ダイトロン
Daitron Co.,Ltd.
最終更新日: 2026年3月29日
技術商社とメーカーの顔を持つ、製販融合のエレクトロニクス企業
私たちは「技術で未来を創造する」企業グループを目指します。
この会社ってなに?
あなたが毎日使うスマートフォンやパソコン、ゲーム機の中には、数えきれないほどの小さな電子部品が詰まっています。ダイトロンは、そうした最先端の電子部品を、皆が知っているような大手メーカーに供給している会社です。さらに、それらの電子部品を製造するための機械や、工場の生産ラインを自動で動かすロボット関連の装置も扱っています。普段、私たちがダイトロンの名前を直接目にすることはありませんが、快適で便利なデジタル社会の裏側を、同社の技術と製品が力強く支えているのです。
ダイトロンは、電子部品や製造装置を扱う技術商社でありながら、自社製品の開発・製造も行う「製販一体」を強みとする企業です。2025年12月期は売上高1,031.4億円(前期比10.3%増)、営業利益70.10億円(同13.1%増)と過去最高業績を更新する見込みで、成長が続いています。特に半導体製造装置や工場の自動化(FA)関連が好調で、収益を牽引しています。5期連続増配を計画するなど株主還元にも積極的で、持続的な成長と利益還元を両立させている点が投資家から注目されています。
会社概要
- 業種
- 卸売業
- 決算期
- 12月
- 本社
- 大阪市淀川区宮原4-6-11
- 公式
- www.daitron.co.jp
社長プロフィール

1952年の創業以来「きびしい仕事 ゆたかな生活」を創業の精神とし、“技術立社”として成長してきました。商社機能とメーカー機能を併せ持つ「製販融合」を強みに、これからも『技術で未来を創造する』企業グループとして持続的な成長と企業価値向上に努めます。
この会社のストーリー
大阪市北区にて、電子部品の販売を目的として大都無線電機株式会社を設立。ここから70年以上にわたる歴史が始まる。
製造子会社を設立し、スイッチング電源などの自社製品開発を本格化。商社機能にメーカー機能が加わり、「製販一体」の礎を築く。
米国に現地法人「DAITRON INC.」を設立。グローバル展開への挑戦を開始し、海外市場への足がかりを作る。
グローバル企業としての飛躍を目指し、現在の「ダイトロン株式会社」に商号を変更。株式を大阪証券取引所第二部に上場する。
タイに現地法人を設立するなど、成長著しいアジア市場でのネットワークを強化。グローバルな供給体制を拡充する。
創業70周年を迎えるとともに、東京証券取引所の市場再編に伴いプライム市場へ移行。新たな成長ステージへと歩みを進める。
半導体・自動化領域を軸に成長を続け、連結売上高が1,031億円(予想)に達する見込み。創業以来の大きな節目を迎える。
中期経営計画に基づき、製販融合力をさらに進化させ、グローバル市場での存在感を高めることで、企業価値の持続的な向上を目指す。
注目ポイント
電子部品を仕入れて販売する商社機能と、電源装置などを自社開発・製造するメーカー機能の両方を持つのが最大の強み。顧客の多様なニーズにワンストップで応えることができます。
国内30拠点以上に加え、北米、アジア、欧州に12の海外拠点を展開。特に半導体やFA(ファクトリーオートメーション)関連の需要が高い海外市場で力強く成長しています。
業績向上を背景に、5期連続の増配を発表するなど、株主への利益還元に積極的です。安定した配当は、長期的な資産形成を目指す投資家にとって魅力的なポイントです。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2021/3 | 20円 | 30.1% |
| FY2022/3 | 28.75円 | 30.1% |
| FY2023/3 | 30円 | 33.2% |
| FY2024/3 | 38.75円 | 39.3% |
| FY2025/3 | 47.5円 | 81.8% |
現在、株主優待制度は実施していません。
ダイトロンは利益成長を配当に還元する姿勢を鮮明にしており、近年は積極的な増配を継続する累進的な還元方針を打ち出しています。配当性向は年度によって変動するものの、高い配当利回りを維持することで株主への利益還元を優先しています。今後も業績連動をベースとした安定的な高配当が期待されます。
