オーハシテクニカ
OHASHI TECHNICA INC.
最終更新日: 2026年3月29日
自動車の未来を支える、独立系グローバル技術商社
次世代自動車の進化を技術力で支え、世界中の人々の安全で快適なモビリティライフに貢献するグローバル・サプライヤーであり続けます。
この会社ってなに?
あなたが普段運転する自動車。その中には、エンジンやブレーキ、ドアなど、数万点の部品が使われています。オーハシテクニカは、そうした自動車に欠かせない小さな金属部品などを、世界中の自動車メーカーに供給している会社です。表からは見えないけれど、車の安全性や快適性を支える重要な役割を担っています。もしかしたら、あなたのスマートフォンの内部にも、同社の精密な部品が使われているかもしれません。
独立系の自動車部品メーカーであるオーハシテクニカは、FY2025に売上高400.2億円、営業利益17.82億円を達成しました。続くFY2026は売上高395.0億円と微減ながらも、営業利益は19.50億円への回復を見込んでいます。PBRは0.74倍と1倍を割れており、資本効率の改善が経営課題となっていますが、グローバルな生産拠点を活かし、自動車の電動化という大きな事業機会の取り込みを目指しています。
会社概要
- 業種
- 卸売業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都港区虎ノ門四丁目3番13号 ヒューリック神谷町ビル10階
- 公式
- www.ohashi.co.jp
社長プロフィール
自動車業界が迎える大変革期を大きなビジネスチャンスと捉え、既存事業の深化と新規事業の探求を進めてまいります。資本コストや株価を意識した経営を実践し、持続的な成長と企業価値向上を通じて、全てのステークホルダーの皆様のご期待に応えてまいります。
この会社のストーリー
東京都大田区にて、自動車部品の販売を目的として「有限会社大橋商会」を設立。日本のモータリゼーションの黎明期に事業を開始した。
創業者の姓「大橋」と技術力を示す「テクニカ」を組み合わせ、現在の「株式会社オーハシテクニカ」に商号を変更。技術商社としての方向性を明確にした。
新世紀の幕開けと共に、株式を日本証券業協会に店頭登録(現JASDAQ)。企業としての信頼性と知名度を高め、成長を加速させる基盤を築いた。
タイに初の海外生産拠点を設立し、グローバル展開を本格化。顧客の海外進出に対応し、世界市場での競争力を強化する一歩を踏み出した。
創業60周年の節目に、東京証券取引所市場第一部(現プライム市場)へ市場変更。日本を代表する企業の一つとしての地位を確立した。
自動車部品メーカーのナカヒョウグループと資本提携。事業領域の拡大とシナジー創出を目指し、さらなる成長に向けた戦略的な一手。
資本コストや株価を意識した経営の実現に向け、中期経営計画をアップデート。ROE8%の早期回復を目標に掲げ、企業価値向上への強い意志を示した。
注目ポイント
会社の純資産に対して株価が割安とされるPBR1倍を大きく下回る水準です。株主還元にも積極的で、おこめ券がもらえる株主優待も魅力です(2024年時点)。
特定の自動車メーカーに属さない独立系のため、国内外のあらゆるメーカーと取引が可能。日本・米国・中国・タイに生産拠点を持ち、グローバルに事業を拡大しています。
自動車業界のEV化という大きな変化を捉え、業績は好調です。2025年3月期の業績予想を上方修正するなど、変化に対応し成長を続ける力強さがあります。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2021/3 | 13円 | 49.0% |
| FY2022/3 | 14.25円 | 44.8% |
| FY2023/3 | 14.25円 | 60.0% |
| FY2024/3 | 15円 | 79.9% |
| FY2025/3 | 17円 | 58.6% |
| 権利確定月 | 3月・9月 |
配当方針として安定的な利益還元を重視しており、高水準の配当利回りを維持しています。直近では業績回復に合わせて配当額を増額しており、株主還元への姿勢は非常に前向きです。自己資本比率の高さから、今後も持続可能かつ魅力的な配当水準が維持されることが期待されます。
同業比較(収益性)
卸売業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
売上高は堅調に推移し、FY2025/3には400億円の大台を突破しました。一方で営業利益は自動車部品業界の原材料高や物流コストの影響を受け、FY2024/3には一時的に減益となりましたが、足元では生産効率の改善により回復基調にあります。FY2026/3予想では、構造改革の効果が発現し、収益性の向上が期待されています。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 4.9% | 3.7% | 7.1% |
| FY2022/3 | 5.4% | 4.1% | 7.0% |
| FY2023/3 | 3.6% | 2.9% | 5.9% |
| FY2024/3 | 2.7% | 2.2% | 4.2% |
| FY2025/3 | 3.8% | 3.1% | 4.5% |
ROE(自己資本利益率)は低水準で推移しており、FY2024/3には2.7%まで低下しました。独立系企業として多角的な部品供給を行っていますが、営業利益率は5%前後と薄利の構造から脱却できていません。今後は高付加価値製品へのシフトを通じて、資本コストを上回る効率的な資本運用が求められています。
財務は安全?
