アルゴグラフィックス
ARGO GRAPHICS Inc.
最終更新日: 2026年3月28日
日本の「ものづくり」を最先端技術で支える、CADソリューションのパイオニア
テクノロジーでお客様の未来を共創する
この会社ってなに?
あなたが毎日乗っている自動車や、手にしているスマートフォン。これらの製品が生まれる前には、膨大な数の設計図が描かれています。アルゴグラフィックスは、その複雑な設計図をコンピューター上で作成・管理するための特別なソフトウェア『CATIA』などを、トヨタや日産といった大手メーカーに提供している会社です。普段、私たちが目にするカッコいい新車のデザインや精密な電子機器の裏側で、同社の技術が製品開発を支えています。いわば、日本のものづくりの心臓部をソフトウェアで動かしている存在と言えるでしょう。
自動車や半導体業界向けに設計開発支援ソフトウェア(CAD/PLM)を提供する技術商社です。FY2025は売上高695.4億円(前期比16.9%増)、営業利益101.99億円(同11.2%増)と5期連続で過去最高益を更新する見込みです。今後はM&Aも活用し、既存のPLMソリューション事業に加え、ITソリューション事業を強化し、顧客のDX化を包括的に支援する体制を構築しています。安定した顧客基盤と積極的な株主還元策が魅力です。
会社概要
- 業種
- 情報・通信業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 中央区日本橋箱崎町5-14
- 公式
- corp.argo-graph.co.jp
社長プロフィール

「私たちは、情報技術を通じてお客様の『ものづくり』を支援し、豊かな社会の実現に貢献します」という経営理念のもと、お客様に最適なソリューションを提供することを使命としております。これからもお客様の真のパートナーとして、企業価値の向上に努めてまいります。
この会社のストーリー
日本ユニシス株式会社(現BIPROGY株式会社)のエンジニアリング部門が分離独立し、株式会社アルゴグラフィックスが設立される。CAD/CAM/CAE/PLM関連ソフトウェアの販売・サポート事業を開始。
設立からわずか7年で日本証券業協会(現ジャスダック)に株式を店頭登録し、企業成長の基盤を固める。
さらなる事業拡大と社会的信用の向上を目指し、東京証券取引所市場第二部への上場を果たす。
タイのITサービス企業であるNew System Service社を子会社化し、グローバルでの事業展開を本格化させる。
九州を地盤とするシステムプラネット社を子会社化するなど、M&A戦略を通じて国内でのソリューション提供力を強化。
東京証券取引所の市場区分再編に伴い、最上位市場であるプライム市場へ移行。日本を代表する企業の一つとして新たなステージへ進む。
2027年度を最終年度とする新中期経営計画を策定。同時にSCSK株式の売却益を原資とした大幅な増配や株主優待新設を発表し、株主への還元姿勢を明確化。
注目ポイント
自動車業界を中心に、仏ダッソー・システムズ社のハイエンド3次元CADソフト「CATIA」の販売・サポートで国内トップクラスの実績を誇ります。日本のものづくりの根幹を支える重要な役割を担っています。
安定した財務基盤を背景に、5期連続の最高益更新と増配を計画。政策保有株式の売却益を株主へ還元するなど、株主を重視する経営姿勢が魅力です。
国内外で積極的にM&Aを展開し、事業領域を拡大しています。既存事業とのシナジーを創出し、新たな成長ドライバーを継続的に獲得しています。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2021/3 | 15円 | 32.3% |
| FY2022/3 | 15.75円 | 29.8% |
| FY2023/3 | 18.25円 | 28.7% |
| FY2024/3 | 22.5円 | 29.4% |
| FY2025/3 | 27.5円 | 31.5% |
| 権利確定月 | 3月・9月 |
配当方針は業績連動かつ株主還元を重視した積極的な姿勢を示しており、利益成長に合わせて連続増配を行っています。配当性向は30%程度を一つの指標としつつ、安定的な配当維持と増配を継続する還元策を採っています。高い配当利回りと株主優待を組み合わせた、株主にとって魅力的な還元水準を実現しています。
同業比較(収益性)
情報・通信業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
当社の業績は、自動車や航空機業界に向けたCAD/CAM等のエンジニアリングソリューションの需要拡大を背景に、極めて順調に推移しています。FY2021/3からFY2025/3にかけて売上高は約434億円から695億円まで急成長を遂げ、利益面でも5期連続の最高益更新を達成しました。堅調なDX需要に加え、積極的な子会社化による事業領域の拡大が、安定した収益基盤の構築に寄与しています。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 10.8% | 7.5% | 13.0% |
| FY2022/3 | 11.3% | 7.7% | 14.3% |
| FY2023/3 | 12.3% | 8.3% | 14.6% |
| FY2024/3 | 12.4% | 8.7% | 15.4% |
| FY2025/3 | 12.5% | 8.6% | 14.7% |
当社は、高度な技術力を武器とした高付加価値なサービス提供により、14%台〜15%台の安定した高い営業利益率を維持しています。ROE(自己資本利益率)は12%前後で安定しており、資本効率を重視した経営が徹底されていることが分かります。高単価なシステム導入と保守サービスが収益の柱となり、資本効率と収益性の両立に成功していると言えます。
財務は安全?
