バイタルケーエスケー・ホールディングス
VITAL KSK HOLDINGS,INC.
最終更新日: 2026年3月27日
地域医療に不可欠なインフラ企業、安定と成長の二刀流
医薬品卸の枠を超え、多様なヘルスケアニーズに応えることで、地域社会の健康と未来に貢献するリーディングカンパニーを目指します。
この会社ってなに?
あなたが病院で診察を受けて処方箋をもらい、薬局で薬を受け取る。あるいは、ドラッグストアで風邪薬や絆創膏を買う。こうした当たり前の日常の裏側で、全国の製薬会社から多種多様な医薬品を仕入れ、それぞれの病院や薬局に必要な量を正確に、そして迅速に届けているのがバイタルケーエスケー・ホールディングスです。いわば、医療を支える血液のような存在。同社がいなければ、必要な時に必要な薬が私たちの手元に届かないかもしれません。あなたの健康を守る、社会に不可欠な役割を担っている会社なのです。
医薬品卸で業界6位のバイタルケーエスケー・ホールディングスは、東北・北陸・近畿地盤の地域密着型企業です。FY2025決算では売上高6,003.7億円(前期比2.2%増)、営業利益57.06億円(同2.7%増)と安定成長を維持しています。薬価改定の逆風下でも、M&Aによる事業領域拡大や物流受託、製薬事業への進出など、収益性改善に向けた多角化を加速させている点が注目されます。PBRは0.68倍と割安水準にあり、配当利回りも比較的高く、株主還元への意識も高まっています。
会社概要
- 業種
- 卸売業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都世田谷区弦巻一丁目1番12号
- 公式
- www.vitalksk.co.jp
社長プロフィール

私たちは、生命関連商品を扱う企業として、高い倫理観のもと安定供給という社会的使命を果たし続けています。同時に、変化する環境に対応するため「次代を見据えたビジネスモデルの革新」を中期ビジョンに掲げ、新たな価値創造に挑戦し持続的な企業価値向上を目指します。
この会社のストーリー
医薬品卸のバイタルネット(東日本地盤)とケーエスケー(近畿地盤)が共同株式移転により経営統合。純粋持株会社として設立され、東証一部に上場した。
四国地盤の医薬品卸である株式会社フレットと資本業務提携を締結。営業エリアの相互補完と事業基盤の強化を図り、全国的なネットワーク構築へ歩みを進めた。
全額出資子会社を設立し、製薬事業へ進出。海外の未承認薬を導入し、国内での治験・販売を目指すという、医薬品卸の枠を超えた新たな挑戦を開始した。
東京証券取引所の市場区分見直しに伴い、最上位であるプライム市場へ移行。より高いガバナンス水準が求められる市場で、持続的な成長と企業価値向上を目指す。
長年の医薬品流通で培ったノウハウを活かし、物流受託事業を本格的に開始。新たな収益源の確保と、サプライチェーン全体の効率化に貢献する。
子会社のバイタルネットが、医療機関・薬局向けの顧客ポータルサイトを導入。DXを推進し、顧客の利便性向上と社内業務の効率化を実現する。
「次代を見据えたビジネスモデルの革新」をテーマに新中期経営計画を策定。2028年3月期に売上高6,600億円、コア営業利益率1.15%を目指し、次のステージへ向かう。
注目ポイント
医薬品卸売を中核としつつ、介護・リハビリ用品のレンタル・販売や、未承認薬を扱う製薬事業、物流受託事業などへ積極的に進出。社会のヘルスケアニーズに多角的に応えています。
配当利回りは4%を超える水準で推移しており、株主への利益還元に積極的です。株主優待制度も拡充され、個人投資家にとっても魅力的な銘柄の一つです。
中期経営計画「Move on to the Next Stage」を掲げ、ビジネスモデルの革新を目指しています。DX推進やM&Aも活用し、2028年3月期には売上高6,600億円という高い目標に挑戦します。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 24円 | 20.5% |
| FY2017/3 | 20円 | 23.6% |
| FY2018/3 | 20円 | 25.2% |
| FY2019/3 | 22円 | 24.4% |
| FY2020/3 | 24円 | 28.8% |
| FY2021/3 | 12円 | 56.4% |
| FY2022/3 | 26円 | 29.6% |
| FY2023/3 | 39円 | 42.1% |
| FY2024/3 | 42円 | 36.5% |
| FY2025/3 | 45円 | 30.2% |
| 必要株数 | 100株以上(約14万円) |
