7240プライム

NOK

NOK CORPORATION

最終更新日: 2026年3月28日

ROE4.9%
BPS376.2円
自己資本比率64.4%
FY2025/3 有報データ

世界シェアNo.1のシール技術で、社会の根幹を支える黒子企業

Essential Core Manufacturing(社会に不可欠な中心領域を担うモノづくり)を掲げ、独自の技術力で人々の安全・快適で豊かな生活を支え、持続可能な社会の実現に貢献することを目指します。

この会社ってなに?

あなたが毎日使うスマートフォンや、普段運転する自動車。これらの精密機械がスムーズに、そして安全に動くためには、内部の液体やガスが漏れないようにする「シール」という部品が不可欠です。NOKは、このシール製品、特に自動車のエンジンやトランスミッションで使われるオイルシールで世界トップクラスのシェアを持っています。普段は目にすることのない小さな部品ですが、NOKの技術がなければ、私たちの生活は成り立たないと言っても過言ではありません。あなたの生活のすぐそばで、その安定を支えている会社なのです。

自動車や電子機器に不可欠なシール製品で世界トップシェアを誇る部品メーカー。FY2025は売上高7,668.6億円、営業利益372.64億円と増収増益を達成しました。しかし、FY2026の会社予想は売上高7,071億円、営業利益377億円と減収を見込んでいます。最大の注目点は、2026年10月に予定されているイーグル工業との経営統合であり、この統合によるシナジー効果が今後の成長の鍵を握ります。

輸送用機器プライム市場

会社概要

業種
輸送用機器
決算期
3月
本社
東京都港区芝大門1丁目12-15
公式
www.nokgrp.com

社長プロフィール

鶴 正雄
鶴 正雄
代表取締役 社長執行役員 グループCEO
挑戦者
社会に不可欠な製品を通じて持続可能な社会の実現に貢献し、変革を通じて企業価値の持続的な向上を目指します。株主の皆様との利害共有を図りながら、新たな成長ドライバーの創出に挑戦し続けます。

この会社のストーリー

1939
日本油止工業株式会社設立

創業者である土屋光が、海外のオイルシールに衝撃を受け、国産化を目指して会社を設立。日本のモノづくりの歴史に新たな一歩を刻んだ。

1941
日本初のオイルシール開発に成功

度重なる試行錯誤の末、ついに国産オイルシールの開発に成功。自動車産業をはじめとする日本の工業発展の礎を築いた。

1960
ドイツのフロイデンベルグ社と技術提携

世界的な技術を持つフロイデンベルグ社との提携により、グローバル基準の品質と技術力を獲得。世界市場への飛躍のきっかけとなった。

1961
東京証券取引所に上場

企業としての信頼性を高め、さらなる事業拡大のための資金調達基盤を確立。社会的な公器として成長を加速させた。

1985
NOK株式会社へ商号変更

事業の多角化とグローバル化を反映し、現在の「NOK株式会社」へ商号を変更。新たなブランドイメージを構築した。

2024
新人事制度を導入

年功序列から脱却し、「大卒3年目課長」も可能となる新人事制度を導入。挑戦する人材を後押しする企業文化への変革を進めている。

2026
イーグル工業と経営統合へ

競争力強化と持続的成長を目指し、イーグル工業との経営統合を発表。共同持株会社「NOK Group」を設立し、新たなステージへと向かう。

注目ポイント

世界トップシェアのオイルシール

自動車のエンジンやモーターに不可欠なオイルシールで世界シェア約50%を誇ります。その高い技術力は、世界中の自動車メーカーから信頼されています。

積極的な株主還元

配当を重視しており、5期連続の増配を発表するなど、株主への利益還元に積極的です。安定した配当が期待できる点は投資家にとって大きな魅力です。

未来へ向けた大胆な変革

イーグル工業との経営統合や、若手が活躍できる人事制度の導入など、未来の成長に向けた大胆な変革を推進。変化を恐れない挑戦的な姿勢がうかがえます。

サービスの実績は?

