7456プライム

松田産業

MATSUDA SANGYO Co.,Ltd.

最終更新日: 2026年3月28日

ROE9.4%
BPS372.1円
自己資本比率59.1%
FY2025/3 有報データ

「都市鉱山」と「食」の二刀流で、限りある資源を未来へつなぐリサイクルのトップランナー

貴金属と食品の両分野で資源を最大限に活かし、循環型社会の構築をリードすることで、世界中の人々の豊かな暮らしに貢献する。

この会社ってなに?

あなたが使い終えたスマートフォンやパソコン。その中には金や銀などの貴重な金属が眠っています。松田産業は、そうした電子機器のゴミ(電子スクラップ)から、まるで宝探しのように貴金属を取り出してリサイクルし、再び新しい製品の材料として世に送り出しています。また、スーパーで手にする魚のすり身やかまぼこなどの練り製品。その多くは、松田産業が世界中から原料を仕入れ、日本の食品メーカーに届けているものです。普段の生活では見えないところで、最先端のハイテク製品から日々の食事まで、私たちの暮らしを支えている会社です。

貴金属リサイクルと食品事業の二本柱で成長を続ける複合専門商社。2025年3月期は貴金属相場の上昇を追い風に、売上高4,688億円(前期比29.9%増)、営業利益126億円(同35.5%増)と大幅な増収増益を達成しました。近年はリチウムイオン電池リサイクルなど成長領域への投資やM&Aにも積極的で、持続的な成長モデルの構築を進めています。株主還元にも意欲的で、配当は5期連続の増配となっています。

卸売業プライム市場

会社概要

業種
卸売業
決算期
3月
本社
東京都新宿区西新宿1丁目26番2号 新宿野村ビル
公式
www.matsuda-sangyo.co.jp

社長プロフィール

松田 芳明
松田 芳明
代表取締役社長
挑戦者
私たちは、貴金属リサイクルと食品という2つの事業を通じて、限りある資源を有効活用し、豊かな社会の実現に貢献することを目指しています。今後も持続的な成長を実現し、株主の皆様のご期待に応えるべく、資本効率を意識した経営を推進してまいります。

この会社のストーリー

1935
松田商店として創業

創業者・松田伊之助が写真感光材料(銀)の再生事業を開始。資源リサイクルの原点がここに生まれる。

1951
株式会社へ改組

事業の拡大に伴い、松田産業株式会社を設立。組織としての基盤を固め、本格的な成長期に入る。

1964
食品事業への進出

魚肉すり身の取り扱いを開始し、食品事業へ参入。貴金属と食品という2つの柱を持つ独自の事業構造を築き始める。

1978
東京証券取引所第二部に上場

社会的信用を高め、さらなる飛躍を目指して株式を上場。企業としての透明性と成長へのコミットメントを示す。

1984
東京証券取引所第一部に指定替え

着実な業績拡大が評価され、東証一部(現在のプライム市場)へ。日本を代表する企業の一つとしての地位を確立する。

2013
海外展開の加速

ベトナムに現地法人を設立するなど、グローバルネットワークの構築を本格化。世界規模での資源循環への貢献を目指す。

2022
新中期経営計画スタート

最終年度である2026年3月期に売上高3,000億円、営業利益130億円を目指す中期経営計画を策定。持続的な成長への挑戦を続ける。

2025
M&Aによる事業領域の拡大

産業廃棄物処理を手掛ける山陽レックなどを子会社化。リチウムイオン電池リサイクルなど、成長分野での事業基盤を強化する。

注目ポイント

「都市鉱山」を掘り起こすリサイクル技術

電子部品スクラップなどから金やプラチナといった貴金属を回収・精製する高度な技術力を持つ。限りある資源を有効活用し、循環型社会に貢献している。

貴金属と食品のユニークな二本柱経営

貴金属リサイクルというハイテク分野に加え、魚のすり身などを扱う食品事業も展開。異なる市場で安定した収益基盤を築き、景気変動に強い経営を実現している。

成長分野への積極投資とM&A

リチウムイオン電池リサイクルなど、将来性の高い分野へ積極的に投資。M&Aも活用して事業領域を拡大し、持続的な成長を目指す姿勢が魅力だ。

サービスの実績は?

