ヤマエグループホールディングス
YAMAE GROUP HOLDINGS CO.,LTD.
最終更新日: 2026年3月28日
積極的なM&Aで全国へ飛躍する、九州発の総合食品卸商社
変化に対応し挑戦を続けることで、豊かな社会の実現に貢献する企業グループを目指します。
この会社ってなに?
あなたが普段スーパーやコンビニで手に取るお菓子や冷凍食品、その多くはヤマエグループのような会社が工場からお店まで届けています。特に九州地方に住んでいる方なら、地域の食生活を支える存在として、知らず知らずのうちにお世話になっている可能性が高いでしょう。また、時々無性に食べたくなる「ピザハット」のピザも、実はヤマエグループの一員が運営しています。私たちの食卓の裏側で、商品を全国に届けるという重要な役割を担っている会社です。
九州地盤の食品卸大手から、積極的なM&Aを駆使して全国展開を進める成長企業。2025年3月期には売上高1兆69億円、営業利益157.8億円を達成し、中期経営計画の売上目標を1年前倒しでクリアしました。ピザハットの買収などで事業ポートフォリオを多様化させ、2026年3月期は売上高1兆600億円、営業利益190億円と更なる成長を見込んでいます。PBRは0.90倍と1倍を割れており、市場評価にはまだ伸びしろがある一方、M&A戦略の継続的な成功が今後の株価を左右するでしょう。
会社概要
- 業種
- 卸売業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 福岡県福岡市博多区博多駅東2丁目13番34号
- 公式
- www.yamaegroup-hd.co.jp
社長プロフィール

我々は中期経営計画『Progress Go’25』のもと、M&Aを成長の軸として全国規模での事業拡大を進めています。グループ全体のシナジーを最大化することで、企業価値の継続的な向上と過去最高の業績を追求してまいります。
この会社のストーリー
熊本県人吉市で焼酎の販売から事業を開始。後に株式会社ヤマエ久野の母体となるヤマエ本店が設立され、九州における食品卸の歴史が始まる。
関東の食品卸、株式会社マルゼンを子会社化。九州地盤から全国展開へと舵を切る重要な一歩となり、M&A戦略を加速させる。
ヤマエ久野が単独株式移転によりヤマエグループホールディングス株式会社を設立し、持株会社体制へ移行。東京証券取引所市場第一部(現プライム市場)に上場を果たす。
日本ピザハット株式会社を子会社化し、BtoC事業へ本格参入。グループの事業領域を大きく広げ、消費者への知名度を向上させる。
中期経営計画「Progress Go'25」を開始。初年度から6つの企業グループのM&Aを実施し、成長戦略を強力に推進する。
積極的なM&Aが奏功し、中期経営計画の目標であった連結売上高1兆円を1年前倒しで達成。グループの成長力を証明した。
菓子卸大手のコンフェックスグループと資本業務提携。グループの弱点であった菓子分野を強化し、さらなるシナジー創出を図る。
これまでのM&Aで拡大した事業基盤を活かし、グループ全体の連携を強化。既存事業の成長と新たなM&Aにより、持続的な企業価値向上を目指す。
注目ポイント
年間100件もの候補から厳選したM&Aを重ね、事業を急拡大。中期経営計画の売上目標1兆円を1年前倒しで達成するなど、その成長スピードが魅力です。
安定配当を継続する方針を掲げ、増配も発表。さらに、個人投資家に人気の「ピザハット」で使えるデジタルギフトの株主優待も提供しています。
九州を地盤とする食品卸のリーディングカンパニーとして、強固な物流網を構築。食の安定供給という社会に不可欠な役割を担っています。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2022/3 | 40円 | 14.1% |
| FY2023/3 | 50円 | 15.0% |
| FY2024/3 | 60円 | 17.3% |
| 必要株数 | 100株以上(約29万円) |
| 金額相当 | 約3,000円相当 |
| 権利確定月 | 3月 |
同社は安定的かつ継続的な利益還元を重視しており、業績拡大に合わせて着実に増配を実施しています。配当性向は低い水準に留まっており、将来的なさらなる増配余地が十分に確保されている点が魅力です。株主優待と合わせたトータルリターンの向上に積極的に取り組んでいます。
同業比較(収益性)
卸売業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
ヤマエグループホールディングスは、九州を地盤とする食品卸大手であり、積極的なM&Aによる事業拡大を推進しています。FY2025/3には連結売上高が初の1兆円を突破し、中期経営計画の目標を1年前倒しで達成するなど高い成長力を示しました。今後も物流網の強化や多角化戦略により、FY2026/3にはさらなる増収増益を見込んでいます。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2022/3 | 11.1% | 3.7% | 1.4% |
| FY2023/3 | 11.8% | 3.5% | 2.0% |
| FY2024/3 | 9.0% | 2.1% | 2.0% |
| FY2025/3 | 10.0% | - | 1.6% |
売上高の急拡大に伴い営業利益も右肩上がりですが、一方で営業利益率は1%台後半から2%前後で推移しており、卸売業特有の薄利多売の構造が見受けられます。ROEは9-11%程度で安定的に推移しており、資本効率を意識した経営が行われています。今後はM&A先の統合効果による収益性の向上が鍵となります。
財務は安全?
