7309プライム

シマノ

SHIMANO INC.

最終更新日: 2026年3月20日

ROE4.9%
BPS10072.9円
自己資本比率71.5%
FY2025/12 有報データ

世界中の自転車に息づく、日本発のグローバル・トップメーカー

人と自然のふれあいの中で、新しい価値を創造し、健康とよろこびに貢献する。

この会社ってなに?

あなたが乗っているスポーツ自転車の変速ギアやブレーキ、あるいは休日の釣りで使うリールの多くにシマノの技術が使われています。世界の高級自転車の約85%にシマノ製コンポーネントが搭載されており、ツール・ド・フランスなどプロレースでも圧倒的な存在感を示す『自転車業界のインテル』です。

シマノは変速機・ブレーキなどの自転車コンポーネントで世界シェア約85%を握るグローバルニッチトップ企業です。FY2025/12は売上高4,662億円(前期比+3.4%)と増収に転じたものの、営業利益は517億円(同-20.6%)と大幅減益。欧州・中国市場での在庫調整の長期化に加え、為替の円高進行が響きました。FY2026/12予想は売上高4,670億円、営業利益470億円とさらなる減益を見込む一方、年間配当は363円へ増配予定で株主還元姿勢は維持。自己資本比率92.5%・無借金経営という盤石な財務基盤を活かし、需要回復局面での巻き返しが期待されます。

輸送用機器プライム市場

会社概要

業種
輸送用機器
決算期
12月
本社
〒590-8577 大阪府堺市堺区老松町3丁77番地
公式
www.shimano.com

社長プロフィール

島野 泰三
代表取締役社長
堅実派・イノベーター
私たちは、自転車と釣りという自然と触れ合うアウトドアスポーツを通じて、人々の健康と喜びに貢献してまいります。デジタル技術と長年培ってきた精密加工技術を融合させ、常に新しい価値を創造し続けます。

この会社のストーリー

1921
島野鉄工所の創業

創業者・島野庄三郎が大阪府堺市で創業。当時最も高い技術が要求された自転車部品「フリーホイル」の生産を開始しました。

1956
変速機の生産開始

外装変速機(ディレイラー)の生産を開始し、自転車部品の総合メーカーへの道を歩み始めました。

1970
釣り具事業への参入

自転車部品で培った精密加工技術(冷間鍛造技術など)を活かし、釣り具分野へ進出。事業の多角化に挑戦しました。

1972
株式上場とグローバル展開

東京・大阪証券取引所に上場。翌年にはシンガポールに初の海外工場を設立し、グローバル化を加速させました。

1982
「DEORE XT」の発売

世界初となるマウンテンバイク専用コンポーネントを発売。全く新しい自転車文化の創出に大きく貢献しました。

2021
創業100周年

創業から1世紀を迎えました。長年にわたる技術革新により「自転車業界のインテル」と称される地位を確立しました。

2025
Beyond Digitalへの挑戦

サステナビリティの追求とともに、ハードウェアの進化にデジタル技術を掛け合わせることで、新境地を拓く未来へ進んでいます。

注目ポイント

自転車部品で圧倒的な世界シェア

変速機やブレーキなどの自転車コンポーネントで世界トップクラスのシェアを誇り、高級スポーツ用自転車分野で圧倒的な強さを持ちます。

釣り具ブランドとしての高い支持

自転車部品で培った精緻な技術を活かしたリールやロッドは、世界中のアングラー(釣り人)から高く評価され、第2の収益の柱となっています。

盤石な財務と積極的な株主還元

自己資本比率は90%を超え非常に強固な財務基盤を誇ります。また、自社株買いや増配など、株主還元にも積極的に取り組んでいます。

サービスの実績は?

約85%
自転車コンポーネント世界シェア
変速機・ブレーキ等の高級品市場
圧倒的首位を維持
92.5%
自己資本比率
無借金経営を堅持
業界トップクラスの財務健全性
363
FY2026/12 年間配当予想
前期339円から24円増配
連続増配を継続

ひとめ診断

業績
普通
営業利益 前年比↓
配当
少なめ
1株 339円
安全性
安定
自己資本比率 71.5%
稼ぐ力
普通
ROE 4.9%
話題性
不評
ポジティブ 25%

配当・優待はもらえる?

