フタバ産業7241
FUTABA INDUSTRIAL CO.,LTD.
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが運転するトヨタ車、その静かで力強い走りを支えているのがフタバ産業の部品かもしれません。特に、車の後部についている排気ガスを出すための筒、いわゆる「マフラー」の国内トップメーカーです。このマフラーは、エンジン音を静かにしたり、有害な排気ガスをきれいにしたりする重要な役割を担っています。普段はあまり意識しないかもしれませんが、皆さんが乗る車の見えないところで、安全で快適なドライブを縁の下から支えている会社です。
トヨタグループを主要顧客とする自動車部品大手。2024期は売上高7,958億円、営業利益192.1億円と大幅な増益を達成しましたが、続く2025期は主要顧客の生産調整などを受け売上高7,071億円、営業利益151.8億円と減収減益を見込んでいます。排気系部品(マフラー)で国内首位の強みを持つ一方、EVシフトという構造変化に対応するため、車体骨格部品の軽量化・一体化技術などに注力しています。株主還元にも積極的で、2025期には4期連続となる増配を予定しています。
会社概要
- 業種
- 輸送用機器
- 決算期
- 3月
- 本社
- 愛知県岡崎市橋目町字御茶屋1
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 4.7% | 1.4% | - |
| 2022/03期 | 3.7% | 1.1% | - |
| 2023/03期 | 11.1% | 3.4% | - |
| 2024/03期 | 11.1% | 3.9% | 2.4% |
| 2025/03期 | 4.9% | 1.9% | 2.1% |
| 3Q FY2026/3 | 12.0%(累計) | 3.5%(累計) | 2.7% |
収益性は、長年1%台で推移していた営業利益率が2024/03期には2.4%まで改善するなど、製造コスト削減や価格転嫁の成果が着実に現れ始めています。ROEについても2023/03期以降は10%前後へと水準を切り上げており、資本効率の向上が図られています。今後は計画する営業利益率5%の達成に向け、更なる生産性の向上が不可欠となるでしょう。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 4,668億円 | — | 41.0億円 | 45.7円 | - |
| 2022/03期 | 5,721億円 | — | 33.1億円 | 36.9円 | +22.6% |
| 2023/03期 | 7,081億円 | — | 106億円 | 118.3円 | +23.8% |
| 2024/03期 | 7,958億円 | 192億円 | 128億円 | 143.4円 | +12.4% |
| 2025/03期 | 7,071億円 | 152億円 | 62.1億円 | 69.4円 | -11.1% |
フタバ産業の業績は、自動車生産台数の回復や製品価格の適正化が進んだことにより、2024/03期には売上高が約7,958億円、純利益が約128億円へと大幅に拡大しました。2025/03期は一時的な減益となったものの、足元では合理化の推進や価格転嫁が功を奏し、2026/03期には純利益120億円を確保する見通しです。今後はボディー部品の一体化といった技術力を強みに、高収益体質への転換が期待されます。 【3Q 2026/03期実績】売上5025億円(通期予想比74%)、営業利益136億円(同85%)、純利益109億円(同91%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
輸送用機器の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
自動車の排気系部品やボデー部品を主力とし、トヨタグループを中心としたグローバルな供給体制を構築しています。原材料価格の高騰や為替変動、自動車業界の電動化シフトによる生産モデルの変化が主な経営上のリスク要因として開示されています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 7,400億円 | — | 7,071億円 | -4.4% |
| 2024期 | 7,500億円 | — | 7,958億円 | +6.1% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 160億円 | — | 152億円 | -5.1% |
| 2024期 | 90億円 | — | 192億円 | +113.5% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
新たな中期経営計画では営業利益率5.0%、ROE10%以上という野心的な目標を掲げています。しかし、過去の中計では利益率目標が未達に終わっており、目標達成のハードルは高いと言えます。一方で、2024期には期初予想を大幅に上回る営業利益を達成するなど、外部環境次第では爆発力も秘めています。主要顧客であるトヨタの生産動向と、同社自身のコスト改善努力が計画達成の鍵を握ります。
最新ニュース
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競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
2025-2027年度の中期経営計画を策定し、ROE10%以上の達成を経営目標として掲げました。
第3四半期累計の経常利益が前年同期比53.2%増の150億円に達し、業績の拡大が鮮明となりました。
4期連続となる増配を発表し、株主還元の強化姿勢が評価されました。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
