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三櫻工業6584

Sanoh Industrial Co.,Ltd.

プライムUpdated 2026/03/28
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まずこの会社は何者?

事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ

ひとめ診断

業績
普通
営業益 前年比↓
配当
少なめ
1株 28円
安全性
注意
自己資本比率 28.5%
稼ぐ力
普通
ROE 4.4%(累計)
話題性
好評
ポジ 65%

この会社ってなに?

あなたが普段運転する自動車、その安全を支える重要な部品を三櫻工業が作っています。エンジンに燃料を送ったり、ブレーキを確実に効かせたりするための細いパイプ(チューブ)が主力製品で、日本の自動車の多くに搭載されています。また、近年では見えないところでも社会を支えています。例えば、動画配信やオンラインゲームを支えるデータセンター。そのサーバーが熱くなりすぎないように冷やすための高度な冷却システムも開発しており、デジタル社会の裏側で活躍している会社です。

独立系の自動車部品メーカーで、自動車用チューブでは国内シェア約4割を誇る。2025期は売上高1595.4億円、営業利益48.60億円と増収減益で着地。2024期に80.53億円の営業利益を達成したものの、2025期は給与水準引き上げや特別退職金の計上などが響き、利益水準が低下している。既存事業の収益性を確保しつつ、EV関連、全固体電池、データセンター冷却といった成長領域への投資を加速しており、事業ポートフォリオの転換が今後の収益回復の鍵を握る。

輸送用機器プライム市場

会社概要

業種
輸送用機器
決算期
3月
本社
茨城県古河市鴻巣758番地

サービスの実績は?

約40%
自動車用チューブ国内シェア
会社四季報オンラインより
業界トップクラス
28
1株当たり配当金
2025期実績
+5.7% YoY
135.9%
配当性向
2025期実績
1.7%
売上高成長率 (YoY)
2025期実績
1.36億円
従業員一人当たり売上高
2025期実績ベース
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なぜ伸びるの?

売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く

稼ぐ力はどのくらい?

まあまあの効率です
ROE
4.4%(累計)
株主資本の利回り
ROA
1.3%(累計)
総資産の活用度
Op. Margin
3.1%
営業利益率
会計期ROEROA営業利益率
2021/03期10.2%4.2%-
2022/03期2.6%1.1%-
2023/03期2.2%0.9%-
2024/03期9.6%4.0%5.1%
2025/03期1.5%0.6%3.0%
3Q FY2026/34.4%(累計)1.3%(累計)3.1%

収益性は、自動車生産台数の変動や原材料費・人件費の上昇による影響を強く受けており、2023/03期には営業利益率が1.0%まで低下しました。2024/03期には営業利益率が5.1%まで改善しROEも8.7%を記録しましたが、直近では再び低下基調にあります。高収益な体質への転換には、固定費の効率化と高付加価値な製品群の拡販が不可欠です。

儲かってるの?

まあまあです
会計期売上高営業利益当期純利益EPSYoY
2021/03期1,137億円36.3億円100.2円-
2022/03期1,159億円10.1億円27.9円+2.0%
2023/03期1,377億円9.1億円-25.1円+18.8%
2024/03期1,568億円80.5億円42.2億円117.4円+13.9%
2025/03期1,595億円48.6億円7.4億円20.6円+1.7%

三櫻工業の業績は、自動車メーカー向けの配管部品が主力であり、2024/03期には売上高が約1,568億円まで拡大し、営業利益も約81億円と大幅に回復しました。しかし、2025/03期以降は国内・海外市場における減産影響などにより、売上高成長が鈍化し利益面でも苦戦を強いられています。今後は、自動車部品事業に加え、新たな成長の柱として取り組むFA(工場自動化)や水冷ソリューション事業の寄与が重要となります。 【3Q 2026/03期実績】売上1172億円(通期予想比80%)、営業利益36億円(同66%)、純利益16億円(同90%)。

業績の推移

売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。

同業比較(収益性)

輸送用機器の同業他社平均と比べると…

ROE下回る
この会社
4.4%(累計)
業界平均
5.9%
営業利益率下回る
この会社
3.1%
業界平均
5.7%
自己資本比率下回る
この会社
28.5%
業界平均
45.0%
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将来どうなりそう?

公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く

会社の公式開示情報

役員報酬

1億7,000万円
取締役3名の合計

自動車用配管部品を主軸としつつ、全固体電池やデータセンター向け水冷ソリューション等の新事業領域へ注力している点が特徴です。連結子会社30社を擁しグローバル展開を進めていますが、為替変動や自動車減産のリスクを常に抱える事業構造となっています。

会社の計画は順調?

