タチエス7239
TACHI-S CO.,LTD.
どんな会社?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが普段運転する自動車、その座り心地を思い出してみてください。長時間座っていても疲れにくかったり、体をしっかり支えてくれたりする感覚はありませんか?その快適なシートを開発・製造しているのが、タチエスかもしれません。特にホンダや日産の車に乗っているなら、そのシートはタチエス製である可能性が高いです。普段は意識しないかもしれませんが、タチエスはあなたの安全で快適なカーライフを座席から支えている会社なのです。
独立系の自動車シート大手。2022期まで2期連続の営業赤字に苦しんだが、構造改革が奏功し2023期に黒字転換。2025期には売上高2,853.9億円、営業利益96.25億円とV字回復を達成した。現在は中期経営計画「TVE Wave2 2027」を推進し、既存事業の収益力強化(深化)と、M&AやDXを軸とした新規事業創出(新化)による持続的成長を目指している。
会社概要
- 業種
- 輸送用機器
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都青梅市末広町1丁目3番1号
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
2025/03期実績
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | ▲17.4% | ▲9.1% | - |
| 2022/03期 | ▲2.6% | ▲1.3% | - |
| 2023/03期 | 7.0% | 3.5% | - |
| 2024/03期 | 5.9% | 3.1% | 2.5% |
| 2025/03期 | 11.6% | 6.4% | 3.4% |
| 3Q 2026/03期 | 6.6%(累計) | 3.0%(累計) | 2.9% |
収益性は、2021/03期の営業赤字から劇的に改善しており、2025/03期には営業利益率が3.4%まで向上しました。徹底的なコスト低減活動と事業の効率化が奏功し、資本効率を示すROEも11.5%と高い水準を記録しました。今後は、新規事業への投資と既存シート事業の深掘りを通じて、この改善トレンドを維持できるかが焦点となります。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | 増収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 1,985億円 | — | ▲137億円 | -400.5円 | — |
| 2022/03期 | 2,064億円 | — | ▲20.6億円 | -60.2円 | +4.0% |
| 2023/03期 | 2,434億円 | — | 58.2億円 | 170.1円 | +17.9% |
| 2024/03期 | 2,929億円 | 72.0億円 | 54.2億円 | 158.3円 | +20.3% |
| 2025/03期 | 2,854億円 | 96.3億円 | 113億円 | 329.9円 | -2.6% |
タチエスの業績は、構造改革による収益改善が功を奏し、2021/03期から2025/03期にかけて営業赤字から脱却してV字回復を達成しました。自動車用シートの受注拡大と価格転嫁が進んだことで、2025/03期には純利益が約113億円まで大幅に伸長しました。ただし、2026/03期予想では売上高が約2,570億円、純利益が80億円を見込んでおり、一時的な増益局面から安定成長への転換期にあるとみられます。 【3Q 2026/03期実績】売上1948億円(通期予想比76%)、営業利益56億円(同62%)、純利益51億円(同64%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
輸送用機器の同業他社平均(自社を除く当サイト掲載銘柄より算出)と比べると…(自社は直近の年次実績で比較)
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
独立系自動車シートメーカーとしてホンダや日産向けを主力としていますが、グローバルな事業展開に伴う地政学リスクや為替変動、原材料価格の高騰が主な経営リスクとして認識されています。現在は構造改革が一段落し、アドバンテッジアドバイザーズとの提携を通じた新規事業創出やDX投資により、収益構造の抜本的な強化を図る方針を掲げています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 90億円 | — | 96.3億円 | +6.9% |
| 2024期 | 73億円 | — | 72.0億円 | -1.3% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 2,570億円 | — | 2,854億円 | +11.0% |
| 2024期 | 2,870億円 | — | 2,930億円 | +2.1% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
2024年までの構造改革を完了し、2025年度から新中期経営計画「TVE Wave2 2027」が始動しました。売上高は安定推移を見込む一方、営業利益率5%以上、ROIC8%以上という収益性改善を最重要課題に掲げています。初年度である2025年度実績は売上こそ計画を上回りましたが、利益率は目標に届いておらず、今後のM&Aや新規事業が収益貢献できるかが計画達成の鍵となります。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
新中期経営計画「TVE Wave2 2027」を策定し、既存事業の深化と新規価値創造の方向性を提示。
アドバンテッジアドバイザーズとの資本業務提携により、M&AやDX加速のための100億円の資金調達を実施。
今期経常利益予想を上方修正し、構造改革の成果による利益率の改善が市場に評価された。
代表者プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
※ 有利子負債・純資産はいずれも3Q 2026/03期末時点
