ソリトンシステムズ
SOLITON SYSTEMS K.K.
最終更新日: 2026年3月27日
独自の技術力で社会の「安全」を創造するサイバーセキュリティ企業
ITセキュリティとリアルタイム映像伝送技術を駆使し、あらゆる人々が安全かつ便利にコミュニケーションできる社会を実現する。そして、日本のDXを支える不可欠な社会基盤企業となることを目指します。
この会社ってなに?
あなたが会社のパソコンにログインする時、IDとパスワード以外にスマートフォンでの認証やICカードを求められたことはありませんか?その安全な仕組みの裏側で、ソリトンシステムズの認証セキュリティ技術があなたの情報を守っているかもしれません。また、テレビのニュースやスポーツ中継で、揺れるバイクやヘリコプターからでもブレないクリアな生中継を見たことがあるでしょう。あの安定した映像を可能にしているのが、ソリトンの映像伝送システム『Smart-telecaster』です。このように、ソリトンはデジタル社会の「安全」と「伝える」を支える重要な役割を、私たちの身近なところで果たしている会社なのです。
ソリトンシステムズは、ITセキュリティと映像伝送技術を核とする独立系ITベンダーです。2025年12月期は売上高197.6億円、営業利益28.44億円と増収増益を達成し、好調な業績を維持しています。新たに策定した中期経営計画では、2028年12月期に売上高245億円、営業利益50億円という野心的な目標を掲げ、主力のセキュリティ事業の成長を加速させる方針です。株主還元にも積極的で、5期連続の増配を実施するなど、事業成長と株主還元の両立を目指しています。
会社概要
- 業種
- 情報・通信業
- 決算期
- 12月
- 本社
- 東京都新宿区新宿2丁目4-3
- 公式
- www.soliton.co.jp
社長プロフィール

当社はITセキュリティと映像コミュニケーションを核に、独自の技術で社会の安全・安心に貢献してきました。変化の激しい時代において、お客様の課題解決に真摯に向き合い、信頼されるパートナーであり続けます。中期経営計画では更なる成長を目指し、日本のDXを支える基盤企業となるべく挑戦を続けます。
この会社のストーリー
創業者である鎌田信夫氏が東京都新宿区に株式会社ソリトンシステムズを設立。マイクロコンピュータ応用システムやソフトウェア開発事業からスタートした。
主力事業となるITセキュリティ分野に本格参入。後の大ヒット製品となる認証アプライアンス「NetAttest」シリーズの原型が生まれる。
創業から28年、事業の成長と社会的な信用の向上を目指し、ジャスダック証券取引所(現・東証スタンダード)へ株式を上場。初値は公募価格を上回った。
ITセキュリティに次ぐ第二の柱として、モバイル回線で高品質な映像をリアルタイムに伝送する「Smart-telecaster」を開発。放送業界や公共分野で広く採用される。
継続的な業績拡大とガバナンス強化が評価され、東京証券取引所市場第一部(現・プライム市場)へ市場変更。企業として新たなステージへ進んだ。
創業者の鎌田信夫氏が代表取締役会長に就任し、長男の鎌田理氏が代表取締役社長に就任。同年、偉大な創業者である鎌田信夫氏が逝去し、新体制で次世代への継承を本格化させる。
2028年12月期に売上高245億円、営業利益50億円を目指す新たな中期経営計画を発表。ITセキュリティ事業の更なる強化と成長を目指す。
注目ポイント
主力製品である認証システム「NetAttestシリーズ」は、多要素認証の分野で高いシェアを誇ります。企業のセキュリティ対策が重要視される中、安定した需要が見込める事業基盤を持っています。
モバイル回線で高品質な映像をライブ中継できる「Smart-telecaster」は、テレビ局の報道だけでなく、災害現場や遠隔医療など、社会の重要インフラとしても活躍しています。
5期連続増配を発表するなど株主還元に積極的です。新中期経営計画では2028年に営業利益50億円という高い目標を掲げ、持続的な成長への強い意志を示しています。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2021/3 | 14円 | 13.9% |
| FY2022/3 | 16円 | 18.7% |
| FY2023/3 | 24円 | 23.0% |
| FY2024/3 | 52円 | 55.8% |
| FY2025/3 | 54円 | 43.6% |
現在、株主優待制度は実施されていません。
ソリトンシステムズは株主還元を重視しており、継続的な増配を通じて配当利回りを向上させてきました。配当方針として利益成長に応じた還元を目指しており、配当性向も安定しています。今後も業績の成長に合わせて、株主への利益還元を強化していく姿勢が明確です。
同業比較(収益性)
情報・通信業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
ソリトンシステムズは、ITセキュリティおよび映像コミュニケーション事業を主力としており、FY2025/3には売上高約197.6億円、営業利益約28.4億円を達成しました。堅調な製品需要を背景に成長を続けており、次期FY2026/3においてもさらなる増収増益を見込んでいます。中期経営計画では2028年12月期に営業利益50億円の達成を掲げ、さらなる事業拡大を目指しています。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 22.1% | 10.8% | 13.6% |
| FY2022/3 | 16.5% | 8.2% | 10.3% |
| FY2023/3 | 17.4% | 8.6% | 13.7% |
| FY2024/3 | 14.0% | 7.4% | 11.0% |
| FY2025/3 | 17.3% | 8.8% | 14.4% |
収益性は安定しており、FY2025/3時点での営業利益率は14.4%と高い水準を維持しています。ITセキュリティ分野での高付加価値製品の提供により、安定的な利益を創出する構造が構築されています。ROEも17.3%と資本効率は高く、効率的な経営が実践されていることがわかります。
財務は安全?