財務健全性は、過去の無借金経営から投資フェーズへの移行に伴い有利子負債が増加していますが、自己資本比率は約37%まで高まっており、安定した水準を維持しています。BPS(1株あたり純資産)は2024/03期以降1,300円台へと成長しており、強固な資本基盤が構築されています。自己資本を厚くしつつ、成長投資と株主還元のバランスを両立させている点が特徴です。 【3Q 2026/03期】総資産3101億円、純資産1375億円、自己資本比率30.5%、有利子負債382億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 228億円 | 247億円 | 17.5億円 | 18.8億円 |
| 2022/03期 | 355億円 | 355億円 | 34.5億円 | 7,900万円 |
| 2023/03期 | 477億円 | 223億円 | 220億円 | 254億円 |
| 2024/03期 | 574億円 | 162億円 | 277億円 | 412億円 |
| 2025/03期 | 248億円 | 232億円 | 104億円 | 15.9億円 |
営業活動によるキャッシュフローは、主力の自動車部品製造が堅調に推移し、2024/03期には約574億円と過去最高水準を記録しました。投資活動においては先行投資や設備更新を継続しながらも、十分な営業キャッシュフローによってカバーできています。財務キャッシュフローは借入金の返済や積極的な配当に充てられており、安定したキャッシュ創出力を背景とした健全な資金循環が見て取れます。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は18.2%であり、登用が着実に進んでいます。連結子会社を20社抱える規模を管理するため、実効性の高い監査体制の構築とガバナンス強化を継続しており、持続的な企業価値向上を目指す経営姿勢が示されています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 676万円 | 10,480人 | - |
従業員の平均年収は676万円であり、製造業の平均と比較して安定した水準を維持しています。近年は収益改善や価格転嫁の進展に伴い、賞与等の支給水準が向上したことが年収の底上げに寄与していると考えられます。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
過去5年間のTSR(株主総利回り)は、2024期を除き一貫してTOPIXをアンダーパフォームしています。これは、株価がPBR1倍割れに留まるなど、資本市場からの成長期待が低かったことが主な要因です。増配を継続しているものの、株価自体の伸び悩みがTSRを押し下げる結果となりました。EV化への対応や収益性改善といった課題を克服し、持続的な成長ストーリーを市場に示すことが、今後のTSR向上の鍵となります。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 3円 | - |
| 2017/03期 | 3円 | 4.6% |
| 2018/03期 | 10円 | 8.3% |
| 2019/03期 | 10円 | 25.5% |
| 2020/03期 | 10円 | 14.1% |
| 2021/03期 | 10円 | 21.9% |
| 2022/03期 | 10円 | 27.1% |
| 2023/03期 | 15円 | 12.7% |
| 2024/03期 | 35円 | 24.4% |
| 2025/03期 | 38円 | 54.8% |
優待制度は現在導入されていません。
配当方針として、業績の成長に合わせて株主への還元を強化する姿勢を明確にしています。特に直近の数年間で年間配当額を大きく引き上げており、還元意欲の高さが伺えます。今後は、持続的な利益成長をベースに配当性向を意識した安定的な還元が期待されます。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 132.0万円 | 32.0万円 | 32.0% |
| 2022期 | 84.0万円 | 16.0万円 | -16.0% |
| 2023期 | 100.9万円 | 0.9万円 | 0.9% |
| 2024期 | 272.0万円 | 172.0万円 | 172.0% |
| 2025期 | 193.9万円 | 93.9万円 | 93.9% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PER・PBRともに業界平均と比較して割安な水準に放置されています。これは、EV化による排気系部品事業の将来性への懸念や、特定の顧客への高い依存度がディスカウント要因となっているためと考えられます。一方で、配当利回りは業界平均を上回っており、株主還元への評価は高いようです。信用倍率は44倍と高く、信用買い残が積み上がっているため、将来的な需給悪化には注意が必要です。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 79.6億円 | 38.7億円 | 48.6% |
| 2022/03期 | 78.1億円 | 45.0億円 | 57.6% |
| 2023/03期 | 77.7億円 | 0円 | 0.0% |
| 2024/03期 | 185億円 | 56.6億円 | 30.6% |
| 2025/03期 | 133億円 | 70.7億円 | 53.3% |
法人税等の支払額は、税引前利益の変動や繰延税金資産の取り崩し等の会計処理により、年によって実効税率が大きく上下しています。2023/03期は一時的な税負担の軽減がありましたが、直近では利益水準の拡大に伴い適正な納税が行われています。2026/03期期以降は、税率が安定した水準へ回帰していくと見込まれます。
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