ユニソルホールディングス
UNISOL Holdings Corporation
最終更新日: 2026年3月28日
機械と建設、2つの専門商社が融合し、モノづくりの現場を支える総合ソリューション企業
建設資材と機械の2つの事業を基盤とし、多様なソリューションの提供を通じて、持続可能な社会の実現に貢献するリーディングカンパニーを目指します。
この会社ってなに?
あなたが普段利用する高層ビルや商業施設、その頑丈な骨組みとなる鉄骨などの資材を供給しているのがユニソルホールディングスです。また、スマートフォンや自動車を製造する工場で、精密な作業をこなす産業用ロボットや工作機械も同社が世界中から調達し、日本のモノづくり企業に提供しています。普段目にすることの多い製品や建物の裏側で、同社は日本の産業基盤を幅広く支えているのです。あなたの生活も、間接的に同社の事業によって成り立っているかもしれません。
機械専門商社のマルカと建設資材専門商社のフルサト工業が統合して誕生した持株会社。FY2025は売上高1,590.4億円(前期比1.7%減)、営業利益33.80億円(同12.4%減)と減収減益の見込みで、利益水準は低下傾向にある。一方でPBRは0.73倍と1倍を大きく下回り、割安感も指摘される。進行中の中期経営計画は下方修正されており、収益力の回復と成長戦略の再構築が今後の焦点となる。
会社概要
- 業種
- 卸売業
- 決算期
- 12月
- 本社
- 大阪市中央区南新町1-2-10
- 公式
- www.unisol-gr.com
社長プロフィール

2021年にフルサト工業とマルカが経営統合して誕生した当社は、両社の強みを融合させ、新たな価値を創造することを目指しています。建設資材と産業機械という二つの事業領域でシナジーを発揮し、お客様とともに成長し、豊かな社会の実現に貢献してまいります。
この会社のストーリー
後のユニソルホールディングスの一翼を担う、機械専門商社としての歴史が始まる。
もう一方の中核企業である、鉄骨建築資材などを扱うフルサト工業が誕生し、事業を開始する。
持株会社「フルサト・マルカホールディングス株式会社」を設立し、東京証券取引所市場第一部に上場。建設資材と機械の専門商社が力を合わせ、新たなステージへ。
統合シナジーの最大化を目指し、2026年度を最終年度とする中期経営計画を始動。グループ一体での成長戦略を本格化させる。
グループの一体感を醸成し、新たなブランドイメージを構築するため、商号を「ユニソルホールディングス株式会社」へ変更。
約6年間の業務提携を経て、ニデックドライブテクノロジーのES事業を譲り受けることを発表。事業領域の更なる拡大を図る。
中期経営計画の最終年度として、売上高1,650億円、営業利益34億円の目標達成に向け、グループ全体の力を結集し、持続的成長を目指す。
注目ポイント
建設資材の「フルサト工業」と機械専門商社の「マルカ」が統合。それぞれの顧客基盤やノウハウを活かし、事業領域を拡大することで、安定した成長を目指しています。
配当利回りは4%を超え、安定した株主還元が魅力です。さらに、100株以上の保有でQUOカードがもらえる株主優待制度もあり、長期保有にも適しています。
ニデックドライブテクノロジーの事業譲受など、M&Aにも積極的です。既存事業との相乗効果を高め、新たな収益の柱を育てることで、企業価値の向上を目指しています。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2021/3 | 7.3円 | 21.8% |
| FY2022/3 | 113円 | 63.2% |
| FY2023/3 | 66円 | 35.1% |
| FY2024/3 | 107円 | 56.1% |
| FY2025/3 | 101円 | 126.5% |
| 権利確定月 | 12月 |
配当方針として「配当性向」を基準としつつ、株主還元の強化に積極的な姿勢を示しています。配当利回りは4%台後半と高水準を維持しており、インカムゲイン重視の投資家にとって魅力的な銘柄といえます。ただし、直近は利益水準の低下により配当性向が一時的に上昇しているため、今後の業績回復による収益の安定化が配当継続の鍵となります。
同業比較(収益性)
卸売業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
当社は機械商社と建設資材商社の経営統合により成長基盤を構築してきましたが、直近の業績は、売上高が約1,590億円、営業利益が33.8億円と減収減益となりました。建設需要の変動やコスト増加が利益を圧迫しており、2026年12月期も引き続き慎重な利益水準が見込まれています。今後は、ニデックドライブテクノロジーのES事業譲受などのM&A戦略を通じた事業拡大により、業績回復と成長を目指す方針です。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 1.5% | 1.0% | 2.0% |
| FY2022/3 | 6.3% | 3.7% | 3.6% |
| FY2023/3 | 6.5% | 3.9% | 3.3% |
| FY2024/3 | 6.3% | 3.8% | 2.4% |
| FY2025/3 | 2.6% | 1.6% | 2.1% |
収益性に関しては、経営統合後の初期に利益率が向上したものの、足元では営業利益率が2.1%、ROE(自己資本利益率)も2.6%まで低下しています。これは競争激化や人件費・物流費の上昇といった外部環境の変化を反映したものです。今後は、高収益事業の選別や業務効率化を通じて、資本効率の改善をどれだけ実現できるかが課題となります。
財務は安全?
