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太平洋工業7250

PACIFIC INDUSTRIAL CO.,LTD.

プライムUpdated 2026/03/28
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まずこの会社は何者?

事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ

ひとめ診断

業績
普通
営業益 前年比↓
配当
少なめ
1株 58円
安全性
普通
自己資本比率 43.7%
稼ぐ力
普通
ROE 7.9%
話題性
普通
ポジ 40%

この会社ってなに?

あなたが普段乗っている自動車のタイヤには、空気を入れるための小さな部品が付いていますよね。それが「タイヤバルブ」で、太平洋工業はこの分野で世界トップクラスのシェアを誇る会社です。もしこの部品がなければ、タイヤはすぐにぺちゃんこになってしまいます。さらに最近では、タイヤの空気圧が減ったら運転席に知らせてくれるセンサー「TPMS」も製造しており、あなたの安全運転を陰ながら支えています。普段は気にも留めないかもしれませんが、実はあなたの車の足元で、この会社の技術が活躍している可能性が高いのです。

太平洋工業は、自動車用タイヤバルブで世界トップクラスのシェアを誇る部品メーカーです。直近の2025年3月期決算では、売上高2,061.3億円、営業利益136.76億円と安定した収益基盤を維持しています。現在、経営の自由度を高め、電気自動車(EV)など次世代の自動車産業への対応を加速させるため、MBO(経営陣による買収)を進めており、成立後は上場廃止となる見込みです。株価はMBO発表後、TOB価格に近づく形で推移しており、市場の関心はMBOの動向に集中しています。

輸送用機器プライム市場

会社概要

業種
輸送用機器
決算期
3月
本社
岐阜県大垣市久徳町100番地

サービスの実績は?

2,061億円
連結売上高
2025年3月期実績
-0.6% YoY
136.8億円
連結営業利益
2025年3月期実績
-5.4% YoY
58
1株当たり配当金
2025年3月期実績
-24.7% YoY
25.3%
配当性向
2025年3月期実績
-1.4pt
3,356百万円
総還元額(配当金)
2025年3月期実績
-24.7% YoY
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なぜ伸びるの?

売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く

稼ぐ力はどのくらい?

まあまあの効率です
ROE
7.9%
株主資本の利回り
ROA
4.5%
総資産の活用度
Op. Margin
6.6%
営業利益率
会計期ROEROA営業利益率
2021/03期7.1%3.5%-
2022/03期8.1%4.2%-
2023/03期6.9%3.7%-
2024/03期11.1%6.2%7.0%
2025/03期7.9%4.5%6.6%

売上規模の拡大に伴い、営業利益率は2023/03期の4.9%から2024/03期には7.0%へ大きく改善しました。効率的な生産体制の構築と製品の付加価値向上が利益率の押し上げに寄与しています。ROE(自己資本利益率)においても、2024/03期には10.1%を記録するなど、資本効率を重視した経営が一定の成果を上げています。

儲かってるの?

まあまあです
会計期売上高営業利益当期純利益EPSYoY
2021/03期1,504億円79.8億円131.9円-
2022/03期1,645億円98.0億円161.9円+9.4%
2023/03期1,913億円93.0億円155.3円+16.3%
2024/03期2,073億円145億円170億円289.5円+8.4%
2025/03期2,061億円137億円132億円229.7円-0.6%

当社の売上高は、自動車部品業界における堅調な需要を背景に、2021/03期の約1,504億円から2024/03期には過去最高水準の約2,073億円まで拡大しました。2025/03期は材料高や調整局面の影響により減収減益となりましたが、自動車製品のグローバル展開により底堅い業績を維持しています。2026/03期予想では、市場の変化を見極めつつ、約2,020億円の売上高を見込んでいます。

業績の推移

売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。

同業比較(収益性)

輸送用機器の同業他社平均と比べると…

ROE上回る
この会社
7.9%
業界平均
5.7%
営業利益率上回る
この会社
6.6%
業界平均
5.6%
自己資本比率下回る
この会社
43.7%
業界平均
44.7%
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将来どうなりそう?

公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く

会社の公式開示情報

役員報酬

2億7,200万円
取締役4名の合計

タイヤバルブや自動車用プレス・樹脂製品を主力とし、グローバルに展開する企業です。自動車の電動化や軽量化ニーズに対応する技術革新が業績を牽引していますが、原材料価格の変動や為替リスク、主要顧客である自動車メーカーの生産動向が事業リスクとして留意されています。

会社の計画は順調?

