オーハシテクニカ7628
OHASHI TECHNICA INC.
どんな会社?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが普段運転する自動車。その中には、エンジンやブレーキ、ドアなど、数万点の部品が使われています。オーハシテクニカは、そうした自動車に欠かせない小さな金属部品などを、世界中の自動車メーカーに供給している会社です。表からは見えないけれど、車の安全性や快適性を支える重要な役割を担っています。もしかしたら、あなたのスマートフォンの内部にも、同社の精密な部品が使われているかもしれません。
独立系の自動車部品メーカーであるオーハシテクニカは、2025期に売上高400.2億円、営業利益17.82億円を達成しました。続く2026期は売上高395.0億円と微減ながらも、営業利益は19.50億円への回復を見込んでいます。PBRは0.74倍と1倍を割れており、資本効率の改善が経営課題となっていますが、グローバルな生産拠点を活かし、自動車の電動化という大きな事業機会の取り込みを目指しています。
会社概要
- 業種
- 卸売業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都港区虎ノ門四丁目3番13号 ヒューリック神谷町ビル10階
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
FY2025/3実績
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 4.9% | 3.7% | - |
| 2022/03期 | 5.5% | 4.2% | - |
| 2023/03期 | 3.7% | 2.9% | - |
| 2024/03期 | 2.8% | 2.2% | 4.2% |
| 2025/03期 | 4.0% | 3.2% | 4.5% |
| 3Q FY2026/3 | 6.8%(累計) | 4.5%(累計) | 6.1% |
ROE(自己資本利益率)は低水準で推移しており、2024/03期には2.7%まで低下しました。独立系企業として多角的な部品供給を行っていますが、営業利益率は5%前後と薄利の構造から脱却できていません。今後は高付加価値製品へのシフトを通じて、資本コストを上回る効率的な資本運用が求められています。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | 増収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 298億円 | — | 15.4億円 | 106.1円 | — |
| 2022/03期 | 325億円 | — | 17.9億円 | 127.2円 | +9.3% |
| 2023/03期 | 350億円 | — | 12.8億円 | 95.0円 | +7.5% |
| 2024/03期 | 392億円 | 16.4億円 | 10.1億円 | 75.1円 | +12.1% |
| 2025/03期 | 400億円 | 17.8億円 | 15.2億円 | 116.0円 | +2.1% |
売上高は堅調に推移し、2025/03期には400億円の大台を突破しました。一方で営業利益は自動車部品業界の原材料高や物流コストの影響を受け、2024/03期には一時的に減益となりましたが、足元では生産効率の改善により回復基調にあります。2026/03期予想では、構造改革の効果が発現し、収益性の向上が期待されています。 【3Q 2026/03期実績】売上304億円(通期予想比77%)、営業利益18億円(同95%)、純利益22億円(同136%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
卸売業の同業他社平均(自社を除く当サイト掲載銘柄より算出)と比べると…(自社は直近の年次実績で比較)
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
オーハシテクニカは自動車関連部品の設計開発から製造・販売を行うグローバルサプライヤーであり、特に海外拠点における生産効率の向上と加工技術の開発に注力しています。開示情報からは、連結子会社14社を通じたグローバルな事業リスク管理体制が構築されており、為替変動や得意先の生産調整を重要な経営リスクとして認識していることが読み取れます。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 395億円 | — | 400億円 | +1.3% |
| 2024期 | 375億円 | — | 392億円 | +4.6% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 19.5億円 | — | 17.8億円 | -8.6% |
| 2024期 | 22.5億円 | — | 16.4億円 | -27.1% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
現行の中期経営計画「Mission2025」では、最重要KPIとしてROE 8%の早期回復を掲げていますが、2025期実績は4.4%と目標には道半ばです。近年の業績予想を見ると、売上高は期初予想を上回る傾向にあるものの、営業利益は2期連続で大幅な未達となっており、収益性の確保が課題となっています。PBR1倍割れを背景に「資本コストや株価を意識した経営」を掲げ、今後の具体的な施策が注目されます。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
26年3月期第3四半期決算にて連結経常利益が前年同期比21.8%増を達成。
連結子会社である株式会社オーハシロジスティクスを吸収合併し、経営効率化を推進。
26年3月期の通期最終利益予想を15.8億円から20.3億円へ大幅に上方修正。
代表者プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
※ 有利子負債・純資産はいずれも3Q FY2026/3末時点