+29.9%
売上高成長率
FY2025通期 YoY
+35.5%
営業利益成長率
FY2025通期 YoY
75
1株当たり配当金
FY2025通期実績
+25.0% YoY
5
連続増配期間
FY2025通期時点
2
M&A実施件数
FY2025

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 75円
安全性
安定
自己資本比率 59.1%
稼ぐ力
普通
ROE 9.4%
話題性
好評
ポジティブ 75%

配当・優待はもらえる?

少しもらえます
1株配当(最新期)
75
方針: 安定配当
1株配当配当性向
FY2021/33816.3%
FY2022/34612.6%
FY2023/35013.5%
FY2024/36021.4%
FY2025/37520.6%
4期連続増配
株主優待
なし

現在、株主優待制度は実施していません。

配当方針については、成長投資を最優先しつつも安定的な配当の継続を重視しており、利益成長に伴う増配傾向が続いています。配当性向は20%程度で推移しており、業績に応じた柔軟な還元を行っています。今後は資本効率を高めながら、持続的な配当水準の向上を目指す姿勢です。

同業比較(収益性)

卸売業の同業他社平均と比べると…

ROE上回る
この会社
9.4%
業界平均
7.8%
営業利益率下回る
この会社
2.7%
業界平均
5.0%
自己資本比率上回る
この会社
59.1%
業界平均
48.6%

業績推移

儲かってるの?

順調に稼いでいます
売上高
FY2022/32,723億円
FY2023/33,510億円
FY2024/33,605億円
FY2025/34,688億円
営業利益
FY2022/3127億円
FY2023/3138億円
FY2024/393.6億円
FY2025/3127億円

当社の業績は、貴金属相場の上昇や食品関連事業の需要拡大を背景に成長を続けており、2026年3月期は売上高4,900億円、純利益100億円を見込む最高益水準の推移となっています。電子部品からの貴金属回収・リサイクルという基幹事業が安定した収益源となる一方で、食品原料の卸売り事業も売上規模の拡大に大きく貢献しています。直近では積極的な設備投資と子会社化による事業領域の拡大が奏功し、強固な成長サイクルを確立しました。

稼ぐ力はどのくらい?

まあまあの効率です
ROE
9.4%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
5.6%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
2.7%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2021/39.3%5.8%3.5%
FY2022/312.8%8.3%4.7%
FY2023/311.5%7.5%3.9%
FY2024/38.0%4.9%2.6%
FY2025/39.4%5.6%2.7%

収益性については、資源リサイクル特有の貴金属市況の変動を受けやすいものの、営業利益率は2%台後半から4%台の間で安定した推移を見せています。効率的な経営指標であるROE(自己資本利益率)は概ね8%から12%程度で推移しており、資本効率を意識した経営が一定の成果を上げています。市況の影響を最小限に抑えるためのプロセス効率化と、高付加価値化へのシフトが今後の収益性改善の鍵となります。

財務は安全?

財務は安定しています
自己資本比率59.1%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
735億円
会社の純資産
1,001億円

財務健全性は非常に高く、自己資本比率は約60%前後を維持しており、盤石な財務基盤を築いています。有利子負債はFY2024/3以降に増加していますが、これはリチウムイオン電池リサイクルや工場機能の拡充に向けた成長投資によるものであり、資産の質を向上させるための前向きな借入れです。十分な純資産を有しており、将来的な事業拡大や市場環境の激変にも柔軟に対応できる強固なバランスシートを有しています。

お金の流れは?

