シンプレクス・ホールディングス
Simplex Holdings,Inc.
最終更新日: 2026年3月27日
金融DXのパイオニア、高収益で成長を続ける技術者集団
金融フロンティア領域を開拓し続けるとともに、各業界をリードする企業のDXを推進し、2030年代初頭までに売上収益1,000億円を達成することを目指します。
この会社ってなに?
あなたが普段使っている銀行のアプリやネット証券の取引画面、そのスムーズで安全な動きの裏側には、シンプレクスの技術が活きているかもしれません。彼らはもともと、一瞬の遅れも許されない金融の世界で、システムを作るプロフェッショナル集団でした。その確かな技術力で、今では金融業界だけでなく、様々な企業の「もっと便利にしたい」「新しいサービスを始めたい」という想いを形にするお手伝い(DX支援)をしています。私たちの生活を陰で支える、縁の下の力持ちのような存在です。
シンプレクス・ホールディングスは、金融機関向けシステム開発で培った高度な技術力を武器に、非金融分野へのDXコンサルティングを急拡大させています。FY2025決算では売上高473.9億円(前期比16.4%増)、営業利益108.04億円(同22.1%増)と2桁増収増益を達成し、過去最高益を更新し続けています。来期(FY2026)も売上高545.0億円、営業利益127.0億円と力強い成長を見込んでおり、旺盛なDX需要を背景とした高収益体質が投資家からの注目を集めています。
会社概要
- 業種
- 情報・通信業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都港区虎ノ門一丁目23番1号 虎ノ門ヒルズ森タワー19階
- 公式
- www.simplex.holdings
社長プロフィール
当社は創業以来、高度な専門性と技術力を武器に、金融業界における顧客のビジネス革新を支援してきました。今後は旺盛なDX需要を捉え、金融領域で培ったノウハウを非金融領域へも展開し、持続的な成長と企業価値の向上に努めてまいります。
この会社のストーリー
現社長の金子英樹氏が、金融工学とITに精通したプロフェッショナル集団として会社を設立。金融機関向けに特化したビジネスを開始した。
創業から約8年で東京証券取引所市場第一部に上場。金融システム開発における高い専門性が評価され、事業は順調に拡大した。
より機動的かつ長期的な経営戦略を遂行するため、米投資ファンドのカーライル・グループと組み、MBO(経営陣による買収)を実施。株式を非公開化した。
シンプレクス株式会社を設立し、事業を承継。持株会社体制へと移行し、グループ経営の効率化と専門性の強化を図った。
非公開化から約8年を経て、シンプレクス・ホールディングスとして再上場を果たす。市場からの資金調達により、さらなる成長を目指す新たなスタートを切った。
プロシェアリング事業を手掛けるサーキュレーションと資本業務提携。コンサルティングとIT開発の両面から企業のDX支援体制を強化した。
2030年代初頭の売上収益1,000億円達成に向けた長期成長戦略「Vision1000」を掲げ、金融領域の深耕と非金融領域への拡大を加速させる。
注目ポイント
旺盛なDX需要を背景に、売上・利益ともに過去最高を更新中。売上収益は前年同期比24.7%増、営業利益は54.4%増と驚異的な成長を遂げている。(2024年3月期第3四半期)
金融機関向けシステム開発で培った高い技術力を武器に、コンサルティングやクラウドサービスなどDX領域へ事業を拡大。新たな成長ステージへ挑戦している。
「連結配当性向40%を目安」という明確な方針を掲げ、利益成長に応じた配当金の増加を目指している。2025年3月期は年間50円への大幅増配を予定している。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2022/3 | 23円 | 27.7% |
| FY2023/3 | 25円 | 25.8% |
| FY2024/3 | 42円 | 39.1% |
| FY2025/3 | 50円 | 37.4% |
株主優待制度は実施していません。
同社は利益成長を通じた1株当たり配当金の安定的かつ持続的な増加を基本方針とし、連結配当性向40%を目安とした株主還元を行っています。業績拡大に伴い配当額は着実に増加しており、株主還元への意欲は高いと言えます。成長投資と適切な株主還元のバランスを重視した配当方針を維持しています。
同業比較(収益性)
情報・通信業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
シンプレクス・ホールディングスは、金融機関向けシステム開発を中心にDX推進事業を展開し、売上収益と営業利益は5期連続で右肩上がりの成長を遂げています。FY2025/3には売上収益が約474億円、営業利益が約108億円に達し、強固な顧客基盤と高付加価値なサービス提供が収益を押し上げました。FY2026/3も売上収益545億円、営業利益127億円を見込むなど、高い成長モメンタムを維持しています。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 9.8% | 7.0% | - |
| FY2022/3 | 4.4% | 9.2% | - |
| FY2023/3 | 8.8% | 10.4% | - |
| FY2024/3 | 10.7% | 11.0% | 122.8% |
| FY2025/3 | 8.4% | 13.6% | 146.5% |
同社は技術力を核とした高単価なコンサルティングとシステム開発により、営業利益率は20%を超える高い水準で推移しています。効率的な経営体制によりROE(自己資本利益率)は年々向上し、FY2025/3には15.9%に達するなど、資本効率が極めて高い経営を実現しています。収益性の高さは、競合と比較しても同社の競争力の源泉となっています。
財務は安全?