財務基盤は強固であり、自己資本比率は50%を超える水準を安定して保っています。有利子負債はほぼゼロの実質無借金経営を維持しており、健全な財務体質を有しています。潤沢な自己資本を背景に、研究開発や新規事業への投資を積極的に行える環境が整っています。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 20.8億円 | -4.6億円 | -4.8億円 | 16.2億円 |
| FY2022/3 | 23.0億円 | -3.0億円 | -2.5億円 | 19.9億円 |
| FY2023/3 | 36.4億円 | -5,700万円 | -4.0億円 | 35.9億円 |
| FY2024/3 | 20.4億円 | -2.4億円 | -5.1億円 | 18.0億円 |
| FY2025/3 | 36.0億円 | -102億円 | -12.7億円 | -65.7億円 |
営業キャッシュフローは安定してプラスを維持しており、本業でしっかりと現金を稼ぎ出す力を有しています。FY2025/3の投資キャッシュフローの大幅なマイナスは、事業拡大に伴う積極的な投資や資産運用によるものです。財務キャッシュフローのマイナスは配当金支払いなどによるもので、株主還元も着実に実行されています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 24.9億円 | 6.2億円 | 24.9% |
| FY2022/3 | 22.0億円 | 6.2億円 | 28.0% |
| FY2023/3 | 28.1億円 | 8.7億円 | 31.1% |
| FY2024/3 | 21.6億円 | 4.3億円 | 20.0% |
| FY2025/3 | 29.8億円 | 6.8億円 | 22.8% |
法人税等の支払いは、税引前当期純利益の増減に合わせて変動しています。実効税率は概ね20%から30%の範囲内で推移しており、法的に妥当な水準です。突発的な税制上の影響や繰越欠損金の解消などは見られず、安定した納税状況といえます。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 680万円 | 655人 | - |
従業員の平均年収は680万円であり、IT業界の平均と比較しても高い専門スキルが求められる職種が多いことを背景に、比較的安定した給与水準を維持しています。近年の業績拡大に伴い、安定的な収益基盤が社員への還元にも寄与していると考えられます。
誰がこの会社の株を持ってる?
安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 事業法人の持合い比率が高く、安定した株主構成が特徴です。 主な安定株主はソリトンシステムズ従業員持株会。
同社は創業者の鎌田家に関連する「有限会社Zen-Noboks」が発行済株式の約44%を保有しており、創業家による強固な経営支配体制が敷かれています。機関投資家や従業員持株会が一定の比率を占めているものの、支配株主の影響力が極めて強い安定した株主構成です。
会社の公式開示情報
役員報酬
事業構成はITセキュリティ事業を核として、映像コミュニケーションや新規事業開発の3セグメントで展開されています。主力であるセキュリティ分野での強みを維持しつつ、事業リスクとして技術革新の速さや競合との価格競争を挙げており、技術優位性の維持が今後の鍵となります。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は16.6%で、経営の多様性確保に向けた取り組みが見られます。監査報酬を3,700万円計上するなど適切な内部統制と監査体制の構築に努めており、東証プライム上場企業として一定のガバナンス水準を担保しています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 212億円 | — | 198億円 | -6.8% |
| FY2024 | 200億円 | — | 186億円 | -7.0% |
| FY2023 | 192億円 | — | 191億円 | -0.7% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 32億円 | — | 28億円 | -9.7% |
| FY2024 | 29億円 | — | 20億円 | -28.8% |
| FY2023 | 22億円 | — | 26億円 | +21.3% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
2026年3月に新たな中期経営計画(FY2026-2028)を発表し、最終年度に営業利益50億円(25年比+75.8%)を目指す野心的な目標を掲げました。主力のITセキュリティ事業を成長ドライバーと位置づけ、クラウドサービスへのシフトを加速させる計画です。しかし、過去2期連続で期初予想を下回っており、特にFY2024は営業利益が28.8%の大幅未達となりました。計画の蓋然性を市場に示すことが今後の課題と言えるでしょう。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
過去5年間のTSR(株主総利回り)は、一貫してTOPIXのパフォーマンスを下回る「アンダーパフォーム」となっています。特に株式市場全体が好調だったFY2023やFY2024においても、その差は拡大しました。これは、同社の堅実な増配姿勢をもってしても、株価の伸び悩みがTOPIXの上昇ペースに追いついていないことを示唆しています。新中期経営計画の達成を通じて、市場の期待を高め、株価パフォーマンスを改善できるかが今後の焦点となります。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 78.2万円 | -21.8万円 | -21.8% |
| FY2022 | 60.5万円 | -39.5万円 | -39.5% |
| FY2023 | 80.2万円 | -19.8万円 | -19.8% |
| FY2024 | 69.6万円 | -30.4万円 | -30.4% |
| FY2025 | 122.9万円 | +22.9万円 | 22.9% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PERは14.0倍と情報・通信業の平均(24.9倍)と比べて割安な水準にあります。一方で、PBRは2.48倍と業界平均(1.8倍)を上回っており、資産価値に対しては一定の評価を得ていると言えます。信用買い残が売り残を大幅に上回っており(信用倍率1,335.5倍)、将来の売り圧力となる可能性には注意が必要です。配当利回りは3%を超えており、高配当株としての魅力も持ち合わせています。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
2026-2028年度の中期経営計画を策定し、2028年12月期に営業利益50億円という高成長目標を掲げました。
2025年12月期実績として売上高197.6億円、営業利益28.44億円を達成し、堅調な収益基盤を証明しました。
IIJの新たなセキュア端末分離ソリューションにおいて、同社の認証システムが中核製品として採用される提携を発表しました。
最新ニュース
ソリトンシステムズ まとめ
ひとめ診断
「『認証セキュリティの門番』が、高精細映像伝送技術を武器にDXの最前線を守る企業」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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