トピー工業
TOPY INDUSTRIES,LIMITED
最終更新日: 2026年3月28日
足元から世界を支える!ホイール・建機部品で国内首位の総合メーカー
私たちは、独自の技術を探求し、地球社会の未来に貢献するグローバル企業を目指します。
この会社ってなに?
あなたが毎日乗っている乗用車や、街で見かけるバスやトラック。そのタイヤを支える頑丈な鉄の輪っか(ホイール)は、実はトピー工業が作っているかもしれません。同社は特に、トラックやバスなど商用車向けホイールで国内トップシェアを誇ります。また、工事現場で活躍するショベルカーやブルドーザーが力強く地面を捉えるためのキャタピラー部分(履板)も主力製品です。普段は意識しないけれど、私たちの移動や社会インフラの整備を『足元』から支えている、縁の下の力持ちのような存在です。
自動車ホイールと建設機械用部品で国内首位を誇る鉄鋼メーカー。FY2025は売上高3,006.1億円(前期比10.0%減)、営業利益53.0億円(同49.2%減)と減収減益で着地。しかし、FY2026には営業利益70.0億円への回復を見込んでいます。現在は中国事業の再編や政策保有株の売却など構造改革を断行中で、収益性改善が急務です。PBR0.5倍台という株価水準からの脱却を目指し、資本コストを意識した経営に舵を切れるかが最大の焦点となります。
会社概要
- 業種
- 輸送用機器
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都品川区大崎1丁目2番2号
- 公式
- www.topy.co.jp
社長プロフィール

株主との対話を重視し、新中期経営計画『TOPY Active & Challenge 2027』のもと、資本コストや株価を意識した経営を推進します。事業ポートフォリオの最適化と成長分野への投資を通じて、持続的な企業価値向上を目指してまいります。
この会社のストーリー
前身である東都製鋼株式会社が設立。日本の近代化と共に鉄鋼業での歴史をスタートさせた。
戦後の復興期に株式を上場。社会からの信頼を得て、事業拡大の基盤を築いた。
愛知県に大規模な豊橋製造所を設立し、生産能力を大幅に増強。主力拠点として現在も地域経済を支えている。
同業のリンテックスを子会社化し、ホイール事業の競争力を強化。国内市場での地位を不動のものとした。
「鉄をつくり、鉄をこなす」技術力を強みに1世紀。次の100年に向けて新たな挑戦を開始した。
中国のスチールホイール事業再編や政策保有株式の売却など、資本効率を意識した経営改革を本格化させた。
新中期経営計画「TOPY Active & Challenge 2027」を策定。営業利益130億円を目指し、企業価値向上へのコミットメントを明確にした。
注目ポイント
自動車用ホイールや建設機械用履板(キャタピラ部品)で国内トップシェアを誇ります。私たちの生活や社会インフラを足元から支える、なくてはならない企業です。
PBR1倍割れの解消を目指し、政策保有株の売却や事業再編など具体的な構造改革を推進中。株主価値向上への強い意志が感じられます。
100株保有で「交通傷害保険」が付帯されるユニークな株主優待が魅力。長期保有株主にはクオカードも追加贈呈され、個人投資家を大切にする姿勢が見えます。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2021/3 | 20円 | 81.0% |
| FY2022/3 | 20円 | 120.4% |
| FY2023/3 | 88円 | 31.8% |
| FY2024/3 | 103円 | 50.3% |
| FY2025/3 | 103円 | 36.6% |
| 権利確定月 | 9月 |
トピー工業は、持続的な成長に向けた投資を確保しつつ、株主還元を重視する配当方針を掲げています。業績回復に伴い配当額を引き上げており、株主還元への意欲が見られます。安定的な収益基盤の構築を通じ、中長期的な還元レベルの維持を目指す姿勢です。
同業比較(収益性)
輸送用機器の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
トピー工業は自動車・産業機械用ホイールや鉄鋼製品を主力とする企業であり、構造改革や製品の値上げ効果により、直近では安定した収益体制を築いています。FY2023/3以降、販売価格の適正化が進んだことで営業利益は大きく改善し、FY2024/3には営業利益104.4億円を計上しました。FY2025/3は減収となりましたが、政策保有株の売却益などの寄与により、純利益は63.8億円と高い水準を維持しています。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 0.5% | 0.2% | -1.3% |
| FY2022/3 | 0.3% | 0.1% | -0.6% |
| FY2023/3 | 5.2% | 2.2% | 2.1% |
| FY2024/3 | 3.3% | 1.6% | 3.1% |
| FY2025/3 | 4.7% | 2.3% | 1.8% |
過去数年間は厳しい環境が続いていましたが、売上原価の改善と価格転嫁の進展により収益性が大幅に向上しました。特にFY2023/3以降は営業利益率がプラスに転じ、コスト効率の改善が利益を押し上げています。しかし、依然として営業利益率は低い水準で推移しており、更なる高付加価値製品へのシフトが利益率改善の鍵となります。
財務は安全?
