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長瀬産業8012

NAGASE & CO.,LTD.

プライムUpdated 2026/03/29
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まずこの会社は何者?

事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ

ひとめ診断

業績
好調
営業益 前年比↑
配当
少なめ
1株 90円
安全性
普通
自己資本比率 35.9%
稼ぐ力
普通
ROE 8.1%(累計)
話題性
好評
ポジ 75%

この会社ってなに?

あなたが毎日使う化粧品やサプリメント、その効果を高める特別な原料は、長瀬産業が世界中から見つけてきてメーカーに届けています。また、スマートフォンやゲーム機の心臓部である半導体チップを作る工程で欠かせない、超高純度の化学薬品もこの会社が供給しています。普段何気なく使っている便利な製品や、健康を支える食品の裏側で、長瀬産業は目に見えない「素材」の力で私たちの生活を支えている、縁の下の力持ちなのです。

化学品専門商社首位の長瀬産業は、2025期に売上高9,449.6億円、営業利益390.78億円と堅調な業績を達成しました。続く2026期は売上高9,550億円、営業利益395億円と更なる成長を見込んでいます。同社は中期経営計画「ACE 2.0」のもと、従来の商社機能に加えて、M&Aを通じて半導体関連やライフサイエンス分野の製造・研究開発機能を強化しており、収益性の高い事業ポートフォリオへの転換を加速させています。

卸売業プライム市場

会社概要

業種
卸売業
決算期
3月
本社
東京都千代田区大手町二丁目6番2号

サービスの実績は?

90
1株当たり配当金
2025期実績
+12.5% YoY
19.2%
売上総利益率
2025期実績
+1.1pt YoY
5.0%
売上高成長率
2025期実績 (YoY)
前期比増
27.6%
営業利益成長率
2025期実績 (YoY)
大幅増益
9.97億円
従業員一人当たり売上高
2025期実績ベース
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なぜ伸びるの?

売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く

稼ぐ力はどのくらい?

まあまあの効率です
ROE
8.1%(累計)
株主資本の利回り
ROA
3.0%(累計)
総資産の活用度
Op. Margin
4.6%
営業利益率
会計期ROEROA営業利益率
2021/03期5.6%2.9%-
2022/03期7.5%3.8%-
2023/03期6.4%3.1%-
2024/03期5.7%2.9%3.4%
2025/03期6.3%3.2%4.1%
3Q FY2026/38.1%(累計)3.0%(累計)4.6%

収益性は、高機能素材や電子材料へのシフトにより着実に向上しており、2025年3月期の営業利益率は4.1%まで改善しました。ROE(自己資本利益率)は6%台で推移し、資本効率を意識した経営が浸透しつつあります。商社機能を軸に製造・加工という付加価値を積み上げることで、景気変動を受けにくい安定した収益基盤を構築しています。

儲かってるの?

順調に稼いでいます
会計期売上高営業利益当期純利益EPSYoY
2021/03期6,252億円188億円151.9円-
2022/03期7,806億円259億円213.5円+24.8%
2023/03期9,129億円236億円199.5円+17.0%
2024/03期9,001億円306億円224億円195.0円-1.4%
2025/03期9,450億円391億円255億円230.4円+5.0%

長瀬産業は、化学品専門商社としてグローバルに事業を展開し、2025年3月期には売上高9,450億円、営業利益391億円を達成し過去最高水準の業績を確保しました。半導体向け化学品やバイオ関連製品などの高付加価値事業が成長を牽引しており、製造機能を併せ持つ強みを発揮しています。2026年3月期も成長投資の効果により、純利益で315億円を見込むなど、更なる利益成長を継続する予測です。 【3Q 2026/03期実績】売上7241億円(通期予想比76%)、営業利益332億円(同84%)、純利益250億円(同79%)。

業績の推移

売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。

同業比較(収益性)

卸売業の同業他社平均と比べると…

ROE上回る
この会社
8.1%(累計)
業界平均
7.9%
営業利益率上回る
この会社
4.6%
業界平均
3.6%
自己資本比率下回る
この会社
35.9%
業界平均
46.1%
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将来どうなりそう?

公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く

会社の公式開示情報

役員報酬

4億4,000万円
取締役6名の合計

事業リスクとして、化学品市況の変動や為替リスクに加え、国内外の半導体・エレクトロニクス市場の動向が連結業績に与える影響を重要な課題として挙げています。また、M&Aにより獲得した事業の統合プロセスや、機能素材・加工材料といった成長戦略領域の進捗が収益性の鍵を握っています。

会社の計画は順調?

