コメリ8218
KOMERI CO.,LTD.
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが週末に庭の手入れで花の苗や土を選んだり、DIYで壁のペンキを塗り替えるために道具を探したりするとき、近所の「コメリ」を訪れたことがあるかもしれません。コメリは、園芸用品や日用品が揃う「ハード&グリーン」という身近な店舗から、プロの建築業者が使うような大量の木材や工具が並ぶ大型店「パワー」まで、様々な形態のお店を展開しています。普段何気なく目にしている農作業の風景や、住宅の建築現場の裏側で、コメリが提供する商品が日本の暮らしと仕事を静かに支えているのです。
2025期決算は売上高3,791.9億円、営業利益223.96億円で着地。2021期をピークに利益水準は足踏み状態が続くものの、会社は2026期に売上高3,910億円、営業利益235億円の増収増益を予想しています。今後は、JAとの協業による農業分野の深耕や、プロ向けプライベートブランド商品の拡充による収益性改善が成長の鍵となります。PBRは0.69倍と1倍を大きく下回っており、市場からは資本効率の改善と具体的な成長戦略が求められている状況です。
会社概要
- 業種
- 小売業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 新潟県新潟市南区清水4501-1
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 10.2% | 5.9% | - |
| 2022/03期 | 8.6% | 5.1% | - |
| 2023/03期 | 7.8% | 4.8% | - |
| 2024/03期 | 5.9% | 3.7% | 6.0% |
| 2025/03期 | 5.7% | 3.6% | 5.9% |
| 3Q FY2026/3 | 5.6%(累計) | 3.6%(累計) | 7.2% |
収益性指標は、2021/03期のROE 10.2%、営業利益率 7.9%をピークに、足元ではROE 5.6%、営業利益率 5.9%まで緩やかに低下しています。これは店舗改装や物流費の増加、および競争環境の激化によるコスト圧力が主な要因です。今後は効率的な店舗運営とコスト最適化による収益性の回復が課題となっています。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 3,857億円 | — | 204億円 | 410.3円 | - |
| 2022/03期 | 3,761億円 | — | 179億円 | 360.2円 | -2.5% |
| 2023/03期 | 3,794億円 | — | 171億円 | 351.6円 | +0.9% |
| 2024/03期 | 3,708億円 | 221億円 | 137億円 | 286.1円 | -2.3% |
| 2025/03期 | 3,792億円 | 224億円 | 137億円 | 289.1円 | +2.3% |
コメリの売上高は近年3,700億円から3,900億円規模で推移しており、安定した収益基盤を維持しています。2024/03期には原材料価格の高騰や消費者の節約志向の影響を受け利益が減少しましたが、2025/03期以降は改善傾向にあります。2026/03期の予想では、売上高3,910億円、純利益146億円を見込んでおり、着実な成長が期待されています。 【3Q 2026/03期実績】売上2880億円(通期予想比74%)、営業利益206億円(同88%)、純利益139億円(同95%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
小売業の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
EDINET開示情報によると、全国に展開するハード&グリーンおよびパワー等の店舗運営が収益の柱となっています。事業リスクとして、天候や景気動向による消費の変動、ならびに競合他社との価格競争が挙げられており、効率的な物流と在庫管理が重要な経営課題です。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2022期 | 3,820億円 | — | 3,761億円 | -1.5% |
| 2023期 | 3,850億円 | — | 3,794億円 | -1.5% |
| 2025期 | 3,880億円 | — | 3,792億円 | -2.3% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2022期 | 275億円 | — | 278億円 | +1.2% |
| 2023期 | 285億円 | — | 261億円 | -8.6% |
| 2025期 | 243億円 | — | 224億円 | -7.8% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
コメリは現在、明確な中期経営計画を開示していませんが、毎期ごとに業績予想を公表しています。過去の業績予想を振り返ると、特に営業利益が期初予想を下回る傾向が見られます。これは、天候不順による季節商品の需要変動や、資材価格・エネルギーコストの上昇が利益を圧迫していることが背景にあります。2026期予想では増収増益を見込んでいますが、コスト管理を徹底し、利益計画を達成できるかが市場の信頼回復に向けた重要なポイントとなります。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
洗車用品ブランドCRUZARDから新製品3種を順次販売開始。
プロ向け作業衣料ブランドvalborderより軽量セーフティーシューズを発売。
2026年3月期からの中期経営計画を発表し、資本効率向上への意欲を示した。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
