ヨロズ7294
YOROZU CORPORATION
どんな会社?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが普段乗っている自動車が、快適な乗り心地であるのはなぜだと思いますか?実は、道路のデコボコからの衝撃を吸収してくれる『サスペンション』という重要な部品のおかげなんです。ヨロズは、このサスペンションを専門に作っている、縁の下の力持ちのような会社です。あなたが運転中に感じる安定性や乗り心地の良さの裏側で、ヨロズの技術が活躍しているかもしれません。特に日産車に乗っているなら、その可能性はさらに高まりますよ。
自動車サスペンション大手。2025期は売上高1,784.1億円、営業利益2.98億円を確保するも、最終損益は-134.48億円の大幅赤字に転落しました。主要顧客の生産調整が響いた格好ですが、会社は2026期に営業利益26.0億円へのV字回復を計画しています。長年の主力取引先である日産に加え、約50年ぶりとなる国内新工場稼働でトヨタやホンダ向けEV部品の供給拡大を進めており、顧客ポートフォリオの転換が今後の成長の鍵を握ります。
会社概要
- 業種
- 輸送用機器
- 決算期
- 3月
- 本社
- 神奈川県横浜市港北区樽町3-7-60
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
FY2025/3実績
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | ▲9.4% | ▲4.6% | - |
| 2022/03期 | 1.3% | 0.7% | - |
| 2023/03期 | 1.9% | 1.0% | - |
| 2024/03期 | ▲5.1% | ▲2.8% | 2.5% |
| 2025/03期 | ▲19.7% | ▲9.6% | 0.2% |
| 3Q FY2026/3 | 1.1%(累計) | 0.3%(累計) | 1.3% |
営業利益率は過去数年間で0.2%から2.5%の間で推移しており、極めて低い水準での経営を余儀なくされています。ROE(自己資本利益率)は赤字の影響でマイナスが続いており、資本効率の改善が急務です。今後は高付加価値製品への転換やコスト構造の最適化により、収益性の抜本的な引き上げが強く求められる状況です。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | 増収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 1,189億円 | — | ▲62.0億円 | -259.1円 | — |
| 2022/03期 | 1,273億円 | — | 8.8億円 | 36.5円 | +7.1% |
| 2023/03期 | 1,606億円 | — | 14.2億円 | 59.0円 | +26.1% |
| 2024/03期 | 1,815億円 | 44.6億円 | ▲39.3億円 | -162.1円 | +13.0% |
| 2025/03期 | 1,784億円 | 3.0億円 | ▲134億円 | -551.5円 | -1.7% |
売上高は自動車業界の需要変動や為替の影響を受けながらも1,800億円規模まで拡大してきましたが、直近では減収傾向にあります。特に2025年3月期には最終赤字を計上するなど厳しい局面を迎えましたが、構造改革による合理化で再建を図っています。2026年3月期は黒字転換を予想しており、収益基盤の安定化が最優先課題となっています。 【3Q 2026/03期実績】売上1274億円(通期予想比74%)、営業利益16億円(同62%)、純利益4.6億円(同58%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
輸送用機器の同業他社平均(自社を除く当サイト掲載銘柄より算出)と比べると…(自社は直近の年次実績で比較)
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
自動車のサスペンション部品を主軸にグローバル展開しており、主要顧客である日産自動車への依存度が高い点が経営上の構造的リスクとなります。最新の報告書では、中国市場でのEVシフトや国内工場の新設によるトヨタ向けなどの販路拡大による収益改善が重要な課題として開示されています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 10.5億円 | -134億円 | -134億円 | 大幅未達 |
| 2024期 | 15億円 | — | -39.3億円 | 大幅未達 |
| 2023期 | 22.3億円 | — | 14.2億円 | -36.2% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 45億円 | 3.0億円 | 3.0億円 | -93.4% |
| 2024期 | 32億円 | — | 44.6億円 | +39.3% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
同社は正式な中期経営計画を開示していませんが、期初の業績予想が計画の役割を果たします。しかし、過去の業績を見ると、特に最終利益が期初予想を大幅に下回るケースが散見されます。2025期は当初45億円の営業利益を見込んでいましたが、結果は2.98億円となり、純利益は10.5億円の黒字予想から一転して-134.48億円の大幅赤字で着地しました。主要顧客の生産動向など外部環境の影響を受けやすく、計画達成の確度は低いと評価せざるを得ません。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
岐阜県輪之内町に50年ぶりとなる国内新工場を本格稼働させ、供給体制を強化。
上期決算で経常利益8.4億円の黒字浮上を達成し、自社株買いも発表。
データプラットフォーム「YOROZU DATA」を正式ローンチし、デジタル変革を推進。
代表者プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
※ 有利子負債・純資産はいずれも3Q FY2026/3末時点
