CCIグループ7381
CCI Group,Inc.
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが石川県や富山県で銀行口座を開設したり、住宅ローンを組んだりするとき、それはCCIグループの中核である北國銀行のサービスを利用している可能性が高いです。また、最近あなたが使っている他の地方銀行の便利なアプリやサービスがあったとしたら、その裏側ではCCIグループが開発した最先端の銀行システムが動いているかもしれません。さらに、地域の中小企業が後継者を探したり、新しい事業を始めたりする際の頼れる相談相手でもあります。普段は意識しないかもしれませんが、CCIグループは地域経済の血液ともいえる金融サービスを通じて、私たちの暮らしとビジネスを支えているのです。
CCIグループは、石川県を地盤とする北國銀行を中核とする金融持株会社です。2025期の業績は売上高895.8億円、純利益81.20億円と一時的に減速しましたが、2026期はV字回復を見込んでいます。伝統的な銀行業務の枠を超え、自社開発の勘定系システム「BankWill」の外販やM&Aプラットフォーム事業など、テクノロジーを軸とした非金利収益の拡大を積極的に推進しています。株主還元にも前向きで、配当性向40%への引き上げや大規模な自己株式取得を発表し、資本効率の向上を目指しています。
会社概要
- 業種
- 銀行業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 石川県金沢市広岡2丁目12番6号
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2024/03期 | 3.7% | 0.2% | - |
| 2025/03期 | 3.4% | 0.1% | - |
| 3Q FY2026/3 | 5.9%(累計) | 0.2%(累計) | - |
収益性に関しては、銀行業特有の構造に加え、コンサルティングやデジタル地域通貨「トチツーカ」等の非金融事業の拡大により、効率的な資本活用を目指しています。自己資本比率は3%台から4%台と銀行業として保守的な水準を維持しながら、グループ全体での事業ポートフォリオ最適化を推進しています。今後は高付加価値サービスの提供を強化することで、ROE(自己資本利益率)の着実な向上を目指す経営姿勢を強めています。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2024/03期 | 908億円 | — | 90.5億円 | 378.3円 | - |
| 2025/03期 | 896億円 | — | 81.2億円 | 355.1円 | -1.4% |
CCIグループの売上高は2022/03期の約847億円から2024/03期には約908億円まで成長し、地域金融の枠を超えた事業展開が寄与しました。2025/03期は一時的に売上・利益ともに減速したものの、過去3年間の平均的な純利益水準は80億円超を維持しており、安定した収益基盤を確立しています。今後は金利ある世界への移行に伴う預貸金利息の増加や、新勘定系システムの外販といった新たな収益源の貢献による成長回帰が見込まれます。 【3Q 2026/03期実績】売上822億円(前年同期比24.6%)、純利益132億円。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
銀行業の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
EDINET開示情報によると、連結子会社12社を擁し、銀行業を軸にデジタル地域通貨サービス「トチツーカ」や次世代勘定系システム「BankWill」など多角的な金融ソリューションを展開しています。事業リスクとしては、地域経済の動向に加え、システム開発やDX推進に伴う投資リスクが挙げられます。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 90億円 | — | 81億円 | -9.8% |
| 2024期 | 85億円 | — | 91億円 | +6.5% |
| 2023期 | 80億円 | — | 87億円 | +9.3% |
| 2022期 | 90億円 | — | 94億円 | +4.3% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
現行の中期経営計画では、ROE7%と配当性向40%を目標に掲げ、資本効率と株主還元の両立を目指しています。2025期の純利益は期初予想を下回りましたが、過去3期では安定して予想を上回って達成しており、計画遂行能力は一定の評価ができます。金利環境の変化を追い風としながら、勘定系システム外販などの非金融事業を軌道に乗せられるかが、目標達成の鍵となります。
最新ニュース
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メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
金融機関限定のM&Aプラットフォーム提供を開始し、地域金融の枠を超えた収益源を確保しました。
北國フィナンシャルホールディングスからCCIグループへ社名を変更し、ブランド戦略を刷新しました。
2024期の純利益90.55億円を基盤とし、2026期の業績V字回復見通しが市場から高く評価されました。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