同業比較(収益性)
卸売業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
ダイトロンは半導体製造装置や電子部品を取り扱う専門商社として強固な基盤を持ち、FY2025/3には連結売上高が1,000億円の大台を突破しました。半導体市場の拡大に伴う製造装置関連の好調が寄与し、直近では増収基調を維持しています。FY2026/3も微増ながら過去最高水準の業績を更新する見通しであり、堅調な成長が続いています。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 13.2% | 5.1% | 5.8% |
| FY2022/3 | 16.3% | 6.7% | 6.9% |
| FY2023/3 | 13.6% | 5.9% | 6.4% |
| FY2024/3 | 13.3% | 6.0% | 6.6% |
| FY2025/3 | 13.8% | 6.2% | 6.8% |
収益性については、営業利益率が概ね6%台後半で安定的に推移しており、商社機能に加えて自社開発製品を持つ製販一体のビジネスモデルが強固な収益性を支えています。ROE(自己資本利益率)は13%から16%の高水準を維持しており、株主資本を効率的に活用した経営が実現されています。今後も高付加価値な製品提供を通じて、効率的な利益創出が見込まれます。
財務は安全?
財務健全性は極めて良好であり、長年にわたり有利子負債ゼロまたは極めて少額に抑える無借金経営に近い強固な財務体質を構築しています。自己資本比率は40%台半ばを安定して推移しており、不測の事態にも耐えうる高い安全性を備えています。豊富な内部留保を背景に、成長投資や株主還元を柔軟に実施できる体制が整っています。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 28.0億円 | -3.7億円 | -6.7億円 | 24.3億円 |
| FY2022/3 | -2.8億円 | -2.4億円 | -10.0億円 | -5.1億円 |
| FY2023/3 | 3.1億円 | -6.3億円 | -15.0億円 | -3.1億円 |
| FY2024/3 | 100億円 | -3.5億円 | -16.0億円 | 96.6億円 |
| FY2025/3 | 60.5億円 | -14.7億円 | -35.9億円 | 45.8億円 |
営業キャッシュフローは年度により変動があるものの、FY2024/3には約100億円の営業キャッシュ・フローを創出し、高い現金創出能力を証明しました。投資活動は成長に向けた設備投資などが中心で、営業利益の範囲内で適切にコントロールされています。強固なフリー・キャッシュ・フローを原資とした積極的な配当支払いなど、株主還元への配分が際立っています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 43.3億円 | 13.7億円 | 31.7% |
| FY2022/3 | 62.1億円 | 19.7億円 | 31.8% |
| FY2023/3 | 60.1億円 | 20.0億円 | 33.3% |
| FY2024/3 | 63.4億円 | 19.5億円 | 30.8% |
| FY2025/3 | 71.6億円 | 22.3億円 | 31.2% |
実効税率は概ね30%から33%程度で推移しており、日本の標準的な法人税率に準じた適切な納税を行っています。利益の拡大に合わせて納税額も順調に増加しており、社会貢献の一環として安定した税負担を果たしている状況です。今後も堅調な利益成長が見込まれるため、納税額は高水準で維持される見通しです。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 858万円 | 1,117人 | - |
従業員平均年収は858万円と高く、専門商社とメーカーの二面性を持つ同社の事業形態が、安定した収益源と高い付加価値を生み出す源泉となっています。売上高1,000億円超を見据える中で、持続的な人材確保に向けた処遇改善が進んでいると考えられます。
誰がこの会社の株を持ってる?