本業は稼げていますが投資が多めです
本業で稼いだお金
+25.4億円
営業CF
投資に使ったお金
-62.4億円
投資CF
借入・返済など
+2.1億円
財務CF
手元に残ったお金
-37.0億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2021/31.9億円-31.8億円2.6億円-30.0億円
FY2022/370.3億円-25.2億円-22.6億円45.1億円
FY2023/3106億円-122億円13.8億円-15.5億円
FY2024/318.3億円-79.6億円80.8億円-61.2億円
FY2025/325.4億円-62.4億円2.1億円-37.0億円

営業キャッシュフローは本業の安定的な収益によりプラスを確保していますが、積極的な設備投資とM&Aによる事業拡大の加速がフリーキャッシュフローを一時的に押し下げています。将来的な成長のための生産能力増強やリサイクル拠点の整備に資金を投じているため、キャッシュフローのマイナスは戦略的な投資フェーズにあることを示唆しています。今後は投資回収期に入り、営業キャッシュフローの拡大に伴うFCFの改善が期待される局面です。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1廃棄物等の管理当社グループでは、製造過程において毒物や劇物を使用しており、廃液や大気への排出物に対して、環境に配慮した適切な処理を行っております
2カントリーリスク当社グループは、貴金属関連事業・食品関連事業ともに、海外の様々な国や地域において事業活動を行っており、これらの国や地域の政治・経済・社会情勢等の環境変化に起因し予期せぬ事態が生じた場合には、業績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります
3知的財産当社グループは、事業活動遂行のため、自社技術を保護するために特許等の知的財産を取得していますが、意図しない知的財産権の侵害が発生する可能性があり、第三者からの訴訟を提起されるリスクがあります

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2021/383.7億円22.7億円27.1%
FY2022/3137億円41.8億円30.4%
FY2023/3138億円41.5億円30.0%
FY2024/3106億円32.6億円30.9%
FY2025/3135億円40.7億円30.1%

法人税等の支払額は税引前利益の変動に概ね連動しており、実効税率は30%前後で安定的に推移しています。これは日本の標準的な法人税率に基づいた適正な納税状況であることを示しています。2026年3月期の予想では税率が一時的に低下する可能性がありますが、これは一時的な税務上の調整や繰延税金資産の影響が含まれる可能性があります。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
637万円
従業員数
1,698
平均年齢
39.7歳
平均年収従業員数前年比
当期637万円1,698-

従業員の平均年収は637万円となっており、業界水準と比較しても堅実な給与体系が維持されています。貴金属リサイクルという専門性の高い事業領域において、安定した業績が従業員の待遇を支える土台となっているようです。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主47.2%
浮動株52.8%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関23.4%
事業法人等23.8%
外国法人等12%
個人その他39.6%
証券会社1.2%

安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 主な安定株主は松田物産。

松田物産株式会社(3,470,000株)13.39%
松 田 芳 明(3,032,000株)11.7%
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)(2,143,000株)8.27%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)(999,000株)3.86%
明治安田生命保険相互会社(常任代理人 株式会社日本カストディ銀行)(931,000株)3.59%
松 田 和 子(793,000株)3.06%
對 馬 純 子(793,000株)3.06%
松 田 邦 子(763,000株)2.94%
住友生命保険相互会社(常任代理人 株式会社日本カストディ銀行)(665,000株)2.57%
エム企画株式会社(479,000株)1.85%

松田産業の株主構成は、創業家および関連企業による安定的な支配が特徴的です。筆頭株主の松田物産や創業家の松田芳明氏ら個人名義の株式を合わせると、創業家関連で大きな割合を占めており、経営の意思決定における影響力が非常に強い構造といえます。

会社の公式開示情報

役員報酬

2億1,300万円
取締役8名の合計

EDINET開示情報によると、同社は貴金属関連事業と食品関連事業を両輪とする安定的な収益構造を築いています。貴金属相場の変動や供給リスクを事業成長の機会へ転換する一方で、安定した監査体制の下で強固なガバナンスが構築されていることが確認できます。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 10名)
女性 1名(10.0% 男性 9
10%
90%
監査報酬
5,800万円
連結子会社数
22
設備投資額
43.0億円
平均勤続年数(従業員)
12.1
臨時従業員数
98

女性役員比率は10.0%であり、多様性の確保は道半ばの段階にあります。しかし、5,800万円の監査報酬を投じて強固な監査体制を敷いており、22社の連結子会社を抱える企業規模に見合った統制が機能していると判断できます。

会社の計画は順調?