A
総合評価
期によってブレはあるが、直近では予想を上回る着地を見せており、計画達成に向けた実行力は高い。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

中期経営計画「ACE 2.0」
2022期〜2026期
売上高: 目標 9,550億円 順調 (9,449.6億円 (FY2025))
98.9%
営業利益: 目標 395億円 順調 (390.78億円 (FY2025))
98.9%
ROIC: 目標 7.0% 順調
100%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
2025期9,400億円9,450億円+0.5%
2024期9,580億円9,002億円-6.0%
営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
2025期365億円391億円+7.1%
2024期345億円306億円-11.2%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

現行の中期経営計画「ACE 2.0」では、ROIC(投下資本利益率)経営を重視し、収益性の向上を目指しています。注力領域であるライフ&ヘルスケアやエレクトロニクス分野への成長投資を着実に実行しており、2025期には期初予想を上回る営業利益を達成しました。最終年度の目標達成に向けて順調に進捗していると評価できます。

どんな話題が多い?

決算・業績40%
M&A・提携30%
新事業開発15%
株主還元15%

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「好調
報道件数(30日)
142
前月比 +12.5%
メディア数
48
日本経済新聞, 株探, PR TIMES, 日経電子版, Yahoo!ファイナンス ほか
業界内ランキング
上位 15%
卸売業 450社中 68位
報道のトーン
75%
好意的
20%
中立
5%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

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この会社のストーリー

創業から現在までの歩みと、代表者の姿

創業ストーリー

出来事の年表

2025年10月資本業務提携

CO2削減とコスト最適化を図るため、新規事業開発における戦略的提携を締結。

2025年5月業績好調

2025年3月期の連結経常利益が前期比25.5%増の383億円を達成。

2025年3月事業買収

米社から約150億円で半導体用化学品事業を取得し、グローバルでの成長基盤を強化。

社長プロフィール

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安心して投資できる?

財務・透明性・株主構成・リスクを点検

財務は安全?

やや注意が必要です
自己資本比率35.9%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
Interest-bearing Debt
1,820億円
借金(有利子負債)
Net Assets
4,163億円
会社の純資産

財務健全性は高く、自己資本比率は50%前後で安定しており、強固な資本基盤を維持しています。近年、事業成長に向けた投資やM&Aを積極的に実施しているため有利子負債は増加傾向にありますが、現預金や保有資産の質を考慮すれば十分な返済能力を有しています。自己資本の積み上げによって1株当たり純資産(BPS)も着実に成長しており、長期的な企業価値向上を支える安定した財務体質です。 【3Q 2026/03期】総資産8605億円、純資産4163億円、自己資本比率35.9%、有利子負債1820億円。

お金の流れは?

健全なお金の流れです
Operating CF
+363億円
本業で稼いだお金
Investing CF
-116億円
投資に使ったお金
Financing CF
-182億円
借入・返済など
Free CF
+247億円
手元に残ったお金
会計期営業CF投資CF財務CFFCF
2021/03期204億円26.4億円259億円230億円
2022/03期178億円76.6億円273億円254億円
2023/03期94.1億円80.3億円172億円13.8億円
2024/03期730億円116億円480億円613億円
2025/03期363億円116億円182億円247億円

営業キャッシュフローは安定してプラスを維持しており、潤沢な本業の稼ぎが成長投資の原資となっています。2024/03期には資産売却等の一時要因により大幅な営業キャッシュフローが発生しましたが、基本的には事業を通じた安定的な創出が続いています。継続的な設備投資や事業買収を実施しつつ、財務CFで負債の返済や株主還元をバランス良く実行するサイクルが確立されています。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 13名)
女性 1名(7.7% 男性 12
8%
92%
監査報酬
1億6,100万円
連結子会社数
73
設備投資額
12.7億円
平均勤続年数(従業員)
14.8

女性役員比率は7.7%にとどまっており、多様な視点を取り入れた経営体制の強化が今後の課題といえます。監査体制については1億6,100万円の監査報酬を投じており、連結子会社73社を抱える大規模企業として、グループ全体でのガバナンスとコンプライアンスの統制に注力しています。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主46.5%
浮動株53.5%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関32.5%
事業法人等14.1%
外国法人等23%
個人その他28.5%
証券会社2.1%

安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 主な安定株主は日本生命保険相互会社。

日本マスタートラスト信託銀行㈱(信託口)(13,682,000株)12.58%
㈱日本カストディ銀行(信託口)(6,964,000株)6.4%
長瀬産業自社株投資会(3,847,000株)3.54%
日本生命保険相互会社(3,589,000株)3.3%
三井住友信託銀行㈱(3,350,000株)3.08%
長瀬 令子(3,281,000株)3.02%
㈱三井住友銀行(2,918,000株)2.68%
㈱長瀬舜造(2,688,000株)2.47%
STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001 (常任代理人 ㈱みずほ銀行決済営業部)(2,528,000株)2.33%
CGML PB CLIENT ACCOUNT/COLLATERAL (常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店)(2,223,000株)2.04%

大株主には日本マスタートラスト信託銀行や日本カストディ銀行といった信託口が上位を占めており、機関投資家の保有比率が高い構造です。一方で、創業家に関連する個人や長瀬産業自社株投資会が一定の持分を維持しており、創業家による安定的な影響力と外部投資家によるモニタリングのバランスがとれた構成となっています。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