105
1株当たり配当金
FY2025実績
+20.0% YoY
56.8%
配当性向
FY2025実績
+9.8pt YoY
2.2%
売上高成長率
FY2025実績 (YoY)
62.6%
営業利益成長率
FY2025実績 (YoY)
50%
オイルシール世界市場シェア
推定値

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 105円
安全性
安定
自己資本比率 64.4%
稼ぐ力
普通
ROE 4.9%
話題性
好評
ポジティブ 55%

配当・優待はもらえる?

しっかりもらえます
1株配当(最新期)
105
方針: 配当性向目標
1株配当配当性向
FY2021/3250.6%
FY2022/36040.2%
FY2023/37596.7%
FY2024/387.546.5%
FY2025/310556.8%
4期連続増配
株主優待
なし

現在、株主優待制度は実施していません。

配当については、業績連動を基本としつつ持続的な増配による株主還元を強化しています。2021年3月期から配当水準を段階的に引き上げており、株主への利益還元を重要な経営課題と位置づけています。今後の利益成長を反映させながら、安定した配当の継続を目指す方針です。

同業比較(収益性)

輸送用機器の同業他社平均と比べると…

ROE下回る
この会社
4.9%
業界平均
7.3%
営業利益率下回る
この会社
4.9%
業界平均
7.3%
自己資本比率上回る
この会社
64.4%
業界平均
40.2%

業績推移

儲かってるの?

順調に稼いでいます
売上高
FY2022/36,825億円
FY2023/37,100億円
FY2024/37,505億円
FY2025/37,669億円
営業利益
FY2022/3313億円
FY2023/3154億円
FY2024/3229億円
FY2025/3373億円

NOKの業績は、自動車部品需要の回復や製品価格の改定による採算改善を背景に、売上高が過去5年間で着実な拡大傾向にあります。特に2025年3月期には営業利益が約373億円まで伸長し、収益基盤の安定化が顕著となりました。2026年3月期は、経営統合に伴う一時的な調整が見込まれるものの、利益水準は高水準を維持する見通しです。

稼ぐ力はどのくらい?

まあまあの効率です
ROE
4.9%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
3.4%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
4.9%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2021/3-0.3%-0.2%2.4%
FY2022/34.7%3.0%4.6%
FY2023/32.3%1.5%2.2%
FY2024/34.9%3.3%3.1%
FY2025/34.9%3.4%4.9%

収益性は、原材料価格の高騰や供給制約の影響を受け一時的に低下したものの、その後は事業構造の改革により利益率が改善しています。特に2025年3月期には営業利益率が4.9%まで回復し、ROEも約4.9%の安定した水準を確保しました。製造コストの適正化や付加価値の高い製品への注力が、収益力強化の鍵となっています。

財務は安全?

財務は安定しています
自己資本比率64.4%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
798億円
会社の純資産
6,234億円

財務健全性は極めて強固で、総資産に対して純資産が占める割合は60%超の高い自己資本比率を維持しています。2024年3月期以降は有利子負債が増加したものの、強固な資産基盤を背景に健全な財務レバレッジがコントロールされています。資本効率の向上と将来の成長投資に向けた余力は、十分な水準にあると評価できます。

お金の流れは?

健全なお金の流れです
本業で稼いだお金
+916億円
営業CF
投資に使ったお金
-432億円
投資CF
借入・返済など
-482億円
財務CF
手元に残ったお金
+484億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2021/3458億円-187億円58.8億円271億円
FY2022/3550億円-380億円-321億円170億円
FY2023/3460億円-352億円-214億円109億円
FY2024/3892億円-297億円-340億円594億円
FY2025/3916億円-432億円-482億円484億円

