7224プライム

新明和工業

ShinMaywa Industries,LTD.

最終更新日: 2026年3月28日

ROE7.9%
BPS161.5円
自己資本比率42.0%
FY2025/3 有報データ

空・陸・社会インフラを支える、オンリーワン技術を持つ総合メーカー

都市・輸送・環境インフラの高度化に貢献する価値共創カンパニーを目指します。

この会社ってなに?

あなたが普段街で見かけるゴミ収集車やダンプカー、実はその多くは新明和工業が作っているかもしれません。同社はこうした「はたらくくるま」のトップメーカーです。また、都市部の高層ビルやマンションにあるタワーパーキングを使ったことはありませんか?あの立体駐車場も同社の主力製品の一つです。さらに、空港で飛行機に乗り込む際に渡る「搭乗橋」も手掛けており、私たちの暮らしや移動の裏側を、様々な場所でその技術が支えています。

ダンプトラック等の特装車で国内首位を誇り、航空機やパーキングシステム等、社会インフラを多角的に支える輸送用機器メーカー。2025年3月期は売上高2,664.4億円、営業利益139.7億円と増収増益を達成し、続く2026年3月期も売上高2,900億円、営業利益150億円と成長継続を見込んでいます。中期経営計画「SG-2026」のもと、安定的な株主還元と、次世代交通システムへの出資など将来の成長に向けた投資を両立させる方針です。

輸送用機器プライム市場

会社概要

業種
輸送用機器
決算期
3月
本社
兵庫県宝塚市新明和町1-1
公式
www.shinmaywa.co.jp

社長プロフィール

五十川 龍之
五十川 龍之
取締役社長
ビジョナリー
私たちは、2030年に向けた長期ビジョン『都市・輸送・環境インフラの高度化に貢献する価値共創カンパニー』の実現を目指しています。中期経営計画のもと、私たちの技術と製品・サービスで社会課題の解決に貢献し、持続的な企業価値の向上に努めてまいります。

この会社のストーリー

1949
新明和興業株式会社として設立

川西航空機の後身として、航空機事業の再開を目指し創業。社会インフラを支えるメーカーとしての歩みが始まる。

1960
新明和工業株式会社へ商号変更

航空機製造事業の再開を機に商号を変更。ダンプトラックや機械式駐車設備など、事業の多角化を本格化させる。

1967
救難飛行艇「PS-1」の初飛行

独自の技術力を結集し、海上自衛隊向けの救難飛行艇を開発。世界でも類を見ない高性能で、航空機メーカーとしての地位を確立する。

1970
特装車事業の拡大

高度経済成長期のインフラ整備を背景に、ダンプトラックや塵芥車などの特装車事業が大きく成長。国内トップシェアを獲得する。

2007
新型救難飛行艇「US-2」の納入開始

「US-1A」の後継機として、世界最高水準の性能を誇る「US-2」を開発・納入。日本の航空技術力の高さを世界に示した。

2021
長期ビジョン2030を策定

サステナビリティが重視される時代を見据え、「価値共創カンパニー」を目指す長期ビジョンを策定。社会課題解決への貢献を明確にした。

2024
新中期経営計画「SG-2026」スタート

長期ビジョンの実現に向け、収益力強化と成長分野への投資を両立させる新中期経営計画を開始。株主還元の強化も掲げる。

2026
次世代交通システム分野へ参入

スタートアップ企業Zip Infrastructureと資本業務提携。自走式ロープウェイ「Zippar」の開発に参画し、未来の都市交通創造に挑戦する。

注目ポイント

世界に誇るオンリーワン技術

世界最高水準の性能を持つ救難飛行艇「US-2」を開発・製造。荒れた海上でも離着水できるこの技術は、世界でも新明和工業しか持っていません。

生活に欠かせないインフラの巨人

ダンプトラックなどの「特装車」や「機械式駐車設備」では国内トップシェア。私たちの暮らしや都市機能を、目に見えないところで力強く支えています。

未来の交通を創る挑戦

次世代交通システム「Zippar」を開発するスタートアップと提携し、未来の都市インフラ創造へ挑戦を開始。既存事業の強みを活かし、新たな成長を目指します。

サービスの実績は?

