ユニプレス5949
UNIPRES CORPORATION
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが普段街で見かける日産の自動車。その安全性や乗り心地を支えているのが、ユニプレスの技術です。ユニプレスは、自動車の骨格となる車体部品や、ドア、ボンネットといったボディを形作る金属部品を製造しています。普段は目にすることのない車の内部で、万が一の衝突から乗る人を守る重要な役割を担っているのです。次に日産の車を見かけたら、その頑丈なボディの裏側でユニプレスの部品が活躍していることを思い出してみてください。
自動車用プレス部品大手のユニプレスは、2025期に売上高3,300.4億円、営業利益122.0億円を確保するも、構造改革費用などが響き210.5億円の大規模な最終赤字を計上しました。主要顧客である日産自動車向けが売上の約7割を占める収益構造が特徴で、同社の生産動向に業績が大きく左右されます。現在進行中の中期経営方針では、コスト競争力の強化と事業構造の改革を最優先課題としており、収益性の安定化が投資家の最大の注目点です。
会社概要
- 業種
- 輸送用機器
- 決算期
- 3月
- 本社
- 神奈川県横浜市港北区新横浜1丁目19番20号
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 13.6% | 6.1% | - |
| 2022/03期 | 6.0% | 2.7% | - |
| 2023/03期 | 1.7% | 0.8% | - |
| 2024/03期 | 3.2% | 1.6% | 3.3% |
| 2025/03期 | 12.8% | 6.6% | 3.7% |
| 3Q FY2026/3 | 0.2%(累計) | 0.1%(累計) | 3.0% |
収益性は、過去の赤字局面でマイナス水準に沈みましたが、直近では売上拡大に伴い徐々に改善基調にあります。2024/03期時点での営業利益率は約3.3%となっており、高水準とは言えないものの、コスト効率化と生産性向上が主要な課題です。自動車部品業界特有の厳しい価格競争の中で、いかに高付加価値製品を拡販し、持続的な利益率を確保できるかがROE向上に向けた鍵となります。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 2,345億円 | — | 176億円 | -392.3円 | - |
| 2022/03期 | 2,545億円 | — | 79.5億円 | -176.9円 | +8.5% |
| 2023/03期 | 3,044億円 | — | 24.8億円 | 55.8円 | +19.6% |
| 2024/03期 | 3,351億円 | 109億円 | 52.6億円 | 118.1円 | +10.1% |
| 2025/03期 | 3,300億円 | 122億円 | 211億円 | -472.6円 | -1.5% |
当社の業績は、自動車メーカーの生産動向に強く依存しており、2021/03期から2022/03期にかけては半導体不足の影響による減産が響き営業赤字が継続しました。しかし、その後は生産回復とともに売上高が拡大し、2024/03期には営業利益が約109億円にまで回復する成長を見せました。2025/03期は一時的な費用計上の影響で最終赤字を計上しましたが、経営構造改革を通じて収益体質の改善を推進しています。 【3Q 2026/03期実績】売上2251億円(通期予想比82%)、営業利益67億円(同84%)、純利益2.0億円(同8%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
輸送用機器の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
日産自動車を中心とした自動車メーカーへの車体プレス部品供給が主軸であり、売上の約7割を日産向けが占める構成です。海外展開を進める一方で、為替変動や自動車生産台数の増減が直接的な業績変動リスクとして常に開示されています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2026 予想(予想) | 90億円 | 110億円 | — | +22.2% |
| FY2025 実績 | 80億円 | — | 122億円 | +52.5% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2026 予想(予想) | 2,950億円 | 3,190億円 | — | +8.1% |
| FY2025 実績 | 2,750億円 | — | 3,300億円 | +20.0% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
ユニプレスは現在「2025-2027年度中期経営方針」を推進中です。数値目標自体は限定的ですが、進行中の2026期期に関しては、期初予想の売上高2,950億円、営業利益90億円を、それぞれ3,190億円、110億円へと大幅に上方修正しており、足元の業績は想定より好調です。一方で、2025期は営業黒字ながら構造改革費用で巨額の最終赤字を計上しており、安定的かつ持続的な利益創出体質への転換が計画達成の鍵となります。株主還元策として中長期的なDOE3%超を掲げている点はポジティブな材料です。
最新ニュース
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メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
26年3月期の営業利益予想を90億円から110億円へ上方修正し、収益改善を市場に示した。
第3四半期累計の連結経常利益が前年同期比71.9%増の72.8億円に拡大した。
2025-2027年度の中期経営方針を策定し、構造改革とコスト競争力強化を掲げた。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
