アズワン
AS ONE CORPORATION
最終更新日: 2026年3月28日
日本の研究開発を支える、科学機器のプラットフォーム商社
科学技術の発展を支える最も信頼されるプラットフォームとなり、イノベーションの最前線を支え続ける。
この会社ってなに?
あなたが病院で検査を受けたり、薬を飲んだりするとき、その裏側では多くの研究者が新しい技術や治療法の開発に取り組んでいます。アズワンは、そうした大学の研究室や製薬会社のラボで使われるビーカー、フラスコ、白衣といった専門的な道具や機器を何百万点も取り揃え、カタログやネット通販で販売している会社です。科学の進歩や医療の発展に欠かせない「縁の下の力持ち」として、私たちの暮らしと健康を支えています。普段目にすることのない研究開発の現場で、アズワンの商品は日々活躍しているのです。
理化学機器・用品卸の国内最大手。FY2025は売上高1,037.5億円(前期比8.6%増)、営業利益115.93億円(同11.1%増)と15期連続の増収を見込むなど、安定成長を継続しています。盤石なカタログ・EC販売網を基盤に、M&Aによる事業領域拡大と物流DXによる効率化を推進し、研究・産業・医療の三本柱で持続的な成長を目指す戦略です。株価は高値圏から調整局面にあるものの、堅調な業績と50%超の配当性向を掲げる株主還元姿勢が下支え要因となっています。
会社概要
- 業種
- 卸売業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 大阪府大阪市西区江戸堀2丁目1番27号
- 公式
- www.as-1.co.jp
社長プロフィール

私たちは、研究・産業・医療の現場に不可欠な商品とサービスを提供するプラットフォームとして、科学技術の発展に貢献します。イノベーションを止めないための安定供給と、M&Aや提携による事業領域の拡大を通じて、持続的な成長を目指し、株主様への還元も着実に実行してまいります。
この会社のストーリー
大阪市で科学・医療分野の機器を取り扱う個人商店としてスタート。これがアズワングループの原点となる。
着実な事業拡大を経て株式上場を果たす。企業としての信頼性を高め、さらなる成長への基盤を築いた。
グローバルな展開と事業領域の拡大を見据え、現在の社名に変更。新たなブランドイメージを構築した。
業界に先駆けてEコマース事業を開始。カタログ販売に加え、Webでの利便性を追求し、顧客基盤を拡大した。
世界的な金融危機の中でも安定した需要に支えられ、その後も15期連続での増収という驚異的な安定成長を達成する。
長年の安定成長と高い収益性が評価され、株価が18,240円の上場来高値を記録。市場からの期待の高さを示した。
HPCシステムズやオンチップ・バイオテクノロジーズなどとの提携を発表。既存事業とのシナジーを創出し、新たな成長領域へ進出する。
中期経営計画に基づき、DX推進とサプライチェーンの最適化を加速。継続的な増配方針を掲げ、企業価値のさらなる向上を目指す。
注目ポイント
研究・産業・医療分野で1000万点を超える商品を取り扱い、ワンストップで提供。研究開発に不可欠なインフラとして、日本の科学技術を支えています。
リーマンショック以降も増収を続ける安定した経営基盤が魅力。配当性向50%超を目安とし、15期連続で増配を予定するなど株主還元にも積極的です。
安定した事業基盤を背景に、近年はHPC(高性能計算)やバイオテクノロジー分野の企業と提携。未来のイノベーションを創出するための投資を加速させています。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2021/3 | 161円 | 50.2% |
| FY2023/3 | 111円 | 50.7% |
| FY2024/3 | 112円 | 108.1% |
| FY2025/3 | 62円 | 54.0% |
| 必要株数 | 100株以上(約23万円) |
| 金額相当 | 約1,000円相当〜 |
| 権利確定月 | 9月 |
アズワンは安定した業績成長を背景に、配当性向50%を目安とした積極的な利益還元を方針として掲げています。長年にわたる増配の姿勢は投資家から評価されており、株主優待と合わせた総還元利回りの高さが特徴です。今後も持続的な成長投資と株主還元の両立を目指し、資本効率を意識した経営を行う方針です。
同業比較(収益性)
卸売業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
アズワンは研究・産業・医療向け機器の専門商社として強固な基盤を持ち、FY2021/3からFY2025/3にかけて売上高は816億円から1,038億円まで継続的な成長を遂げています。特に理化学分野での圧倒的な品揃えと独自カタログによる販路拡大が寄与しており、FY2026/3も増収増益の堅調な業績を見込んでいます。ECプラットフォーム『AXEL』の展開など、DXを通じた利便性向上により市場シェアを拡大している点が成長の源泉です。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 9.5% | 6.4% | 12.1% |
| FY2022/3 | 10.9% | 7.5% | 10.7% |
| FY2023/3 | 12.7% | 8.3% | 12.5% |
| FY2024/3 | 11.6% | 7.8% | 10.9% |
| FY2025/3 | 12.3% | 8.2% | 11.2% |
収益性は非常に高く安定しており、営業利益率は概ね11%前後の水準を維持しています。ROE(自己資本利益率)は10%台から最大12.7%と良好な水準にあり、効率的な資本運用によって高い収益力を継続的に創出しています。在庫管理の効率化や物流インフラの最適化など、卸売業としてのオペレーション改善が利益率の下支えとして機能しています。
財務は安全?
