5949プライム

ユニプレス

UNIPRES CORPORATION

最終更新日: 2026年3月28日

ROE-5.5%
BPS3008.5円
自己資本比率36.6%
FY2025/3 有報データ

卓越したプレス技術で、世界の自動車産業を支える縁の下の力持ち

プレス技術の可能性を追求し、モビリティの未来を支えるグローバルカンパニーとして、持続可能な社会の実現を目指します。

この会社ってなに?

あなたが普段街で見かける日産の自動車。その安全性や乗り心地を支えているのが、ユニプレスの技術です。ユニプレスは、自動車の骨格となる車体部品や、ドア、ボンネットといったボディを形作る金属部品を製造しています。普段は目にすることのない車の内部で、万が一の衝突から乗る人を守る重要な役割を担っているのです。次に日産の車を見かけたら、その頑丈なボディの裏側でユニプレスの部品が活躍していることを思い出してみてください。

自動車用プレス部品大手のユニプレスは、FY2025に売上高3,300.4億円、営業利益122.0億円を確保するも、構造改革費用などが響き210.5億円の大規模な最終赤字を計上しました。主要顧客である日産自動車向けが売上の約7割を占める収益構造が特徴で、同社の生産動向に業績が大きく左右されます。現在進行中の中期経営方針では、コスト競争力の強化と事業構造の改革を最優先課題としており、収益性の安定化が投資家の最大の注目点です。

輸送用機器プライム市場

会社概要

業種
輸送用機器
決算期
3月
本社
神奈川県横浜市港北区新横浜1丁目19番20号
公式
www.unipres.co.jp

社長プロフィール

浦西 信哉
浦西 信哉
代表取締役 社長執行役員
改革者
厳しい経営環境の中、構造改革を断行しコスト競争力を強化します。同時に、新商品や新分野への挑戦を通じて持続的な成長を目指し、株主様をはじめとするステークホルダーの期待に応えてまいります。

この会社のストーリー

1945
「山川鉄工所」として創業

プレス加工メーカーとしての第一歩を踏み出し、日本のものづくりの歴史と共に歩み始める。

1990
東京証券取引所に上場

株式上場を果たし、企業としての信頼性と資金調達力を高め、グローバル展開への基盤を築く。

2012
ブラジルへ進出、グローバル供給体制を強化

伊マニュエットオートモーティブブラジルとの資本・業務提携により、南米市場へ本格進出。世界3極体制を強化した。

2014
米国事業を拡大

八千代工業から米国での車体プレス部品事業を譲り受け、北米市場でのプレゼンスをさらに高める。

2019
メタルテックとの資本提携

三菱自動車の主要サプライヤーであるメタルテックと資本提携。日産・三菱自アライアンスへの提案力を強化した。

2020
コロナ禍と半導体不足による試練

世界的なパンデミックと半導体不足の影響を受け、業績が大きく悪化。構造改革が急務となる。

2025
中期経営方針を発表、変革への挑戦

「2025-2027年度中期経営方針」を策定。構造改革の推進とコスト競争力強化を掲げ、V字回復を目指す。

注目ポイント

PBR0.3倍台の割安性

プライム市場平均を大きく下回るPBR0.3倍台で、企業価値が株価に十分に反映されていない可能性を秘めています。今後の業績回復や株主還元強化で、株価水準の是正が期待されます。 (2024年時点の情報に基づく)

長期保有で嬉しい株主優待

保有期間に応じて優待ポイントが増加する株主優待制度を導入。3年以上保有するとポイントが3倍になり、長期で応援してくれる株主を大切にする姿勢が見られます。

EV化に対応する高い技術力

衝突時のエネルギー吸収量を高めた独自の車体骨格部品を開発するなど、EV(電気自動車)に求められる軽量化と安全性を両立する高いプレス技術力を有しています。次世代自動車市場でも重要な役割を担うことが期待されます。

サービスの実績は?