営業キャッシュフローは、本業の収益改善を反映して年々順調に増加しており、年間900億円規模のキャッシュ創出能力を有しています。この豊富な手元資金を背景に、成長のための設備投資を継続しつつ、財務キャッシュフローを通じて借入金の返済や積極的な株主還元を行っています。強固なフリーキャッシュフローが、同社の安定経営の根幹を支えています。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1カントリーリスク a.政治経済情勢について 当社グループは、日本、北米、欧州、中国、その他アジア諸国等において事業を展開しております

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2021/3183億円197億円107.4%
FY2022/3462億円203億円44.0%
FY2023/3266億円132億円49.8%
FY2024/3403億円86.8億円21.6%
FY2025/3481億円177億円36.9%

過去には税負担率が一時的に高水準となる局面がありましたが、近年は税効果会計の影響や利益水準の回復により正常化しつつあります。実効税率は年度によって変動が大きく、特別損失や評価損などの一時的な要因が大きく影響しています。2026年3月期の予想税額は、特定の会計処理による一時的な税効果を反映し低水準となっています。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
804万円
従業員数
37,958
平均年齢
41.7歳
平均年収従業員数前年比
当期804万円37,958-

従業員平均年収は804万円であり、製造業の中でも比較的高い水準にあります。新人事制度の導入により若手社員の登用を促進しつつ、中長期的な業績向上を反映した処遇改善にも取り組んでいることが、安定した賃金水準の背景にあります。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主47.9%
浮動株52.1%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関30.8%
事業法人等17.1%
外国法人等37.7%
個人その他12.6%
証券会社1.8%

安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 外国人投資家の保有比率が高く、グローバルな投資家からの評価が反映されやすい銘柄です。 主な安定株主は正和地所。

フロイデンベルグ・エス・エー(43,457,000株)26.23%
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)(16,389,000株)9.89%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)(9,541,000株)5.76%
正和地所株式会社(8,773,000株)5.29%
第一生命保険株式会社 (常任代理人 株式会社日本カストディ銀行)(8,000,000株)4.83%
NOK持株会(3,827,000株)2.31%
株式会社三井住友銀行(3,203,000株)1.93%
株式会社SMBC信託銀行(株式会社三井住友銀行退職給付信託口)(3,000,000株)1.81%
STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)(2,884,000株)1.74%
株式会社サミット経済研究所(2,126,000株)1.28%

大株主にはドイツの化学メーカーであるフロイデンベルグ・エス・エーが26.23%の筆頭株主として名を連ねており、長年にわたる強固な資本・技術提携関係が構築されています。信託銀行などの金融機関が上位を占めるほか、安定株主として持株会や特定の事業会社も保有しており、安定したガバナンス体制が維持されています。

会社の公式開示情報

役員報酬

3億4,700万円
取締役6名の合計

事業リスクとして自動車市場の変動や為替影響などが挙げられますが、シール製品で世界トップシェアを誇る安定したビジネスモデルが強みです。今後はイーグル工業との経営統合による事業再編が進む予定であり、さらなる経営効率の向上と事業ポートフォリオの最適化が焦点となります。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 9名)
女性 1名(11.1% 男性 8
11%
89%
監査報酬
7,700万円
連結子会社数
92
設備投資額
524.0億円
平均勤続年数(従業員)
18.8
臨時従業員数
2388

女性役員比率は11.1%と改善の余地がありますが、監査等委員会設置会社を採用し、監督機能の強化と迅速な意思決定を両立させています。連結子会社92社を抱える巨大グループとして、経営統合による効率的な管理体制の再構築が進められています。

会社の計画は順調?