| 金額相当 | 約500円相当 |
| 権利確定月 | 3月 |
当社は株主への利益還元を重要な経営課題と位置づけ、配当性向30%以上を目安とした継続的かつ安定的な配当を基本方針としています。業績拡大に伴い、直近5年間で配当額を約3.8倍に増額させるなど、株主還元を積極的に強化しています。今後も収益成長と連動した着実な還元により、中長期的な投資価値の向上を目指します。
同業比較(収益性)
卸売業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
当社の売上高はFY2021/3以降、着実に増加傾向にあり、2025/3期には6,000億円の大台を突破しました。特に営業利益については、FY2021/3の赤字から回復を遂げ、高付加価値な医薬品販売や物流受託事業の本格展開により、安定した利益成長フェーズへ移行しています。2026/3期予想においても売上高6,200億円を見込み、中期経営計画に沿った堅調な業績推移を維持しています。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 4.2% | 0.4% | - |
| FY2022/3 | 9.0% | 1.5% | - |
| FY2023/3 | 9.2% | 1.6% | - |
| FY2024/3 | 15.8% | 1.8% | 0.9% |
| FY2025/3 | 12.4% | 2.4% | 1.0% |
営業利益率はFY2021/3のマイナスから改善を続け、直近では約1.0%の水準まで回復しています。ROE(自己資本利益率)は、経営効率の向上によりFY2021/3の1.1%からFY2025/3には6.8%まで大きく伸長しました。今後も製薬事業への参入や物流効率化を通じ、資本効率を重視した収益性向上を目指す方針です。
財務は安全?
自己資本比率は30%台前半から35.4%へと緩やかに上昇しており、財務基盤は安定して推移しています。FY2024/3以降、有利子負債を計上していますが、強固な資産背景のもとで適切な資金運用を行っています。今後もバランスシートの健全性を維持しながら、成長投資と株主還元の両立を図る姿勢が示されています。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | -13.9億円 | 5.5億円 | -25.2億円 | -8.4億円 |
| FY2022/3 | 74.9億円 | -20.1億円 | -84.9億円 | 54.7億円 |
| FY2023/3 | -30.0億円 | -10.4億円 | -40.8億円 | -40.4億円 |
| FY2024/3 | 236億円 | -18.2億円 | -57.7億円 | 217億円 |
| FY2025/3 | -80.2億円 | 35.2億円 | -65.4億円 | -45.1億円 |
営業キャッシュフローは医薬品卸という業態特性上、仕入・販売のサイクルにより変動が大きいものの、FY2024/3には235億円と大幅なプラスを記録しました。設備投資等の投資CFは抑制されており、基本的には営業CFの範囲内で必要な支出を賄っています。財務CFは借入金返済等によりマイナス傾向ですが、安定したキャッシュ創出能力を背景に財務健全性を維持しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 6.9億円 | 0円 | 0.0% |
| FY2022/3 | 58.3億円 | 10.6億円 | 18.2% |
| FY2023/3 | 59.6億円 | 11.3億円 | 18.9% |
| FY2024/3 | 65.6億円 | 7.1億円 | 10.9% |
| FY2025/3 | 69.7億円 | 0円 | 0.0% |
法人税等の支払額は年度により変動が見られます。過去の繰越欠損金の活用や税額控除の影響により、一部の年度で実効税率が低位に留まるケースがあります。税負担の変動は主に会計上の利益と税務上の所得の差によるものであり、適切な税務管理が行われています。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 612万円 | 3,756人 | - |
従業員の平均年収は612万円であり、医薬品卸売業という業界特性を考慮すると市場水準と比較して安定的かつ標準的な給与水準と言えます。近年は物流受託事業の拡大など多角的な事業展開を図っており、労働環境の整備や処遇改善が継続的な課題となっています。
誰がこの会社の株を持ってる?