70%程度
日産自動車向け売上比率
2025年3月期会社四季報より
68%
海外売上高比率
2025年3月期実績
60
1株当たり配当金
FY2025実績
+71.4% YoY
-1.5%
売上高成長率 (YoY)
FY2025実績
4,353万円
従業員一人当たり売上高
FY2025実績 (連結)

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 60円
安全性
普通
自己資本比率 36.6%
稼ぐ力
低い
ROE -5.5%
話題性
好評
ポジティブ 55%

配当・優待はもらえる?

しっかりもらえます
1株配当(最新期)
60
方針: DOE3%目標
1株配当配当性向
FY2016/33516.1%
FY2017/34514.2%
FY2018/35516.5%
FY2019/35520.5%
FY2020/3550.3%
FY2021/3100.3%
FY2022/3100.3%
FY2023/32035.9%
FY2024/33529.6%
FY2025/3600.3%
4期連続増配
株主優待
あり
株主優待ポイント(1,000〜3,000ポイント)
必要株数100株以上(約13万円)
金額相当1,000〜3,000円相当
権利確定月3月
長期特典1年以上継続保有で優待額が増加します

当社は株主資本配当率(DOE)を意識した配当方針を掲げており、安定的かつ適正な水準の配当継続を目指しています。当面はDOE2%超を意識し、中期的には3%への引き上げを目標としています。株主還元の充実に努めることで、投資家への利益還元を強化する姿勢を明確にしています。

同業比較(収益性)

輸送用機器の同業他社平均と比べると…

ROE下回る
この会社
-5.5%
業界平均
7.5%
営業利益率下回る
この会社
3.7%
業界平均
7.3%
自己資本比率下回る
この会社
36.6%
業界平均
41.0%

業績推移

儲かってるの?

順調に稼いでいます
売上高
FY2022/32,545億円
FY2023/33,044億円
FY2024/33,351億円
FY2025/33,300億円
営業利益
FY2022/30円
FY2023/30円
FY2024/3109億円
FY2025/3122億円

当社の業績は、自動車メーカーの生産動向に強く依存しており、FY2021/3からFY2022/3にかけては半導体不足の影響による減産が響き営業赤字が継続しました。しかし、その後は生産回復とともに売上高が拡大し、FY2024/3には営業利益が約109億円にまで回復する成長を見せました。FY2025/3は一時的な費用計上の影響で最終赤字を計上しましたが、経営構造改革を通じて収益体質の改善を推進しています。

稼ぐ力はどのくらい?

赤字で稼げていません
ROE
-5.5%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
-7.1%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
3.7%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2021/3-17.9%-6.1%-
FY2022/3-12.0%-2.6%-
FY2023/37.3%0.8%-
FY2024/3-5.8%1.6%3.3%
FY2025/3-5.5%-7.1%3.7%

収益性は、過去の赤字局面でマイナス水準に沈みましたが、直近では売上拡大に伴い徐々に改善基調にあります。FY2024/3時点での営業利益率は約3.3%となっており、高水準とは言えないものの、コスト効率化と生産性向上が主要な課題です。自動車部品業界特有の厳しい価格競争の中で、いかに高付加価値製品を拡販し、持続的な利益率を確保できるかがROE向上に向けた鍵となります。

財務は安全?

やや注意が必要です
自己資本比率36.6%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
1,126億円
会社の純資産
1,535億円

財務健全性については、強固な自己資本基盤を背景に安定的な水準を維持しています。FY2024/3には有利子負債が一時的に増加しましたが、総資産に対する自己資本比率は40%台半ばをキープしており、長期的な安定性は確保されています。今後は、手元流動性を確保しつつ、積極的な設備投資と資本コストを意識した財務戦略の両立が求められる局面です。

お金の流れは?

健全なお金の流れです
本業で稼いだお金
+286億円
営業CF
投資に使ったお金
-126億円
投資CF
借入・返済など
-183億円
財務CF
手元に残ったお金
+160億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2021/357.8億円-283億円229億円-225億円
FY2022/3171億円-189億円68.6億円-18.1億円
FY2023/3353億円-85.7億円-132億円267億円
FY2024/3287億円-124億円-185億円163億円
FY2025/3286億円-126億円-183億円160億円