2,664億円
連結売上高
2025年3月期実績
+3.7% YoY
139.7億円
連結営業利益
2025年3月期実績
+18.7% YoY
52
1株当たり配当金
2025年3月期実績
+5円 YoY
38.4%
配当性向
2025年3月期実績
+-0% YoY
4.9%
海外売上高比率
2025年3月期
目標6.0%に対し未達

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 52円
安全性
普通
自己資本比率 42.0%
稼ぐ力
普通
ROE 7.9%
話題性
普通
ポジティブ 45%

配当・優待はもらえる?

少しもらえます
1株配当(最新期)
52
方針: DOE3%基準
1株配当配当性向
FY2021/33845.5%
FY2022/34240.0%
FY2023/34540.5%
FY2024/34742.6%
FY2025/35238.3%
4期連続増配
株主優待
なし

現在、株主優待制度は実施していません。

新明和工業は、DOE(株主資本配当率)3%程度を目標に掲げ、安定的かつ継続的な増配を重視する方針を採用しています。利益成長に合わせて配当金も順調に増額されており、株主への利益還元姿勢を鮮明にしています。中長期的な視点での株主還元を重視しており、今後も安定的な配当が期待されます。

同業比較(収益性)

輸送用機器の同業他社平均と比べると…

ROE上回る
この会社
7.9%
業界平均
7.2%
営業利益率下回る
この会社
5.2%
業界平均
7.3%
自己資本比率上回る
この会社
42.0%
業界平均
40.8%

業績推移

儲かってるの?

順調に稼いでいます
売上高
FY2022/32,168億円
FY2023/32,252億円
FY2024/32,571億円
FY2025/32,664億円
営業利益
FY2022/3106億円
FY2023/392.9億円
FY2024/3118億円
FY2025/3140億円

新明和工業の業績は、特装車やパーキングシステム等の需要が堅調に推移し、売上高はFY2021/3の約2,092億円からFY2025/3には約2,664億円まで成長を遂げました。利益面では原材料価格高騰の影響を受ける場面もありましたが、製品の価格改定や効率化により営業利益は139億円規模まで拡大しています。FY2026/3にはさらなる増収増益を見込んでおり、堅実な事業ポートフォリオが成長を支えています。

稼ぐ力はどのくらい?

まあまあの効率です
ROE
7.9%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
3.4%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
5.2%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2021/36.2%2.6%5.0%
FY2022/37.3%3.1%4.9%
FY2023/37.3%3.2%4.1%
FY2024/36.7%2.8%4.6%
FY2025/37.9%3.4%5.2%

当社の収益性は、営業利益率が概ね4%から5%台で安定的に推移しており、製造業として一定の利益確保能力を示しています。ROE(自己資本利益率)はFY2025/3時点で7.9%まで改善しており、株主資本を効率的に活用した経営が浸透しつつあります。ROA(総資産利益率)も緩やかながら向上傾向にあり、資産効率の改善が着実に進んでいると言えます。

財務は安全?

やや注意が必要です
自己資本比率42.0%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
1,282億円
会社の純資産
1,131億円

財務健全性については、自己資本比率が40%前後で安定しており、強固な資本基盤を維持しています。FY2024/3以降は有利子負債が増加傾向にありますが、これは今後の成長投資やインフラ整備に向けた戦略的な資金調達が主因です。総資産も着実に拡大しており、負債を適切に活用しながら事業拡大を図る健全な財務構造を保っています。

お金の流れは?