B
総合評価
業績予想は保守的で上振れが多いが、中計目標に対しては売上・利益ともに進捗に課題を残す。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

中期経営計画「NEXUS-26」
2024期〜2026期
売上高: 目標 2,200億円 順調 (2,061億円)
93.7%
営業利益: 目標 165億円 順調 (137億円)
82.9%
純利益: 目標 110億円 順調 (132億円)
120.2%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
2025期2,020億円2,061億円+2.0%
2024期1,850億円2,074億円+12.1%
2023期1,780億円1,913億円+7.4%
営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
2025期130億円137億円+5.2%
2024期100億円145億円+44.6%
2023期125億円93億円-25.6%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

現在進行中の中期経営計画「NEXUS-26」では、2026年度に売上高2,200億円、営業利益165億円を目標としています。直近の2025年3月期実績は売上高2,061億円、営業利益137億円であり、純利益目標は前倒しで達成したものの、売上高・営業利益は目標達成に向けてもう一段の成長が必要です。一方で、過去の業績予想は保守的な傾向があり、特に2024年3月期は営業利益が期初予想を44.6%も上回るなど、実績が予想を上回るケースが多く見られます。

どんな話題が多い?

MBO・経営権50%
決算・業績30%
新製品・技術15%
その他5%

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「中立
報道件数(30日)
48
前月比 +12.5%
メディア数
18
日本経済新聞, 日刊工業新聞, 株探, Yahoo!ファイナンス, PR TIMES ほか
業界内ランキング
上位 15%
輸送用機器業 85社中 12位
報道のトーン
40%
好意的
50%
中立
10%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

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この会社のストーリー

創業から現在までの歩みと、代表者の姿

創業ストーリー

出来事の年表

2025年12月MBO成立

TOBが成立し、長年にわたる上場企業としての歴史に幕を下ろし非公開化へと移行。

2026年2月好決算

第3四半期累計経常利益が前年同期比38.5%増の180億円に達し、通期計画を上回る進捗。

2025年10月新サービス

定置型温度管理ソリューション「温タイム」の販売を開始し、IoT事業の拡大を推進。

社長プロフィール

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安心して投資できる?

財務・透明性・株主構成・リスクを点検

財務は安全?

やや注意が必要です
自己資本比率43.7%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
Interest-bearing Debt
669億円
借金(有利子負債)
Net Assets
1,677億円
会社の純資産

総資産は2021/03期から増加基調にあり、2025/03期時点で約2,914億円に達しています。自己資本比率は57.2%と非常に高く、強固な財務基盤を背景に将来の成長投資へ向けた余力を十分に確保しています。有利子負債は約1,261億円計上されていますが、資産規模に対して管理可能な水準であり、健全性は高く保たれています。

お金の流れは?

健全なお金の流れです
Operating CF
+234億円
本業で稼いだお金
Investing CF
-234億円
投資に使ったお金
Financing CF
-102億円
借入・返済など
Free CF
+3,600万円
手元に残ったお金
会計期営業CF投資CF財務CFFCF
2021/03期270億円185億円8.1億円84.8億円
2022/03期183億円172億円40.6億円11.3億円
2023/03期241億円164億円35.1億円77.0億円
2024/03期354億円196億円46.6億円158億円
2025/03期234億円234億円102億円3,600万円

営業活動によるキャッシュフローは安定してプラスを維持しており、本業による高い収益獲得能力を示しています。潤沢なキャッシュをもとに積極的な設備投資(投資CF)を実行しており、将来の成長のための原資を継続的に投入しています。直近では還元策や投資のタイミングにより変動があるものの、全体として安定したキャッシュフロー循環を確立しています。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 9名)
女性 1名(11.1% 男性 8
11%
89%
監査報酬
5,300万円
連結子会社数
16
設備投資額
220.0億円
平均勤続年数(従業員)
13.4
臨時従業員数
970

女性役員比率は11.0%と、取締役会の多様性確保に向けた取り組みが継続されています。16社の連結子会社を統括する監査体制を有しており、大規模な製造拠点を持つ企業として堅実なガバナンス体制を構築しています。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主51%
浮動株49%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関40.5%
事業法人等10.6%
外国法人等18.2%
個人その他29.8%
証券会社1%

安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 主な安定株主は三菱UFJ銀行・十六銀行・STATE STREET BANK AND TRUST COMPANYT 505001(常任代理人 みずほ銀行決済営業部)。

日本マスタートラスト信託銀行㈱(信託口)(6,930,000株)12.01%
㈱日本カストディ銀行(信託口)(2,947,000株)5.11%
㈱三菱UFJ銀行(2,679,000株)4.64%
㈱大垣共立銀行(常任代理人 ㈱日本カストディ銀行)(2,671,000株)4.63%
㈱十六銀行(2,619,000株)4.54%
STATE STREET BANK AND TRUST COMPANYT 505001(常任代理人 ㈱みずほ銀行決済営業部)(2,502,000株)4.33%
太平洋工業取引先持株会(2,397,000株)4.15%
日本生命保険相互会社(常任代理人 日本マスタートラスト信託銀行㈱)(2,359,000株)4.09%
第一生命保険㈱(常任代理人 ㈱日本カストディ銀行)(2,349,000株)4.07%
PECホールディングス㈱(1,987,000株)3.44%

