伯東7433
Hakuto Co.,Ltd.
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが毎日使うスマートフォンやパソコン、ゲーム機、そして安全なドライブを支える自動車。これらのハイテク製品には、目に見えないほど小さな「半導体」や電子部品がぎっしり詰まっています。伯東は、そうした最先端の部品を世界中から探し出し、日本の家電メーカーや自動車メーカーに届ける専門商社です。さらに、製品を効率よく作るための特殊な化学薬品も自社で開発・製造しており、日本のものづくりの舞台裏を支える重要な役割を担っています。
半導体や電子部品を扱う専門商社と工業薬品メーカーの2つの顔を持つ複合企業。2025年3月期は売上高1,831億円、営業利益79.1億円と増収増益を達成しましたが、2026年3月期は市況の調整を受け営業利益60億円と減益を予想しています。一方で、シンガポールの同業社Rabyteを買収するなどM&Aを積極化し、非連続な成長を目指す方針です。株主還元にも積極的で、高い配当利回りが投資家からの注目を集めています。
会社概要
- 業種
- 卸売業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 新宿一丁目1番13号
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 5.3% | 2.6% | - |
| 2022/03期 | 8.3% | 4.0% | - |
| 2023/03期 | 14.2% | 6.4% | - |
| 2024/03期 | 8.0% | 3.6% | 4.2% |
| 2025/03期 | 7.8% | 3.8% | 4.3% |
| 3Q FY2026/3 | 7.7%(累計) | 3.1%(累計) | 3.9% |
収益性は半導体需要のサイクルに左右されており、2023/03期には営業利益率5.4%と高い収益力を発揮しました。市況の悪化局面でも営業利益率を4%台で維持するなど、商社としての安定した収益基盤を有しています。ROEは直近で7.8%と資本効率を重視した経営を目指しており、今後の成長戦略による収益改善が期待されます。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 1,654億円 | — | 30.6億円 | 148.9円 | - |
| 2022/03期 | 1,915億円 | — | 49.7億円 | 248.5円 | +15.8% |
| 2023/03期 | 2,336億円 | — | 89.3億円 | 470.5円 | +22.0% |
| 2024/03期 | 1,820億円 | 76.4億円 | 51.8億円 | 276.2円 | -22.1% |
| 2025/03期 | 1,831億円 | 79.1億円 | 51.3億円 | 272.8円 | +0.6% |
伯東は半導体や電子部品を取り扱う専門商社であり、近年の業績は半導体市況の変動を色濃く反映しています。2023/03期には売上高2,336億円と過去最高水準を記録しましたが、その後は市場調整により2024/03期以降は1,800億円台で推移しています。2026/03期予想においても、収益の安定化を図るべく海外M&Aによる事業拡大を推進しています。 【3Q 2026/03期実績】売上1360億円(通期予想比73%)、営業利益53億円(同88%)、純利益42億円(同86%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
卸売業の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
売上の約8割を占める電子デバイス事業を核とし、電子・電気機器、工業薬品、ライフサイエンスへと多角化を進めています。近年は海外商社の買収を通じたグローバル展開を加速させており、為替変動や半導体市場の需給サイクルが主要な事業リスクとして開示されています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 1,900億円 | — | 1,831億円 | -3.6% |
| 2024期 | 1,900億円 | — | 1,820億円 | -4.2% |
| 2023期 | 1,970億円 | — | 2,336億円 | +18.6% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 75億円 | — | 79億円 | +5.5% |
| 2024期 | 80億円 | — | 76億円 | -4.5% |
| 2023期 | 70億円 | — | 127億円 | +81.6% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
新中期経営計画「Hakuto 2028」では、最終年度の2028年3月期に売上高2,000億円、営業利益100億円という目標を掲げています。これはオーガニックな成長に加え、シンガポールの同業社Rabyte買収のようなM&Aによる上積みを織り込んだ挑戦的な計画です。過去の業績予想は市況変動の影響でブレが見られますが、2025期は減収予想の中で営業利益を上振れ着地させるなど、収益性改善への取り組みが進んでいます。ROE10%以上の目標達成に向けて、今後のM&A戦略と既存事業の利益率向上が鍵となります。
最新ニュース
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メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
受託分析サービスのクリアライズを完全子会社化し、技術商社としての強みを強化しました。
海外戦略の一環としてシンガポールの同業Rabyteを買収し、インド事業の拡大を加速させています。
ガバナンス体制の変更及び役員報酬制度の改定を実施し、持続的な企業価値向上を目指します。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
