スズキ
SUZUKI MOTOR CORPORATION
最終更新日: 2026年4月7日
小さなクルマで、大きな未来を拓く
小さなクルマ、大きな未来。移動の自由と喜びを世界中の人々に届ける
この会社ってなに?
ワゴンRやアルト、スイフトなど身近な軽自動車・コンパクトカーを作る会社です。インドでは「マルチ・スズキ」として街中の車の約4割がスズキ車。日本でも世界でも、庶民の足として暮らしを支えています。
スズキは1909年創業、静岡県浜松市に本社を置く自動車・二輪メーカーです。軽自動車でダイハツと国内2強を形成し、二輪車でもホンダ・ヤマハに次ぐ国内3位。最大の特徴はインド市場でのシェア約40%超という圧倒的な存在感で、子会社マルチ・スズキを通じてインドの国民車メーカーとしての地位を確立しています。FY2025/3は売上収益5兆8,252億円(+8.4%)、営業利益6,429億円(+38.1%)と過去最高益を大幅更新。FY2026/3は3Q決算時に通期最終利益を3,200億円→3,900億円に上方修正し、配当も46円に増額しました。2025年2月には新中期経営計画「By Your Side」を発表し、2030年度に売上収益8兆円・営業利益率10%を目指しています。
会社概要
- 業種
- 輸送用機器
- 決算期
- 3月
- 本社
- 静岡県浜松市中央区高塚町300番地
- 公式
- www.suzuki.co.jp
社長プロフィール

「小・少・軽・短・美」のモノづくり哲学で、世界中のお客様の生活に寄り添うクルマを提供し続けます。インドをはじめとする新興国の成長とともにスズキも成長し、電動化・自動運転の時代にも皆さまの身近な存在であり続けます。
この会社のストーリー
鈴木道雄が静岡県浜松市で織機メーカーとして創業。繊維産業が盛んな浜松の地で技術力を磨いた
初の四輪車スズライトを発売し自動車事業に進出。「小さなクルマ」へのこだわりはここから始まった
インド政府との合弁でマルチ・ウドヨグ(現マルチ・スズキ)を設立。インドの国民車メーカーへの道を拓いた
カリスマ経営者・鈴木修からバトンタッチ。チーム経営への転換とグローバル成長戦略を推進
営業利益6,429億円の過去最高益を達成。新中計「By Your Side」で2030年度に売上収益8兆円・BEV6モデルの成長ビジョンを掲げた
注目ポイント
14億人市場のインドで乗用車シェア首位。マルチ・スズキは「インドのトヨタ」とも呼ばれ、新興国の自動車普及の恩恵を最も受ける企業です
「小・少・軽・短・美」のコスト管理哲学で自動車メーカーとしては高い利益率を実現。トヨタとの資本業務提携で技術共有も進みます
2025年度にe VITARA(初のBEV)を投入予定。2030年度までにBEV6モデルを展開し、インドではBEV生産・販売・輸出で1位を目指します
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 8円 | 13.6% |
| FY2017/3 | 11円 | 12.1% |
| FY2018/3 | 18.5円 | 15.1% |
| FY2019/3 | 18.5円 | 18.7% |
| FY2020/3 | 21.2円 | 29.6% |
| FY2021/3 | 22.5円 | 29.8% |
| FY2022/3 | 22.7円 | 27.5% |
| FY2023/3 | 25円 | 22.0% |
| FY2024/3 | 122円 | 88.2% |
| FY2025/3 | 41円 | 19.0% |
株主優待制度なし(2020年3月権利分で廃止)
5期連続増配中で、FY2026/3は3Q時点の上方修正に合わせ46円(前期41円)に増額。配当性向は約23%と新中計目標の30%にはまだ余地があり、今後の増配ポテンシャルは大きいです。2020年3月で株主優待(静岡茶)は廃止し、配当による利益還元に集約しています。
同業比較(収益性)
輸送用機器の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
5期連続増収で売上収益は5兆8,252億円に到達。FY2025/3の営業利益6,429億円(+38.1%)は過去最高益で、インド市場の好調と円安効果が寄与しました。FY2026/3は会社予想ベースで営業利益5,000億円(-22.2%)と減益見通しですが、3Q時点で最終利益を上方修正しており、保守的な予想を上回るペースで推移しています。
事業ごとの売上・利益
主力事業。インド(マルチ・スズキ)が収益の柱。国内は軽自動車中心。フロンクス等SUVの拡大が成長ドライバー
アジア(インド・東南アジア)が中心。排気量125cc以下の小型二輪に強み。インドでシェア2位
船外機が高採算。北米向けが好調。電動化やセグメント拡大を推進
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 11.0% | 3.6% | - |
| FY2022/3 | 10.4% | 3.9% | - |
| FY2023/3 | 16.4% | 4.5% | - |
| FY2024/3 | 19.5% | 10.3% | 9.2% |
| FY2025/3 | 19.4% | 12.2% | 11.0% |
営業利益率はFY2021/3の6.1%からFY2025/3には11.0%へ大幅に改善。自動車メーカーとしては高水準で、軽自動車・コンパクトカーに特化した低コスト体質が強みです。ROEも11.3%と新中計目標の13%に近づいており、資本効率の向上が進んでいます。
財務は安全?