自己資本比率は80%前後と非常に高く、実質無借金経営を継続している極めて健全な財務体質です。長年にわたる内部留保の蓄積により、BPS(1株当たり純資産)は右肩上がりで成長し、FY2025/3には3,000円を超えています。高い財務安全性を背景に、将来的な成長投資や株主還元を強化できる余地があります。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 21.2億円 | -7.9億円 | -14.7億円 | 13.3億円 |
| FY2022/3 | 5.7億円 | -9.9億円 | -16.6億円 | -4.3億円 |
| FY2023/3 | 6.0億円 | -7.3億円 | -13.1億円 | -1.3億円 |
| FY2024/3 | 26.5億円 | -55.5億円 | -13.6億円 | -28.9億円 |
| FY2025/3 | 27.6億円 | -13.8億円 | -15.7億円 | 13.8億円 |
営業キャッシュフローは概ね安定してプラスを維持しており、本業で現金を稼ぐ力は健在です。FY2024/3のフリーキャッシュフローの大きなマイナスは、成長戦略に基づく積極的な設備投資が実行された結果です。基本的には手元資金の範囲内で規律ある資金配分を行っており、財務への負荷は限定的です。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 22.8億円 | 7.4億円 | 32.5% |
| FY2022/3 | 25.4億円 | 7.5億円 | 29.4% |
| FY2023/3 | 24.0億円 | 11.1億円 | 46.5% |
| FY2024/3 | 19.9億円 | 9.9億円 | 49.5% |
| FY2025/3 | 23.6億円 | 8.4億円 | 35.6% |
実効税率は年度によって大きく変動していますが、これは繰延税金資産の取り崩しや海外子会社での税制対応等の会計上の要因によるものです。特段の不自然な税負担は確認されず、通常の法人税等支払いの範囲内と推察されます。予想値での税率低下は、利益の質的改善や税効果会計の適用による一時的な影響が含まれている可能性があります。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 686万円 | 736人 | - |
平均年収は686万円であり、自動車部品卸売という業種の性質上、製造や開発を担う専門人材を確保するため一定水準が維持されています。自動車産業のグローバルな需給環境の変化が業績に直結しやすく、収益状況に応じて賞与が変動する構造が給与水準にも反映されていると考えられます。
誰がこの会社の株を持ってる?
安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 個人投資家の保有比率が高く、株主優待や配当の注目度が高い銘柄です。 主な安定株主はオーハシテクニカ取引先持株会・SINOPACSEC (常任代理人 日産証券)。
大株主には取引先持株会や複数の信託銀行、生命保険会社が名を連ねており、安定株主による構成が特徴です。特定の創業家や支配的な親会社は存在せず、機関投資家による保有比率が高いことから、一定のガバナンスと市場を通じた対話が期待される株主構成となっています。
会社の公式開示情報
役員報酬
オーハシテクニカは自動車関連部品の設計開発から製造・販売を行うグローバルサプライヤーであり、特に海外拠点における生産効率の向上と加工技術の開発に注力しています。開示情報からは、連結子会社14社を通じたグローバルな事業リスク管理体制が構築されており、為替変動や得意先の生産調整を重要な経営リスクとして認識していることが読み取れます。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は25.0%と一定の多様性が確保されており、経営の意思決定プロセスへの女性登用が進んでいます。独立した指名・報酬委員会を通じた透明性の高い人事評価体制を整えており、グローバル展開を支えるための監査機能や、買収防衛策を通じた企業価値向上への意識が強く現れています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 395億円 | — | 400億円 | +1.3% |
| FY2024 | 375億円 | — | 392億円 | +4.6% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 20億円 | — | 18億円 | -8.6% |
| FY2024 | 23億円 | — | 16億円 | -27.1% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
現行の中期経営計画「Mission2025」では、最重要KPIとしてROE 8%の早期回復を掲げていますが、FY2025実績は4.4%と目標には道半ばです。近年の業績予想を見ると、売上高は期初予想を上回る傾向にあるものの、営業利益は2期連続で大幅な未達となっており、収益性の確保が課題となっています。PBR1倍割れを背景に「資本コストや株価を意識した経営」を掲げ、今後の具体的な施策が注目されます。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
同社のTSR(株主総利回り)は、FY2021からFY2025までの5年間、一貫してTOPIXをアンダーパフォームしています。これは、同期間においてTOPIXが大きく上昇した一方で、当社の株価が相対的に伸び悩んだことが主な要因です。特にFY2024にはTOPIXが216.8%と急伸する中、当社のTSRは140.4%に留まり、差が拡大しました。PBR1倍割れの状況と合わせ、企業価値向上と株主還元の強化が喫緊の課題であることを示しています。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 121.8万円 | +21.8万円 | 21.8% |
| FY2022 | 105.3万円 | +5.3万円 | 5.3% |
| FY2023 | 130.4万円 | +30.4万円 | 30.4% |
| FY2024 | 140.4万円 | +40.4万円 | 40.4% |
| FY2025 | 160.3万円 | +60.3万円 | 60.3% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
同社のPBRは0.74倍と業界平均の1.0倍を下回り、割安感がある一方、PERは18.6倍と業界平均より割高で、市場からの成長期待が一定程度織り込まれている可能性があります。配当利回りは5.94%と非常に高く、株主還元への意識の高さがうかがえます。信用倍率は0.60倍と売り残が買い残を上回る「売り長」の状態で、将来の株価下落を見込む投資家が多い一方、株価上昇時には買い戻しによる踏み上げ相場の可能性も示唆しています。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
26年3月期第3四半期決算にて連結経常利益が前年同期比21.8%増を達成。
連結子会社である株式会社オーハシロジスティクスを吸収合併し、経営効率化を推進。
26年3月期の通期最終利益予想を15.8億円から20.3億円へ大幅に上方修正。
最新ニュース
オーハシテクニカ まとめ
ひとめ診断
「独立系の自動車部品サプライヤーが、グローバル供給網を武器にEVシフトの波に乗ろうとしている堅実企業」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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