A
総合評価
売上高は計画を前倒しで大幅達成。利益目標も達成圏内で、業績予想は保守的な傾向。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

旧中期経営計画
FY2023〜FY2025
売上高: 目標 3,000億円 達成 (4,688億円)
156.3%
営業利益: 目標 130億円 未達 (126.7億円)
97.5%
中期経営計画(2022-2025年度)
FY2023〜FY2026
売上高: 目標 3,000億円 前倒し達成 (4,688億円)
156.3%
営業利益: 目標 130億円 順調 (126.7億円)
97.5%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
FY20253,800億円4,900億円4,688億円+23.4%
FY20243,300億円3,605億円+9.2%
営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
FY2025100億円135億円127億円+26.8%
FY202490億円94億円+4.0%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

現行の中期経営計画では、最終年度(2026年3月期)の売上高3,000億円、営業利益130億円を目標としています。貴金属相場の追い風もあり、売上高は2年前倒しで大幅に目標をクリアしました。営業利益も直近実績で進捗率97.5%と達成は目前です。過去の業績予想は期初予想を上回って着地する傾向があり、会社側の見通しは比較的保守的と言えるでしょう。

この株を持っていたら儲かった?

この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。

TSR(株主総利回り)は、配当と株価上昇を合わせた総合的な投資リターンを示す指標です。松田産業のTSRは、分析対象期間である直近5年間(FY2021~FY2025)において、一貫してTOPIXを大幅に上回るパフォーマンスを記録しています。これは、貴金属市況の好転を背景とした業績拡大による株価の大幅な上昇と、積極的な増配による株主還元の強化が両輪となって実現されたものです。特にFY2025は自社TSRが295.3%と、TOPIXの213.4%を大きくアウトパフォームしており、株主価値の向上に成功している企業と評価できます。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。

もし5年前に投資していたら?

FY2021初めに100万円投資した場合+195.3%
100万円 →295.3万円
195.3万円
年度末時点評価額損益TSR
FY2021151.3万円+51.3万円51.3%
FY2022186.1万円+86.1万円86.1%
FY2023174.9万円+74.9万円74.9%
FY2024195.8万円+95.8万円95.8%
FY2025295.3万円+195.3万円195.3%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残280,100株
売り残17,900株
信用倍率15.65倍
2026年3月20日時点
今後の予定
2026年3月期 本決算発表2026年5月上旬
2027年3月期 第1四半期決算発表2026年8月上旬

信用買残が売残を大きく上回っており、信用倍率は15.65倍と高水準です。これは短期的な上昇を期待する買いが多いことを示唆しますが、将来の売り圧力になる可能性も秘めています。業界平均と比較すると、PER・PBRともに割高な水準にあり、市場からの高い成長期待が株価に織り込まれていると考えられます。一方、配当利回りは業界平均を下回っています。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「好調
報道件数(30日)
142
前月比 +15.5%
メディア数
28
株探, Yahoo!ファイナンス, 日本経済新聞, PR TIMES, M&A Online
業界内ランキング
上位 15%
卸売業 300社中 42位
報道のトーン
75%
好意的
20%
中立
5%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

決算・業績45%
M&A・事業戦略25%
ESG・サステナビリティ20%
株価・市況10%

最近の出来事

2025年5月報酬制度改定

役員退職慰労金制度を廃止し、株式報酬制度を導入することで資本効率向上へ注力。

2025年11月業績上方修正

上期経常利益を上方修正し、3期ぶりの過去最高益達成への期待が高まった。

2026年1月M&A実施

山陽レックおよびフラップリソースを子会社化し、リサイクル事業の領域拡大を加速。

松田産業 まとめ

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 75円
安全性
安定
自己資本比率 59.1%
稼ぐ力
普通
ROE 9.4%
話題性
好評
ポジティブ 75%

「半導体のゴミから金を掘り、食卓に魚を届ける、異色のリサイクル商社」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/04/07 / データ提供: OSHIKABU