6902プライム

デンソー

DENSO CORPORATION

最終更新日: 2026年4月30日

ROE8.0%
BPS-円
自己資本比率61.3%
FY2025/3 有報データ

トヨタグループの技術の心臓──EV・半導体・サーマルで自動車の未来をつくる世界No.2部品メーカー

環境と安心の技術で、モビリティ社会の未来を支える

この会社ってなに?

あなたの車のエアコン、カーナビ、エンジン制御──クルマの中で動く電子部品の多くにデンソーの技術が使われています。EVのモーターを動かすインバーター、自動ブレーキを支えるセンサー、さらにはコンビニのQRコード決済端末まで。デンソーの製品は「見えないけれど、なくてはならない」存在として、あなたの移動と日常を静かに支えています。

デンソーは1949年にトヨタ自動車工業から分離独立した世界第2位の自動車部品メーカーです。FY2025/3は売上収益7兆1,618億円・営業利益5,190億円と売上・利益ともに過去最高を更新しました。電動化(インバーター・モーター)、サーマルシステム(車載空調・ヒートポンプ)、モビリティエレクトロニクス(ECU・ADAS)を3本柱に、グローバル35カ国に展開しています。2026年3月にはパワー半導体大手ロームへの買収提案(1.3兆円規模)を正式表明し、半導体の垂直統合による「クルマの電子化」の主導権確保に動いています。同月発表の中期経営計画「CORE 2030」では、2030年度に売上8兆円・営業利益率10%・ROE11%を目指す成長ビジョンを掲げました。

輸送用機器プライム市場

会社概要

業種
輸送用機器
決算期
3月
本社
愛知県刈谷市昭和町1-1
公式
www.denso.com

社長プロフィール

林新之助
代表取締役社長 兼 CEO
半導体変革者
デンソーは『環境』と『安心』を軸に、モビリティ社会の未来を切り拓きます。CORE 2030では売上8兆円・営業利益率10%を目標に、電動化・半導体・ソフトウェアの3領域に経営資源を集中します。ローム買収はその中核戦略であり、パワー半導体の内製化でクルマの電子化をリードする覚悟です。

この会社のストーリー

1949
トヨタから分離独立、日本電装として創業

トヨタ自動車工業の電装部門が分離独立し、愛知県刈谷市で日本電装株式会社として創業しました。「トヨタの技術の心臓」として、自動車の電子化・電装化を支える使命を持って歩み始めました。

1970
カーエアコンで世界シェアNo.1に

サーマルシステム事業を急成長させ、カーエアコンで世界トップシェアを獲得。海外展開も加速し、グローバル自動車部品メーカーとしての地位を確立しました。

1997
初代プリウスにインバーターを供給

トヨタ初代プリウスのハイブリッドシステム向けにインバーターを開発・供給。電動化技術のパイオニアとして、EVシフトの基盤を20年以上前から築いてきました。

2023
株式分割と社長交代、変革の幕開け

1:4の株式分割で個人投資家に門戸を開くとともに、林新之助が社長に就任。ソフトウェア・半導体領域の強化を打ち出し、「部品メーカー」から「テクノロジー企業」への脱皮を宣言しました。

2026
ローム買収提案で半導体メーカーへ進化

パワー半導体大手ロームへの買収提案(1.3兆円)を正式表明。中期計画「CORE 2030」で売上8兆円・営業利益率10%を掲げ、半導体の垂直統合で自動車産業の電子化をリードする新たなデンソーが始動しました。

注目ポイント

トヨタグループの中核、世界No.2部品メーカーの安定基盤

売上7兆円超・世界2位の自動車部品メーカーとして盤石な事業基盤を持ち、トヨタグループ(約31.5%保有)による安定した株主構造と受注基盤が長期投資の安心材料です。自己資本比率61%・実質無借金経営の財務健全性も魅力。

5期連続増配+DOE方針で増配の持続性が高い

配当はDOE(株主資本配当率)基準で、FY2025/3は64円(利回り3.3%)と5期連続増配を達成。CORE 2030ではDOE4.0%以上を目標に掲げており、今後5年間の配当成長が数値目標付きで約束されている稀有な大型株です。

ローム買収×CORE 2030で「半導体テック企業」への変貌

1.3兆円規模のローム買収はデンソー史上最大のM&Aであり、SiCパワー半導体の垂直統合によりEV時代の主導権を握る大勝負です。売上8兆円・営業利益率10%の中計目標は野心的ですが、実現すればバリュエーション再評価の余地は大きい。

サービスの実績は?