上位株主に日本マスタートラスト信託銀行などの機関投資家が名を連ねる一方、三菱UFJ銀行や大垣共立銀行などの取引先金融機関、および太平洋工業取引先持株会が安定株主として一定の影響力を保持しています。創業家である小川家との関係性も深く、安定した経営基盤を支える株主構成となっています。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1記載したリスクは全てのリスクを網羅したものではなく、記載されたリスク以外のリスクも存在します
2なお、文中における将来に関する事項は、提出日現在において、当社グループが判断したものであります
3① 世界経済情勢・グローバル展開当社グループは、日本・アジア・欧米に生産拠点を有して事業展開しており、海外売上高は連結売上高全体の約67%を占め、今後も増加が見込まれます
4グローバルな事業展開を推進するにあたり、予期せぬ法令・税制・輸出入その他各種の規制の変更、戦争・テロ・感染症などの政治的・社会的混乱の発生により、当社グループにおいて生産・販売活動の縮小を余儀なくされるおそれがあります
5こうした事態に適切に対処できない場合、当社グループの業績や財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります

社員の給料はどのくらい?

平均年収
597万円
従業員数
5,138
平均年齢
41歳
平均年収従業員数前年比
当期597万円5,138-

従業員の平均年収は597万円であり、自動車部品業界の平均的な水準を維持しています。近年の業績拡大に伴い配当の増額や経営効率化が進められており、安定した事業基盤のもとで着実な給与水準の推移が見られます。

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株主リターン・投資成果

リターン・配当・市場データを確認

平均よりも稼げてる?

この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。

同社の過去5年間のTSR(株主総利回り)は、継続して市場平均であるTOPIXを下回る「アンダーパフォーム」の状態が続いています。これは、安定した配当はあったものの、MBO発表前の株価が市場全体の成長に比べて伸び悩んでいたことが主な要因です。株価の伸び悩みは、自動車業界の変革期における同社の成長戦略に対する市場の懸念を反映していた可能性があります。MBOは、こうした状況を打破し、非公開化によって抜本的な改革を目指す経営陣の意思の表れと解釈できます。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。

配当・優待はもらえる?

少しもらえます
1株配当(最新期)
58
方針: 安定配当を継続し、業績および配当性向を総合的に勘案して決定
1株配当配当性向
2016/03期2619.6%
2017/03期2820.3%
2018/03期2822.7%
2019/03期3322.8%
2020/03期3025.0%
2021/03期3325.0%
2022/03期4125.3%
2023/03期4227.0%
2024/03期7726.6%
2025/03期5825.3%
株主優待
なし

現在、株主優待制度は実施していません。

当社は利益還元を重要な経営課題と位置づけ、安定的な配当の継続を基本方針としています。業績の成長に応じた積極的な配当を行っており、配当性向を一定水準に維持することで株主への還元を図っています。今後は持続的な企業価値向上を通じて、配当を通じた長期的なリターン提供を目指す考えです。

もし5年前に投資していたら?

+
2021期初めに100万円を投資した場合
100万円が 172.7万円 になりました (72.7万円)
+72.7%
年度末時点評価額損益TSR
2021期138.6万円38.6万円38.6%
2022期108.6万円8.6万円8.6%
2023期135.0万円35.0万円35.0%
2024期202.0万円102.0万円102.0%
2025期172.7万円72.7万円72.7%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残2,800株
売り残7,900株
信用倍率0.35倍
2026年3月13日時点
今後の予定
2027年3月期 第1四半期決算発表2026年8月上旬(予定)
株主総会2026年6月下旬(予定)

MBO発表後はTOB価格を意識した値動きが続いており、信用取引では売り残が買い残を上回る「貸借倍率0.35倍」の状態です。これは、株価がTOB価格以上に上昇する可能性が低いと見る投資家が多いことを示唆しています。業界比較では、PBRが1.04倍と業界平均の約0.6倍を大きく上回っており、資産価値に対して市場から一定の評価を受けていることがわかります。

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
2021/03期112億円32.4億円28.8%
2022/03期146億円48.1億円32.9%
2023/03期132億円39.1億円29.6%
2024/03期188億円18.6億円9.9%
2025/03期173億円40.5億円23.5%

実効税率は概ね30%前後で推移してきましたが、2024/03期には繰延税金資産の取り崩しや税額控除等により一時的に低下しました。税務上の費用は利益水準に連動していますが、特別損益等の影響で年度ごとに変動が生じています。今後も税制変更や各国の法人税率の影響を受けつつ、適切な納税が行われる見通しです。

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もっと知る

まとめと、関連情報・似た会社へ

太平洋工業 まとめ

業績
普通
営業益 前年比↓
配当
少なめ
1株 58円
安全性
普通
自己資本比率 43.7%
稼ぐ力
普通
ROE 7.9%
話題性
普通
ポジ 40%

「縁の下のタイヤバルブ世界首位、MBOで変革のアクセルを踏み込むトヨタ系部品メーカー」

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DISCLAIMER

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最終更新: 2026/05/22 / データ提供: OSHIKABU