営業キャッシュフローは、近年の業績回復に伴い安定して黒字を確保しており、本業による稼ぐ力は強固です。投資活動については、グローバルな生産体制の維持や新技術開発に向けた支出が継続的に発生しています。これらにより生じたフリーキャッシュフローを配当や財務体質の改善に充てるなど、資本効率を意識したキャッシュ・マネジメントを行っています。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります
2(1)当社グループの事業環境当社グループは、日本、米州、欧州、中国及びその他のアジア地域と、世界各国において事業を展開し、現地の完成車メーカー及び関連部品メーカーに対し、製品を供給しております
3これらの市場における経済の後退による消費の低迷や税制による消費者の購買意欲の低下は、自動車の販売低下につながり、当社グループの財政状態及び経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります
4当社グループの属する自動車業界の価格競争は大変厳しいものとなっております
5合理化による原価低減ならびに製品の高付加価値化等により、製品価格引き下げが収益性低下につながらないよう努力いたしておりますが、競合先との競争上、収益性を低下させる製品価格の引き下げを実施せざるを得ない可能性があります

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2021/3-91.7億円0円-
FY2022/3-47.2億円0円-
FY2023/350.3億円25.5億円50.6%
FY2024/3126億円73.0億円58.1%
FY2025/3137億円347億円254.2%

赤字期には法人税等の負担が発生しませんでしたが、直近では特別損失の計上などにより税引前利益と税額に乖離が生じています。実効税率が高く見えるのは、利益の変動や会計上の税務調整が影響しているためです。今後、業績の安定に伴い、税負担も正常な水準へ向かう見通しです。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
677万円
従業員数
7,581
平均年齢
44.5歳
平均年収従業員数前年比
当期677万円7,581-

従業員の平均年収は677万円と、日本の製造業の中では安定した水準を維持しています。自動車産業の景気動向や業績連動の影響を大きく受けますが、長期的な雇用環境とプレス技術という専門性の高い領域での高い技術力が給与の基盤となっています。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主43.6%
浮動株56.4%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関17.5%
事業法人等26.2%
外国法人等20.2%
個人その他33.5%
証券会社2.7%

安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 主な安定株主は日本製鉄・伊藤忠丸紅鉄鋼。

日本製鉄株式会社(6,692,000株)15.1%
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)(5,730,000株)12.9%
伊藤忠丸紅鉄鋼株式会社(4,359,000株)9.8%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)(1,510,000株)3.4%
ステート ストリート バンク アンド トラスト カンパニー 505223(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)(1,005,000株)2.3%
CEP LUX-ORBIS SICAV(常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店)(975,000株)2.2%
INTERACTIVE BROKERS LLC(常任代理人 インタラクティブ・ブローカーズ証券株式会社)(633,000株)1.4%
江口 昌典(598,000株)1.3%
JPモルガン証券株式会社(523,000株)1.2%
ステート ストリート バンク アンド トラスト カンパニー 505001(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)(506,000株)1.1%

日本製鉄や伊藤忠丸紅鉄鋼など鉄鋼メーカーが主要株主として名を連ねており、安定した調達基盤を背景とした強固な資本関係が特徴です。機関投資家の保有比率も一定水準あり、自動車業界における大手サプライヤーとしての経営の安定性を反映した構成となっています。

会社の公式開示情報

役員報酬

2億9,600万円
取締役6名の合計

日産自動車を中心とした自動車メーカーへの車体プレス部品供給が主軸であり、売上の約7割を日産向けが占める構成です。海外展開を進める一方で、為替変動や自動車生産台数の増減が直接的な業績変動リスクとして常に開示されています。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 8名)
女性 2名(25.0% 男性 6
25%
75%
監査報酬
9,100万円
連結子会社数
21
設備投資額
131.0億円
平均勤続年数(従業員)
20.7
臨時従業員数
1179

女性役員比率が25.0%に達しており、多様な視点を取り入れた経営体制を構築しています。監査報酬として年間9,100万円を計上するなど、連結子会社21社を擁する大規模なグループ全体のガバナンス強化に注力しています。

会社の計画は順調?

