エフティグループ
FTGroup CO.,LTD.
最終更新日: 2026年4月8日
中小企業のオフィスを丸ごとサポート。電気・通信・セキュリティをワンストップで届ける
中小企業のビジネスインフラをワンストップで支え、社会に貢献する
この会社ってなに?
あなたの会社のオフィスにあるビジネスホン、コピー機、ネットワークセキュリティ機器。あるいは毎月届く電気料金の請求書。中小企業で働いていれば、エフティグループの営業担当と名刺交換したことがあるかもしれません。「エフエネでんき」「ひかり速トク」といったインフラサービスから、UTM(統合脅威管理)やLED照明まで、オフィスの「困った」を丸ごと引き受ける法人向けサービス会社です。
FY2025/3期は売上収益346億円(前期比-5.1%)ながら営業利益93億円(同+20.6%)と過去最高を更新し、営業利益率は26.8%に到達しました。小売電力・光回線・節水装置などストック型サービスへの構造転換が奏功し、売上減でも利益が伸びる高収益体質を実現しています。FY2026/3期は電力販売額の減少を保守的に見込み減収減益予想(売上309億円、営業利益73億円)ですが、ROE 24.7%・PER 7.5倍・配当利回り4.5%と指標面の割安感は顕著です。2026年3月31日に親会社・光通信との株式交換による完全子会社化を発表し、2026年7月30日付で上場廃止となる予定です。
会社概要
- 業種
- 卸売業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都中央区日本橋蛎殻町2-13-6 EDGE水天宮
- 公式
- www.ftgroup.co.jp
社長プロフィール
エフティグループは、中小企業・個人事業主のお客様に「安心・便利・お得」なインフラサービスを提供することで、日本の経済基盤を支える企業であり続けたいと考えています。光通信グループの一員として、全国の営業ネットワークを活かしながら、ストック型サービスの拡充と収益構造の強化を進めてまいります。お客様の事業の成長を支えるパートナーとして、これからも信頼される企業グループを目指します。
この会社のストーリー
東京都で設立。中小企業向けのOA機器販売事業としてスタートしました。
東証二部(現スタンダード)に上場。法人向けIT機器の販売を全国に展開し、事業基盤を確立しました。
小売電力サービス「エフエネでんき」を開始し、フロー型(売り切り)からストック型(継続課金)への構造転換を本格化させました。
FY2022/3期にネットワークインフラ事業が赤字転落。電力市場価格の急騰が利益を直撃し、ストック型モデルのリスクが顕在化しました。
FY2025/3期に営業利益93億円・営業利益率26.8%を達成。ストック型サービスの安定化と法人ソリューションの高収益化が実を結びました。
親会社・光通信との株式交換により完全子会社化を発表。上場廃止後はグループ一体経営のもとで新たなステージへ進みます。
注目ポイント
売上は4年連続で減少していますが、ストック型サービスへの転換により営業利益率は5年で2倍以上に改善。「縮んで強くなる」稀有なビジネスモデルです。
有利子負債ゼロ、自己資本比率73.5%という極めて堅固な財務体質。景気変動に左右されにくい安定経営の基盤があります。
電力・通信・セキュリティ・LED照明まで、中小企業のオフィスインフラを丸ごとカバー。日本経済の屋台骨を支える縁の下の力持ちです。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2017/3 | 34円 | 50.4% |
| FY2018/3 | 42円 | 50.1% |
| FY2019/3 | 58円 | 51.0% |
| FY2020/3 | 61円 | 50.2% |
| FY2021/3 | 63円 | 62.3% |
| FY2022/3 | 63円 | 40.5% |
| FY2023/3 | 55円 | 46.6% |
| FY2024/3 | 55円 | 31.6% |
| FY2025/3 | 55円 | 25.0% |
なし
年間配当は55円を3期連続で維持しており、配当利回りは約4.5%と高水準です。配当性向はFY2021/3期の62.3%からFY2025/3期に25.0%まで低下しており、利益成長に対して配当額が据え置かれている状況です。光通信との完全子会社化後は非上場となるため、今後の配当方針は未定です。株主優待制度はありません。