総資産は2025/03期時点で約6.4兆円規模まで拡大しており、地銀中位としての厚い資産背景を有しています。2024年3月期から有利子負債を200億円計上していますが、これは積極的なDX投資や事業拡大に向けた戦略的調達によるものです。低い自己資本比率は銀行業の特性ですが、リスク管理を徹底することで財務の健全性を担保しつつ、将来の成長投資と株主還元の両立を図る体制を整えています。 【3Q 2026/03期】総資産6.2兆円、純資産2643億円、自己資本比率3.6%、有利子負債100億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2022/03期 | 2,941億円 | 1,491億円 | 57.0億円 | 1,450億円 |
| 2023/03期 | 1,289億円 | 1,174億円 | 104億円 | 2,463億円 |
| 2024/03期 | 1,837億円 | 514億円 | 125億円 | 2,351億円 |
| 2025/03期 | 4,904億円 | 4,130億円 | 57.2億円 | 774億円 |
営業キャッシュフローは金融機関の貸出金残高の変動を強く反映し、年次により大きく変動する傾向があります。2025/03期には約4,899億円もの営業キャッシュフローを創出し、強固な本業の稼ぐ力を示しました。一方で投資活動によるキャッシュフローも機動的に動いており、将来の収益基盤強化に向けた積極的な投資姿勢が財務データにも色濃く表れています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は22.2%と、上場企業として積極的な女性登用を図っています。ガバナンス体制については、監査等委員会設置会社を採用しており、強固な監査体制を維持しつつ、事業のDX化による生産性の向上と経営透明性の強化を両立させています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 822万円 | 1,967人 | - |
従業員の平均年収は822万円と、地方銀行業界の中では比較的高い水準にあります。これは、従来の銀行業務に加え、コンサルティングやM&Aプラットフォームなどの新規事業領域での収益拡大が従業員への還元に結びついている背景があります。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
同社のTSR(株主総利回り)は、2022期から2024期にかけてTOPIXを一貫してアウトパフォームしています。これは、独自のIT戦略による成長期待を背景とした株価の大幅な上昇と、積極的な増配による株主還元強化が両輪で機能した結果です。特に、金融政策の正常化期待が追い風となり、銀行株の中でも独自の成長ストーリーを持つ同社に投資家の資金が集中したことが、高いパフォーマンスに繋がりました。2025期はTOPIXを若干下回っていますが、これは市場全体の動きと比較して、高成長期待銘柄の一時的な調整とみられます。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2022/03期 | 50円 | 14.7% |
| 2023/03期 | 100円 | 29.8% |
| 2024/03期 | 110円 | 29.1% |
| 2025/03期 | 120円 | 33.8% |
株主優待制度は2020年3月31日をもって廃止されています。
CCIグループは、株主還元方針を見直し、配当性向を40%程度へと段階的に引き上げる方針を掲げています。近年の業績向上を背景に1株あたり配当金は継続的に増配しており、株主への利益還元を最優先課題の一つとして強化しています。今後も安定的かつ魅力的な配当を実施することで、中長期的な投資価値の向上を目指す見通しです。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2022期 | 150.5万円 | 50.5万円 | 50.5% |
| 2023期 | 207.4万円 | 107.4万円 | 107.4% |
| 2024期 | 258.0万円 | 158.0万円 | 158.0% |
| 2025期 | 302.5万円 | 202.5万円 | 202.5% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PER、PBRともに銀行業界の平均を大幅に上回っており、市場から高い成長期待を寄せられていることがわかります。これは、従来の銀行業の枠を超えたIT戦略が高く評価されているためです。一方で、信用倍率は1倍を割り込み売り残が多く、株価が高値圏にあることへの警戒感もみられます。今後の決算で、市場の高い期待に応える成長を示せるかが株価の鍵となるでしょう。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2022/03期 | 192億円 | 97.8億円 | 51.0% |
| 2023/03期 | 160億円 | 73.0億円 | 45.5% |
| 2024/03期 | 145億円 | 54.1億円 | 37.4% |
| 2025/03期 | 123億円 | 41.8億円 | 34.0% |
法人税等の支払額は税引前利益の増減に伴い推移しており、2022/03期の約98億円から直近では約42億円まで縮小しています。実効税率は税効果会計の影響等により年度間で変動が見られるものの、足元では34%程度で推移しています。適切に税務上の費用を処理しつつ、税引後純利益を確保することで株主還元原資の維持に努めています。
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CCIグループ まとめ
「石川県の地銀が、自ら開発した勘定系システムを武器に全国の金融DXを狙うテクノロジー企業へと変貌中」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。