B
総合評価
業績予想は上振れ傾向にあるが、最終赤字の常態化が課題。計画達成の蓋然性は注視が必要。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

新中期経営方針
FY2025〜FY2027
売上高: 目標 3,190億円 順調 (3,300億円 (FY2025))
103.46%
営業利益: 目標 110億円 順調 (122億円 (FY2025))
110.89%
株主資本配当率 (DOE): 目標 3%超 (中期的) やや遅れ
66.67%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
FY2026 予想90億円110億円+22.2%
FY2025 実績80億円122億円+52.5%
売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
FY2026 予想2,950億円3,190億円+8.1%
FY2025 実績2,750億円3,300億円+20.0%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

ユニプレスは現在「2025-2027年度中期経営方針」を推進中です。数値目標自体は限定的ですが、進行中のFY2026期に関しては、期初予想の売上高2,950億円、営業利益90億円を、それぞれ3,190億円、110億円へと大幅に上方修正しており、足元の業績は想定より好調です。一方で、FY2025は営業黒字ながら構造改革費用で巨額の最終赤字を計上しており、安定的かつ持続的な利益創出体質への転換が計画達成の鍵となります。株主還元策として中長期的なDOE3%超を掲げている点はポジティブな材料です。

この株を持っていたら儲かった?

この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。

過去5年間のTSR(株主総利回り)は、一貫してTOPIXのパフォーマンスを下回る「アンダーパフォーム」という結果になっています。これは、同期間における業績の不安定さや数度にわたる最終赤字の計上が、株価の長期的な低迷につながったことが主な要因です。株価が企業価値を十分に反映していない状態が続いており、現在進めている構造改革による収益性改善と、DOE(株主資本配当率)を意識した株主還元の強化が、今後のTSR向上に不可欠となります。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。

もし5年前に投資していたら?

FY2021初めに100万円投資した場合+24.6%
100万円 →124.6万円
24.6万円
年度末時点評価額損益TSR
FY2021111.3万円+11.3万円11.3%
FY202275.2万円-24.8万円-24.8%
FY202399.6万円-0.4万円-0.4%
FY2024129.4万円+29.4万円29.4%
FY2025124.6万円+24.6万円24.6%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残108,700株
売り残217,500株
信用倍率0.50倍
2026年3月13日時点
今後の予定
2026年3月期 通期決算発表2026年5月中旬
2027年3月期 第1四半期決算発表2026年8月上旬

市場データを見ると、PBRが0.44倍と業界平均の1.27倍を大きく下回っており、資産価値の観点からは割安と評価されています。一方でPERは23.7倍と業界平均より高く、これは一時的な純損失計上による影響が考えられます。信用倍率は0.50倍と売り残が買い残を上回っており、将来的な株価下落を見込む投資家が多いことを示唆していますが、これは株価上昇時の買い戻し圧力(踏み上げ)につながる可能性も秘めています。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「やや好調
報道件数(30日)
142
前月比 +8.5%
メディア数
28
日本経済新聞, 株探, Yahoo!ファイナンス, 日刊工業新聞 ほか
業界内ランキング
上位 30%
輸送用機器業界 150社中 42位
報道のトーン
55%
好意的
25%
中立
20%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

決算・業績45%
株価・市況25%
資本提携15%
その他経営15%

最近の出来事

2026年3月業績修正

26年3月期の営業利益予想を90億円から110億円へ上方修正し、収益改善を市場に示した。

2026年2月3Q決算

第3四半期累計の連結経常利益が前年同期比71.9%増の72.8億円に拡大した。

2025年5月中期経営方針

2025-2027年度の中期経営方針を策定し、構造改革とコスト競争力強化を掲げた。

ユニプレス まとめ

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 60円
安全性
普通
自己資本比率 36.6%
稼ぐ力
低い
ROE -5.5%
話題性
好評
ポジティブ 55%

「日産依存7割の車体プレス大手、赤字からのV字回復を目指し構造改革の真っ只中」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

同じ業種の企業

輸送用機器」に分類される他の企業

免責事項:本ページの情報は、公開されたメディア報道の定量分析およびEDINET等の公的開示情報をもとに作成しています。 特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任において行ってください。 報道件数・センチメント分析はAIによる自動分類であり、完全な正確性を保証するものではありません。 記事の著作権は各メディアに帰属します。

最終更新: 2026/04/07 / データ提供: OSHIKABU