7294プライム

ヨロズ

YOROZU CORPORATION

最終更新日: 2026年3月28日

ROE-22.0%
BPS244.3円
自己資本比率38.1%
FY2025/3 有報データ

クルマの乗り心地を支える、世界最大級のサスペンションメーカー

YOROZUの技術と製品で、世界中の人々と社会に安全・安心・快適を提供し、笑顔あふれる豊かな社会の実現に貢献します。

この会社ってなに?

あなたが普段乗っている自動車が、快適な乗り心地であるのはなぜだと思いますか?実は、道路のデコボコからの衝撃を吸収してくれる『サスペンション』という重要な部品のおかげなんです。ヨロズは、このサスペンションを専門に作っている、縁の下の力持ちのような会社です。あなたが運転中に感じる安定性や乗り心地の良さの裏側で、ヨロズの技術が活躍しているかもしれません。特に日産車に乗っているなら、その可能性はさらに高まりますよ。

自動車サスペンション大手。FY2025は売上高1,784.1億円、営業利益2.98億円を確保するも、最終損益は-134.48億円の大幅赤字に転落しました。主要顧客の生産調整が響いた格好ですが、会社はFY2026に営業利益26.0億円へのV字回復を計画しています。長年の主力取引先である日産に加え、約50年ぶりとなる国内新工場稼働でトヨタやホンダ向けEV部品の供給拡大を進めており、顧客ポートフォリオの転換が今後の成長の鍵を握ります。

輸送用機器プライム市場

会社概要

業種
輸送用機器
決算期
3月
本社
神奈川県横浜市港北区樽町3-7-60
公式
www.yorozu-corp.co.jp

社長プロフィール

平中 勉
代表取締役社長
挑戦者
自動車産業が直面する大きな変革期において、脱炭素に貢献する軽量化製品の開発や協業による新たな価値創出を武器に挑戦を続けています。約50年ぶりとなる国内新工場も稼働させ、主要顧客に加え、トヨタやホンダなど新規顧客向けのEV部品供給を拡大し、盤石な供給体制を整備してまいります。

この会社のストーリー

1948
萬製作所として創業

創業者である志藤六郎が、横浜市鶴見区に萬(よろず)製作所を設立。自動車部品の製造を開始し、ヨロズの歴史が幕を開けた。

1960
日産自動車との取引開始と成長

日産自動車との本格的な取引を開始。主要サプライヤーとして共に成長し、事業拡大の礎を築いた。

1988
初の海外進出、アメリカへ

アメリカにヨロズアメリカ社を設立し、初の海外生産拠点を構築。グローバル展開への第一歩を踏み出した。

1995
東京証券取引所第一部へ上場

前年の二部上場に続き、東京証券取引所市場第一部(現:プライム市場)への上場を果たす。社会的信用と知名度を向上させた。

2010
世界的な金融危機と回復への挑戦

リーマンショック後の自動車業界の低迷を受け、業績が悪化。生産体制の見直しや合理化を進め、難局を乗り越えた。

2020
カーボンニュートラルへの取り組み開始

「ヨロズグローバル環境ビジョン2040」を策定し、2040年までのカーボンニュートラル達成を目標に掲げ、サステナビリティ経営を本格化。

2025
約50年ぶりの国内新工場が本格稼働

岐阜県に国内では約半世紀ぶりとなる新工場を建設し、本格稼働を開始。EV化に対応し、トヨタなど日産以外の自動車メーカーへの部品供給を拡大する。

注目ポイント

グローバルに展開する足回り部品の巨人

自動車の乗り心地と安全性を左右するサスペンション部品で世界トップクラス。日産を主要顧客に、米州、欧州、アジアなど世界中で事業を展開するグローバル企業です。

EVシフトに対応、約50年ぶりの国内新工場

電動化の波に対応するため、約50年ぶりに国内新工場を建設。軽量化技術を武器に、トヨタやホンダなど新たな顧客へのEV向け部品供給を拡大し、未来の成長を目指します。

株主想いの長期保有優遇制度

株主優待としてQUOカードやカタログギフトを提供。1年、3年と長く保有するほど優待内容がグレードアップする仕組みで、長期的な視点で応援してくれる株主を大切にしています。

サービスの実績は?

