、天候や景気動向による消費の変動、ならびに競合他社との価格競争が挙げられており、効率的な物流と在庫管理が重要な経営課題です。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は8.0%となっており、多様性の確保が今後の課題です。監査等委員会設置会社を採用することで経営の監督機能を強化しており、全国に広がる巨大な店舗網を統括するガバナンス体制を構築しています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2022 | 3,820億円 | — | 3,761億円 | -1.5% |
| FY2023 | 3,850億円 | — | 3,794億円 | -1.5% |
| FY2025 | 3,880億円 | — | 3,792億円 | -2.3% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2022 | 275億円 | — | 278億円 | +1.2% |
| FY2023 | 285億円 | — | 261億円 | -8.6% |
| FY2025 | 243億円 | — | 224億円 | -7.8% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
コメリは現在、明確な中期経営計画を開示していませんが、毎期ごとに業績予想を公表しています。過去の業績予想を振り返ると、特に営業利益が期初予想を下回る傾向が見られます。これは、天候不順による季節商品の需要変動や、資材価格・エネルギーコストの上昇が利益を圧迫していることが背景にあります。FY2026予想では増収増益を見込んでいますが、コスト管理を徹底し、利益計画を達成できるかが市場の信頼回復に向けた重要なポイントとなります。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
過去5年間のTSR(株主総利回り)を見ると、FY2021にはTOPIXを上回るパフォーマンスを見せましたが、FY2022以降は一貫してTOPIXを下回る「アンダーパフォーム」となっています。これは、コロナ禍の巣ごもり需要が一巡した後、成長が鈍化し、株価が市場全体のトレンドに乗り遅れたことが主な要因です。増配を継続している点は株主還元として評価されるものの、株価自体の伸び悩みがTSRを押し下げています。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 161.7万円 | +61.7万円 | 61.7% |
| FY2022 | 140.5万円 | +40.5万円 | 40.5% |
| FY2023 | 148.6万円 | +48.6万円 | 48.6% |
| FY2024 | 188.7万円 | +88.7万円 | 88.7% |
| FY2025 | 165.7万円 | +65.7万円 | 65.7% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
市場評価を見ると、PER・PBRともに業界平均を大幅に下回っており、典型的なバリュー株と位置づけられています。特にPBRが0.69倍と1倍を大きく割り込んでいる点は、市場が同社の資産価値に対して株価を低く評価していることを示唆します。信用倍率は0.46倍と売り残が買い残を上回っており、株価の下落を予想する投資家が多い状況ですが、これは将来的な買い戻し(踏み上げ)のエネルギーともなり得ます。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
洗車用品ブランドCRUZARDから新製品3種を順次販売開始。
プロ向け作業衣料ブランドvalborderより軽量セーフティーシューズを発売。
2026年3月期からの中期経営計画を発表し、資本効率向上への意欲を示した。
最新ニュース
コメリ まとめ
ひとめ診断
「『農家のコンビニ』からプロ向け建材まで。地方の暮らしを支えるインフラ的ホームセンター」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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