当社は極めて強固な財務体質を有しており、有利子負債ゼロの実質無借金経営を継続しています。自己資本比率は60%台半ばの高い水準で安定しており、事業拡大に必要な投資を内部資金で賄える財務的余力を保持しています。総資産も着実に拡大しており、自己資本の積み上げにより強固な経営基盤を築いています。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 25.9億円 | -2.6億円 | -14.4億円 | 23.3億円 |
| FY2022/3 | 59.6億円 | -5.4億円 | -13.7億円 | 54.2億円 |
| FY2023/3 | 33.6億円 | -19.5億円 | -18.5億円 | 14.2億円 |
| FY2024/3 | 96.8億円 | -9.3億円 | -18.7億円 | 87.4億円 |
| FY2025/3 | 64.6億円 | -1.8億円 | -22.6億円 | 62.8億円 |
営業キャッシュフローが安定してプラスを維持しており、潤沢な本業の稼ぎが成長投資の原資となっています。投資活動は子会社取得等のM&Aを中心に行いつつも、全体として投資額が営業CFの範囲内に収まっており、極めて高いキャッシュ創出力を証明しています。手元資金は主に株主還元や事業拡大に充当される健全なサイクルが確立されています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 60.0億円 | 20.4億円 | 34.0% |
| FY2022/3 | 69.4億円 | 24.3億円 | 35.0% |
| FY2023/3 | 82.0億円 | 27.8億円 | 33.9% |
| FY2024/3 | 96.9億円 | 31.7億円 | 32.7% |
| FY2025/3 | 109億円 | 34.7億円 | 31.8% |
法人税等の支払額は、税引前利益の着実な増加に伴い年々拡大しています。実効税率は概ね30%から35%の範囲内で推移しており、日本の標準的な税率水準に準拠した納税を行っています。業績成長が継続する中で、適正な税務処理を通じて安定的に国や地方自治体へ利益を還元しています。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 767万円 | 1,166人 | - |
従業員平均年収は767万円であり、国内のIT・システム運用業界と比較しても高水準にあります。高収益体質を背景に、優秀な人材確保に向けた処遇改善が継続的に行われていることが、近年の堅調な給与推移の背景にあります。
誰がこの会社の株を持ってる?
安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 外国人投資家の保有比率が高く、グローバルな投資家からの評価が反映されやすい銘柄です。 主な安定株主はSCSK・BBH FOR FIDELITY LOW-PRICED STOCK FUND(常任代理人 三菱UFJ銀行)・JP MORGAN CHASE BANK 385632(常任代理人 みずほ銀行)。
SCSK株式会社が21.79%を保有する筆頭株主であり、その他に信託銀行などの機関投資家が上位を占めています。創業者の藤澤義麿氏も主要株主として名を連ねており、安定した経営基盤を支える一方で、市場での流動性も一定程度確保されている構成です。
会社の公式開示情報
役員報酬
主な事業は自動車業界向けCADシステムや製造工程管理システムの販売・保守で、高利益率なソリューションビジネスが収益の柱となっています。事業リスクとしては、特定の顧客や仕入先に依存する売上構造の変動や、急速な技術革新に伴う競争激化が挙げられます。
この会社のガバナンスは?
取締役会における女性役員比率は20.0%であり、多様性の確保に向けた登用が進んでいます。監査体制についても強固なガバナンスが構築されており、連結子会社14社を抱えるグループ経営の健全性が適切に監視されています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 626億円 | 695億円 | 695億円 | +11.1% |
| FY2024 | 552億円 | — | 595億円 | +7.8% |
| FY2023 | 487億円 | — | 534億円 | +9.5% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 95億円 | 102億円 | 102億円 | +6.9% |
| FY2024 | 79億円 | — | 92億円 | +16.6% |
| FY2023 | 68億円 | — | 78億円 | +14.3% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
アルゴグラフィックスは、過去の中期経営計画(FY2023-2025)で掲げた売上高目標530億円を1年前倒しで達成するなど、高い計画遂行能力を示しています。また、近年の業績予想は期初計画を大幅に上回って着地する傾向が強く、保守的なガイダンスを出しつつも着実に成果を上げています。現行の中期経営計画では、既存事業の成長に加え、M&Aによる事業領域の拡大が成長を加速させる鍵となります。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
過去5年間のTSR(株主総利回り)は、多くの年で市場平均であるTOPIXを下回る「アンダーパフォーム」となっています。これは、同社が安定成長を続けている一方で、市場全体の成長率が高い局面では、株価の伸びが相対的に緩やかであったことを示唆しています。しかし、FY2025にはTSRが157.5%と大きく改善しており、増配などの積極的な株主還元策が奏功し始めた可能性があります。今後、TSRがTOPIXを継続的に上回れるかが注目されます。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 91.3万円 | -8.7万円 | -8.7% |
| FY2022 | 89.8万円 | -10.2万円 | -10.2% |
| FY2023 | 109.3万円 | +9.3万円 | 9.3% |
| FY2024 | 129.3万円 | +29.3万円 | 29.3% |
| FY2025 | 157.5万円 | +57.5万円 | 57.5% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
信用倍率は3.74倍と、買い残が売り残を上回る標準的な水準で、特定の需給の偏りは見られません。同業他社と比較してPER・PBRは割安な水準にありますが、一方で配当利回りは5%を超えており、株主還元への積極的な姿勢が評価されています。時価総額は業界の中堅規模に位置しており、今後の成長余地が期待されます。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
2025年3月期決算発表にて、前期配当の10円増額と今期の50円増配を公表し、株主還元の強化姿勢が評価されました。
保有する政策保有株の売却に伴い、2026年3月期の純利益予想を大幅に増額修正し、市場の注目を集めました。
株主優待制度の詳細を発表し、配当との合計利回りが約5.5%となる水準で投資家層の拡大を図っています。
最新ニュース
アルゴグラフィックス まとめ
ひとめ診断
「日本のものづくりを支える、CADソフトウェアの専門商社から総合ITソリューションプロバイダーへ」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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