7.16兆円
年間売上収益
FY2025/3実績
+0.2% YoY
5,190億円
営業利益
FY2025/3 過去最高
+36.4% YoY
7.2%
営業利益率
FY2025/3実績
+1.9pt YoY
8.1%
ROE
FY2025/3実績
+2.7pt YoY

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 64円
安全性
安定
自己資本比率 61.3%
稼ぐ力
普通
ROE 8.0%
話題性
普通
ポジティブ 40%

配当・優待はもらえる?

しっかりもらえます
1株配当(最新期)
64
方針: DOE(株主資本配当率)3.5%からの継続的上昇
1株配当配当性向
FY2016/336.439.0%
FY2017/332.736.7%
FY2018/335.531.7%
FY2019/337.942.9%
FY2020/337.9159.3%
FY2021/337.986.8%
FY2022/344.748.2%
FY2023/350.144.5%
FY2025/36444.1%
7期連続増配
株主優待
なし

なし

2023年10月の1:4株式分割を反映した調整後ベースで、5期連続増配を実現しています(37.9円→44.7円→50.1円→55円→64円)。配当方針はDOE(株主資本配当率)を基準とし、FY2025/3のDOEは3.5%。中期経営計画「CORE 2030」ではDOE4.0%以上を2030年度の目標に掲げており、配当の増加トレンドは今後も継続が見込まれます。FY2021/3の配当性向が86.8%と高い理由は、コロナ禍で利益が大きく落ち込む中でも減配を回避したためです。FY2022/3以降は40〜50%台で安定しています。株主優待制度はありません。

同業比較(収益性)

輸送用機器の同業他社平均と比べると…

ROE上回る
この会社
8.0%
業界平均
5.8%
営業利益率上回る
この会社
7.2%
業界平均
5.7%
自己資本比率上回る
この会社
61.3%
業界平均
44.3%

業績推移

儲かってるの?

順調に稼いでいます
売上高
FY2022/35.5兆円
FY2023/36.4兆円
FY2024/37.1兆円
FY2025/37.2兆円
営業利益
FY2022/33,412億円
FY2023/34,261億円
FY2024/33,806億円
FY2025/35,190億円

FY2025/3は売上収益7兆1,618億円・営業利益5,190億円と過去最高を記録しました。前期のFY2024/3は売上こそ7.14兆円と好調でしたが、半導体不足の影響や品質関連費用で営業利益は3,806億円に留まっており、FY2025/3は営業利益率が5.3%→7.2%へ大幅改善しています。FY2026/3会社予想(Q3修正後)は売上7兆2,400億円と微増の一方、最終利益は4,200億円(前期比ほぼ横ばい)に下方修正。為替前提の見直し(円高進行)と品質引き当て計上が主な要因ですが、営業利益は6,510億円(+25.4%)と改善見通しです。

事業ごとの売上・利益

エレクトリフィケーション
約2兆円14.3%)
サーマルシステム
約1.5兆円35.7%)
モビリティエレクトロニクス
約1.4兆円28.6%)
パワートレインシステム
約1.1兆円7.1%)
先進デバイス・その他
約1.2兆円14.3%)
エレクトリフィケーション約2兆円
利益: 非開示利益率: 非開示

インバーター、モーター、BMS等のEV・HEV向け電動化部品。世界シェア上位の成長ドライバー

サーマルシステム約1.5兆円
利益: 非開示利益率: 非開示

車載空調、ヒートポンプ、熱マネジメント。EV時代のバッテリー温度管理で需要拡大

モビリティエレクトロニクス約1.4兆円
利益: 非開示利益率: 非開示

ECU、各種センサー、ADASコンポーネント。ソフトウェア定義車両(SDV)の基盤技術

パワートレインシステム約1.1兆円
利益: 非開示利益率: 非開示

エンジン制御、燃料噴射系、排ガス後処理。内燃機関向けだが地域別にニーズが継続

先進デバイス・その他約1.2兆円
利益: 非開示利益率: 非開示

半導体(セミコンダクタ事業G新設)、FA機器、QRコード関連、農業ソリューション

稼ぐ力はどのくらい?

まあまあの効率です
ROE
8.0%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
5.2%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
7.2%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2021/33.4%1.8%3.1%
FY2022/36.4%3.6%6.2%
FY2023/37.2%4.2%6.7%
FY2024/36.3%3.4%5.3%
FY2025/38.0%5.2%7.2%

FY2025/3は営業利益率7.2%・ROE8.1%と過去5年で最高水準を達成しました。FY2024/3は品質関連費用の計上で営業利益率が5.3%に低下しましたが、FY2025/3は原価改善と為替効果で大幅に回復。ROEも3.1%(FY2021/3)→8.1%と5年間で大きく改善しています。中期経営計画「CORE 2030」では営業利益率10%・ROE11%を目標に掲げており、半導体事業の垂直統合と電動化部品の高付加価値化が鍵を握ります。

財務は安全?