少しもらえます
1株配当(最新期)
339
方針: 安定配当の維持・継続と業績連動の成果配分
1株配当配当性向
FY2016/1215528.2%
FY2017/1215537.4%
FY2018/1215526.6%
FY2019/1215527.7%
FY2020/1235551.8%
FY2021/1223518.8%
FY2022/1226018.5%
FY2023/1228542.1%
FY2024/1230936.2%
FY2025/1233987.3%
4期連続増配
株主優待
なし

なし

FY2025/12は減益にもかかわらず30円増配の339円とし、5期連続増配を達成。配当性向は87.3%まで上昇しましたが、FY2026/12も363円への増配を計画しており、減益局面でも株主還元を優先する姿勢が鮮明です。株主優待制度はありませんが、自社株買い(500億円規模)と合わせた総還元利回りは高水準にあります。

同業比較(収益性)

輸送用機器の同業他社平均と比べると…

ROE下回る
この会社
4.9%
業界平均
5.9%
営業利益率上回る
この会社
11.1%
業界平均
5.6%
自己資本比率上回る
この会社
71.5%
業界平均
44.0%

業績推移

儲かってるの?

まあまあです
売上高
FY2022/126,289億円
FY2023/124,744億円
FY2024/124,510億円
FY2025/124,662億円
営業利益
FY2022/12データなし
FY2023/12データなし
FY2024/12651億円
FY2025/12517億円

FY2025/12は売上高4,662億円と前期比+3.4%の増収に転じましたが、営業利益は517億円(同-20.6%)と在庫調整の長期化と円高進行のダブルパンチにより大幅減益。純利益は340億円と前期の763億円から半減以下に落ち込みました。FY2026/12予想では売上高4,670億円とほぼ横ばい、営業利益470億円とさらに減益見通しですが、在庫正常化が進めば下期からの回復が視野に入ります。

事業ごとの売上・利益

自転車部品
約3,700億円79.4%)
釣具
約800億円17.2%)
その他
約160億円3.4%)
自転車部品約3,700億円
利益: 約400億円利益率: 10.8%

変速機・ブレーキ・ホイール等のコンポーネントで世界シェア約85%。DURA-ACE等の高級品に強み

釣具約800億円
利益: 約100億円利益率: 12.5%

リール・ロッド等を製造。STELLA等の高級リールブランドで世界的な評価を獲得

その他約160億円
利益: 約17億円利益率: 10.6%

ロウイング関連用品、コールドフォージング(冷間鍛造)技術を活用した産業機器部品等

稼ぐ力はどのくらい?

まあまあの効率です
ROE
4.9%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
3.6%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
11.1%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2021/1218.8%16.4%-
FY2022/1218.9%16.7%-
FY2023/127.9%7.2%-
FY2024/129.1%8.3%14.4%
FY2025/123.9%3.6%11.1%
FY2025/124.9%3.6%11.1%

FY2025/12の営業利益率は11.1%とピーク時の27%台から大幅に低下し、ROEも3.9%まで落ち込みました。在庫調整の長期化と円高による為替差損が収益性を大きく圧迫した形です。ただし、自己資本比率92.5%の強固な財務基盤に支えられ、一時的な収益低下局面でも経営の安定性は高水準を維持しています。

財務は安全?

財務は安定しています
自己資本比率71.5%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
0円
会社の純資産
8,695億円

無借金経営と自己資本比率92.5%という鉄壁の財務基盤を誇ります。FY2025/12の総資産は9,383億円と前期から若干縮小しましたが、BPS(1株純資産)は10,042円へ上昇。有利子負債ゼロを継続しており、景気後退局面でも資金繰りの懸念が全くない稀有な企業です。

お金の流れは?