財務健全性については、強固な自己資本基盤を背景に安定的な水準を維持しています。2024/03期には有利子負債が一時的に増加しましたが、総資産に対する自己資本比率は40%台半ばをキープしており、長期的な安定性は確保されています。今後は、手元流動性を確保しつつ、積極的な設備投資と資本コストを意識した財務戦略の両立が求められる局面です。 【3Q 2026/03期】総資産2904億円、純資産1546億円、自己資本比率36.8%、有利子負債564億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 57.8億円 | 283億円 | 229億円 | 225億円 |
| 2022/03期 | 171億円 | 189億円 | 68.6億円 | 18.1億円 |
| 2023/03期 | 353億円 | 85.7億円 | 132億円 | 267億円 |
| 2024/03期 | 287億円 | 124億円 | 185億円 | 163億円 |
| 2025/03期 | 286億円 | 126億円 | 183億円 | 160億円 |
営業キャッシュフローは、近年の業績回復に伴い安定して黒字を確保しており、本業による稼ぐ力は強固です。投資活動については、グローバルな生産体制の維持や新技術開発に向けた支出が継続的に発生しています。これらにより生じたフリーキャッシュフローを配当や財務体質の改善に充てるなど、資本効率を意識したキャッシュ・マネジメントを行っています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率が25.0%に達しており、多様な視点を取り入れた経営体制を構築しています。監査報酬として年間9,100万円を計上するなど、連結子会社21社を擁する大規模なグループ全体のガバナンス強化に注力しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 677万円 | 7,581人 | - |
従業員の平均年収は677万円と、日本の製造業の中では安定した水準を維持しています。自動車産業の景気動向や業績連動の影響を大きく受けますが、長期的な雇用環境とプレス技術という専門性の高い領域での高い技術力が給与の基盤となっています。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
過去5年間のTSR(株主総利回り)は、一貫してTOPIXのパフォーマンスを下回る「アンダーパフォーム」という結果になっています。これは、同期間における業績の不安定さや数度にわたる最終赤字の計上が、株価の長期的な低迷につながったことが主な要因です。株価が企業価値を十分に反映していない状態が続いており、現在進めている構造改革による収益性改善と、DOE(株主資本配当率)を意識した株主還元の強化が、今後のTSR向上に不可欠となります。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 35円 | 16.1% |
| 2017/03期 | 45円 | 14.2% |
| 2018/03期 | 55円 | 16.5% |
| 2019/03期 | 55円 | 20.5% |
| 2020/03期 | 55円 | - |
| 2021/03期 | 10円 | - |
| 2022/03期 | 10円 | - |
| 2023/03期 | 20円 | 35.9% |
| 2024/03期 | 35円 | 29.6% |
| 2025/03期 | 60円 | - |
| 必要株数 | 100株以上(約13万円) |
| 金額相当 | 1,000〜3,000円相当 |
| 権利確定月 | 3月 |
| 長期特典 | 1年以上継続保有で優待額が増加します |
当社は株主資本配当率(DOE)を意識した配当方針を掲げており、安定的かつ適正な水準の配当継続を目指しています。当面はDOE2%超を意識し、中期的には3%への引き上げを目標としています。株主還元の充実に努めることで、投資家への利益還元を強化する姿勢を明確にしています。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 111.3万円 | 11.3万円 | 11.3% |
| 2022期 | 75.2万円 | 24.8万円 | -24.8% |
| 2023期 | 99.6万円 | 0.4万円 | -0.4% |
| 2024期 | 129.4万円 | 29.4万円 | 29.4% |
| 2025期 | 124.6万円 | 24.6万円 | 24.6% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
市場データを見ると、PBRが0.44倍と業界平均の1.27倍を大きく下回っており、資産価値の観点からは割安と評価されています。一方でPERは23.7倍と業界平均より高く、これは一時的な純損失計上による影響が考えられます。信用倍率は0.50倍と売り残が買い残を上回っており、将来的な株価下落を見込む投資家が多いことを示唆していますが、これは株価上昇時の買い戻し圧力(踏み上げ)につながる可能性も秘めています。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | -91.7億円 | 0円 | - |
| 2022/03期 | -47.2億円 | 0円 | - |
| 2023/03期 | 50.3億円 | 25.5億円 | 50.6% |
| 2024/03期 | 126億円 | 73.0億円 | 58.1% |
| 2025/03期 | 137億円 | 347億円 | 254.2% |
赤字期には法人税等の負担が発生しませんでしたが、直近では特別損失の計上などにより税引前利益と税額に乖離が生じています。実効税率が高く見えるのは、利益の変動や会計上の税務調整が影響しているためです。今後、業績の安定に伴い、税負担も正常な水準へ向かう見通しです。
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ユニプレス まとめ
「日産依存7割の車体プレス大手、赤字からのV字回復を目指し構造改革の真っ只中」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。