財務状況は非常に健全であり、自己資本比率は60%超という強固な水準を維持しています。長年有利子負債ゼロを達成してきましたが、現在は戦略的な成長投資に伴い約740億円の負債を有しています。潤沢な自己資本を背景に、安定した経営基盤を継続していることが同社の財務的な強みです。 【3Q 2026/03期】総資産3900億円、純資産2566億円、自己資本比率65.4%、有利子負債217億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 366億円 | 142億円 | 146億円 | 223億円 |
| 2022/03期 | 259億円 | 113億円 | 125億円 | 146億円 |
| 2023/03期 | 199億円 | 117億円 | 135億円 | 82.1億円 |
| 2024/03期 | 214億円 | 154億円 | 32.9億円 | 59.3億円 |
| 2025/03期 | 231億円 | 182億円 | 52.5億円 | 49.2億円 |
営業キャッシュフローは安定して200億円以上のプラスを維持しており、本業で十分な稼ぐ力を有しています。一方で、投資キャッシュフローは店舗網の拡大やシステムへの投資により流出傾向にあります。フリーキャッシュフローは黒字を維持しており、積極的な成長投資と株主還元のバランスを適切に保っています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は8.0%となっており、多様性の確保が今後の課題です。監査等委員会設置会社を採用することで経営の監督機能を強化しており、全国に広がる巨大な店舗網を統括するガバナンス体制を構築しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 496万円 | 3,953人 | - |
従業員平均年収は496万円となっており、小売業界の平均的な水準に位置しています。ホームセンターという労働集約的な業態の中で、全国的な多店舗展開を支える広範な人員配置がなされており、給与水準も業績と連動して安定的に推移しています。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
過去5年間のTSR(株主総利回り)を見ると、2021期にはTOPIXを上回るパフォーマンスを見せましたが、2022期以降は一貫してTOPIXを下回る「アンダーパフォーム」となっています。これは、コロナ禍の巣ごもり需要が一巡した後、成長が鈍化し、株価が市場全体のトレンドに乗り遅れたことが主な要因です。増配を継続している点は株主還元として評価されるものの、株価自体の伸び悩みがTSRを押し下げています。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 36円 | 19.0% |
| 2017/03期 | 38円 | 17.5% |
| 2018/03期 | 39円 | 18.1% |
| 2019/03期 | 40円 | 18.5% |
| 2020/03期 | 42円 | 17.8% |
| 2021/03期 | 45円 | 11.0% |
| 2022/03期 | 46円 | 12.8% |
| 2023/03期 | 50円 | 14.2% |
| 2024/03期 | 52円 | 18.2% |
| 2025/03期 | 54円 | 18.7% |
| 権利確定月 | 3月 |
コメリは株主への利益還元を重要な経営課題と位置づけており、安定的な配当の継続を基本方針としています。配当性向は20%未満で推移しており、将来の成長投資に向けた内部留保を確保しつつ増配を実現しています。株主優待と合わせたトータルリターンの向上に努めており、長期的な視点での還元を重視しています。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 161.7万円 | 61.7万円 | 61.7% |
| 2022期 | 140.5万円 | 40.5万円 | 40.5% |
| 2023期 | 148.6万円 | 48.6万円 | 48.6% |
| 2024期 | 188.7万円 | 88.7万円 | 88.7% |
| 2025期 | 165.7万円 | 65.7万円 | 65.7% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
市場評価を見ると、PER・PBRともに業界平均を大幅に下回っており、典型的なバリュー株と位置づけられています。特にPBRが0.69倍と1倍を大きく割り込んでいる点は、市場が同社の資産価値に対して株価を低く評価していることを示唆します。信用倍率は0.46倍と売り残が買い残を上回っており、株価の下落を予想する投資家が多い状況ですが、これは将来的な買い戻し(踏み上げ)のエネルギーともなり得ます。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 304億円 | 99.7億円 | 32.8% |
| 2022/03期 | 282億円 | 104億円 | 36.6% |
| 2023/03期 | 258億円 | 87.2億円 | 33.8% |
| 2024/03期 | 222億円 | 85.0億円 | 38.3% |
| 2025/03期 | 222億円 | 85.3億円 | 38.3% |
法人税等の支払額は税引前利益の変動に連動しており、概ね年間80億円から100億円の間で推移しています。実効税率は年度によって30%台前半から後半にかけて変化していますが、税務上の特例や税効果会計の影響を受けた結果です。今後も利益水準に応じた適切な納税を行っていく見通しです。
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※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。