健全なお金の流れです
本業で稼いだお金
+205億円
営業CF
投資に使ったお金
-108億円
投資CF
借入・返済など
-51.1億円
財務CF
手元に残ったお金
+96.9億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2021/3181億円-91.3億円-59.7億円89.9億円
FY2022/3160億円-72.2億円-52.0億円87.8億円
FY2023/364.0億円-71.6億円-41.1億円-7.6億円
FY2024/3141億円-82.2億円-58.8億円58.5億円
FY2025/3205億円-108億円-51.1億円96.9億円

営業キャッシュフローは安定した利益創出により、FY2025/3には約205億円と高い水準を確保しています。投資キャッシュフローには将来の成長を見据えた設備投資が含まれており、営業活動で得たキャッシュを適切に再投資するサイクルが確立されています。財務キャッシュフローは継続的な借入金返済や配当支払いを通じて調整されており、フリーキャッシュフローの創出を通じて着実な還元余力を高めています。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

13 【事業等のリスク】有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります
2なお、当該リスクが顕在化する可能性の程度や時期、当該リスクが顕在化した場合に当社グループの経営成績等の状況に与える影響については、合理的に予見することが困難であるため記載しておりません
3文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります
4リスク項目 リスク内容 対応策 1.研究開発等の遅延 当社グループでは、多額の投資を要する新製品開発や研究開発において、顧客からの求償・訴訟や想定外の変更、原材料高騰等に伴う原価低減の遅延が発生した場合、業績等に影響を及ぼす可能性があります
5顧客との綿密な打ち合わせに基づき事業計画を立案するとともに、進捗状況を定期的にモニタリングすることにより、重要課題の早期把握及び解消を図っております

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2021/3112億円57.0億円50.9%
FY2022/3118億円49.1億円41.6%
FY2023/399.0億円25.9億円26.1%
FY2024/3121億円48.3億円39.9%
FY2025/3135億円45.8億円33.8%

法人税等の支払額は各期の税引前利益水準に連動しており、おおむね法定税率に近い範囲で推移しています。FY2023/3には実効税率が一時的に低下していますが、これは税効果会計の影響などによる一時的な変動です。今後は安定した利益成長に伴い、適正な納税を通じて社会的な責任を果たしていく見通しです。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
728万円
従業員数
6,473
平均年齢
43.5歳
平均年収従業員数前年比
当期728万円6,473-

従業員平均年収は728万円と、製造業の中でも安定した水準を維持しています。特装車や航空関連機器といった専門性の高い事業を展開しており、高い技術力と安定した業績がこの給与水準を支える背景となっています。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主39.5%
浮動株60.5%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関20.4%
事業法人等19.1%
外国法人等17.9%
個人その他40.7%
証券会社2%

外国人・個人投資家の比率が高く、市場の需給が株価に反映されやすい構造です。 個人投資家の保有比率が高く、株主優待や配当の注目度が高い銘柄です。 主な安定株主は三信・新明和グループ従業員持株会。

日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)(8,229,000株)12.45%
三信株式会社(6,749,000株)10.21%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)(4,015,000株)6.08%
新明和グループ従業員持株会(3,333,000株)5.04%
住友不動産株式会社(1,838,000株)2.78%
東洋ビルメンテナンス株式会社(1,391,000株)2.11%
STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001(常任代理人 株式会社みずほ銀行)(1,357,000株)2.05%
新明和グループ取引先持株会(1,148,000株)1.74%
STATE STREET BANK WEST CLIENT - TREATY 505234(常任代理人 株式会社みずほ銀行)(910,000株)1.38%
JP MORGAN CHASE BANK 385781(常任代理人 株式会社みずほ銀行)(738,000株)1.12%

大株主には日本マスタートラスト信託銀行や日本カストディ銀行などの信託口が名を連ね、機関投資家による安定的な保有が見て取れます。また、三信株式会社やグループ従業員持株会、取引先持株会といった安定株主の存在により、経営の長期的な安定性が確保されています。

会社の公式開示情報

役員報酬

3億円
取締役6名の合計

主な事業として特装車、パーキングシステム、航空機関連などを展開しています。市場環境の変化や原材料価格の高騰が事業リスクとして挙げられる一方、独自の技術力を背景にした安定的な需要を取り込むことで、堅実な経営を行っています。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 10名)
女性 4名(40.0% 男性 6
40%
60%
監査報酬
5,300万円
連結子会社数
30
設備投資額
65.4億円
平均勤続年数(従業員)
14.8

女性役員比率が40.0%と高く、多様性を重視したガバナンス体制を構築しています。連結子会社30社を擁する大規模な事業展開を行っており、適切な監査体制を通じて透明性の高い経営を維持しています。

会社の計画は順調?