31
1株当たり配当金
FY2025実績
+3.3% YoY
-1.7%
売上高成長率
FY2025実績 (YoY)
減収転換
0.2%
営業利益率
FY2025実績
-2.3pt YoY
-5.6%
配当性向
FY2025実績
最終赤字のためマイナス
6
日産向け売上比率(推定)
会社四季報より
他社向け開拓中

ひとめ診断

業績
普通
営業利益 前年比↓
配当
少なめ
1株 31円
安全性
普通
自己資本比率 38.1%
稼ぐ力
低い
ROE -22.0%
話題性
普通
ポジティブ 45%

配当・優待はもらえる?

しっかりもらえます
1株配当(最新期)
31
方針: 配当性向35%目途
1株配当配当性向
FY2021/3130.2%
FY2022/31335.6%
FY2023/32542.4%
FY2024/3300.2%
FY2025/3310.2%
3期連続増配
株主優待
あり
権利確定月3月

同社は安定的な利益還元を重視しており、連結配当性向35%を目処とした配当方針を掲げています。業績が赤字であっても一定の配当を維持するなど、株主還元への姿勢は比較的強固です。長期保有を優遇する株主優待との組み合わせにより、総合的な利回りを高める方針を維持しています。

同業比較(収益性)

輸送用機器の同業他社平均と比べると…

ROE下回る
この会社
-22.0%
業界平均
7.9%
営業利益率下回る
この会社
0.2%
業界平均
7.4%
自己資本比率下回る
この会社
38.1%
業界平均
40.9%

業績推移

儲かってるの?

まあまあです
売上高
FY2022/31,273億円
FY2023/31,606億円
FY2024/31,815億円
FY2025/31,784億円
営業利益
FY2022/321.0億円
FY2023/330.9億円
FY2024/344.6億円
FY2025/33.0億円

売上高は自動車業界の需要変動や為替の影響を受けながらも1,800億円規模まで拡大してきましたが、直近では減収傾向にあります。特に2025年3月期には最終赤字を計上するなど厳しい局面を迎えましたが、構造改革による合理化で再建を図っています。2026年3月期は黒字転換を予想しており、収益基盤の安定化が最優先課題となっています。

稼ぐ力はどのくらい?

赤字で稼げていません
ROE
-22.0%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
-9.8%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
0.2%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2021/3-9.4%-4.6%0.3%
FY2022/31.2%0.7%1.6%
FY2023/31.8%1.0%1.9%
FY2024/3-5.2%-2.8%2.5%
FY2025/3-22.0%-9.8%0.2%

営業利益率は過去数年間で0.2%から2.5%の間で推移しており、極めて低い水準での経営を余儀なくされています。ROE(自己資本利益率)は赤字の影響でマイナスが続いており、資本効率の改善が急務です。今後は高付加価値製品への転換やコスト構造の最適化により、収益性の抜本的な引き上げが強く求められる状況です。

財務は安全?

やや注意が必要です
自己資本比率38.1%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
873億円
会社の純資産
612億円

自己資本比率はFY2025/3時点で38.1%まで低下し、有利子負債も約873億円まで増加しています。過去には無借金経営を実現していましたが、大型投資や業績悪化に伴う資金需要が財務を圧迫している状況です。今後は負債の圧縮と安定的な自己資本の確保を通じた財務健全性の回復が重要なポイントとなります。

お金の流れは?