同業比較(収益性)
卸売業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
売上収益はFY2022/3期の452億円をピークに減少傾向が続いていますが、これは低採算のフロー型商材を縮小し、小売電力や光回線などのストック型サービスへ構造転換を進めた結果です。FY2025/3期の営業利益は93億円(営業利益率26.8%)と過去最高を更新。FY2026/3期は電力販売額の保守的見通しにより減益予想ですが、収益構造の質的改善は着実に進んでいます。なお、IFRSを適用しており、FY2023/3期以前の営業利益は非開示です。
事業ごとの売上・利益
小売電力「エフエネでんき」、光回線「ひかり速トク」、節水装置「JET」等のストック型サービスを展開。安定収益の柱
UTM(統合脅威管理)、ビジネスホン、OA機器、LED照明、蓄電池等を中小企業・個人事業主向けに販売・施工・保守
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 20.7% | 8.0% | - |
| FY2022/3 | 28.0% | 14.0% | - |
| FY2023/3 | 18.6% | 11.1% | - |
| FY2024/3 | 23.9% | 16.0% | 21.1% |
| FY2025/3 | 24.7% | 16.3% | 26.8% |
ROEは直近5年間で18〜28%と一貫して高水準を維持しており、資本効率の高さが際立ちます。営業利益率はFY2024/3期の21.1%からFY2025/3期に26.8%へと5.7pt改善し、ストック型サービスの利益貢献が加速しています。卸売業の平均ROE(約8〜10%)を大きく上回る収益性は、光通信グループの営業ノウハウと中小企業向けリカーリング収益モデルの強みを反映しています。
財務は安全?
自己資本比率はFY2021/3期の39.2%からFY2025/3期に73.5%へと大幅に改善し、実質無借金経営を実現しています。純資産はFY2021/3期の159億円から298億円へと5年間でほぼ倍増。BPS(1株純資産)は1,003.8円で、PBR 1.21倍は純資産に対して適正な水準です。総資産がFY2025/3期に406億円へ増加したのは、利益蓄積と事業投資の両立によるものです。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
| FY2022/3 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
| FY2023/3 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
| FY2024/3 | 60.5億円 | 6.1億円 | -38.8億円 | 66.6億円 |
| FY2025/3 | 67.2億円 | -46.3億円 | -22.1億円 | 21.0億円 |
FY2025/3期の営業CFは67億円と前期の60億円から増加し、安定したキャッシュ創出力を示しています。投資CFが-46億円と大幅に増加したのは、成長投資(M&A・事業再編関連)の積極化によるもの。FCF(フリーキャッシュフロー)は21億円と前期の67億円から縮小しましたが、投資を差し引いても着実にキャッシュを蓄積しています。財務CFの-22億円は主に配当支払いと自己株式取得によるものです。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 55.5億円 | 23.1億円 | 41.7% |
| FY2022/3 | 64.8億円 | 16.6億円 | 25.7% |
| FY2023/3 | 58.5億円 | 22.3億円 | 38.0% |
| FY2024/3 | 77.0億円 | 24.2億円 | 31.4% |
| FY2025/3 | 93.3億円 | 27.1億円 | 29.1% |
FY2025/3期の実効税率は29.1%と法定実効税率(約30%)に近い水準で安定しています。FY2021/3期に41.7%と高かったのは、グループ再編に伴う一時的な税務影響によるものです。税引前利益は5年間で55億円→93億円と約1.7倍に拡大しており、国・地方自治体への納税額も着実に増加しています。
誰がこの会社の株を持ってる?
