スターティアホールディングス3393
Startia Holdings,Inc.
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたがオフィスでパソコンやインターネットを使うとき、その快適な環境の裏側でスターティアホールディングスが活躍しているかもしれません。同社は、企業向けのネットワーク構築やデータ保管用のサーバー提供など、ビジネスに不可欠なITインフラを整える「縁の下の力持ち」です。さらに、最近よく目にするウェブサイト上の電子カタログや、企業のマーケティング活動を自動化するツールなども提供しています。普段は意識しないかもしれませんが、多くの中小企業のデジタル化を支えることで、私たちの仕事やサービス利用をスムーズにしてくれている会社です。
スターティアホールディングスは、2025期に売上高222.1億円(前期比13.5%増)、営業利益27.37億円(同19.9%増)と過去最高益を更新し、急成長を遂げています。成長の源泉は、安定的なITインフラ事業を基盤としつつ、SaaS型のDXソリューション事業を拡大し、ストック収益比率を高めている点にあります。さらに「顧客を買うM&A」と称する積極的な買収戦略で顧客基盤を拡大しており、6期連続増配と高い株主還元姿勢も投資家から高く評価されています。
会社概要
- 業種
- 卸売業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都新宿区西新宿2丁目3番1号
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 2.9% | 1.5% | - |
| 2022/03期 | 21.7% | 9.5% | - |
| 2023/03期 | 24.4% | 10.0% | - |
| 2024/03期 | 24.7% | 11.2% | 11.7% |
| 2025/03期 | 27.1% | 13.6% | 12.3% |
| 3Q FY2026/3 | 20.5%(累計) | 11.3%(累計) | 12.2% |
収益性は劇的に改善しており、営業利益率は2021年3月期の0.2%から2025年3月期には12.3%へ大幅に上昇しました。ROE(自己資本利益率)も2022年3月期以降は20%台の高水準を維持しており、効率的な資産運用が行われています。ROA(総資産利益率)も13.8%まで向上しており、投資家が期待する資本効率を高いレベルで達成しています。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 133億円 | — | 1.3億円 | -13.3円 | - |
| 2022/03期 | 160億円 | — | 9.6億円 | 100.0円 | +20.2% |
| 2023/03期 | 200億円 | — | 12.1億円 | 135.1円 | +24.9% |
| 2024/03期 | 196億円 | 22.8億円 | 15.5億円 | 165.3円 | -2.2% |
| 2025/03期 | 222億円 | 27.4億円 | 19.6億円 | 206.3円 | +13.5% |
当社の業績は、ITインフラ事業およびデジタルマーケティング事業が成長を牽引し、2021年3月期の売上高133億円から2025年3月期には222億円まで順調に拡大しています。2021年3月期は純損失を計上しましたが、以降は経営体質の改善により利益率が大きく向上しました。2026年3月期も増収増益の継続を予想しており、ストック型ビジネスの積み上げが収益の安定性を高めています。 【3Q 2026/03期実績】売上173億円(通期予想比72%)、営業利益21億円(同71%)、純利益15億円(同77%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
卸売業の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
事業は主に「DXソリューション事業」と「ITインフラ関連事業」の2軸で構成されており、ストック型の収益構造への転換を加速させています。主なリスク要因としては、急速な技術革新への対応や、M&Aによる事業拡大に伴う統合リスク、特定顧客や仕入先への依存度が挙げられます。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 25億円 | — | 27億円 | +9.5% |
| 2024期 | 20億円 | — | 23億円 | +14.1% |
| 2023期 | 7億円 | — | 17億円 | +146.3% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 212億円 | — | 222億円 | +4.8% |
| 2024期 | 202億円 | — | 196億円 | -3.1% |
| 2023期 | 180億円 | — | 200億円 | +11.1% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
新中期経営計画では2028期に売上高300億円、営業利益35億円という野心的な目標を掲げています。過去の実績を見ると、特に営業利益は期初予想を大幅に上回る傾向が続いており、保守的な予想から上振れする可能性が高いと見られます。成長の鍵となるSaaS事業の拡大とM&A戦略が計画通り進捗すれば、目標の前倒し達成も視野に入ります。また、配当性向50%以上という高い株主還元方針を明確にしている点も、投資家にとっての安心材料です。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
株式会社kubellとの業務提携を発表し、顧客基盤とSaaSサービスの相互活用を強化。
第3四半期累計の経常利益が前年同期比10.4%増の21.6億円となる好調な業績を発表。
北村健一氏が新代表取締役に就任。組織体制の刷新により新たな成長フェーズへ移行。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