本業は稼げていますが投資が多めです
本業で稼いだお金
+47.4億円
営業CF
投資に使ったお金
-118億円
投資CF
借入・返済など
+67.6億円
財務CF
手元に残ったお金
-70.7億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2021/3132億円-70.5億円37.8億円61.7億円
FY2022/3149億円-45.4億円-138億円104億円
FY2023/329.2億円-51.6億円-48.2億円-22.4億円
FY2024/3125億円-119億円-17.4億円6.8億円
FY2025/347.4億円-118億円67.6億円-70.7億円

営業キャッシュフローは本業の不振により変動が激しく、安定的な稼ぐ力の回復が課題です。一方で、国内外での生産体制整備や設備投資が先行しており、投資キャッシュフローは年間100億円規模のマイナスが続いています。投資の回収期に入ることでフリーキャッシュフローの改善を図り、財務余力の向上を目指す局面です。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1当社グループの連結売上高に占める海外売上高の割合は2023年3月期72.6%、2024年3月期69.6%、2025年3月期70.5%となっており、連結決算上、為替変動が大きな影響を及ぼします

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2021/314.5億円76.4億円527.5%
FY2022/322.8億円14.1億円61.6%
FY2023/329.9億円15.7億円52.5%
FY2024/345.2億円84.4億円186.9%
FY2025/3-20.8億円0円-

過去には一時的な会計上の税負担や繰延税金資産の取り崩しにより、実効税率が著しく高騰する年がありました。利益が大きく変動するため納税額も安定せず、赤字期には税金費用が発生しない傾向にあります。今後は業績の安定に伴い、法定税率に近い適正な水準へ税負担が収束することが期待されます。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
642万円
従業員数
5,848
平均年齢
40.4歳
平均年収従業員数前年比
当期642万円5,848-

従業員の平均年収は642万円であり、国内の製造業における標準的な水準を維持しています。近年は円安による為替影響や主要顧客の生産台数変動を受け業績が推移していますが、安定した雇用と福利厚生が従業員の生活を支えるベースとなっています。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主56.5%
浮動株43.5%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関18.8%
事業法人等37.7%
外国法人等5.6%
個人その他37.3%
証券会社0.6%

安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 事業法人の持合い比率が高く、安定した株主構成が特徴です。 主な安定株主は南青山不動産・エスグラントコーポレーション・志藤ホールディングス。

株式会社南青山不動産(1,976,000株)8.13%
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)(1,762,000株)7.25%
株式会社エスグラントコーポレーション(1,190,000株)4.9%
株式会社志藤ホールディングス(883,000株)3.64%
JFEスチール株式会社(843,000株)3.47%
株式会社みずほ銀行(842,000株)3.47%
株式会社横浜銀行(842,000株)3.47%
スズキ株式会社(800,000株)3.29%
三菱UFJ信託銀行株式会社(682,000株)2.81%
日産トレーディング株式会社(533,000株)2.19%

大株主には金融機関や取引先の自動車関連企業が名を連ねており、安定株主による強固な経営基盤が特徴です。一方で、創業家や特定の事業会社の影響力が一定程度存在し、浮動株比率が抑制されていることで、市場での流動性が限定的な側面もあります。

会社の公式開示情報

役員報酬

2億8,000万円
取締役4名の合計

自動車のサスペンション部品を主軸にグローバル展開しており、主要顧客である日産自動車への依存度が高い点が経営上の構造的リスクとなります。最新の報告書では、中国市場でのEVシフトや国内工場の新設によるトヨタ向けなどの販路拡大による収益改善が重要な課題として開示されています。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 9名)
女性 2名(22.2% 男性 7
22%
78%
監査報酬
7,000万円
連結子会社数
20
設備投資額
97.9億円
平均勤続年数(従業員)
12.5
臨時従業員数
615

女性役員比率が22.2%と製造業の中では先進的な登用を進めており、多様性の確保に注力しています。20社を超える連結子会社を統括する監査体制を敷いており、ガバナンスの強化とコンプライアンス遵守による持続的な企業価値向上を目指しています。

会社の計画は順調?