自己資本比率は80%前後と非常に高く、実質無借金経営を継続している極めて健全な財務体質です。長年にわたる内部留保の蓄積により、BPS(1株当たり純資産)は右肩上がりで成長し、2025/03期には3,000円を超えています。高い財務安全性を背景に、将来的な成長投資や株主還元を強化できる余地があります。 【3Q 2026/03期】総資産467億円、純資産396億円、自己資本比率69.0%。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 21.2億円 | ▲8.0億円 | ▲14.7億円 | 13.3億円 |
| 2022/03期 | 5.7億円 | ▲9.9億円 | ▲16.6億円 | ▲4.2億円 |
| 2023/03期 | 6.0億円 | ▲7.3億円 | ▲13.1億円 | ▲1.3億円 |
| 2024/03期 | 26.5億円 | ▲55.5億円 | ▲13.6億円 | ▲28.9億円 |
| 2025/03期 | 27.6億円 | ▲13.8億円 | ▲15.7億円 | 13.8億円 |
営業キャッシュフローは概ね安定してプラスを維持しており、本業で現金を稼ぐ力は健在です。2024/03期のフリーキャッシュフローの大きなマイナスは、成長戦略に基づく積極的な設備投資が実行された結果です。基本的には手元資金の範囲内で規律ある資金配分を行っており、財務への負荷は限定的です。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は25.0%と一定の多様性が確保されており、経営の意思決定プロセスへの女性登用が進んでいます。独立した指名・報酬委員会を通じた透明性の高い人事評価体制を整えており、グローバル展開を支えるための監査機能や、買収防衛策を通じた企業価値向上への意識が強く現れています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 686万円 | 736人 | - |
平均年収は686万円であり、自動車部品卸売という業種の性質上、製造や開発を担う専門人材を確保するため一定水準が維持されています。自動車産業のグローバルな需給環境の変化が業績に直結しやすく、収益状況に応じて賞与が変動する構造が給与水準にも反映されていると考えられます。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、市場平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
同社のTSR(株主総利回り)は、2021期から2025期までの5年間、一貫してTOPIXをアンダーパフォームしています。これは、同期間においてTOPIXが大きく上昇した一方で、当社の株価が相対的に伸び悩んだことが主な要因です。特に2024期にはTOPIXが216.8%と急伸する中、当社のTSRは140.4%に留まり、差が拡大しました。PBR1倍割れの状況と合わせ、企業価値向上と株主還元の強化が喫緊の課題であることを示しています。
※ 配当を含む株主総利回り(TSR)ベースです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 38円 | 19.4% |
| 2017/03期 | 40円 | 21.0% |
| 2018/03期 | 42円 | 20.4% |
| 2019/03期 | 48円 | 24.1% |
| 2020/03期 | 52円 | 31.2% |
| 2021/03期 | 52円 | 49.0% |
| 2022/03期 | 57円 | 44.8% |
| 2023/03期 | 57円 | 60.0% |
| 2024/03期 | 60円 | 79.9% |
| 2025/03期 | 68円 | 58.6% |
| 権利確定月 | 3月・9月 |
配当方針として安定的な利益還元を重視しており、高水準の配当利回りを維持しています。直近では業績回復に合わせて配当額を増額しており、株主還元への姿勢は非常に前向きです。自己資本比率の高さから、今後も持続可能かつ魅力的な配当水準が維持されることが期待されます。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 121.8万円 | 21.8万円 | 21.8% |
| 2022期 | 105.3万円 | 5.3万円 | 5.3% |
| 2023期 | 130.4万円 | 30.4万円 | 30.4% |
| 2024期 | 140.4万円 | 40.4万円 | 40.4% |
| 2025期 | 160.3万円 | 60.3万円 | 60.3% |
※ 配当込みで算出したTSR(株主総利回り)です。配当は再投資すると仮定しています。各期の値は有価証券報告書「主要な経営指標等の推移」の株主総利回りです。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
同社のPBRは0.74倍と業界平均の1.0倍を下回り、割安感がある一方、PERは18.6倍と業界平均より割高で、市場からの成長期待が一定程度織り込まれている可能性があります。配当利回りは5.94%と非常に高く、株主還元への意識の高さがうかがえます。信用倍率は0.60倍と売り残が買い残を上回る「売り長」の状態で、将来の株価下落を見込む投資家が多い一方、株価上昇時には買い戻しによる踏み上げ相場の可能性も示唆しています。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 22.8億円 | 7.4億円 | 32.5% |
| 2022/03期 | 25.4億円 | 7.5億円 | 29.4% |
| 2023/03期 | 24.0億円 | 11.1億円 | 46.5% |
| 2024/03期 | 19.9億円 | 9.9億円 | 49.5% |
| 2025/03期 | 23.6億円 | 8.4億円 | 35.5% |
実効税率は年度によって大きく変動していますが、これは繰延税金資産の取り崩しや海外子会社での税制対応等の会計上の要因によるものです。特段の不自然な税負担は確認されず、通常の法人税等支払いの範囲内と推察されます。予想値での税率低下は、利益の質的改善や税効果会計の適用による一時的な影響が含まれている可能性があります。
もっと知る
まとめと、関連情報・似た会社へ
オーハシテクニカ まとめ
「独立系の自動車部品サプライヤーが、グローバル供給網を武器にEVシフトの波に乗ろうとしている堅実企業」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。