同社の財務健全性は極めて高く、自己資本比率は60%後半を安定して推移しています。FY2024/3以降は成長投資やM&Aを背景に有利子負債が発生していますが、潤沢な資産背景と強固な資本構成により健全な財務状態を維持しています。無借金経営に近い期間が長かったことから、負債を活用した新たな事業投資や事業提携にも柔軟に取り組める財務的な余地は十分です。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 53.8億円 | -21.2億円 | 1,100万円 | 32.6億円 |
| FY2022/3 | 88.4億円 | 5.9億円 | -51.6億円 | 94.3億円 |
| FY2023/3 | 69.7億円 | -3.7億円 | -72.8億円 | 66.0億円 |
| FY2024/3 | 65.0億円 | -19.3億円 | -90.4億円 | 45.7億円 |
| FY2025/3 | 93.1億円 | 8.5億円 | -6.6億円 | 102億円 |
営業キャッシュフローは毎期安定してプラスを維持しており、本業による高い稼ぐ力によって潤沢なフリーキャッシュフローを創出しています。投資キャッシュフローは適宜M&Aや物流施設への投資が行われていますが、過度な負担はなく規律ある投資活動が継続されています。財務キャッシュフローについては配当支払いや自己株式取得を通じた株主還元を積極的に実施しており、バランスの取れた資金配分を行っています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 102億円 | 42.1億円 | 41.3% |
| FY2022/3 | 95.7億円 | 23.7億円 | 24.7% |
| FY2023/3 | 116億円 | 35.3億円 | 30.3% |
| FY2024/3 | 108億円 | 33.3億円 | 30.7% |
| FY2025/3 | 121億円 | 38.4億円 | 31.8% |
法人税等の支払額は税引前利益の変動に連動しており、実効税率は概ね30%前後で推移しています。FY2022/3には税負担が軽減される要因がありましたが、基本的には国内の法定実効税率に準拠した税務コストが計上されています。安定した利益水準を背景に、適正な納税を継続している状況です。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 717万円 | 731人 | - |
従業員の平均年収は717万円と、卸売業界の中でも水準が高い部類にあります。これは、研究用機器や医療用品という高付加価値なニッチ分野でトップシェアを誇る安定的な収益基盤が、従業員への着実な還元につながっている結果と言えます。
誰がこの会社の株を持ってる?
外国人・個人投資家の比率が高く、市場の需給が株価に反映されやすい構造です。 外国人投資家の保有比率が高く、グローバルな投資家からの評価が反映されやすい銘柄です。 主な安定株主はSTATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001(常任代理人 みずほ銀行)・JP MORGAN CHASE BANK 380055(常任代理人 みずほ銀行)。
大株主には日本マスタートラスト信託銀行(13.64%)や日本カストディ銀行といった機関投資家が上位を占めており、安定的な株式保有構造がうかがえます。一方で、井内関連の個人・法人も一定比率を保有しており、創業家による経営への関与と信頼性が維持されている点が特徴です。
会社の公式開示情報
役員報酬
アズワンは理化学機器、産業機器、看護・介護用品の卸売を展開し、カタログや自社ECサイトを通じたワンストップサービスが強みです。事業上の重要なリスクとしては、主要顧客である研究機関や医療機関の予算動向や公的機関の投資状況、および為替変動による仕入価格への影響が挙げられます。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は12.5%と向上余地があるものの、取締役会による監督体制が整備されています。監査体制については監査等委員会設置会社を採用しており、経営の透明性を確保しつつ迅速な意思決定を両立させる体制を構築しています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 1,123億円 | — | 1,038億円 | -7.6% |
| FY2024 | 966億円 | — | 955億円 | -1.1% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 123億円 | — | 116億円 | -5.7% |
| FY2024 | 103億円 | — | 104億円 | +1.0% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
アズワンは現在、複数年度にわたる中期経営計画を公表していませんが、毎期着実な成長を目指す方針です。FY2026の会社予想では、売上高1,122.9億円、営業利益122.9億円を目標に掲げており、15期連続増収を達成したFY2025の実績をベースに更なる成長を目指します。業績予想の精度は比較的高く、FY2024は営業利益で期初予想を上回るなど、堅実な経営がうかがえます。今後は、EC事業の強化やM&Aによるシナジー創出が成長の鍵となります。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
TSR(株主総利回り)は、FY2021、FY2022にはTOPIXを上回っていましたが、FY2023以降はTOPIXの上昇ペースに及ばず、アンダーパフォームが続いています。これは、堅実な増配を続ける一方で、2021年の高値から株価が大きく調整したことが主な要因です。安定した業績成長を株価上昇に繋げ、再びTOPIXをアウトパフォームできるかが今後の課題となります。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 147.8万円 | +47.8万円 | 47.8% |
| FY2022 | 155.8万円 | +55.8万円 | 55.8% |
| FY2023 | 123.9万円 | +23.9万円 | 23.9% |
| FY2024 | 120.0万円 | +20.0万円 | 20.0% |
| FY2025 | 108.4万円 | +8.4万円 | 8.4% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PERは卸売業の業界平均とほぼ同水準ですが、PBRは平均を大きく上回っており、資本効率の高さや成長性が市場から評価されていることを示唆します。信用取引では売り残が買い残を上回る「売り長」の状態で、信用倍率は0.44倍と低く、将来の買い戻し需要が株価の下支えとなる可能性があります。配当利回りは2.79%と比較的高い水準です。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
26年3月期第2四半期累計の連結経常利益が前年同期比12.1%増を達成し、最高益予想を上乗せする上方修正を発表しました。
GLサイエンスとの資本業務提携により、理化学機器・消耗品の販路拡大およびサプライチェーンの最適化を強化しました。
93億円規模の株式売出し(PO)を実施し、市場での流動性向上と安定的な株主構成の確保を図りました。
最新ニュース
アズワン まとめ
ひとめ診断
「研究室のAmazonが、ECとM&Aを両輪に、研究開発から医療現場まで日本の科学インフラを構築する」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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