西松屋チェーン
NISHIMATSUYA CHAIN Co.,Ltd.
最終更新日: 2026年3月28日
子育て家庭の everyday low price を実現する、暮らしのインフラ企業
日本の隅々まで、そしてアジアへ。世界中の子育て家庭の豊かな暮らしを支えるベビー・子ども用品のリーディングカンパニーを目指します。
この会社ってなに?
「子どもが生まれた!」「甥っ子や姪っ子の服をプレゼントしたいな」そんな時、車で走りやすい道沿いにウサギのマークのお店を見かけたことはありませんか?それが西松屋チェーンです。あなたが普段目にする子供服やおむつ、おもちゃなどが驚くほど手頃な価格で並んでいる、その裏側には同社の徹底したコスト管理と自社開発商品へのこだわりがあります。子育て世代にとっては、まさに日々の暮らしを支えるインフラのような存在と言えるでしょう。
ベビー・子供用品のロードサイド店を全国展開する国内最大手。FY2025は売上高1859.7億円、営業利益121.80億円と増収増益を確保。PB(プライベートブランド)商品を軸とした低価格戦略で安定した顧客基盤を持つ一方、利益率は伸び悩んでおり、コスト管理と高付加価値商品の育成が課題です。今後は2028年2月期を最終年度とする中期経営計画の達成に向け、台湾を足がかりとした海外展開と、オンラインストアの強化が成長の鍵を握ります。
会社概要
- 業種
- 小売業
- 決算期
- 2月
- 本社
- 兵庫県姫路市飾東町庄266-1
- 公式
- www.24028.jp
社長プロフィール
私たちは、全国の子育て家庭の暮らしがより豊かに、便利で快適になることを使命としています。安全で高品質な商品を、誰もが購入しやすい低価格で提供し続けることで、お客様の豊かな暮らしに貢献してまいります。
この会社のストーリー
兵庫県姫路市にて、茂理佳弘(現名誉会長の父)が個人商店として創業。ここから子育て家庭を支える歴史が始まる。
創業から約40年、全国展開を加速させる基盤を固めるため、大阪証券取引所市場第二部に株式を上場。社会的な信用を得て、さらなる成長ステージへと進む。
全都道府県への出店を達成し、全国の子育て家庭にとって身近な存在となる。売上高も1,000億円の大台を突破し、業界での地位を不動のものとした。
時代の変化に対応し、EC事業を強化。実店舗の全国ネットワークとオンラインストアの融合により、顧客の利便性をさらに高める。
巣ごもり需要や効率的な店舗運営が奏功し、一時的な業績の落ち込みからV字回復を達成。生活必需品を扱うビジネスモデルの強さを示した。
長年の国内での経験を活かし、台湾に海外1号店をオープン。グローバル展開への第一歩を踏み出し、新たな成長市場への挑戦を開始した。
売上高2,500億円、経常利益250億円を目標とする中期経営計画を推進中。PB商品の強化と国内外での事業拡大を通じ、持続的な成長を目指す。
注目ポイント
プライベートブランド(PB)比率を高め、徹底したローコスト運営を行うことで、高品質な商品を驚きの低価格で提供。安定した収益を確保し続けています。
子ども用品は生活必需品であるため、景気の波に影響されにくい安定した需要があります。全国1,000店舗以上のネットワークで、子育て家庭の暮らしを支えるインフラ的存在です。
国内で盤石な経営基盤を築きつつ、台湾への出店を足がかりにアジア市場へ本格進出。少子化が進む国内市場だけでなく、海外での成長にも期待が持てます。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2021/3 | 23円 | 17.3% |
| FY2022/3 | 25円 | 18.0% |
| FY2023/3 | 26円 | 20.6% |
| FY2024/3 | 29円 | 21.2% |
| FY2025/3 | 31円 | 22.7% |
| 権利確定月 | 2月・8月 |
西松屋チェーンは、業績連動型の配当を基本としつつ、安定的かつ継続的な利益還元を重視した方針をとっています。過去数年間は安定的な増配を継続しており、配当性向は20%台前半を維持しています。株主優待と合わせたトータルリターンにより、中長期的な投資家に対する高いインセンティブを提供しています。
同業比較(収益性)
小売業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
西松屋チェーンは、少子化の影響を受けつつも、全国展開する店舗網とプライベートブランド(PB)商品の拡充による低価格戦略が功を奏し、売上高は堅調に拡大しています。FY2026/3予想では売上高約2,000億円を目指しており、積極的な出店と効率的な店舗運営が成長の原動力です。また、商品開発力の強化により、競合他社との差別化を図りながら継続的な増収を実現しています。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 12.2% | 7.0% | 7.6% |
| FY2022/3 | 11.8% | 6.9% | 7.5% |
| FY2023/3 | 9.9% | 5.9% | 6.4% |
| FY2024/3 | 9.7% | 5.8% | 6.7% |
| FY2025/3 | 9.0% | 5.5% | 6.5% |
売上規模の拡大に伴い利益額は安定して推移していますが、原材料価格の上昇や物流費の増加により営業利益率は6%台で推移する局面もありました。徹底したローコスト経営により、売上高営業利益率は一定水準を維持しており、効率的な経営体制を確立しています。ROE(自己資本利益率)は9%から12%の範囲で推移し、株主の資本を効率的に活用した利益創出がなされています。
財務は安全?