外国人・個人投資家の比率が高く、市場の需給が株価に反映されやすい構造です。 個人投資家の保有比率が高く、株主優待や配当の注目度が高い銘柄です。 主な安定株主はNIPPON ACTIVE VALUE FUND PLC (常任代理人 香港上海銀行東京支店)。
同社の株主構成は、筆頭株主の合同会社MHをはじめとする安定株主の比率が高く、長期的な経営の安定性を重視する構造が見て取れます。また、信託銀行などの機関投資家が上位を占める一方で、従業員持株会も重要な株主として存在しており、経営参加意識を醸成する環境が整っています。
会社の公式開示情報
役員報酬
EDINET等の開示情報によれば、主力である医薬品卸売事業に加え、薬局事業などのヘルスケア関連サービスで構成されています。薬価改定による収益圧迫が主要な事業リスクとなっており、物流の効率化や未承認薬販売などの新領域による収益源の多角化が急務です。
この会社のガバナンスは?
ガバナンス体制においては女性役員比率が15.0%と、多様な視点を取り入れた経営体制の構築に向けた過渡期にあります。15社の連結子会社を擁するホールディングス体制の下、監査法人による適切な外部監査を実施し、透明性の高い経営監視機能の維持に努めています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 6,200億円 | — | 6,004億円 | -3.2% |
| FY2024 | 5,760億円 | — | 5,875億円 | +2.0% |
| FY2023 | 5,633億円 | — | 5,798億円 | +2.9% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 51億円 | — | 57億円 | +11.9% |
| FY2024 | 47億円 | — | 56億円 | +18.2% |
| FY2023 | 23億円 | — | 25億円 | +7.4% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
現行の「中期経営計画2027」では、FY2028に売上高6,600億円、コア営業利益率1.15%を目標に掲げています。これは主力の医薬品卸売事業の安定成長に加え、M&Aや新規事業による収益性の向上を目指すものです。過去の業績予想を見ると、利益面では期初予想を上回る傾向にあり、コスト管理や高付加価値サービスの提供が進んでいることが窺えます。一方で、売上高は予想を若干下回ることもあり、薬価改定など外部環境の影響を受けやすい事業構造が課題です。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
TSR(株主総利回り)は、配当と株価の値上がりを合わせた総合的な投資リターンを示す指標です。当社のTSRは、FY2021からFY2025までの5年間、一貫してTOPIX(東証株価指数)のリターンを下回って(アンダーパフォームして)います。これは、同期間にTOPIXが大幅に上昇した一方、当社の株価上昇が相対的に緩やかであったことが主な要因です。医薬品卸という安定的ながらも急成長が難しいディフェンシブな事業特性が背景にあると考えられます。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 73.0万円 | -27.0万円 | -27.0% |
| FY2022 | 70.5万円 | -29.5万円 | -29.5% |
| FY2023 | 88.5万円 | -11.5万円 | -11.5% |
| FY2024 | 125.3万円 | +25.3万円 | 25.3% |
| FY2025 | 129.6万円 | +29.6万円 | 29.6% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
同社のPERは10.0倍、PBRは0.68倍と、業界平均と比較して割安な水準にあります。特にPBRが1倍を大きく下回っている点は、資産価値に対して株価が過小評価されている可能性を示唆します。信用倍率は0.89倍と売り残が買い残を上回っており、短期的な需給は引き締まっています。今後の決算発表で、中期経営計画の進捗が示されるかが株価のポイントとなりそうです。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
第3四半期累計の連結経常利益が前年同期比4.3%増の66.9億円を達成し、業績の堅調さが評価されました。
中期経営計画2027「Move on to the Next Stage」を策定し、売上高6,600億円を目指す成長戦略を公表しました。
子会社バイタルネットが顧客ポータルサイトを公開し、医療機関とのデジタル接点強化による業務効率化を推進しています。
最新ニュース
バイタルケーエスケー・ホールディングス まとめ
ひとめ診断
「地域密着の医薬品卸大手、M&Aと新規事業で「脱・薄利多売」の処方箋を描く」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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