財務健全性は非常に安定しており、自己資本比率は62.1%と高い水準を維持しています。過去には有利子負債がゼロでしたが、現在は事業拡大に伴い約44億円の借り入れがあるものの、総資産に対する割合は低く財務基盤は強固です。潤沢なネット資産(純資産)を背景に、将来的な成長投資や株主還元を継続できる余裕を有しています。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | -7.9億円 | -1.7億円 | -5.4億円 | -9.7億円 |
| FY2022/3 | 38.0億円 | -22.9億円 | -5.0億円 | 15.1億円 |
| FY2023/3 | 60.3億円 | -49.0億円 | -53.7億円 | 11.3億円 |
| FY2024/3 | 78.6億円 | 14.3億円 | -33.7億円 | 93.0億円 |
| FY2025/3 | 55.0億円 | -12.6億円 | -26.5億円 | 42.4億円 |
営業キャッシュフローは概ね安定的にプラスを維持しており、本業による稼ぐ力は健在です。FY2024/3には投資資産の売却等によりフリーキャッシュフローが急増しましたが、基本的には事業成長に向けた投資と、配当などの株主還元を両立させています。今後もM&Aを絡めた積極的な投資が続く見通しであり、キャッシュの適切な配分が重要となります。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 20.3億円 | 10.0億円 | 49.0% |
| FY2022/3 | 70.5億円 | 25.2億円 | 35.8% |
| FY2023/3 | 66.5億円 | 19.5億円 | 29.4% |
| FY2024/3 | 46.6億円 | 4,600万円 | 1.0% |
| FY2025/3 | 41.8億円 | 22.7億円 | 54.4% |
法人税等の支払額は、各期の税引前利益の変動に連動しています。FY2024/3は税額が極端に低くなっていますが、これは繰延税金資産の計上など一時的な税効果会計の影響を受けたためです。FY2025/3以降は、概ね法定実効税率に近い水準で推移する見込みです。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 706万円 | 1,966人 | - |
従業員平均年収は706万円であり、機械・建設資材商社という業界特性を考慮すると比較的高い水準で安定しています。経営統合による組織体制の強化が、長期的な人材確保と待遇維持に寄与していると推測されます。
誰がこの会社の株を持ってる?
外国人・個人投資家の比率が高く、市場の需給が株価に反映されやすい構造です。 主な安定株主はTHE SFP VALUE REALIZATION MASTER FUND LTD. (常任代理人 立花証券)・JP MORGAN CHASE BANK 385642(常任代理人 みずほ銀行決済営業部)。
有限会社エフアールテイが筆頭株主として13.17%を保有し、次いでTHE SFP VALUE REALIZATION MASTER FUND LTD.等の機関投資家が並びます。創業家や特定法人による安定的な持ち合い構造が見られ、経営の安定性が高い一方で、浮動株比率には一定の制約があると考えられます。
会社の公式開示情報
役員報酬
機械および建設資材販売を主軸とし、連結子会社23社を擁するグループ経営を行っています。直近の決算では原材料コスト増や競争激化による影響が懸念されていますが、M&Aや事業譲受を通じた成長戦略の実行が重要なリスク管理・成長ドライバーとなっています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率が22.2%と、製造・商社業界としては比較的高い水準で多様性の確保が進んでいます。社外取締役を過半数に登用する体制を整え、独立した監査機能により透明性の高い企業統治を実現しています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2022 | 1,570億円 | — | 1,624億円 | +3.5% |
| FY2023 | 1,700億円 | — | 1,730億円 | +1.8% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2022 | 41億円 | — | 59億円 | +43.8% |
| FY2023 | 57億円 | — | 57億円 | +0.1% |
| FY2024 | 55億円 | — | 39億円 | -29.8% |
| FY2025 | 45億円 | — | 34億円 | -24.9% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
2022年に策定した中期経営計画「UNISOL」は、当初売上高2,000億円、営業利益80億円という野心的な目標を掲げていました。しかし、外部環境の変化などを受け、2026年2月に最終年度(2026年12月期)の目標を売上高1,650億円、営業利益34億円へと大幅に下方修正しました。FY2024、FY2025と2期連続で期初予想を大幅に下回る着地となっており、計画の信頼性回復が急務です。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
TSR(株主総利回り)は、株価変動と配当金を合わせた総合的な投資リターンを示す指標です。FY2023以降、同社のTSRは3期連続でTOPIXをアンダーパフォーム(下回る)しています。これは、安定した配当にもかかわらず、業績の伸び悩みを背景とした株価の低迷が主な要因です。株主価値向上のためには、株価を上昇させるための具体的な成長戦略とその着実な実行が求められます。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2022 | 155.3万円 | +55.3万円 | 55.3% |
| FY2023 | 118.0万円 | +18.0万円 | 18.0% |
| FY2024 | 120.8万円 | +20.8万円 | 20.8% |
| FY2025 | 110.7万円 | +10.7万円 | 10.7% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
信用倍率は0.45倍と売り残が買い残を上回る状況で、株価の下落を見込む投資家が多いことを示唆しています。これは将来的な買い戻し(踏み上げ)のエネルギーにもなり得ますが、現時点では需給は緩んでいます。業界比較では、PBRは0.73倍と業界平均より大幅に割安で、配当利回りも高い水準にありますが、PERは割高となっており、市場からの利益成長期待は低い状態です。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
ニデックドライブテクノロジーのES事業を譲受し、機械事業のさらなる強化を図る。
2025年12月期決算発表と同時に、中期経営計画の目標値を修正し減益基調を公表した。
脱炭素化支援として国内最大級のソーラーカーポートを完工させるなどESG経営を推進。
最新ニュース
ユニソルホールディングス まとめ
ひとめ診断
「産業ロボットと建設資材、2つの専門商社が融合した社会インフラの縁の下の力持ち」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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