D
総合評価
外部環境の変化に弱く、業績予想のブレが大きい。特に最終利益の未達が目立つ。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

(旧) 中期経営計画 YSP2023
FY2021~FY2023
売上高: 目標 1,500億円 達成 (1,605.6億円)
107%
営業利益: 目標 37.5億円 未達 (30.88億円)
82.4%
FY2026 業績予想
FY2026
売上高: 目標 1,730億円 順調 (1,784.1億円)
103.1%
営業利益: 目標 26.0億円 大幅遅れ (2.98億円)
11.5%
当期純利益: 目標 8.0億円 大幅遅れ (-134.48億円)
0%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

純利益
年度当初予想修正予想実績乖離
FY202511億円-134億円-134億円大幅未達
FY202415億円-39億円大幅未達
FY202322億円14億円-36.2%
営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
FY202545億円3億円3億円-93.4%
FY202432億円45億円+39.3%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

同社は正式な中期経営計画を開示していませんが、期初の業績予想が計画の役割を果たします。しかし、過去の業績を見ると、特に最終利益が期初予想を大幅に下回るケースが散見されます。FY2025は当初45億円の営業利益を見込んでいましたが、結果は2.98億円となり、純利益は10.5億円の黒字予想から一転して-134.48億円の大幅赤字で着地しました。主要顧客の生産動向など外部環境の影響を受けやすく、計画達成の確度は低いと評価せざるを得ません。

この株を持っていたら儲かった?

この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。

TSR(株主総利回り)は、配当と株価の値上がりを合算した総合的な投資リターンを示す指標です。FY2021からFY2025までの5年間、ヨロズのTSRは一貫してTOPIX(東証株価指数)を大幅に下回る「アンダーパフォーム」となっています。これは、同期間にTOPIXが大きく上昇する中で、ヨロズの株価が長期的に低迷し、配当利回りだけでは市場平均の上昇をカバーできなかったことが主な原因です。業績の不安定さが株価の重しとなり、株主へのトータルリターンが伸び悩んでいる状況を示しています。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。

もし5年前に投資していたら?

FY2021初めに100万円投資した場合+6.3%
100万円 →106.3万円
6.3万円
年度末時点評価額損益TSR
FY2021127.7万円+27.7万円27.7%
FY202286.6万円-13.4万円-13.4%
FY202385.0万円-15.0万円-15.0%
FY202499.1万円-0.9万円-0.9%
FY2025106.3万円+6.3万円6.3%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残115,300株
売り残867,300株
信用倍率0.13倍
2026年3月13日時点
今後の予定
第1四半期決算発表2026年8月上旬
第2四半期決算発表2026年11月上旬
第3四半期決算発表2027年2月中旬

PBRは0.45倍と業界平均の0.6倍を下回り、解散価値割れの状態が続いています。これは市場からの成長期待が低いことを示唆しています。一方で、信用倍率が0.13倍と売り残が買い残を大幅に上回っており、将来的な株価下落を見込む投資家が多い状況です。この「空売り」の積み上がりは、将来の決算発表などで好材料が出た際に、買い戻しによる株価の急騰(ショートカバー)を引き起こす可能性も内包しています。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「やや好調
報道件数(30日)
48
前月比 +12.5%
メディア数
18
日経電子版, 株探, Yahoo!ファイナンス, PR TIMES, 会社四季報オンライン ほか
業界内ランキング
上位 35%
輸送用機器業 98社中 34位
報道のトーン
45%
好意的
30%
中立
25%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

決算・業績40%
新工場・設備投資25%
株主還元・自社株買い20%
その他15%

最近の出来事

2025年9月新工場稼働

岐阜県輪之内町に50年ぶりとなる国内新工場を本格稼働させ、供給体制を強化。

2025年11月黒字浮上

上期決算で経常利益8.4億円の黒字浮上を達成し、自社株買いも発表。

2026年1月製品投入

データプラットフォーム「YOROZU DATA」を正式ローンチし、デジタル変革を推進。

最新ニュース

ネガティブ
3/17 · 会社四季報オンライン
ポジティブ
ヨロズ、400万株を上限とする自社株買いを実施へ
11/11 · 株探

ヨロズ まとめ

ひとめ診断

業績
普通
営業利益 前年比↓
配当
少なめ
1株 31円
安全性
普通
自己資本比率 38.1%
稼ぐ力
低い
ROE -22.0%
話題性
普通
ポジティブ 45%

「日産主力のサスペンション大手、EVシフトの波に乗り50年ぶりの国内新工場でトヨタ・ホンダ開拓へ」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/04/07 / データ提供: OSHIKABU