財務健全性は、有利子負債のコントロールと純資産の着実な増加により強固な基盤を形成しています。2024年3月期に一時的に有利子負債が増加しましたが、2025年3月期には自己資本比率が53.5%まで回復し、バランスシートの安全性は極めて高い状態です。豊富なネット資産を背景に、今後はさらなるM&Aや成長投資へ柔軟に対応可能な財務余力を持っています。 【3Q 2026/03期】総資産132億円、純資産77億円、自己資本比率57.3%、有利子負債9.7億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 1.9億円 | 7.0億円 | 7.2億円 | 8.9億円 |
| 2022/03期 | 1.2億円 | 3.6億円 | 2.8億円 | 4.8億円 |
| 2023/03期 | 16.6億円 | 0円 | 1.4億円 | 16.6億円 |
| 2024/03期 | 25.2億円 | 5.0億円 | 4.5億円 | 20.3億円 |
| 2025/03期 | 17.2億円 | 4.3億円 | 20.9億円 | 12.9億円 |
営業キャッシュフローは2023年3月期以降、ストック型ビジネスの定着により毎年17億円から25億円規模の安定したプラスを創出する体制へと転換しました。投資活動による支出は成長投資やM&Aに伴うものですが、それを上回る営業キャッシュフローが確保されています。2025年3月期の財務キャッシュフローのマイナスは、積極的な借入返済などによる資本還元の現れです。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は22.2%(2/9名)となっており、多様な視点を取り入れた経営体制の構築が進んでいます。監査報酬は3,890万円で、連結子会社10社を擁する企業グループとして、適切な内部統制とガバナンス体制が維持されていると評価されます。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 826万円 | 1,053人 | - |
従業員平均年収は826万円となっており、日本の平均的な給与水準と比較して高い水準を維持しています。これは、ITインフラやデジタルマーケティングなどの高付加価値なDXソリューション事業を展開し、ストック型の収益モデルを確立することで、安定した利益成長が従業員への還元に寄与していると考えられます。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
同社のTSR(株主総利回り)は、2021期以降、継続してTOPIXを大幅に上回るパフォーマンスを示しています。特に2025期は自社TSRが511.8%と、TOPIXの213.4%を2倍以上アウトパフォームしました。この背景には、SaaS事業へのシフトによる収益構造の転換と利益率の改善、そしてそれに伴う6期連続の増配計画など、積極的な業績拡大と株主還元策が投資家に高く評価され、株価上昇と配当増加の好循環を生み出していることがあります。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 13円 | 52.4% |
| 2017/03期 | 9円 | 1551.7% |
| 2018/03期 | 12円 | 19.8% |
| 2019/03期 | 9円 | 28.0% |
| 2020/03期 | 9円 | 40.1% |
| 2021/03期 | 10円 | - |
| 2022/03期 | 14円 | 14.0% |
| 2023/03期 | 41円 | 30.3% |
| 2024/03期 | 69円 | 41.7% |
| 2025/03期 | 114円 | 55.3% |
株主優待制度は実施していません。
当社は成長投資と株主還元の両立を重視しており、配当性向を指標とした積極的な増配を継続しています。2026年3月期も6期連続の増配を予定しており、株主還元への強い姿勢が示されています。今後も利益の拡大に合わせ、配当性向の向上を通じた安定的な還元強化が期待されます。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 265.4万円 | 165.4万円 | 165.4% |
| 2022期 | 138.2万円 | 38.2万円 | 38.2% |
| 2023期 | 343.0万円 | 243.0万円 | 243.0% |
| 2024期 | 357.6万円 | 257.6万円 | 257.6% |
| 2025期 | 511.8万円 | 411.8万円 | 411.8% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PERは13.0倍と業界平均(卸売業)並みですが、PBRは3.43倍と高く、資本効率や成長性が市場から評価されていることが伺えます。特筆すべきは4.90%という高い配当利回りで、同業他社と比較しても株主還元への魅力が高い水準です。信用買残が売り残を大幅に上回る状況が続いており、将来の株価上昇への期待感が高い一方、需給面では上値が重くなる可能性も注視が必要です。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 7,000万円 | 2.0億円 | 287.1% |
| 2022/03期 | 5.5億円 | 0円 | 0.0% |
| 2023/03期 | 18.4億円 | 6.3億円 | 34.3% |
| 2024/03期 | 22.5億円 | 7.1億円 | 31.4% |
| 2025/03期 | 27.8億円 | 8.2億円 | 29.6% |
2021年3月期の特殊要因を除き、税引前利益の伸長に比例して法人税等の納税額も増加しています。近年の実効税率は30%前後で安定しており、事業の収益力強化とともに適切な税務負担が継続されています。今後も利益成長に伴い納税規模は拡大する見通しですが、法制度に則った適正な納税が行われています。
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スターティアホールディングス まとめ
「中小企業のITインフラ屋が、SaaSと積極的なM&Aを両輪に高成長・高配当企業へと変貌を遂げている」
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