財務は安定しています
自己資本比率61.3%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
0円
会社の純資産
5.0兆円

総資産は8兆1,250億円で、自己資本比率は61.3%と極めて健全な水準です。FY2024/3からFY2025/3にかけて総資産が約1兆円減少していますが、これはトヨタ自動車株などの政策保有株式の売却が主因です。BPSはFY2024/3から株式分割(2023年10月、1:4)後の値となっており、FY2023/3以前(分割前)とは単純比較できません。分割後ベースではBPS1,767円で、PBR約1.1倍と純資産に近い水準で評価されています。ローム買収(1.3兆円規模)実行時には有利子負債が大幅に増加する見込みですが、現状の実質無借金経営が強固な財務基盤を提供しています。

お金の流れは?

健全なお金の流れです
本業で稼いだお金
+7,587億円
営業CF
投資に使ったお金
+1,219億円
投資CF
借入・返済など
-6,774億円
財務CF
手元に残ったお金
+8,806億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2021/30円0円0円0円
FY2022/30円0円0円0円
FY2023/30円0円0円0円
FY2024/39,618億円-4,595億円-4,967億円5,023億円
FY2025/37,587億円1,219億円-6,774億円8,806億円

FY2025/3の営業CFは7,587億円と高水準を維持しています。投資CFが+1,219億円とプラスになっている点が特徴的ですが、これはトヨタ自動車株など政策保有株式の大規模売却による収入が設備投資を上回ったためです。結果としてFCFは8,806億円と見かけ上大きくなっていますが、実質的な事業FCFは5,000億円程度と推定されます。財務CFは-6,774億円で、自己株式取得(約4,000億円)と配当金支払いが主因。5年間の営業CF累計は約3.16兆円に達し、ローム買収(1.3兆円)の資金余力は十分です。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1ローム買収(1.3兆円規模)のPMI(統合)リスク。デンソー史上最大のM&Aであり、半導体事業のマネジメント経験が限られる中、技術統合・組織文化の融合・顧客関係の維持に失敗すれば巨額の減損リスクが発生する
2EV需要の減速と地域別パワートレインミックスの変動リスク。BEV普及のペースが想定より鈍化する中、電動化部品への先行投資が回収計画通りに進まない可能性がある。一方で内燃機関向け新規投資を停止しており、HEV需要の急増への対応力にも不安がある
3トヨタ自動車への売上依存リスク。売上の約50%がトヨタグループ向けとされ、トヨタの生産台数減少や戦略転換がデンソーの業績に直結する。親子上場の見直し議論も潜在的なリスク要因
4為替変動リスク。グローバル35カ国での事業展開により、円高進行は海外売上の円換算額を大幅に目減りさせる。FY2026/3 Q3での下方修正の主因の一つが為替前提の見直しだった
5米国関税政策と地政学リスク。自動車部品のグローバルサプライチェーンに依存しており、米中貿易摩擦の激化や対日関税の引き上げが収益を圧迫する可能性がある。メキシコ・中国拠点からの米国向け輸出への関税影響が特に懸念される
6半導体市場の競争激化と技術革新リスク。ローム買収でSiCパワー半導体の垂直統合を目指すが、インフィニオン・STマイクロ・オンセミなど欧米大手との競合は激しく、次世代素材(GaN等)への技術シフトが起これば投資回収が困難になる可能性がある

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2024/34,362億円1,234億円28.3%
FY2025/35,780億円1,589億円27.5%

FY2025/3の実効税率は約22.4%で、日本の法定実効税率(約30%)を下回っています。これはグローバル35カ国での事業展開による税率差、海外子会社の利益に対する各国税率、および研究開発税制の適用が主な要因です。FY2026/3予想ではQ3修正後の税引前利益5,350億円に対し、実効税率21.5%程度を見込んでいます。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
863万円
従業員数
158,056
平均年齢
44.8歳
平均年収従業員数前年比
当期863万円158,056-

平均年収は4年間で約77万円上昇し、年率+3%前後の安定的な昇給が続いています。一方、単体従業員数は約1,400名減少しており、効率化・自動化投資による生産性向上が進んでいます。平均年齢44.8歳、平均勤続年数23.1年と長期雇用が根付いた企業文化です。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主59.5%
浮動株40.5%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関28%
事業法人等31.5%
外国法人等30%
個人その他8%
証券会社2.5%