西松屋チェーンは極めて強固な財務体質を有しており、有利子負債を一切持たない実質無借金経営を継続しています。自己資本比率は60%前後と高い水準を維持しており、外部環境の変化に左右されにくい盤石な資本構成が特徴です。豊富な自己資本は、積極的な新規出店や海外展開に向けた投資原資として安定した成長を支えています。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 181億円 | -15.5億円 | -20.6億円 | 165億円 |
| FY2022/3 | 87.5億円 | -13.5億円 | -42.8億円 | 74.0億円 |
| FY2023/3 | 34.7億円 | -24.1億円 | -29.7億円 | 10.6億円 |
| FY2024/3 | 115億円 | -45.0億円 | -21.8億円 | 70.4億円 |
| FY2025/3 | 91.3億円 | -18.3億円 | -24.4億円 | 73.1億円 |
本業で安定した利益を稼ぐため営業キャッシュフローは常にプラスであり、投資を上回るキャッシュを生み出す高い収益性が特徴です。財務キャッシュフローは、配当の支払いによる支出が中心であり、有利子負債の返済がないため健全な資金繰りが行われています。手元資金の範囲内で設備投資を賄い、フリーキャッシュフローは安定的なプラスを維持しています。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 124億円 | 41.0億円 | 33.1% |
| FY2022/3 | 129億円 | 43.5億円 | 33.9% |
| FY2023/3 | 116億円 | 39.5億円 | 34.1% |
| FY2024/3 | 126億円 | 43.9億円 | 34.8% |
| FY2025/3 | 127億円 | 44.6億円 | 35.2% |
同社の法人税等は経常利益の変動に概ね連動しており、日本国内の標準的な実効税率水準で推移しています。特別な税制優遇措置や多額の繰延税金資産の取り崩しなどは発生しておらず、安定した納税実績です。FY2026/3の予想税率は、利益計画の達成に伴い一時的に標準より低く設定されていますが、基本的には経常利益の約3割が税負担となる構造です。
会社の公式開示情報
EDINET開示情報によると、主力のベビー・子ども用品専門店の展開に加え、プライベートブランド(PB)の強化が収益の柱です。為替変動や原材料価格の上昇といった外部コスト増を、効率的なオペレーションで吸収する経営体制が示されています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 1,880億円 | — | 1,860億円 | -1.1% |
| FY2024 | 1,800億円 | — | 1,772億円 | -1.6% |
| FY2023 | 1,700億円 | — | 1,695億円 | -0.3% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 136億円 | — | 122億円 | -10.4% |
| FY2024 | 136億円 | — | 119億円 | -12.3% |
| FY2023 | 136億円 | — | 109億円 | -19.6% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
2028年2月期を最終年度とする中期経営計画では売上高2,500億円、経常利益250億円という高い目標を掲げています。直近のFY2025実績ベースでは売上高進捗率74.4%に対し、経常利益は50.8%と大きくビハインドしています。過去数年の業績予想を振り返ると、売上高はほぼ計画通りに着地する一方、営業利益は二桁の未達が続いており、コスト増を吸収しきれていない構造的な課題が浮き彫りになっています。目標達成には、PB商品強化による粗利率改善や海外展開の収益化が不可欠です。
株の売買状況と今後の予定
小売業の平均PER約20倍と比較すると、当社のPER13.6倍は割安な水準にあると評価できます。これは、安定した事業基盤を持つ一方で、利益成長の鈍化が市場から懸念されていることを示唆します。信用取引では売り残が買い残を上回る信用倍率0.50倍となっており、短期的な株価下落を見込む投資家が多い状況です。今後の決算発表で利益改善の兆しが見られれば、見直し買いが入る可能性もあります。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
台湾の台南市に海外初となる実店舗を開業し、アジア市場への本格展開を開始。
創業期の経営を支えた名誉会長が逝去し、経営体制の節目を迎えた。
3〜8月期の業績が堅調に推移し、株価が一時7.4%高を記録する場面があった。
最新ニュース
西松屋チェーン まとめ
ひとめ診断
「『子育て世代の駆け込み寺』が、DXと海外展開で次なる成長エンジンを探す堅実経営企業」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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