バイタルケーエスケー・ホールディングス3151
VITAL KSK HOLDINGS,INC.
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが病院で診察を受けて処方箋をもらい、薬局で薬を受け取る。あるいは、ドラッグストアで風邪薬や絆創膏を買う。こうした当たり前の日常の裏側で、全国の製薬会社から多種多様な医薬品を仕入れ、それぞれの病院や薬局に必要な量を正確に、そして迅速に届けているのがバイタルケーエスケー・ホールディングスです。いわば、医療を支える血液のような存在。同社がいなければ、必要な時に必要な薬が私たちの手元に届かないかもしれません。あなたの健康を守る、社会に不可欠な役割を担っている会社なのです。
医薬品卸で業界6位のバイタルケーエスケー・ホールディングスは、東北・北陸・近畿地盤の地域密着型企業です。2025期決算では売上高6,003.7億円(前期比2.2%増)、営業利益57.06億円(同2.7%増)と安定成長を維持しています。薬価改定の逆風下でも、M&Aによる事業領域拡大や物流受託、製薬事業への進出など、収益性改善に向けた多角化を加速させている点が注目されます。PBRは0.68倍と割安水準にあり、配当利回りも比較的高く、株主還元への意識も高まっています。
会社概要
- 業種
- 卸売業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都世田谷区弦巻一丁目1番12号
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 1.1% | 0.4% | - |
| 2022/03期 | 4.7% | 1.5% | - |
| 2023/03期 | 4.8% | 1.6% | - |
| 2024/03期 | 5.7% | 1.9% | 0.9% |
| 2025/03期 | 6.9% | 2.4% | 1.0% |
| 3Q FY2026/3 | 7.0%(累計) | 1.8%(累計) | 0.7% |
営業利益率は2021/03期のマイナスから改善を続け、直近では約1.0%の水準まで回復しています。ROE(自己資本利益率)は、経営効率の向上により2021/03期の1.1%から2025/03期には6.8%まで大きく伸長しました。今後も製薬事業への参入や物流効率化を通じ、資本効率を重視した収益性向上を目指す方針です。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 5,385億円 | — | 11.7億円 | 21.3円 | - |
| 2022/03期 | 5,788億円 | — | 47.7億円 | 87.9円 | +7.5% |
| 2023/03期 | 5,813億円 | — | 48.3億円 | 92.7円 | +0.4% |
| 2024/03期 | 5,875億円 | 55.6億円 | 58.4億円 | 115.0円 | +1.1% |
| 2025/03期 | 6,004億円 | 57.1億円 | 73.1億円 | 149.0円 | +2.2% |
当社の売上高は2021/03期以降、着実に増加傾向にあり、2025/3期には6,000億円の大台を突破しました。特に営業利益については、2021/03期の赤字から回復を遂げ、高付加価値な医薬品販売や物流受託事業の本格展開により、安定した利益成長フェーズへ移行しています。2026/3期予想においても売上高6,200億円を見込み、中期経営計画に沿った堅調な業績推移を維持しています。 【3Q 2026/03期実績】売上4646億円(通期予想比75%)、営業利益31億円(同61%)、純利益59億円(同82%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
卸売業の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
EDINET等の開示情報によれば、主力である医薬品卸売事業に加え、薬局事業などのヘルスケア関連サービスで構成されています。薬価改定による収益圧迫が主要な事業リスクとなっており、物流の効率化や未承認薬販売などの新領域による収益源の多角化が急務です。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 6,200億円 | — | 6,004億円 | -3.2% |
| 2024期 | 5,760億円 | — | 5,875億円 | +2.0% |
| 2023期 | 5,633億円 | — | 5,798億円 | +2.9% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 51億円 | — | 57億円 | +11.9% |
| 2024期 | 47億円 | — | 56億円 | +18.2% |
| 2023期 | 23億円 | — | 25億円 | +7.4% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
現行の「中期経営計画2027」では、2028期に売上高6,600億円、コア営業利益率1.15%を目標に掲げています。これは主力の医薬品卸売事業の安定成長に加え、M&Aや新規事業による収益性の向上を目指すものです。過去の業績予想を見ると、利益面では期初予想を上回る傾向にあり、コスト管理や高付加価値サービスの提供が進んでいることが窺えます。一方で、売上高は予想を若干下回ることもあり、薬価改定など外部環境の影響を受けやすい事業構造が課題です。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
第3四半期累計の連結経常利益が前年同期比4.3%増の66.9億円を達成し、業績の堅調さが評価されました。
中期経営計画2027「Move on to the Next Stage」を策定し、売上高6,600億円を目指す成長戦略を公表しました。
子会社バイタルネットが顧客ポータルサイトを公開し、医療機関とのデジタル接点強化による業務効率化を推進しています。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
自己資本比率は30%台前半から35.4%へと緩やかに上昇しており、財務基盤は安定して推移しています。2024/03期以降、有利子負債を計上していますが、強固な資産背景のもとで適切な資金運用を行っています。今後もバランスシートの健全性を維持しながら、成長投資と株主還元の両立を図る姿勢が示されています。 【3Q 2026/03期】総資産3444億円、純資産1114億円、自己資本比率24.9%、有利子負債61億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 13.9億円 | 5.5億円 | 25.2億円 | 8.4億円 |
| 2022/03期 | 74.9億円 | 20.1億円 | 84.9億円 | 54.7億円 |
| 2023/03期 | 30.0億円 | 10.4億円 | 40.8億円 | 40.4億円 |
| 2024/03期 | 236億円 | 18.2億円 | 57.7億円 | 217億円 |
| 2025/03期 | 80.2億円 | 35.2億円 | 65.4億円 | 45.1億円 |
営業キャッシュフローは医薬品卸という業態特性上、仕入・販売のサイクルにより変動が大きいものの、2024/03期には235億円と大幅なプラスを記録しました。設備投資等の投資CFは抑制されており、基本的には営業CFの範囲内で必要な支出を賄っています。財務CFは借入金返済等によりマイナス傾向ですが、安定したキャッシュ創出能力を背景に財務健全性を維持しています。
この会社のガバナンスは?