健全なお金の流れです
本業で稼いだお金
+638億円
営業CF
投資に使ったお金
-407億円
投資CF
借入・返済など
-803億円
財務CF
手元に残ったお金
+231億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2021/121,124億円-201億円-588億円923億円
FY2022/121,107億円-334億円-584億円773億円
FY2023/121,146億円-318億円-440億円828億円
FY2024/12870億円-358億円-495億円512億円
FY2025/12638億円-407億円-803億円231億円

FY2025/12の営業CFは638億円と前期比で減少しましたが、本業からの安定的なキャッシュ創出は維持しています。財務CFは-803億円と大きくマイナスですが、これは500億円規模の自社株買いの実施が主因です。FCFは231億円に縮小したものの、手元現金4,728億円を保有しており、今後も積極的な株主還元と成長投資を両立できるキャッシュポジションです。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1為替変動リスク:売上の約90%が海外向けであり、円高進行は収益を大きく圧迫する。FY2025/12は円高が利益を直撃
2需要変動リスク:自転車市場はコロナ特需の反動で在庫調整が長期化。市場回復の時期と規模に不確実性が残る
3競合環境リスク:SRAMなど競合の電動コンポーネント領域への参入が進み、技術的優位性の維持が課題
4地政学リスク:中国市場における規制強化やサプライチェーンの分断リスクが事業運営に影響する可能性
5原材料・エネルギーコスト:鋼材・アルミ等の原材料価格高騰やエネルギーコストの上昇が製造コストを押し上げる

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2021/121,526億円366億円24.0%
FY2022/121,766億円484億円27.4%
FY2023/121,034億円422億円40.9%
FY2024/12987億円223億円22.6%
FY2025/12470億円130億円27.7%

FY2025/12の税引前利益は470億円(前期比-52.3%)と大幅減少し、実効税率は27.7%に落ち着きました。FY2023/12の40.9%は海外子会社の税制変更に伴う一時的な税負担増が影響。FY2026/12予想では実効税率が10.6%と低く見えますが、これは税効果会計の影響であり、実際の税負担は利益水準に応じて変動します。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
856万円
従業員数
10,130
平均年齢
41.3歳
平均年収従業員数前年比
当期856万円10,130-

平均年収は850万円台で安定しており、機械メーカーとしては業界トップクラスの給与水準。FY2025/12で従業員数が約200名減少しているが、これはグループ内の再編によるもの。平均年齢41歳台と製造業としては若め。連結ベースでは世界に12,244名の従業員を擁する。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主41.3%
浮動株58.7%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関26.8%
事業法人等14.5%
外国法人等50.4%
個人その他6.3%
証券会社2%

安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 外国人投資家の保有比率が高く、グローバルな投資家からの評価が反映されやすい銘柄です。 主な安定株主は湊興産・スリーエス・日本生命保険相互会社。

日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)(11,766,000株)13.21%
湊興産株式会社(7,936,000株)8.91%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)(4,573,000株)5.14%
JP MORGAN CHASE BANK 380055(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)(3,701,000株)4.16%
STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)(2,953,000株)3.32%
株式会社スリーエス(2,171,000株)2.44%
日本生命保険相互会社(1,801,000株)2.02%
STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505103(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)(1,450,000株)1.63%
STATE STREET BANK WEST CLIENT-TREATY 505234(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)(1,442,000株)1.62%
株式会社りそな銀行(1,411,000株)1.58%

シマノは日本マスタートラスト信託銀行等の信託口が上位を占めており、機関投資家による安定的な保有が目立ちます。一方で、創業家に関連する湊興産が第2位株主として名を連ねており、創業家による一定の影響力が維持されている点も特徴です。

会社の公式開示情報

役員報酬

4億2,200万円
取締役5名の合計

事業別の稼ぎ

事業名売上利益利益率
自転車部品約3,700億円約400億円10.8%
釣具約800億円約100億円12.5%
その他約160億円約17億円10.6%

研究開発費

約250億円
売上比 5.4%

売上の約8割を自転車部品が占める世界的なニッチトップ企業です。釣具事業は第2の柱として安定収益を確保。事業リスクとしては為替変動と市場在庫の調整長期化が最大の懸念で、FY2025/12はこの2つが同時に顕在化した形です。研究開発費は売上高の約5%を投じ、電動コンポーネントやデジタル技術の進化に注力しています。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 14名)
女性 3名(21.4% 男性 11
21%
79%
監査報酬
4,200万円
連結子会社数
49
設備投資額
446.8億円
平均勤続年数(従業員)
13.8
臨時従業員数
2175

取締役14名中、女性が3名(21.4%)、社外取締役比率は50%とガバナンスの多様性確保に積極的な体制です。連結子会社49社・連結従業員12,244名を擁するグローバル企業として、監査等委員会設置会社の体制のもと、透明性の高い経営を追求しています。設備投資額446.8億円は、製造拠点の高度化とデジタル化に充当されています。

会社の計画は順調?