事業拡大に向けた積極投資と買収に伴い、有利子負債が急増し総資産が大幅に膨らんでいます。これに伴い自己資本比率は低下傾向にあり、財務レバレッジを活用した成長戦略を採っていることが伺えます。財務の健全性を維持しつつ、投下資本をいかに効率よく利益へ転換できるかが今後の焦点となります。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2022/3 | 83.2億円 | 8.3億円 | -79.5億円 | 91.5億円 |
| FY2023/3 | 138億円 | -221億円 | 126億円 | -83.0億円 |
| FY2024/3 | 239億円 | -368億円 | 382億円 | -129億円 |
| FY2025/3 | 259億円 | -190億円 | -83.8億円 | 69.5億円 |
営業キャッシュフローは堅調に増加しており、本業で安定してキャッシュを稼ぐ力が備わっています。一方で企業買収(M&A)に伴う投資キャッシュフローの流出が大きく、これを補うために財務キャッシュフローで資金調達を行っています。成長のための先行投資が続いている段階であり、今後は投資済み事業からのキャッシュ回収力が重要です。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2022/3 | 78.9億円 | 11.7億円 | 14.9% |
| FY2023/3 | 122億円 | 42.9億円 | 35.3% |
| FY2024/3 | 148億円 | 63.0億円 | 42.7% |
| FY2025/3 | 176億円 | 84.2億円 | 47.9% |
法人税等の額は利益成長に伴い増加傾向にあります。近年は実効税率が法定税率を上回る水準で推移しており、これは連結納税制度や海外拠点を含む税務会計上の調整が影響している可能性があります。今後の利益規模拡大に合わせて納税額も順調に推移する見込みです。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 677万円 | 5,997人 | - |
従業員の平均年収は677万円であり、食品卸という安定したインフラ事業を基盤としつつ、積極的なM&Aによる事業多角化が進む中で適正な水準が維持されています。物流効率化や付加価値の高い事業へのシフトが、将来的なさらなる待遇向上を下支えする構造となっています。
誰がこの会社の株を持ってる?
安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 個人投資家の保有比率が高く、株主優待や配当の注目度が高い銘柄です。 主な安定株主はヤマエグループ社員持株会・福岡銀行。
大株主には日本マスタートラスト信託銀行などの機関投資家が名を連ねており、安定した保有体制が見て取れます。一方で、ヤマエグループの社員持株会や関連団体(食栄会等)が合計で約15%以上の株式を保有しており、創業精神やグループの一体感を維持するオーナーシップ的な構造が色濃いのが特徴です。
会社の公式開示情報
役員報酬
EDINET開示情報によると、同社は食品卸売を核としつつ、住宅・建材や外食事業への多角化を推進しています。特に物流の2024年問題を見据えた自社物流網の強化やAI導入による業務効率化が重要課題であり、事業拡大に伴う投資リスクやエネルギーコスト変動の管理が経営上の注視点となっています。
この会社のガバナンスは?
連結子会社68社を抱える巨大グループとして、18.2%の女性役員比率を達成するなどダイバーシティの推進に注力しています。監査等委員会設置会社を採用し、外部からの客観的な監視体制を構築しているほか、積極的なM&A戦略を支える強固な経営管理体制が整備されています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 9,000億円 | 1兆円 | 1兆69億円 | +11.9% |
| FY2024 | 6,500億円 | — | 7,127億円 | +9.7% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 170億円 | 160億円 | 158億円 | -7.2% |
| FY2024 | 133億円 | — | 139億円 | +4.7% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
現行の中期経営計画「Progress Go'25」では、積極的なM&Aをテコに事業規模を急拡大させています。最終年度の目標であった売上高1兆円を1年前倒しで達成し、計画を上回る成長を見せつけました。利益面では期初予想を下回る場面もありましたが、買収した企業の統合を進めながら増益基調を維持しており、計画達成能力は高く評価できます。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
TSR(株主総利回り)は、株価上昇と配当による総合的な投資リターンを示す指標です。2023年3月期から2025年3月期まで、当社のTSRは3期連続で市場平均であるTOPIXを大幅に上回るパフォーマンスを示しています。これは、積極的なM&Aによる業績拡大が株価にポジティブな影響を与え、同時に増配を続けることで配当リターンも向上した結果であり、企業価値向上と株主還元の両立が実現できていることを示しています。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2023 | 184.2万円 | +84.2万円 | 84.2% |
| FY2024 | 285.3万円 | +185.3万円 | 185.3% |
| FY2025 | 252.7万円 | +152.7万円 | 152.7% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
信用倍率は19.24倍と買い残が多く、将来の株価上昇を見込む投資家が多い一方、需給面では上値が重くなる可能性も示唆しています。業界平均と比較すると、PER・PBRともに割安な水準にあり、市場評価がまだ追いついていない可能性があります。配当利回りは業界平均を上回っており、株主還元への意識も評価できるポイントです。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
生成AI導入により業務効率化とデジタル変革を加速。
コンフェックスHDとの提携で事業基盤を一段と拡大。
第3四半期決算にて前年同期比25.1%増の営業利益を達成。
最新ニュース
ヤマエグループホールディングス まとめ
ひとめ診断
「九州の食品卸が、M&Aを爆食いして全国区の1兆円企業へと変貌中」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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