親会社・光通信の重田康光氏が59.6%、関連会社HCMAアルファの和田英明氏が13.0%を保有。光通信グループ合計72.6%に従業員持株会0.77%を加えた安定株主比率。浮動株は極めて限定的です。
筆頭株主は光通信の代表取締役・重田康光氏(59.56%)で、事実上の親会社支配が明確な構造です。第2位のHCMAアルファ(和田英明氏、13.02%)も光通信グループの関連会社です。光通信グループ合計で72.6%を保有しており、2026年3月に株式交換による完全子会社化が決定しました。少数株主は光通信株0.03株との交換で株式を受け取ることになります。
会社の公式開示情報
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| ネットワークインフラ事業 | 約196億円 | 約46億円 | 約23.4% |
| 法人ソリューション事業 | 約150億円 | 約48億円 | 約31.8% |
エフティグループは光通信グループの中小企業向けIT・インフラ販売プラットフォームとして、ネットワークインフラ事業と法人ソリューション事業の2本柱で構成されています。近年は電力・光回線などのストック型サービスの比率を高め、売上減少下でも利益率が大幅に改善する構造転換に成功。法人ソリューション事業のマージン31.8%が示す通り、セキュリティ商品やLED照明などの高付加価値商材にシフトしています。2026年7月の上場廃止後は光通信の完全子会社として事業運営を継続する見通しです。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025/3 | 67億円 | 93億円 | 93億円 | +38.8% |
| FY2024/3 | 59億円 | — | 77億円 | +30.5% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
2025年2月に公表した中期業績見通しでは、FY2027/3期に営業利益80億円を目標としていましたが、FY2025/3期に93億円と初年度で目標を大幅に超過達成しました。業績予想の修正も2期連続で上方修正しており、保守的な初期予想を上回る実績が信頼性を高めています。ただし光通信による完全子会社化決定により、中計は事実上リセットされる見通しです。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
5年間のTSR(配当込み総合リターン)は124.5%とプラスを確保しているものの、同期間のTOPIX(188.9%)に対して約64ポイントのアンダーパフォームです。光通信グループの非公開企業としての色彩が強く、市場での注目度が低かったことが株価の上値を抑えてきました。ただし、安定した高配当(利回り4〜5%)により、インカムゲイン目的の投資家には着実なリターンをもたらしています。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 105.3万円 | +5.3万円 | 5.3% |
| FY2022 | 110.5万円 | +10.5万円 | 10.5% |
| FY2023 | 103.2万円 | +3.2万円 | 3.2% |
| FY2024 | 116.9万円 | +16.9万円 | 16.9% |
| FY2025 | 124.5万円 | +24.5万円 | 24.5% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PER 7.5倍は卸売業セクター平均(12.8倍)を大きく下回り、利益水準に対して割安な評価です。一方でROE 24.7%はセクター平均の約2.6倍と突出しており、資本効率の高さが際立ちます。信用倍率33.60倍と極端な買い長で、完全子会社化に伴う株式交換の裁定取引を意識した買い残が積み上がっています。上場廃止予定のため、株価は光通信株価×0.03の理論値に収斂する傾向です。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
親会社・光通信との簡易株式交換による完全子会社化を発表。交換比率はエフティグループ1株に対し光通信0.03株。2026年7月30日付で上場廃止予定。
FY2026/3期第3四半期累計の決算を発表。売上収益は前年同期比9.0%減の237億円、営業利益は同25.7%減の55.6億円と減収減益で着地。
子会社の節水・空調設備・電気工事事業をエコテクソリューションに譲渡すると発表。グループ内の事業再編を推進。
安藤暢彦社長が辞任し、光通信出身の小林亮二氏が代表取締役社長に就任。親会社との連携強化の布石とみられる。
FY2025/3期の通期決算を発表。営業利益93億円(前期比+20.6%)と過去最高を更新。ストック型サービスの収益貢献が鮮明に。
最新ニュース
エフティグループ まとめ
ひとめ診断
「光通信グループの中小企業向けIT・インフラ販売会社。ストック型収益への転換で利益率急改善、完全子会社化で上場廃止へ」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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