サイゼリヤ
SAIZERIYA CO.,LTD.
最終更新日: 2026年3月28日
驚きの価格で本格イタリアンを。インフレに負けない庶民の味方
食を通して世界中の人々の暮らしを豊かにし、食文化の向上に貢献すること。
この会社ってなに?
友人との気軽なランチや、家族みんなでの夕食。「この値段でこんなに食べられるの?」と驚きながら、ミラノ風ドリアやエスカルゴのオーブン焼きを楽しんだ経験はありませんか。あなたが普段利用するサイゼリヤのあの驚くべき価格の裏側では、オーストラリアに自社工場を持ったり、世界中から食材を直接調達したりと、美味しさと安さを両立させるための徹底した企業努力が隠されています。あなたが支払うワンコインが、世界規模の壮大なサプライチェーンを支えているのです。
インフレ環境下で「低価格」を貫き、国内の客数を伸ばし続ける一方、アジアを中心とした海外展開を加速させ、成長ドライバーとして確立しています。FY2025には売上高2,567.1億円、営業利益154.99億円を達成。FY2026には売上高2,763億円、営業利益190億円と3期連続の最高益更新を見込むなど、独自のポジションで力強い成長軌道を描いています。
会社概要
- 業種
- 小売業
- 決算期
- 8月
- 本社
- 埼玉県吉川市栄町881番地13
- 公式
- www.saizeriya.co.jp
社長プロフィール
私たちは、日々の暮らしの豊かさを食を通して提案することを目指しています。徹底した合理化と垂直統合によって高品質な食材を驚きの価格で提供し、お客様に『この品質でこの価格!』と喜んでいただくことが私たちの使命です。これからも世界中の人々に、食の豊かさと楽しさを提供し続けていきます。
この会社のストーリー
創業者である正垣泰彦氏が、千葉県市川市に個人経営のレストラン「サイゼリヤ」を開業。これがすべての始まりとなった。
個人経営から法人化し、株式会社サイゼリヤを設立。チェーン展開への第一歩を踏み出し、本格的な事業拡大を開始した。
創業の地である本八幡の駅ビルに「シャポー本八幡店」を開店。郊外型から駅前型へと出店戦略を広げ、新たな顧客層を獲得した。
日本証券業協会に株式を店頭登録し、上場企業となる。これにより社会的信用を高め、さらなる成長のための資金調達基盤を確立した。
中国・上海に海外1号店を出店。日本の「安くておいしい」イタリアンを世界に広める挑戦が始まった。
新型コロナウイルスの影響で創業以来初の最終赤字を経験するも、全店でキャッシュレス決済を導入するなど、変化に対応し続けた。
多くの外食企業が値上げに踏み切る中、低価格路線を堅持。これが支持され、客数を伸ばし3年連続の最高益更新を見込む好調な業績を達成した。
マレーシアに子会社を設立するなど、アジア地域での事業拡大を加速。国内で培った強みを活かし、グローバルでの成長を目指す。
注目ポイント
多くの競合が値上げする中でも低価格を維持し、客数を伸ばしています。独自の製造・物流システムにより、高品質なイタリアンを手頃な価格で提供し続けています。
国内だけでなく、中国や東南アジアでも店舗数を拡大し、好調な業績を上げています。日本の食文化を世界に広げる成長ストーリーは、今後も期待大です。
食材の生産・加工から店舗での提供までを自社グループで管理することで、コストを徹底的に削減。この独自のビジネスモデルが、低価格と高品質を両立させる秘訣です。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2021/3 | 18円 | 49.6% |
| FY2022/3 | 18円 | 15.5% |
| FY2023/3 | 18円 | 17.0% |
| FY2024/3 | 25円 | 15.0% |
| FY2025/3 | 30円 | 13.2% |
2023年8月権利分をもって優待制度を廃止しており、現在は実施されていません。
サイゼリヤは、成長投資を優先しつつ安定的な利益還元を配当方針として掲げています。業績の拡大に合わせて一株あたり配当金を18円から30円へと引き上げるなど、株主還元を徐々に強化しています。配当性向は低水準を維持していますが、これは内部留保を今後の店舗展開や海外進出に充てる戦略的な姿勢を示しています。
同業比較(収益性)
小売業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
サイゼリヤの業績は、低価格戦略を武器にコロナ禍からの回復を経て大幅な増収増益を達成しています。FY2021/3の赤字から一転、FY2025/3には売上高が約2,567億円、純利益が約112億円に達するなど成長が加速しました。徹底したコスト管理とインフレ下でも価格を維持する集客力が奏功し、FY2026/3も過去最高水準の更新を見込んでいます。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 2.1% | 1.3% | -1.8% |
| FY2022/3 | 6.0% | 3.8% | 0.3% |
| FY2023/3 | 5.2% | 3.3% | 3.9% |
| FY2024/3 | 7.4% | 4.8% | 6.6% |
| FY2025/3 | 9.5% | 6.2% | 6.0% |
収益性は、高インフレ環境下でも提供価格を据え置くモデルにより、営業利益率がFY2021/3のマイナスからFY2025/3には6.0%まで劇的に改善しました。資産効率を示すROE(自己資本利益率)も9.5%まで順調に向上しており、稼ぐ力が着実に戻っています。効率的なオペレーションと店舗網の拡大が、利益率の底上げに大きく貢献しています。
財務は安全?