B
総合評価
売上目標は達成傾向だが、利益目標は未達が続く。計画達成の確実性に課題。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

中期経営計画[SG-2026]
FY2025〜FY2027
売上高: 目標 2,900億円 順調 (2,664億円)
91.8%
営業利益: 目標 150億円 順調 (139.7億円)
93.1%
ROE: 目標 8.0% 順調 (7.4%)
92.5%
海外売上高比率: 目標 6.0% 順調 (4.9%)
81.7%
(旧)中期経営計画[SG-2023]
FY2022〜FY2024
売上高: 目標 2,400億円 達成 (2,570億円)
107.1%
営業利益: 目標 165億円 未達 (117億円)
71.3%
ROE: 目標 8.5% 未達 (6.1%)
71.8%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
FY20252,850億円2,664億円-6.5%
FY20242,700億円2,570億円-4.8%
FY20232,250億円2,251億円+0.1%
営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
FY2025130億円140億円+7.5%
FY2024120億円118億円-2.0%
FY202390億円93億円+3.3%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

新中期経営計画「SG-2026」では、最終年度の2027年3月期に売上高2,900億円、営業利益150億円を目標に掲げています。旧中計「SG-2023」では、売上高目標は達成したものの、営業利益とROEは未達に終わりました。利益率の改善が継続的な課題です。会社予想の精度は期によってばらつきがあり、特に売上高は下方修正される傾向が見られます。計画達成に向けては、主力の特装車事業の収益性向上と、成長分野への投資成果がカギとなります。

この株を持っていたら儲かった?

この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。

過去5年間のTSR(株主総利回り)は、配当を含めても市場平均であるTOPIXを一貫して下回る「アンダーパフォーム」という結果になっています。これは、同期間において株価の伸びが市場全体の成長ペースに追いついていなかったことを示唆しています。安定配当は実施しているものの、株価上昇によるキャピタルゲインが限定的だったことが主な要因と考えられます。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。

もし5年前に投資していたら?

FY2021初めに100万円投資した場合+44.3%
100万円 →144.3万円
44.3万円
年度末時点評価額損益TSR
FY202194.1万円-5.9万円-5.9%
FY202287.5万円-12.5万円-12.5%
FY2023115.9万円+15.9万円15.9%
FY2024126.3万円+26.3万円26.3%
FY2025144.3万円+44.3万円44.3%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残620,500株
売り残89,800株
信用倍率6.91倍
2026年3月13日時点
今後の予定
2027年3月期 第1四半期決算発表2026年8月上旬
2027年3月期 第2四半期決算発表2026年11月上旬

信用倍率は約7倍と買い残が多く、短期的な需給面では上値が重くなる可能性があります。業界平均と比較すると、PER・PBRはやや割高な水準にあり、市場からの成長期待が一定程度反映されているとみられます。配当利回りは平均並みですが、時価総額は業界内で中規模クラスに位置付けられます。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「やや好調
報道件数(30日)
42
前月比 +8.5%
メディア数
28
日本経済新聞, 株探, PR TIMES, みんかぶ ほか
業界内ランキング
上位 32%
輸送用機器 128社中 41位
報道のトーン
45%
好意的
40%
中立
15%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

決算・業績40%
資本業務提携30%
経営戦略20%
その他10%

最近の出来事

2026年3月資本業務提携

次世代交通システム「Zippar」開発のZip Infrastructureと資本業務提携を締結し、インフラ技術の活用を推進。

2026年2月3Q決算

2026年3月期第3四半期累計の連結経常利益が前年同期比10.1%増の92.9億円を達成し、堅調な業績を示した。

2025年12月経営体制変更

椢原敬士氏が新代表取締役社長に就任し、新たな経営体制による成長戦略の推進が開始された。

最新ニュース

新明和工業 まとめ

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 52円
安全性
普通
自己資本比率 42.0%
稼ぐ力
普通
ROE 7.9%
話題性
普通
ポジティブ 45%

「『はたらくくるま』の王者が、空と都市インフラも支える隠れた巨人」

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最終更新: 2026/04/07 / データ提供: OSHIKABU