トヨタ自動車21.25%・豊田自動織機5.59%・トヨタ不動産4.72%とトヨタグループで約31.5%を保有し、安定的な株主基盤を形成。金融機関(信託銀行含む約28%)と合わせて安定株主比率は約60%。外国人投資家比率は約30%で大型株として高い流動性を確保しています。

トヨタ自動車株式会社(598,927,000株)21.25%
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)(372,158,000株)13.2%
株式会社豊田自動織機(157,706,000株)5.59%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)(140,933,000株)5%
トヨタ不動産株式会社(133,235,000株)4.72%
日本生命保険相互会社(常任代理人 日本マスタートラスト信託銀行株式会社)(86,654,000株)3.07%
デンソー従業員持株制度会(50,007,000株)1.77%
STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)(37,313,000株)1.32%
STATE STREET BANK WEST CLIENT - TREATY505234(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)(36,555,000株)1.29%
JP MORGAN CHASE BANK 385632(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)(35,503,000株)1.26%

トヨタ自動車が筆頭株主(21.25%)で、豊田自動織機(5.59%)・トヨタ不動産(4.72%)を含むトヨタグループが約31.5%を保有しています。日本マスタートラスト信託銀行(13.2%)・日本カストディ銀行(5.0%)は国内外の機関投資家の受託資産であり、年金基金や投信を通じた長期保有が中心です。日本生命(3.07%)は政策保有株主、デンソー従業員持株制度会(1.77%)も安定株主に分類されます。トヨタグループによる強固な親子上場関係が特徴で、創業家・オーナー系株主は存在しないプロフェッショナル経営体制です。

会社の公式開示情報

役員報酬

9億3,200万円
取締役9名の合計

事業別の稼ぎ

事業名売上利益利益率
エレクトリフィケーション約2兆円非開示非開示
サーマルシステム約1.5兆円非開示非開示
モビリティエレクトロニクス約1.4兆円非開示非開示
パワートレインシステム約1.1兆円非開示非開示
先進デバイス・その他約1.2兆円非開示非開示

デンソーはエレクトリフィケーション(電動化)・サーマル・モビリティエレクトロニクスの3本柱を成長ドライバーに、パワートレイン(内燃機関向け)から電動化への事業転換を加速しています。2026年1月のセミコンダクタ事業グループ新設とローム買収提案は、半導体メーカーへの進化を明確に打ち出す戦略転換です。パワートレインシステムは売上1.1兆円を維持しつつも新規投資を停止しており、2030年に向けて電動化・半導体への経営資源の集中が進む見通しです。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 12名)
女性 2名(16.7% 男性 10
17%
83%
監査報酬
3億2,800万円
設備投資額
2300.8億円
平均勤続年数(従業員)
23.1
臨時従業員数
27735

取締役12名中女性2名(16.7%)で、多様性の確保は道半ばですが改善傾向にあります。役員指名報酬会議(過半数が社外取締役)を設置し、報酬の透明性を確保。監査等委員会設置会社として、監査報酬3億2,800万円と企業規模に見合った監査体制を構築しています。平均勤続年数23.1年と長期雇用が定着した企業文化です。

会社の計画は順調?

B
総合評価
売上は堅調だが、利益予想の下方修正が目立つ。CORE 2030の始動に向けた基盤整備の段階。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

FY2025/3は売上過去最高を達成したものの、営業利益は当初予想を23%下回った。FY2026/3もQ3で最終利益を18%下方修正。為替・品質費用・ローム買収準備という一時的要因が重なった面もあるが、利益の予想精度に課題がある。CORE 2030で掲げた営業利益率10%の達成には、現在の7.2%から大幅な改善が必要。
中期経営計画「CORE 2030」
FY2027/3〜FY2031/3(5年間)
売上収益: 目標 2030年度に8兆円以上 大幅遅れ (FY2025/3 7.16兆円)
30%
営業利益率: 目標 10%以上 やや遅れ (FY2025/3 7.2%)
40%
ROE: 目標 11%以上 やや遅れ (FY2025/3 8.1%)
45%
DOE: 目標 4.0%以上 やや遅れ (FY2025/3 3.5%)
50%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上収益
年度当初予想修正予想実績乖離
FY2025/37兆500億円7兆1,618億円+1.6%
FY2026/37兆500億円7兆2,400億円+2.7%
営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
FY2025/36,750億円5,190億円-23.1%
最終利益
年度当初予想修正予想実績乖離
FY2026/35,150億円4,200億円-18.4%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

2026年3月末に発表された「CORE 2030」は売上8兆円・営業利益率10%・ROE11%を5年後の目標に掲げるデンソーの新たな成長ビジョンです。研究開発に3.7兆円・設備投資に2.2兆円の大型投資を計画しており、電動化・半導体・ソフトウェアへの集中投資で利益率の引き上げを目指します。ローム買収が実現すれば半導体事業が新たな収益の柱となり、目標達成の確度が高まります。直近のFY2025/3・FY2026/3では利益予想の下方修正が続いており、CORE 2030の初年度(FY2027/3)の実績が中計の信頼性を測る重要な指標となります。

この株を持っていたら儲かった?