C
総合評価
売上は予想を上回る傾向だが、利益面の計画未達が目立ち、収益性の課題が残る。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

FY2026 業績予想
2026期
売上高: 目標 1,470億円 順調 (1,595.4億円)
108.5%
営業利益: 目標 55億円 順調 (48.60億円)
88.4%
当期純利益: 目標 18億円 やや遅れ (7.37億円)
40.9%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
2022期1,180億円1,159億円-1.8%
2023期1,280億円1,377億円+7.6%
2024期1,460億円1,568億円+7.4%
営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
2022期73億円22億円-70.1%
2025期80億円49億円-39.3%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

過去の業績予想を見ると、売上高は市況の好転を背景に期初予想を上回る傾向にあります。しかし、利益面では原材料価格の高騰や人件費増、新事業への先行投資などが重なり、特に2022期と2025期で大幅な下方乖離が発生しています。中期経営計画の開示はありませんが、足元の業績予想の精度には課題があり、収益性の安定化が経営の最優先事項と言えるでしょう。

どんな話題が多い?

決算・財務情報35%
新事業・技術開発30%
資本業務提携20%
その他15%

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「やや好調
報道件数(30日)
48
前月比 +12.5%
メディア数
28
日本経済新聞, Yahoo!ファイナンス, 株探, PR TIMES, ダイヤモンド・オンライン
業界内ランキング
上位 32%
輸送用機器業界 120社中 38位
報道のトーン
65%
好意的
25%
中立
10%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

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この会社のストーリー

創業から現在までの歩みと、代表者の姿

創業ストーリー

出来事の年表

2024年9月資本提携

LexxPluss社との提携を発表し、自動搬送ソリューション事業の基盤強化を図る。

2025年2月3Q好調

第3四半期決算にて、四半期純利益が前年同期比45.8%増の16億1,300万円を達成。

2026年2月構造改革

特別退職金の計上により一時的なコストが発生し、将来的な経営効率化に向けた構造改革に着手。

社長プロフィール

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安心して投資できる?

財務・透明性・株主構成・リスクを点検

財務は安全?

財務に不安があります
自己資本比率28.5%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
Interest-bearing Debt
449億円
借金(有利子負債)
Net Assets
492億円
会社の純資産

財務健全性については、自己資本比率が概ね40%前後で安定推移しており、一定の耐性を維持しています。一方で、成長投資や設備増強に伴い有利子負債が増加傾向にあり、2025/03期末時点では約826億円まで膨らんでいます。今後の成長戦略を実現しつつ、どのように負債をコントロールし資本効率を高めていくかが鍵となります。 【3Q 2026/03期】総資産1300億円、純資産492億円、自己資本比率28.5%、有利子負債449億円。

お金の流れは?

健全なお金の流れです
Operating CF
+84.8億円
本業で稼いだお金
Investing CF
-81.2億円
投資に使ったお金
Financing CF
+40.9億円
借入・返済など
Free CF
+3.7億円
手元に残ったお金
会計期営業CF投資CF財務CFFCF
2021/03期78.9億円2.6億円87.9億円76.3億円
2022/03期33.4億円56.5億円8.1億円23.1億円
2023/03期56.8億円44.5億円29.1億円12.3億円
2024/03期101億円71.4億円7.4億円30.0億円
2025/03期84.8億円81.2億円40.9億円3.7億円

営業活動によるキャッシュフローは安定してプラスを維持しており、本業での稼ぐ力は健在です。一方で、成長に向けた設備投資や資本業務提携などの投資活動が活発化しており、投資CFの支出が続いています。フリーキャッシュフローは変動が激しいものの、事業拡大のための先行投資を優先している段階と見られます。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 12名)
女性 3名(25.0% 男性 9
25%
75%
監査報酬
6,300万円
連結子会社数
30
設備投資額
44.3億円
平均勤続年数(従業員)
16
臨時従業員数
3982

女性役員比率が25.0%と、製造業としては比較的高い水準で多様性が確保されています。連結子会社30社を統括する体制において、監査報酬6,300万円を投じた強固な監査体制を敷くことで、大規模なグローバル事業における適正なガバナンス強化を図っています。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主46.5%
浮動株53.5%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関20.7%
事業法人等25.8%
外国法人等7.7%
個人その他43.8%
証券会社2%

安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 個人投資家の保有比率が高く、株主優待や配当の注目度が高い銘柄です。 主な安定株主は神鋼商事・本田技研工業・スズキ。

日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)(3,489,000株)9.59%
神鋼商事株式会社(2,212,000株)6.08%
本田技研工業株式会社(2,000,000株)5.5%
スズキ株式会社(1,600,000株)4.4%
有限会社竹田コーポレーション(1,500,000株)4.12%
株式会社三菱UFJ銀行(1,419,000株)3.9%
株式会社常陽銀行(1,243,000株)3.42%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)(922,000株)2.53%
アルコニックス株式会社(780,000株)2.14%
竹田 八重子(514,000株)1.41%