自己資本比率は2025/03期時点で38.1%まで低下し、有利子負債も約873億円まで増加しています。過去には無借金経営を実現していましたが、大型投資や業績悪化に伴う資金需要が財務を圧迫している状況です。今後は負債の圧縮と安定的な自己資本の確保を通じた財務健全性の回復が重要なポイントとなります。 【3Q 2026/03期】総資産1314億円、純資産594億円、自己資本比率30.5%、有利子負債257億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 132億円 | ▲70.5億円 | 37.8億円 | 61.7億円 |
| 2022/03期 | 149億円 | ▲45.4億円 | ▲138億円 | 104億円 |
| 2023/03期 | 29.2億円 | ▲51.6億円 | ▲48.2億円 | ▲22.4億円 |
| 2024/03期 | 125億円 | ▲119億円 | ▲17.4億円 | 6.8億円 |
| 2025/03期 | 47.4億円 | ▲118億円 | 67.6億円 | ▲70.7億円 |
営業キャッシュフローは本業の不振により変動が激しく、安定的な稼ぐ力の回復が課題です。一方で、国内外での生産体制整備や設備投資が先行しており、投資キャッシュフローは年間100億円規模のマイナスが続いています。投資の回収期に入ることでフリーキャッシュフローの改善を図り、財務余力の向上を目指す局面です。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率が22.2%と製造業の中では先進的な登用を進めており、多様性の確保に注力しています。20社を超える連結子会社を統括する監査体制を敷いており、ガバナンスの強化とコンプライアンス遵守による持続的な企業価値向上を目指しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 642万円 | 5,848人 | - |
従業員の平均年収は642万円であり、国内の製造業における標準的な水準を維持しています。近年は円安による為替影響や主要顧客の生産台数変動を受け業績が推移していますが、安定した雇用と福利厚生が従業員の生活を支えるベースとなっています。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、市場平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
TSR(株主総利回り)は、配当と株価の値上がりを合算した総合的な投資リターンを示す指標です。2021期から2025期までの5年間、ヨロズのTSRは一貫してTOPIX(東証株価指数)を大幅に下回る「アンダーパフォーム」となっています。これは、同期間にTOPIXが大きく上昇する中で、ヨロズの株価が長期的に低迷し、配当利回りだけでは市場平均の上昇をカバーできなかったことが主な原因です。業績の不安定さが株価の重しとなり、株主へのトータルリターンが伸び悩んでいる状況を示しています。
※ 配当を含む株主総利回り(TSR)ベースです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 53円 | 35.5% |
| 2017/03期 | 58円 | 35.4% |
| 2018/03期 | 59円 | 51.6% |
| 2019/03期 | 46円 | 271.5% |
| 2020/03期 | 25円 | - |
| 2021/03期 | 13円 | - |
| 2022/03期 | 13円 | 35.6% |
| 2023/03期 | 25円 | 42.4% |
| 2024/03期 | 30円 | - |
| 2025/03期 | 31円 | - |
| 権利確定月 | 3月 |
同社は安定的な利益還元を重視しており、連結配当性向35%を目処とした配当方針を掲げています。業績が赤字であっても一定の配当を維持するなど、株主還元への姿勢は比較的強固です。長期保有を優遇する株主優待との組み合わせにより、総合的な利回りを高める方針を維持しています。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 127.7万円 | 27.7万円 | 27.7% |
| 2022期 | 86.6万円 | ▲13.4万円 | -13.4% |
| 2023期 | 85.0万円 | ▲15.0万円 | -15.0% |
| 2024期 | 99.1万円 | ▲0.9万円 | -0.9% |
| 2025期 | 106.3万円 | 6.3万円 | 6.3% |
※ 配当込みで算出したTSR(株主総利回り)です。配当は再投資すると仮定しています。各期の値は有価証券報告書「主要な経営指標等の推移」の株主総利回りです。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PBRは0.45倍と業界平均の0.6倍を下回り、解散価値割れの状態が続いています。これは市場からの成長期待が低いことを示唆しています。一方で、信用倍率が0.13倍と売り残が買い残を大幅に上回っており、将来的な株価下落を見込む投資家が多い状況です。この「空売り」の積み上がりは、将来の決算発表などで好材料が出た際に、買い戻しによる株価の急騰(ショートカバー)を引き起こす可能性も内包しています。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 14.5億円 | 76.4億円 | 527.5% |
| 2022/03期 | 22.8億円 | 14.1億円 | 61.6% |
| 2023/03期 | 29.9億円 | 15.7億円 | 52.5% |
| 2024/03期 | 45.2億円 | 84.4億円 | 186.9% |
| 2025/03期 | -20.8億円 | 0円 | - |
過去には一時的な会計上の税負担や繰延税金資産の取り崩しにより、実効税率が著しく高騰する年がありました。利益が大きく変動するため納税額も安定せず、赤字期には税金費用が発生しない傾向にあります。今後は業績の安定に伴い、法定税率に近い適正な水準へ税負担が収束することが期待されます。
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ヨロズ まとめ
「日産主力のサスペンション大手、EVシフトの波に乗り50年ぶりの国内新工場でトヨタ・ホンダ開拓へ」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。