この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。

5年間のTSR(株主総利回り)は239.0%とTOPIX(213.4%)をアウトパフォームしています。FY2024にはTSR350.7%まで急騰しましたが、FY2025には239.0%に低下。この急落はFY2024の株価ピーク後の調整を反映しています。それでもTOPIXを上回るリターンを維持しており、長期保有の株主に対しては市場平均を超える価値を提供してきました。配当利回り3%台が下支えとなり、インカムゲインとキャピタルゲインの両面で投資妙味があります。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。

もし5年前に投資していたら?

FY2021初めに100万円投資した場合+139.0%
100万円 →239.0万円
139.0万円
年度末時点評価額損益TSR
FY2021214.5万円+114.5万円114.5%
FY2022233.9万円+133.9万円133.9%
FY2023227.2万円+127.2万円127.2%
FY2024350.7万円+250.7万円250.7%
FY2025239.0万円+139.0万円139.0%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残3,203,000株
売り残133,900株
信用倍率23.92倍
2026年3月28日時点
今後の予定
本決算発表(FY2026/3)2026年4月28日
ローム買収の進展発表2026年中
第1四半期決算発表2026年8月上旬

PER10.5倍は輸送用機器セクター平均(12.0倍)を下回り、割安感があります。PBR1.09倍はセクター平均を上回りますが、ROE8.1%の収益力を反映した妥当な水準です。配当利回り3.33%はセクター平均を大幅に上回り、大型株としてはインカムの魅力があります。信用倍率は23.92倍と買い残が非常に厚く、株価反発時の利益確定売りや追証による売りが上値を抑える可能性があります。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「やや前向き
報道件数(30日)
2,500
前月比 +28.5%
メディア数
150
日本経済新聞, 株探, Yahoo!ファイナンス, 日経ビジネス, 東洋経済オンライン, ダイヤモンド・オンライン, ロイター, Car Watchほか
業界内ランキング
上位 3%
輸送用機器業界 120社中 3位
報道のトーン
40%
好意的
40%
中立
20%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

M&A・半導体戦略30%
決算・業績25%
EV・電動化25%
中期経営計画20%

最近の出来事

2026年3月中計発表

中期経営計画「CORE 2030」を発表。2030年度に売上8兆円以上・営業利益率10%以上・ROE11%以上を目指す。5年間で研究開発3.7兆円、設備投資2.2兆円を投入。

2026年3月大型M&A

パワー半導体大手ロームへの買収提案を正式表明。買収額1.3兆円規模、SiCパワー半導体の垂直統合でEV時代の主導権確保を狙う。

2026年2月下方修正

FY2026/3 Q3決算を発表。最終利益を4,200億円に下方修正(従来予想4,970億円)。為替影響と品質引き当てが主因。売上収益は7兆2,400億円に上方修正。

2026年1月組織変更

セミコンダクタ事業グループ」を新設。半導体事業の独立組織化により、ローム買収を見据えた事業基盤を整備。

2025年5月過去最高

FY2025/3本決算を発表。売上収益7兆1,618億円・営業利益5,190億円と売上・利益ともに過去最高を更新。営業利益率は7.2%に改善。

最新ニュース

ポジティブ
中期経営計画「CORE 2030」を策定、売上8兆円・営業利益率10%目標
3/31 · 日本経済新聞
中立
ロームに対する株式取得提案を正式表明、1.3兆円規模の大型M&A
3/24 · 日本経済新聞
ポジティブ
JBSと協業、AI活用でオフィス業務従事者3万人・利用率99%の変革を支援
3/12 · PR TIMES
ネガティブ
FY2026/3 Q3決算:最終利益を4,200億円に下方修正、売上は上方修正
2/03 · Yahoo!ファイナンス
ポジティブ
セミコンダクタ事業グループを新設、半導体事業の独立組織化を推進
12/01 · マイナビニュース

デンソー まとめ

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 64円
安全性
安定
自己資本比率 61.3%
稼ぐ力
普通
ROE 8.0%
話題性
普通
ポジティブ 40%

「トヨタグループの技術の心臓──EV・半導体・サーマルで自動車の未来をつくる世界No.2自動車部品メーカー」

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最終更新: 2026/04/30 / データ提供: OSHIKABU