財務健全性は極めて高く、実質無借金経営を継続しており、自己資本比率は65.0%という盤石な水準を維持しています。潤沢な手元資金を背景に、強固な経営基盤を構築している点が同社の大きな強みです。安定した財務状態が、将来の出店や海外事業への積極的な投資を支える源泉となっています。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 122億円 | -110億円 | 74.3億円 | 11.4億円 |
| FY2022/3 | 218億円 | -24.6億円 | -165億円 | 194億円 |
| FY2023/3 | 208億円 | -59.1億円 | -81.6億円 | 149億円 |
| FY2024/3 | 241億円 | -88.7億円 | -148億円 | 153億円 |
| FY2025/3 | 263億円 | -187億円 | -101億円 | 75.4億円 |
営業キャッシュフローは、レストラン運営による安定したキャッシュ創出力により毎期200億円を超える強力な水準を維持しています。投資キャッシュフローは、積極的な店舗出店や設備投資に伴いFY2025/3には約187億円と増大傾向にあります。財務面では借入金の返済を優先しており、営業活動で得た資金を成長投資に充てる好循環が形成されています。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 34.5億円 | 16.9億円 | 48.9% |
| FY2022/3 | 108億円 | 51.1億円 | 47.5% |
| FY2023/3 | 79.5億円 | 27.9億円 | 35.2% |
| FY2024/3 | 156億円 | 74.4億円 | 47.7% |
| FY2025/3 | 158億円 | 46.4億円 | 29.4% |
法人税等の実効税率は、過去数年間で海外事業の赤字影響や繰延税金資産の取り崩しなどにより変動が見られます。FY2025/3には約29.4%と適正水準に近づいており、業績の安定化に伴い税負担も落ち着きを見せています。今後の予想値においても、現地の税制や損益状況を反映し30%台半ばでの推移を見込んでいます。
会社の公式開示情報
EDINET開示情報では、国内およびアジア圏でのセグメント別利益が主軸となっています。特に原材料高騰を吸収する価格戦略と、独自の厨房技術による効率化がリスク要因への対策として重要視されており、経営の効率性を重視する企業姿勢が明確に示されています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2022 | 1,500億円 | — | 1,443億円 | -3.8% |
| FY2023 | 1,700億円 | — | 1,832億円 | +7.8% |
| FY2024 | 2,110億円 | — | 2,245億円 | +6.4% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2022 | 70億円 | — | 4億円 | -94.0% |
| FY2023 | 75億円 | — | 72億円 | -3.7% |
| FY2025 | 166億円 | — | 155億円 | -6.6% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
サイゼリヤは正式な中期経営計画を開示していませんが、通期の会社業績予想が実質的な目標となります。FY2026の計画では売上高2,763億円、営業利益190億円を目指しており、アジアを中心とした海外事業の拡大が成長の柱です。過去の業績予想を見ると、売上高は予想を上回る傾向にありますが、原材料費や人件費の高騰により営業利益は計画を下回るケースも見られます。計画達成の確度は「B」評価とし、収益性の改善が今後の株価を左右する重要なポイントと分析します。
株の売買状況と今後の予定
サイゼリヤの株価指標は、PER・PBRともに業界平均をやや上回っており、市場からの成長期待が高いことがうかがえます。一方で配当利回りは平均より低く、株主還元よりも事業投資を優先する方針が見て取れます。信用倍率は7.20倍と高めで、信用買い残が積み上がっている状態のため、将来的な需給の悪化には注意が必要です。今後の決算発表で、市場の高い期待に応えられるかが焦点となります。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
9-11月期連結決算で純利益が前年同期比16%増を記録し、2年ぶりの最高益を更新。
2025年8月期通期の決算を発表し、FY2025売上高2567.1億円、営業利益154.99億円と力強い成長を証明。
マレーシアに100%子会社を設立し、海外市場での事業拡大を加速させる戦略を発表。
最新ニュース
サイゼリヤ まとめ
ひとめ診断
「『値上げなき最高益』を突き進む、デフレの勝ち組がインフレ時代にも最適解を示す異色の外食チェーン」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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