財務健全性は極めて強固で、自己資本比率は50%を超えて推移しており、長らく有利子負債ゼロ(ネットキャッシュ・ポジティブ)の状態を維持してきました。直近で有利子負債が増加しているのは、海外商社買収等の成長投資に伴う資金調達が要因と推測されます。強固な資産背景により、不透明な市場環境下でも安定的な事業運営が可能な財務体質を備えています。 【3Q 2026/03期】総資産1390億円、純資産678億円、自己資本比率39.7%、有利子負債377億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 74.2億円 | 6.0億円 | 52.8億円 | 80.2億円 |
| 2022/03期 | 8.7億円 | 5.3億円 | 3.8億円 | 3.5億円 |
| 2023/03期 | 33.8億円 | 3.0億円 | 13.1億円 | 36.8億円 |
| 2024/03期 | 87.1億円 | 8.8億円 | 115億円 | 95.9億円 |
| 2025/03期 | 106億円 | 45.7億円 | 65.1億円 | 60.2億円 |
営業キャッシュフローは運転資本の変動により年度間で大きな振れ幅がありますが、基本的には高い現金創出力を保持しています。2025/03期には105億円規模の営業キャッシュフローを確保し、戦略的な投資資金を捻出しました。今後は海外事業拡大のための投資キャッシュフローが増加傾向にありますが、FCF(フリー・キャッシュ・フロー)の安定的な生成を通じて株主還元を両立させています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は7.6%と改善の余地があるものの、ガバナンス体制の強化を継続しています。連結子会社12社を擁するグループ経営において、監査体制の充実を図りつつ、持続的な企業価値向上を目指す経営の透明性確保に注力しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 945万円 | 1,318人 | - |
平均年収は945万円と、卸売業や専門商社業界の中でも非常に高い水準を維持しています。半導体や電子デバイスといった専門性の高い商材を扱う技術商社として、高度な専門スキルを持つ人材の獲得・定着に向けた好待遇が反映されています。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
同社のTSR(株主総利回り)は、2022期以降、市場平均であるTOPIXを大幅にアウトパフォームし続けています。特に、2023期には560%、2024期には663.9%と驚異的な数値を記録しました。これは、半導体市場の活況を背景とした業績の急拡大と、それに伴う大幅な増配が株価を強く押し上げた結果です。積極的な株主還元策が、キャピタルゲインとインカムゲインの両面で株主価値を大きく向上させたことを示しています。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 40円 | 43.0% |
| 2017/03期 | 40円 | 45.9% |
| 2018/03期 | 46円 | 29.7% |
| 2019/03期 | 50円 | 42.1% |
| 2020/03期 | 50円 | 71.4% |
| 2021/03期 | 60円 | 40.3% |
| 2022/03期 | 160円 | 64.4% |
| 2023/03期 | 280円 | 59.5% |
| 2024/03期 | 280円 | 101.4% |
| 2025/03期 | 260円 | 95.3% |
現在、株主優待制度は実施していません。
伯東は株主還元を重視しており、配当性向およびDOE(純資産配当率)を意識した安定配当を行っています。近年は高い配当性向を維持しており、株主に対する利益還元の姿勢が非常に強力です。今後は収益性の向上と並行し、持続可能な配当の維持を目指す方針です。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 138.6万円 | 38.6万円 | 38.6% |
| 2022期 | 276.3万円 | 176.3万円 | 176.3% |
| 2023期 | 560.0万円 | 460.0万円 | 460.0% |
| 2024期 | 663.9万円 | 563.9万円 | 563.9% |
| 2025期 | 533.1万円 | 433.1万円 | 433.1% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
信用倍率は15.9倍と高く、信用買い残が積み上がっているため、将来的な売り圧力には注意が必要です。一方で、PER・PBRは業界平均をやや上回る程度で、割高感は限定的です。最大の魅力は6%を超える高い配当利回りであり、これが株価を下支えしていると考えられます。時価総額は業界中央値とほぼ同水準で、今後のM&A戦略による規模拡大が期待されます。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 36.0億円 | 5.4億円 | 15.0% |
| 2022/03期 | 74.1億円 | 24.4億円 | 32.9% |
| 2023/03期 | 120億円 | 31.2億円 | 25.9% |
| 2024/03期 | 69.1億円 | 17.4億円 | 25.1% |
| 2025/03期 | 73.2億円 | 21.9億円 | 29.9% |
法人税等の支払額は税引前利益の増減に伴い変動しており、おおむね法定実効税率付近で推移しています。2021/03期など一部の期で実効税率が低いのは、税効果会計の影響や繰越欠損金の解消等が寄与している可能性があります。連結納税制度の活用や海外拠点の税制を考慮しつつ、適切に納税を行っています。
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伯東 まとめ
「高配当を武器に海外M&Aで成長を狙う、半導体と化学の二刀流技術商社」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。