同社の財務基盤は非常に強固であり、有利子負債ゼロの実質無借金経営を継続しています。潤沢な手元資金を背景に自己資本比率は60%前後と高く、安定した財務体質を維持しつつ成長投資を遂行可能です。強固な貸借対照表により、不透明な市場環境下でも盤石な経営基盤を誇っています。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
| FY2022/3 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
| FY2023/3 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
| FY2024/3 | 83.3億円 | -36.7億円 | -37.7億円 | 46.6億円 |
| FY2025/3 | 97.5億円 | 5.3億円 | -106億円 | 103億円 |
事業活動によるキャッシュフローは常にプラスであり、本業で高い現金を稼ぎ出す力が安定しています。FY2025/3にはフリーキャッシュフローが約103億円と大幅に拡大し、強固な稼ぐ力を証明しました。潤沢なキャッシュは成長投資や株主還元に充てられており、財務の健全性を維持しながら戦略的な経営資源の配分を行っています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 2.7億円 | 0円 | 0.0% |
| FY2022/3 | 12.4億円 | 0円 | 0.0% |
| FY2023/3 | 27.0億円 | 0円 | 0.0% |
| FY2024/3 | 34.8億円 | 0円 | 0.0% |
| FY2025/3 | 27.2億円 | 0円 | 0.0% |
法人税等の支払額は、税引前利益の増加に伴い、年間で約20億円から30億円規模で推移しています。実効税率は概ね30%前後で安定しており、適切な税務コンプライアンスを維持しています。各期の利益水準に連動した妥当な納税額となっています。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 954万円 | 1,560人 | - |
従業員平均年収は954万円と、国内のITサービス業界でもトップクラスの高水準にあります。高度な金融ITの専門スキルを持つ人材を確保するため、高い給与水準を維持し、利益成長を従業員に還元する構造が定着しています。
誰がこの会社の株を持ってる?
外国人・個人投資家の比率が高く、市場の需給が株価に反映されやすい構造です。 外国人投資家の保有比率が高く、グローバルな投資家からの評価が反映されやすい銘柄です。 主な安定株主はSBIホールディングス・MLPFS CUSTODY ACCOUNT (注)1 (常任代理人 BOFA証券)・五十嵐 充 (常任代理人 SMBC日興証券)。
創業者である金子英樹氏が筆頭株主として約12.42%の株式を保有しており、強い経営リーダーシップが担保されています。金融機関や信託銀行の持ち分も多く、機関投資家からの関心が高い一方、浮動株比率は一定程度維持されており、安定した株主構成を形成しています。
会社の公式開示情報
役員報酬
大手金融機関向けのトレーディングシステム開発やDX推進を主力事業としており、高い利益率を確保しています。一方で、特定の金融クライアントへの依存リスクや、優秀なエンジニア獲得に伴う人件費の増大が、主な事業リスクとして開示されています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は20.0%と、プライム市場上場企業として一定の多様性を確保しています。監査等委員会設置会社として監視体制を強化しており、高度な金融システムを扱う企業として、適正なガバナンスとコンプライアンスを両立させる体制を構築しています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 460億円 | — | 474億円 | +3.0% |
| FY2024 | 400億円 | — | 407億円 | +1.8% |
| FY2023 | 337億円 | — | 350億円 | +3.7% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 106億円 | — | 108億円 | +1.9% |
| FY2024 | 88億円 | — | 89億円 | +0.6% |
| FY2023 | 68億円 | — | 75億円 | +9.9% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
現行の「中期経営計画2027」では、最終年度(FY2027)の売上収益600億円、営業利益116億円を目標としています。初年度であるFY2025実績は売上収益473.9億円、営業利益108.04億円と、目標に対してそれぞれ進捗率79.0%、93.1%と極めて順調な滑り出しを見せています。過去の業績予想も堅調に上回る実績を残しており、計画達成への信頼性は高いと言えるでしょう。配当性向40%目安の方針も、着実に実行されています。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
同社のTSR(株主総利回り)は、FY2023からFY2025にかけて3期連続でTOPIXを上回るパフォーマンスを達成しています。これは、継続的な2桁成長と、配当性向40%を目安とした積極的な株主還元策が奏功し、株価上昇と配当の両面で株主価値向上に繋がった結果です。特に好調な業績を背景とした増配が、キャピタルゲインだけでなくインカムゲインも生み出し、総合的なリターンを押し上げる要因となっています。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2023 | 127.6万円 | +27.6万円 | 27.6% |
| FY2024 | 150.5万円 | +50.5万円 | 50.5% |
| FY2025 | 150.8万円 | +50.8万円 | 50.8% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PERは21.7倍と業界平均(24.9倍)をやや下回っており、成長性の高さから見れば割安感も考えられます。一方でPBRは3.82倍と業界平均(1.8倍)を大きく上回り、資本効率の高さが市場から評価されていることを示しています。信用倍率は19.4倍と信用買い残が積み上がっており、将来的な売り圧力への警戒も必要です。今後は4月下旬の通期決算発表が次の注目イベントとなります。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
FY2025売上高473.9億円、営業利益108.04億円を達成し、堅実な成長を継続。
サーキュレーション社と資本業務提携を締結し、人材DX領域での連携を強化。
外為どっとコムの新サービス『CFDネクスト』のシステム基盤構築と運用を主導。
最新ニュース
シンプレクス・ホールディングス まとめ
ひとめ診断
「金融システムの“黒子”が、全業界のDXを主導するコンサルティングファームへと華麗なる転身を遂げている最中」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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