財務健全性は着実に向上しており、自己資本比率はFY2025/3時点で48.0%まで改善しました。一方で、設備投資等の資金調達により有利子負債は約1,242億円と一定規模残存しているため、返済計画の進捗が重要となります。総資産は2,817億円規模で推移しており、盤石な資産基盤を背景に事業構造の再編を進めています。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 57.3億円 | -89.3億円 | 36.7億円 | -32.0億円 |
| FY2022/3 | -55.3億円 | -26.1億円 | 35.3億円 | -81.4億円 |
| FY2023/3 | 151億円 | -83.6億円 | -46.8億円 | 67.0億円 |
| FY2024/3 | 223億円 | -94.0億円 | -126億円 | 129億円 |
| FY2025/3 | 154億円 | -19.7億円 | -108億円 | 134億円 |
営業キャッシュフローは、業績改善を反映してFY2023/3以降に力強いプラスへと転換しました。潤沢な営業キャッシュフローによりフリーキャッシュフローも黒字基調が定着しており、これが有利子負債の削減や配当原資に充てられています。今後は投資キャッシュフローの抑制と併せ、財務体質の更なる強化が期待されます。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | -5.8億円 | 0円 | - |
| FY2022/3 | -14.0億円 | 0円 | - |
| FY2023/3 | 80.4億円 | 17.2億円 | 21.4% |
| FY2024/3 | 105億円 | 57.9億円 | 55.3% |
| FY2025/3 | 62.5億円 | 0円 | 0.0% |
過去数年の赤字期には法人税の支払いは発生しませんでしたが、業績回復に伴い納税負担が発生する傾向にあります。FY2024/3には一時的な要因で高い税率となりましたが、それ以外の期では繰越欠損金の利用や税効果会計の調整により、実質的な税負担額が低く抑えられています。今後、安定的な利益創出フェーズに入れば、法的な税率水準への回帰が見込まれます。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 713万円 | 5,340人 | - |
従業員平均年収は713万円であり、製造業および自動車部品業界の中では堅実な水準を維持しています。近年の構造改革による収益性の改善や、原材料価格の転嫁などが、従業員の処遇維持・向上を支える背景にあると考えられます。
誰がこの会社の株を持ってる?
安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 主な安定株主は日本製鉄・トピー工業グループ社員持株会。
筆頭株主の日本製鉄が約21.8%を保有しており、経営に対する強力な影響力を持っています。その他、信託銀行などの機関投資家やトピーファンドが上位に名を連ねており、安定株主の比率が比較的高い構成となっています。
会社の公式開示情報
役員報酬
スチールホイールや建設機械用履板などの輸送用機器事業を柱としており、電炉メーカーとしての鉄鋼製造技術を強みとしています。事業リスクとしては、原材料価格の高騰や主要取引先である自動車メーカーの減産リスク、ならびに政策保有株式の縮減に伴う市場環境の変化などが挙げられます。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は8.3%となっており、多様性確保に向けて改善の余地がある段階です。連結子会社27社を擁する大規模なグループ体制のもと、監査報酬1億100万円を投じてガバナンス体制の強化を図っています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 53億円 | — | 53億円 | +0.0% |
| FY2024 | 95億円 | — | 104億円 | +9.9% |
| FY2023 | 66億円 | — | 72億円 | +8.7% |
| FY2022 | 35億円 | — | -17億円 | 大幅未達 |
| FY2021 | N/A | — | -29億円 | N/A |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
新中期経営計画「TOPY Active & Challenge 2027」では、最終年度(FY2028)に営業利益130億円という高い目標を掲げています。これはFY2025実績(53.0億円)の2倍以上であり、達成には事業構造改革の加速が不可欠です。株主還元目標であるDOE3%以上は既に達成しており、株主還元への意識は評価できます。しかし、本業の収益性改善を示すROE8%以上の目標達成には、まだ道半ばです。業績予想は堅実ですが、計画自体のハードルは高く、今後の進捗が注目されます。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
過去5年間のTSR(株主総利回り)は、ほぼ一貫して市場平均であるTOPIXを下回る「アンダーパフォーム」の状態が続いています。FY2024には株価上昇でTOPIXに肉薄しましたが、FY2025には再び差が拡大しました。これは、長らくPBR1倍を大きく下回る株価が低迷し、株価上昇によるリターンが市場平均に及ばなかったことが主な要因です。増配による配当利回りの貢献はあったものの、キャピタルゲインの不足を補うには至りませんでした。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 102.8万円 | +2.8万円 | 2.8% |
| FY2022 | 79.2万円 | -20.8万円 | -20.8% |
| FY2023 | 152.9万円 | +52.9万円 | 52.9% |
| FY2024 | 213.7万円 | +113.7万円 | 113.7% |
| FY2025 | 178.8万円 | +78.8万円 | 78.8% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PER・PBRともに業界平均を下回り、特にPBRは解散価値の半分程度の0.51倍と、典型的なバリュー株(割安株)と評価されています。配当利回りは業界平均を上回っており、株主還元への姿勢が見られます。信用倍率は1.99倍と均衡しており、短期的な需給の偏りは大きくありません。市場からは「資本効率の改善」を強く求められている状況と言えるでしょう。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
農業機械用ホイール事業の事業譲渡を実施し、スチールホイール事業の構造改革を加速。
第3四半期累計の経常利益が前年同期比75.3%増と大幅な増益を達成。
政策保有株式の売却を進め、28.69億円の特別利益を計上。
最新ニュース
トピー工業 まとめ
ひとめ診断
「『社会の足元』を支える鉄の巨人、自動車ホイールから建機まで一貫生産で国内首位を走る」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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