自己資本比率は49.6%と堅実な水準で、実質無借金経営を維持しています。総資産は約6兆円に拡大し、BPSは1,539.8円。インドを中心とした海外事業の成長に伴い資産規模が拡大する一方、利益蓄積により自己資本比率も着実に改善しています。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 4,154億円 | -2,330億円 | 3,026億円 | 1,825億円 |
| FY2022/3 | 2,213億円 | -1,535億円 | -1,546億円 | 677億円 |
| FY2023/3 | 2,866億円 | -3,027億円 | 316億円 | -160億円 |
| FY2024/3 | 5,018億円 | -4,774億円 | -929億円 | 244億円 |
| FY2025/3 | 6,698億円 | -4,756億円 | -1,860億円 | 1,942億円 |
営業CFはFY2025/3に6,698億円と過去最高を記録。インド事業の収益拡大が主因です。投資CFは年間4,000〜5,000億円規模で、インドの生産能力増強やEV開発に充てられています。新中計では6年間で設備投資2兆円・研究開発費2兆円の計4兆円を投じる計画で、FCFは今後も潤沢な水準が見込まれます。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 2,483億円 | 1,018億円 | 41.0% |
| FY2022/3 | 2,629億円 | 1,026億円 | 39.0% |
| FY2023/3 | 3,828億円 | 1,617億円 | 42.2% |
| FY2024/3 | 4,885億円 | 0円 | 0.0% |
| FY2025/3 | 6,221億円 | 0円 | 0.0% |
実効税率は40〜45%とやや高めで推移しています。海外子会社(インド等)の利益に対する二重課税の影響が含まれており、FY2024/3は45.2%に上昇。FY2026/3予想では税制最適化が進み36%に改善する見通しです。グローバル展開する自動車メーカーとしては標準的な水準です。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 785万円 | 74,077人 | - |
平均年収785万円は自動車業界では中堅クラスの水準です。連結従業員数は約7.4万名と大規模で、平均年齢41歳と比較的若い組織構成が特徴。地元・浜松に本社を構え、平均勤続年数18年と定着率の高さがうかがえます。グローバルではインドを中心に数万名の現地雇用も抱えています。
誰がこの会社の株を持ってる?
金融機関(信託口・銀行・保険)約36%+事業法人(トヨタ5.0%等)約10%+その他安定株主で安定株主約54%
筆頭株主は日本マスタートラスト信託銀行(16.3%)、次いで日本カストディ銀行(7.2%)、トヨタ自動車(5.0%)。トヨタとは資本業務提携関係にあり、長期安定保有が見込まれます。三菱UFJ銀行(3.3%)、りそな銀行(2.7%)、静岡銀行(2.4%)など地元を含む銀行群も安定的です。外国法人はカストディアン経由が中心で約30%。信用倍率は6.77倍と買い残がやや多い状況です。
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| 四輪事業 | 約5兆700億円 | 約5,700億円 | 約11.2% |
| 二輪事業 | 約5,500億円 | 約650億円 | 約11.8% |
| マリン・その他 | 約1,600億円 | 約350億円 | 約21.9% |
セグメント別では四輪事業が売上の約87%を占める主力。営業利益率は約11.2%と自動車メーカーとしては高水準です。二輪事業もインド・アジアで安定収益を確保。マリン事業は売上規模は小さいものの利益率が約22%と最も高収益で、ポートフォリオの安定化に貢献しています。
この会社のガバナンスは?
取締役14名中女性は3名(21.0%)で、プライム市場上場企業の中でも比較的高い水準です。設備投資は年間約3,618億円と積極的で、インドの新工場やEV関連設備への投資が中心。臨時従業員は約4.5万名と多く、製造拠点のグローバル展開を反映しています。代表取締役社長の鈴木俊宏氏は創業家出身で、「小・少・軽・短・美」のスズキらしい経営哲学を継承しています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025/3 | 4,800億円 | 6,000億円 | 6,429億円 | +7.2% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2026/3 | 3,200億円 | 3,900億円 | — | +21.9%(修正幅) |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
FY2025/3の営業利益は当初予想4,800億円に対し6,429億円(+34%上振れ)。FY2026/3も3Qで上方修正しており、保守的な会社予想を上回る実績が続いています。新中計「By Your Side」は6年間で総額4兆円の投資計画を掲げ、インド・BEV・モビリティの3軸で成長を目指します。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
5年間の累積TSRは302%でTOPIX(213%)を約90ポイント上回るアウトパフォーム。FY2024以降にインド成長と関税回避の評価で大きく上昇。ただしFY2022には一時170%まで下落しており、新興国リスクや為替の影響で変動幅は大きめです。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 197.9万円 | +97.9万円 | 97.9% |
| FY2022 | 170.0万円 | +70.0万円 | 70.0% |
| FY2023 | 196.7万円 | +96.7万円 | 96.7% |
| FY2024 | 284.7万円 | +184.7万円 | 184.7% |
| FY2025 | 302.1万円 | +202.1万円 | 202.1% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PER 11.0倍はセクター平均の12倍をやや下回る水準で、減益予想が織り込まれています。PBR 1.19倍はセクター平均を上回り、インド成長への期待がプレミアムとして乗っています。信用倍率6.77倍と買い残がやや多いものの、株価上昇局面での利益確定売りが出やすい状況を示唆しています。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
FY2025年度の国内乗用車新車販売台数でホンダを抜き初の2位(軽含む)に浮上。フロンクス等のSUVが牽引
新中期経営計画「By Your Side」(2025-2030年度)を発表。売上収益8兆円・営業利益率10%・BEV6モデル投入を掲げる
FY2026/3 3Q決算で通期最終利益を3,200億円→3,900億円に上方修正。配当も45円→46円に増額
インド減税と関税影響軽微の評価で株価が上場来高値2,473円(分割後)を更新
FY2025/3本決算で営業利益6,429億円(+38.1%)の過去最高益。配当41円(分割後)に増配
最新ニュース
スズキ まとめ
ひとめ診断
軽自動車国内2強。二輪も大手。インドで乗用車シェア首位
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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