C
総合評価
FY2025/12は期初計画を大幅に下回り、特に利益面で乖離が顕著

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

在庫調整の長期化と為替の円高進行という外部環境の急変が主因であり、事業構造そのものの問題ではない側面もある
2026年12月期 業績ガイダンス
FY2026
売上高: 目標 4670.0億円 大幅遅れ
0%
営業利益: 目標 470.0億円 大幅遅れ
0%
純利益: 目標 420.0億円 大幅遅れ
0%
旧・2025年12月期 業績ガイダンス
FY2025
売上高: 目標 4700.0億円 未達 (4662.4億円)
99.2%
営業利益: 目標 700.0億円 未達 (516.8億円)
73.8%
純利益: 目標 710.0億円 未達 (339.9億円)
47.9%
旧・2024年12月期 業績ガイダンス
FY2024
売上高: 目標 4200.0億円 達成 (4509.9億円)
107.3%
営業利益: 目標 530.0億円 達成 (650.8億円)
122.8%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
FY2024/124,200億円4,500億円4,510億円+7.3%
FY2025/124,700億円4,660億円4,662億円-0.8%
営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
FY2024/12530億円650億円651億円+22.8%
FY2025/12700億円460億円517億円-26.2%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

FY2025/12は売上高こそ計画比-0.8%とほぼ達成でしたが、営業利益は計画700億円に対し実績517億円と-26.2%の大幅未達となりました。期中に2度の下方修正を実施しており、予想精度に課題が残ります。一方FY2024/12は初期予想を大幅に上回る実績を残しており、市場環境次第で上振れ余地がある企業体質であることも示しています。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残95,600株
売り残31,600株
信用倍率3.03倍
2026年3月第1週時点
今後の予定
第1四半期決算発表2026年4月下旬
第2四半期決算発表2026年7月下旬
定時株主総会2026年3月26日

PERは33.6倍とセクター平均の2倍以上の水準にあり、グローバルニッチトップ企業としてのプレミアム評価が反映されています。信用倍率は3.03倍と買い長の状態で、株価回復を期待する個人投資家の買いが入っている状況です。仏系ファンドからの自社株買い増額の株主提案もあり、資本政策への注目度が高まっています。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「慎重
報道件数(30日)
142
前月比 +8.5%
メディア数
48
日経電子版, 株探, Yahoo!ファイナンス, ロイター ほか
業界内ランキング
上位 12%
輸送用機器業界 105社中 13位
報道のトーン
25%
好意的
35%
中立
40%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

決算・業績45%
株主還元25%
株価・市況20%
経営戦略10%

最近の出来事

2025年4月自社株買い

500億円を上限とする自社株買いの実施を発表。発行済株式の3.4%に相当し、株主還元姿勢を強化しました。

2025年4月下方修正

上期経常利益を16%下方修正し、通期も減額。在庫調整の長期化が業績を圧迫しました。

2026年2月通期決算

FY2025/12の通期決算を発表。営業利益は517億円と前期比-20.6%の大幅減益。一方で24円増配の363円を計画し、5期連続増配を継続しました。

2026年3月株主提案

仏系ファンドのロンシャンから自社株買い増額の株主提案を受領。会社側は反対を表明しました。

最新ニュース

ネガティブ
シマノのレーティング中立を据置き、目標株価を引き下げ
2/25 · Yahoo!ファイナンス
中立
シマノ、今期経常は4%減益、30円増配へ
2/12 · 株探
ポジティブ
シマノ、7-9月期(3Q)経常は6.1倍増益
10/29 · 株探
ネガティブ
シマノ、上期経常を16%下方修正、通期も減額
4/23 · 株探
ポジティブ
シマノ、発行済み株式の3.4%・500億円上限に自社株買い
4/10 · Yahoo!ファイナンス

シマノ まとめ

ひとめ診断

業績
普通
営業利益 前年比↓
配当
少なめ
1株 339円
安全性
安定
自己資本比率 71.5%
稼ぐ力
普通
ROE 4.9%
話題性
不評
ポジティブ 25%

「自転車部品で世界シェア8割超の巨人が、在庫調整の長期化で収益力が急低下――底打ち反転はいつか」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/04/30 / データ提供: OSHIKABU