主要株主に日本マスタートラスト信託銀行等の機関投資家が名を連ねる一方、本田技研工業やスズキといった主要な自動車メーカーが上位株主として安定的な関係を構築しています。創業家関連の出資も確認でき、独立系自動車部品メーカーとして長年培った強固な取引基盤が構成に反映されています。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1経済的状況 当社グループは 日本、北南米、欧州、中国、アジアと事業をグローバルに展開しております
2退職給付債務 当社グループの退職給付債務は、数理計算上で設定される割引率や年金資産の期待収益率等に基づいて算出されており、実際の結果に基づいて変更される可能性及び年金資産の運用環境悪化等により数理計算上の差異が発生する可能性があります
3原材料の市況 当社グループは、グループ外から原材料を調達しておりますが、原材料価格の変動等により当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります

社員の給料はどのくらい?

平均年収
657万円
従業員数
7,748
平均年齢
43歳
平均年収従業員数前年比
当期657万円7,748-

従業員平均年収は657万円となっており、自動車部品業界の中堅〜大手企業として標準的かつ安定した水準を維持しています。近年は給与水準の引き上げも実施されていますが、業績変動に伴う人件費増が収益面に影響を与える局面もあります。

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株主リターン・投資成果

リターン・配当・市場データを確認

平均よりも稼げてる?

この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。

過去5年間のTSR(株主総利回り)を見ると、2021期を除き、一貫してTOPIXのパフォーマンスを下回る「アンダーパフォーム」となっています。特に2024期、2025期はTOPIXが大きく上昇する中で株価が伸び悩み、差が拡大しました。これは、自動車業界の減産影響や原材料費高騰による収益性悪化が株価の重しとなったことが主な要因と考えられます。株主還元の強化は行っているものの、本業の収益力回復がTSR向上の鍵となります。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。

配当・優待はもらえる?

しっかりもらえます
1株配当(最新期)
28
方針: 業績連動かつ安定配当
1株配当配当性向
2016/03期24-
2017/03期2481.4%
2018/03期2518.4%
2019/03期25-
2020/03期1728.4%
2021/03期1515.0%
2022/03期2589.6%
2023/03期25-
2024/03期26.522.6%
2025/03期28136.0%
4期連続増配
株主優待
なし

現在、株主優待制度は実施していません。

配当方針として、業績に応じた利益還元を基本としつつも、株主への安定した利益還元を重視する姿勢を示しています。業績変動により配当性向が一時的に高騰することもありますが、配当額は近年増配傾向にあります。今後の持続的な成長と利益配分のバランスをどう取るかが配当水準維持の焦点です。

もし5年前に投資していたら?

+
2021期初めに100万円を投資した場合
100万円が 114.0万円 になりました (14.0万円)
+14.0%
年度末時点評価額損益TSR
2021期191.1万円91.1万円91.1%
2022期108.2万円8.2万円8.2%
2023期105.8万円5.8万円5.8%
2024期180.5万円80.5万円80.5%
2025期114.0万円14.0万円14.0%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残1,009,600株
売り残22,800株
信用倍率44.28倍
直近データ時点
今後の予定
2026年3月期 第1四半期決算発表2025年8月上旬
第118期 定時株主総会2025年6月20日
2026年3月期 本決算発表2026年5月中旬

業界平均と比較してPBRは0.56倍と著しく低く、株価が資産価値に対して割安と評価されています。配当利回りは4.02%と業界平均を大きく上回り、高配当株としての魅力があります。一方で、信用倍率は44.28倍と非常に高く、将来の売り圧力となる信用買い残が積み上がっている点には注意が必要です。

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
2021/03期37.7億円1.4億円3.6%
2022/03期25.8億円15.8億円61.0%
2023/03期14.9億円24.0億円160.9%
2024/03期73.0億円30.8億円42.2%
2025/03期46.0億円38.6億円84.0%

法人税等の支払額は各期で変動が大きく、特に利益が低迷した時期や繰延税金資産の影響等により実効税率が著しく高くなるケースが見られます。収益の安定に伴い、税率負担の正常化が待たれる状況です。今後も国際的な事業展開に伴う税務リスクを注視する必要があります。

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もっと知る

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三櫻工業 まとめ

業績
普通
営業益 前年比↓
配当
少なめ
1株 28円
安全性
注意
自己資本比率 28.5%
稼ぐ力
普通
ROE 4.4%(累計)
話題性
好評
ポジ 65%

「自動車配管シェア4割の老舗が、EV・データセンター冷却・全固体電池へ大胆にアクセルを踏み込む変革期」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

DISCLAIMER

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最終更新: 2026/05/22 / データ提供: OSHIKABU