財務健全性は、2025/03期時点で自己資本比率が56.0%まで改善しており、非常に安定した水準を維持しています。近年、M&AやDX投資に向けた資金調達により有利子負債が約250億円発生しましたが、潤沢な純資産を背景に健全性は保たれています。資産の効率的な活用と、事業投資による中長期的な成長の両立が今後の経営上の課題と言えます。 【3Q 2026/03期】総資産1732億円、純資産986億円、自己資本比率45.2%、有利子負債113億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | ▲19.4億円 | ▲63.3億円 | 51.3億円 | ▲82.7億円 |
| 2022/03期 | ▲3.5億円 | 20.1億円 | ▲8.1億円 | 16.5億円 |
| 2023/03期 | 37.4億円 | 66.7億円 | ▲100億円 | 104億円 |
| 2024/03期 | 184億円 | ▲20.8億円 | ▲134億円 | 164億円 |
| 2025/03期 | 97.6億円 | 39.6億円 | ▲92.9億円 | 137億円 |
営業キャッシュフローは2024/03期に約184億円と過去最高水準を記録するなど、本業での稼ぐ力が大幅に強化されています。先行投資や設備投資をこなしつつもフリーキャッシュフロー(FCF)は安定してプラスを維持しており、強固な現金創出力を示しています。獲得したキャッシュは、積極的な株主還元や新規事業への成長投資へと適切に再配分されています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は15.3%(2名/11名)であり、ダイバーシティの推進が図られています。監査体制については監査報酬5,600万円を投じて適正な監視機能が働いており、グローバルな連結子会社25社を統括する強固なガバナンス体制を構築しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 608万円 | 10,560人 | - |
従業員平均年収は608万円となっており、自動車部品業界の平均水準と比較して安定した雇用環境を維持しています。近年は構造改革に伴うコスト削減や事業のスリム化を進めていますが、給与水準には一定の配慮がなされており、生産性向上と待遇維持の両立を模索している状況です。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、市場平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
過去5年間のTSR(株主総利回り)を見ると、2024期に一度TOPIXをアウトパフォームしたものの、他の年度ではアンダーパフォームが続いています。これは2021期〜2022の業績悪化による株価低迷と、増配ペースが市場全体の成長に追いついていなかったことが背景にあります。2024期以降のV字回復と増配が株価に織り込まれることで、今後はTOPIXを上回るTSRの達成が期待されます。
※ 配当を含む株主総利回り(TSR)ベースです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 16円 | 33.6% |
| 2017/03期 | 19円 | 9.3% |
| 2018/03期 | 21円 | 9.1% |
| 2019/03期 | 25円 | 45.2% |
| 2020/03期 | 26円 | - |
| 2021/03期 | 6.5円 | - |
| 2022/03期 | 63.6円 | - |
| 2023/03期 | 73.6円 | 43.3% |
| 2024/03期 | 92.8円 | 58.6% |
| 2025/03期 | 103.8円 | 31.5% |
現在、株主優待制度は廃止されており実施されておりません。
配当方針として、持続的な利益成長と株主への利益還元を重視しており、高配当利回りを維持する姿勢を鮮明にしています。かつて実施していた株主優待制度は2021年に廃止し、今後は配当金を通じた還元に注力することを表明しました。業績連動型の配当を基本としつつ、安定した配当の継続を目指す方針です。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 123.1万円 | 23.1万円 | 23.1% |
| 2022期 | 108.7万円 | 8.7万円 | 8.7% |
| 2023期 | 137.1万円 | 37.1万円 | 37.1% |
| 2024期 | 228.1万円 | 128.1万円 | 128.1% |
| 2025期 | 209.9万円 | 109.9万円 | 109.9% |
※ 配当込みで算出したTSR(株主総利回り)です。配当は再投資すると仮定しています。各期の値は有価証券報告書「主要な経営指標等の推移」の株主総利回りです。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
信用倍率は7.73倍とやや高く、短期的な需給の緩みを警戒する水準です。業界平均と比較すると、PER・PBRともに割安な一方、配当利回りは4.9%と高水準で、株主還元への評価がうかがえます。低PBRは長年の課題であり、今後の収益性改善によってPBR1倍超えを目指せるかが市場の注目点です。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | -72.7億円 | 0円 | - |
| 2022/03期 | -35.4億円 | 0円 | - |
| 2023/03期 | 19.7億円 | 0円 | 0.0% |
| 2024/03期 | 87.5億円 | 33.3億円 | 38.1% |
| 2025/03期 | 108億円 | 0円 | 0.0% |
過去数年間の赤字期には法人税等の負担が発生しませんでしたが、直近の黒字化に伴い適正な納税が行われています。2024/03期には税引前利益に対して約33億円の税負担が生じ、一般的な法人税率に近い水準となりました。2025/03期は繰延税金資産の取り崩しや調整により税負担が一時的に低減しているものの、安定した業績推移に伴い、将来的には一定の税負担が発生する見通しです。
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タチエス まとめ
「独立系シート大手がV字回復を経て、ファンドと組み『深化』と『新化』を追求する第二創業期」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。