13【事業等のリスク】 当社グループは、機能素材、加工材料、電子・エネルギー、モビリティ、生活関連、全社(共通)セグメントにおいて、商社機能(トレーディング、マーケティング)、研究開発機能、製造機能を活用し、グローバルかつ多角的に事業を展開しております
2そのような事業の性質上、様々なリスクに晒されております
3当社グループは、現在、リスク・コンプライアンス委員会が中心となり、リスク項目の洗い出しとリスクシナリオの作成を通じて可視化を図り、持続的なリスクマネジメント体制の構築をしております
4なお、本項において、将来に関する事項が含まれておりますが、当該事項は当連結会計年度末において判断したものであります
5〈リスク評価に関して〉 具体的なリスク評価は、全てのリスク項目でリスクシナリオを作成し、所管部署にて「影響度」と「発生頻度・可能性」の二軸でのリスク評価を実施した後、主管部門であるリスク・コンプライアンス委員会が取り纏めを行い、重要リスクを特定しております

社員の給料はどのくらい?

平均年収
1,137万円
従業員数
7,484
平均年齢
41.3歳
平均年収従業員数前年比
当期1,137万円7,484-

従業員の平均年収は1,137万円と商社業界の中でも非常に高い水準にあります。化学品専門商社としての強固な収益基盤と、高付加価値な製造・加工機能を持つビジネスモデルが、高い生産性と従業員への好待遇を支えていると考えられます。

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株主リターン・投資成果

リターン・配当・市場データを確認

平均よりも稼げてる?

この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。

2021期はTOPIXをわずかに下回ったものの、2022期以降は継続的にTOPIXをアウトパフォームしており、特に直近2年間はその差を拡大しています。これは、中期経営計画「ACE 2.0」の下で進める半導体関連やライフサイエンス分野への積極投資と事業ポートフォリオ改革が市場に評価され始めた結果と言えるでしょう。安定した配当に加え、株価自体も堅調に推移したことが、株主総利回りを押し上げる要因となっています。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。

配当・優待はもらえる?

しっかりもらえます
1株配当(最新期)
90
方針: 累進配当
1株配当配当性向
2016/03期3233.0%
2017/03期3340.4%
2018/03期4029.3%
2019/03期4226.0%
2020/03期4436.0%
2021/03期4630.3%
2022/03期5425.3%
2023/03期7035.1%
2024/03期8041.0%
2025/03期9039.1%
9期連続増配
株主優待
あり
権利確定月3月

長瀬産業は、利益成長と連動した株主還元を重視しており、安定的な配当維持と増配に努める累進配当を指向しています。高い配当利回りと優待制度を組み合わせた還元姿勢は投資家から高く評価されており、配当性向35〜40%を目安とした持続可能な還元策を掲げています。今後も業績拡大に伴い、株主への利益配分を強化していく方針です。

もし5年前に投資していたら?

+
2021期初めに100万円を投資した場合
100万円が 234.1万円 になりました (134.1万円)
+134.1%
年度末時点評価額損益TSR
2021期138.8万円38.8万円38.8%
2022期150.2万円50.2万円50.2%
2023期172.4万円72.4万円72.4%
2024期219.2万円119.2万円119.2%
2025期234.1万円134.1万円134.1%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残情報なし
売り残情報なし
信用倍率情報なし
2026-03-27時点
今後の予定
2026年3月期 第3四半期決算発表2026年02月上旬
2026年3月期 本決算発表2026年05月上旬

卸売業の平均と比較して、長瀬産業のPER(3.9倍)とPBR(0.32倍)は著しく低い水準にあり、株価が企業価値に対して割安である可能性を示唆しています。一方で、配当利回りは90円の配当と現在の株価1180円から計算すると約7.6%と非常に高く、株主還元への意識の高さが伺えます。市場はまだ同社の成長ポテンシャルを完全には織り込んでいない可能性があります。

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
2021/03期229億円40.3億円17.6%
2022/03期365億円106億円28.9%
2023/03期325億円89.0億円27.4%
2024/03期306億円81.9億円26.8%
2025/03期384億円129億円33.5%

法人税等の支払額は、税引前利益の増減に概ね連動して推移しています。実効税率が年によって変動しているのは、海外子会社の所得に対する税率の違いや、繰延税金資産の取り崩しなど会計上の処理が影響しています。概ね法定実効税率の水準に収まっており、適正な納税が行われています。

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もっと知る

まとめと、関連情報・似た会社へ

長瀬産業 まとめ

業績
好調
営業益 前年比↑
配当
少なめ
1株 90円
安全性
普通
自己資本比率 35.9%
稼ぐ力
普通
ROE 8.1%(累計)
話題性
好評
ポジ 75%

「創業200年目前の老舗化学商社が、M&Aと事業投資でバイオ・半導体分野の『作る商社』へと変貌を遂げている」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

DISCLAIMER

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最終更新: 2026/05/22 / データ提供: OSHIKABU