C
総合評価
旧中計は未達だが、直近の業績予想精度は改善傾向。統合後の新計画に期待。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

旧中期経営計画
FY2023-FY2025
売上高: 目標 8,450億円 未達 (7,668.6億円)
90.8%
営業利益率: 目標 10% 未達 (4.86%)
48.6%
FY2026 会社業績予想
FY2026
売上高: 目標 7,071億円 順調
108.5%
営業利益: 目標 377億円 順調
98.8%
純利益: 目標 365億円 順調
83.1%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
FY20226,240億円6,825億円+9.4%
FY20237,580億円7,100億円-6.3%
FY20247,480億円7,505億円+0.3%
営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
FY2022225億円313億円+39.3%
FY2023295億円154億円-47.9%
FY2025218億円373億円+70.9%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

旧中期経営計画(FY2023-2025)では、売上高8,450億円、営業利益率10%という高い目標を掲げましたが、結果は売上高7,668.6億円(進捗率90.8%)、営業利益率4.86%(進捗率48.6%)と目標未達に終わりました。一方で、単年度の業績予想の精度は、FY2023に大きく下振れしたものの、それ以降は改善傾向にあります。特にFY2025の営業利益は期初予想を70%以上も上回る着地となり、収益力の回復が見られます。現在はイーグル工業との経営統合を控えており、次期中期経営計画での具体的な成長戦略が待たれます。

この株を持っていたら儲かった?

この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。

FY2025のTSR(株主総利回り)は213.1%と、TOPIXの213.4%とほぼ同水準(インライン)でした。過去4年間はTOPIXをアンダーパフォームする期間が続きましたが、直近1年で株価が回復し、配当利回りも高い水準を維持したことで、パフォーマンスがTOPIXに追いついた形です。2026年10月のイーグル工業との経営統合への期待感が株価を押し上げたことが、TSR改善の大きな要因と考えられます。今後は統合後の新体制で持続的な企業価値向上を実現し、TOPIXを上回るリターンを生み出せるかが焦点となります。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。

もし5年前に投資していたら?

FY2021初めに100万円投資した場合+113.1%
100万円 →213.1万円
113.1万円
年度末時点評価額損益TSR
FY2021127.9万円+27.9万円27.9%
FY2022103.3万円+3.3万円3.3%
FY2023136.0万円+36.0万円36.0%
FY2024196.2万円+96.2万円96.2%
FY2025213.1万円+113.1万円113.1%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残137,000株
売り残84,700株
信用倍率1.62倍
2026年3月6日時点
今後の予定
2026年3月期 通期決算発表2026年5月中旬
2027年3月期 第1四半期決算発表2026年8月上旬
イーグル工業との経営統合・共同持株会社設立2026年10月1日

NOKのPER・PBRは業界平均とほぼ同水準であり、市場からは標準的な評価を受けていると言えます。一方、配当利回りは3.56%と業界平均を上回っており、株主還元への意識の高さがうかがえます。信用倍率は1.62倍と比較的落ち着いており、過熱感はありません。最大のイベントは2026年10月のイーグル工業との経営統合であり、今後の株価は統合によるシナジー効果への期待感を織り込みながら推移していくと見られます。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「やや好調
報道件数(30日)
142
前月比 +12.5%
メディア数
48
日本経済新聞, 株探, Yahoo!ファイナンス, PR TIMES, 東洋経済オンライン
業界内ランキング
上位 15%
輸送用機器業種 85社中 12位
報道のトーン
55%
好意的
35%
中立
10%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

経営統合・M&A45%
決算・業績30%
株主還元15%
その他事業活動10%

最近の出来事

2026年2月増配・業績発表

第3四半期決算にて通期配当予想を130円へ修正し、株主還元の強化を発表。

2026年10月経営統合

イーグル工業との共同持株会社を設立し、事業の統合と再編を完了予定。

2025年11月生産体制強化

2026年4月に向けた新生産会社5社の設立を決定し、国内体制を強化。

最新ニュース

ポジティブ
NOKが第3四半期決算を発表、通期計画に対する進捗率は堅調に推移
2/05 · 松井証券
ポジティブ
11/10 · 日本経済新聞

NOK まとめ

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 105円
安全性
安定
自己資本比率 64.4%
稼ぐ力
普通
ROE 4.9%
話題性
好評
ポジティブ 55%

「オイルシールの世界シェア50%を握る黒子企業が、同業大手との経営統合で次世代モビリティ市場の覇権を狙う」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/04/07 / データ提供: OSHIKABU