ガバナンス体制においては女性役員比率が15.0%と、多様な視点を取り入れた経営体制の構築に向けた過渡期にあります。15社の連結子会社を擁するホールディングス体制の下、監査法人による適切な外部監査を実施し、透明性の高い経営監視機能の維持に努めています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 612万円 | 3,756人 | - |
従業員の平均年収は612万円であり、医薬品卸売業という業界特性を考慮すると市場水準と比較して安定的かつ標準的な給与水準と言えます。近年は物流受託事業の拡大など多角的な事業展開を図っており、労働環境の整備や処遇改善が継続的な課題となっています。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
TSR(株主総利回り)は、配当と株価の値上がりを合わせた総合的な投資リターンを示す指標です。当社のTSRは、2021期から2025期までの5年間、一貫してTOPIX(東証株価指数)のリターンを下回って(アンダーパフォームして)います。これは、同期間にTOPIXが大幅に上昇した一方、当社の株価上昇が相対的に緩やかであったことが主な要因です。医薬品卸という安定的ながらも急成長が難しいディフェンシブな事業特性が背景にあると考えられます。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 24円 | 20.5% |
| 2017/03期 | 20円 | 23.6% |
| 2018/03期 | 20円 | 25.2% |
| 2019/03期 | 22円 | 24.4% |
| 2020/03期 | 24円 | 28.8% |
| 2021/03期 | 12円 | 56.4% |
| 2022/03期 | 26円 | 29.6% |
| 2023/03期 | 39円 | 42.1% |
| 2024/03期 | 42円 | 36.5% |
| 2025/03期 | 45円 | 30.2% |
| 必要株数 | 100株以上(約14万円) |
| 金額相当 | 約500円相当 |
| 権利確定月 | 3月 |
当社は株主への利益還元を重要な経営課題と位置づけ、配当性向30%以上を目安とした継続的かつ安定的な配当を基本方針としています。業績拡大に伴い、直近5年間で配当額を約3.8倍に増額させるなど、株主還元を積極的に強化しています。今後も収益成長と連動した着実な還元により、中長期的な投資価値の向上を目指します。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 73.0万円 | 27.0万円 | -27.0% |
| 2022期 | 70.5万円 | 29.5万円 | -29.5% |
| 2023期 | 88.5万円 | 11.5万円 | -11.5% |
| 2024期 | 125.3万円 | 25.3万円 | 25.3% |
| 2025期 | 129.6万円 | 29.6万円 | 29.6% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
同社のPERは10.0倍、PBRは0.68倍と、業界平均と比較して割安な水準にあります。特にPBRが1倍を大きく下回っている点は、資産価値に対して株価が過小評価されている可能性を示唆します。信用倍率は0.89倍と売り残が買い残を上回っており、短期的な需給は引き締まっています。今後の決算発表で、中期経営計画の進捗が示されるかが株価のポイントとなりそうです。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 6.9億円 | 0円 | 0.0% |
| 2022/03期 | 58.3億円 | 10.6億円 | 18.2% |
| 2023/03期 | 59.6億円 | 11.3億円 | 18.9% |
| 2024/03期 | 65.6億円 | 7.1億円 | 10.9% |
| 2025/03期 | 69.7億円 | 0円 | 0.0% |
法人税等の支払額は年度により変動が見られます。過去の繰越欠損金の活用や税額控除の影響により、一部の年度で実効税率が低位に留まるケースがあります。税負担の変動は主に会計上の利益と税務上の所得の差によるものであり、適切な税務管理が行われています。
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バイタルケーエスケー・ホールディングス まとめ
「地域密着の医薬品卸大手、M&Aと新規事業で「脱・薄利多売」の処方箋を描く」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。