外国人・個人投資家の比率が高く、市場の需給が株価に反映されやすい構造です。 個人投資家の保有比率が高く、株主優待や配当の注目度が高い銘柄です。 主な安定株主は公益財団法人ダイトロン福祉財団。
安定株主として日本マスタートラスト信託銀行や公益財団法人ダイトロン福祉財団が上位を占めており、長期的な視点での経営基盤が安定していることが伺えます。また、従業員持株会や取引先持株会が存在することから、社内外の関係者による共同経営の意識が根付いた安定的な株主構成となっています。
会社の公式開示情報
役員報酬
売上高1,000億円超の規模を誇り、電子部品の卸売から半導体製造装置の自社開発まで手掛ける「製販融合」の強固なビジネスモデルを確立しています。一方で、半導体市場の変動や特定の仕入先に依存するサプライチェーンリスクを抱えており、製品の多角化によるリスク分散が重要な課題となっています。
この会社のガバナンスは?
社外取締役比率が66%と非常に高く、経営の透明性を重視したガバナンス体制を構築しています。女性役員比率も22.2%に達しており、多様な視点を取り入れた経営判断が可能な組織環境が整っている点は、プライム上場企業として高く評価できます。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2024 | 925億円 | — | 935億円 | +1.1% |
| FY2023 | 880億円 | — | 922億円 | +4.7% |
| FY2022 | 750億円 | — | 876億円 | +16.9% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2024 | 60億円 | — | 62億円 | +3.3% |
| FY2023 | 57億円 | — | 59億円 | +3.7% |
| FY2022 | 41億円 | — | 61億円 | +47.6% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
ダイトロンは、FY2025を最終年度とする中期経営計画において、売上高1,000億円、営業利益63億円、ROE10%以上という目標を掲げていました。結果として、これらの主要目標をすべて1年前倒しで達成しており、計画遂行能力は極めて高いと評価できます。特にFY2022は、旺盛な半導体需要を背景に営業利益の期初予想を47.6%も上回る着地となり、成長が加速しました。期初予想がやや保守的な傾向はありますが、着実に上回る実績を積み重ねている点は、投資家にとって安心材料と言えるでしょう。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
ダイトロンのTSR(株主総利回り)は、分析対象期間であるFY2021からFY2025まで5年連続でTOPIXを大幅にアウトパフォームしています。特にFY2025は自社TSRが349.9%と、TOPIXの213.2%を130ポイント以上も上回る驚異的なパフォーマンスを記録しました。この背景には、半導体市場の活況を捉えた大幅な増益と、それに伴う株価の急上昇、そして5期連続となる増配に代表される積極的な株主還元策があります。業績成長と株主還元の両輪がうまく機能し、投資家に高いリターンをもたらした典型例と言えるでしょう。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 141.2万円 | +41.2万円 | 41.2% |
| FY2022 | 157.2万円 | +57.2万円 | 57.2% |
| FY2023 | 197.7万円 | +97.7万円 | 97.7% |
| FY2024 | 204.0万円 | +104.0万円 | 104.0% |
| FY2025 | 349.9万円 | +249.9万円 | 249.9% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PERは12.2倍と業界平均(12.6倍)並みですが、PBRは1.70倍と業界平均を上回っており、資本効率の高さが評価されていることがうかがえます。特筆すべきは配当利回りで、6.63%と業界平均を大幅に上回る高水準です。信用買い残が売り残を大きく上回る20.86倍となっており、短期的な株価上昇を期待する買いが多い状況ですが、将来の売り圧力になる可能性には注意が必要です。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
2025年12月期決算にて、連結売上高1,031.4億円と過去最高水準の業績を達成し、増配を発表。
公式キャラクター「DAIBO」を制定し、技術立社としての認知度向上に向けたブランド戦略を開始。
Neatとディストリビューター契約を締結し、映像デバイス分野の販路拡大による成長基盤を強化。
最新ニュース
ダイトロン まとめ
ひとめ診断
「電子部品商社がメーカー機能も併せ持つ『製販一体』で、半導体・DX需要を捉え成長を加速させる技術立社」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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