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ニチコン6996

NICHICON CORPORATION

プライムUpdated 2026/03/28
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まずこの会社は何者?

事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ

ひとめ診断

業績
普通
営業益 前年比↓
配当
少なめ
1株 35円
安全性
普通
自己資本比率 45.6%
稼ぐ力
普通
ROE 4.5%(累計)
話題性
普通
ポジ 40%

この会社ってなに?

あなたが普段お使いのスマートフォンやパソコン、テレビ、エアコンといった家電製品の中には、電気を安定して供給するための「コンデンサー」という小さな部品がたくさん使われています。ニチコンは、この目立たないけれど非常に重要な部品で世界トップクラスのシェアを誇る会社です。さらに最近では、電気自動車(EV)に貯めた電気を家庭で使えるようにする「V2H」というシステムや、太陽光発電の電気を夜間に使うために貯めておく家庭用蓄電システムも手掛けています。普段の生活を支える電子部品から、未来のエネルギーインフラまで、ニチコンの技術はあなたの暮らしのすぐそばで活躍しています。

コンデンサー世界大手のニチコンは、直近の2025期決算で売上高1,757.5億円(前期比3.2%減)、営業利益52.03億円(同41.6%減)と減収減益を記録しました。これは中国経済の減速やFA・産機市場の調整による主力のコンデンサー需要の低迷が響いた形です。一方で、EVと家庭を繋ぐV2Hシステムや家庭用蓄電システム、AIサーバー向け製品といった成長分野への期待は高く、今後の収益の柱となるかが注目されます。累進配当方針のもと2025期は年間35円への増配を予定しており、株主還元への意識は高い企業です。

電気機器プライム市場

会社概要

業種
電気機器
決算期
3月
本社
京都市中京区烏丸通御池上る二条殿町551番地

サービスの実績は?

1,757.5億円
連結売上高
2025期 実績
-3.2% YoY
52.03億円
連結営業利益
2025期 実績
-41.6% YoY
33,745
従業員一人当たり売上高
2025/03期末時点 5,209人
-3.2% YoY
35
1株当たり配当金(予想)
2026期 予想
+6.1% YoY
30%
連結配当性向の目安
累進配当方針
58.3%
海外売上高比率
2023期.3Q時点
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なぜ伸びるの?

売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く

稼ぐ力はどのくらい?

まあまあの効率です
ROE
4.5%(累計)
株主資本の利回り
ROA
2.1%(累計)
総資産の活用度
Op. Margin
3.1%
営業利益率
会計期ROEROA営業利益率
2021/03期1.9%1.1%-
2022/03期8.6%4.8%-
2023/03期8.0%4.3%-
2024/03期7.7%4.1%4.9%
2025/03期5.2%2.9%3.0%
3Q FY2026/34.5%(累計)2.1%(累計)3.1%

収益性は、高付加価値製品への転換を進める一方で、原材料費や開発コストの影響を強く受けています。特に2023/03期には営業利益率が6.9%まで向上しましたが、直近2025/03期は営業利益率3.0%、ROE 5.2%まで低下しており、収益力の再構築が急務です。今後は主力製品の競争力強化と、製造コストの効率化による利益率改善が焦点となります。

儲かってるの?

まあまあです
会計期売上高営業利益当期純利益EPSYoY
2021/03期1,161億円17.0億円24.9円-
2022/03期1,422億円79.0億円115.5円+22.5%
2023/03期1,847億円78.1億円114.2円+29.9%
2024/03期1,816億円89.0億円82.5億円120.6円-1.7%
2025/03期1,758億円52.0億円58.8億円86.0円-3.2%

ニチコンの業績は、車載用や産業機器向けコンデンサーおよび蓄電システムの需要変動により推移しています。2023/03期には売上高が約1,847億円まで拡大し過去最高水準を記録しましたが、直近の2025/03期は市場環境の逆風を受け、売上高1,758億円、営業利益52億円の減収減益となりました。2026/03期期は、蓄電システム等の成長分野での挽回を図り、緩やかな利益回復を見込んでいます。 【3Q 2026/03期実績】売上1243億円(通期予想比69%)、営業利益39億円(同64%)、純利益40億円(同67%)。

業績の推移

売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。

同業比較(収益性)

電気機器の同業他社平均と比べると…

ROE下回る
この会社
4.5%(累計)
業界平均
7.6%
営業利益率下回る
この会社
3.1%
業界平均
8.1%
自己資本比率下回る
この会社
45.6%
業界平均
54.7%
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将来どうなりそう?

公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く

会社の公式開示情報

役員報酬

1億6,900万円
取締役4名の合計

コンデンサ等の電子部品事業を軸に、近年はV2Hシステム等のエネルギー関連事業へ注力しています。蓄電システム等の需要急減に伴う業績のボラティリティが最大のリスク要因となっており、開示情報でも市場の変化に対する適応力が厳しく評価されています。

会社の計画は順調?

C
総合評価
中期経営計画は未達に終わる見込み。業績予想も弱気傾向が見られる。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

中期経営計画(Vision 2025)
2023期〜2025期
売上高: 目標 2,000億円 未達 (1,757億円)
87.9%
営業利益: 目標 180億円 未達 (52億円)
28.9%
FY2026 会社予想
2026期
売上高: 目標 1,800億円 順調
97.6%
営業利益: 目標 60億円 順調
86.7%
純利益: 目標 60億円 順調
98%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
2025期100億円52億円-48.0%
2024期103億円89億円-13.6%
2023期78億円127億円+62.5%
売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
2025期1,850億円1,758億円-5.0%
2024期1,860億円1,816億円-2.3%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

2025期を最終年度とする中期経営計画「Vision 2025」は、売上高2,000億円、営業利益180億円を掲げていましたが、中国経済の減速など外部環境の悪化を受け、最終年度実績は売上高1,757億円、営業利益52億円と大幅な未達で着地しました。期初の会社予想に対しても、特に利益面での下振れが目立ちます。2026期の会社予想も増収増益を見込むものの、回復ペースは緩やかであり、成長ドライバーであるNECST事業が本格的に収益貢献できるかが今後の計画達成の鍵となります。

最新ニュース

どんな話題が多い?

決算・財務40%
蓄電システム事業30%
提携・新製品20%
株価動向10%

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「やや懸念
報道件数(30日)
482
前月比 +5.4%
メディア数
58
日本経済新聞, 株探, PR TIMES, 日刊工業新聞, 会社四季報オンライン
業界内ランキング
上位 32%
電気機器業界 240社中 77位
報道のトーン
40%
好意的
35%
中立
25%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

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この会社のストーリー

創業から現在までの歩みと、代表者の姿

創業ストーリー

出来事の年表

2025年4月業務提携

オリエントコーポレーションとV2Hシステム普及に向けた包括提携を締結し、販路拡大を図る。

2025年11月成長見通し

決算説明会にてAIサーバー向け製品の今後の成長見通しを公表し、株価の上昇要因となった。

2026年3月新製品発売

単機能蓄電システム「ESS-U5シリーズ」を市場投入し、家庭用蓄電市場でのシェア維持を狙う。

社長プロフィール

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安心して投資できる?

財務・透明性・株主構成・リスクを点検

財務は安全?

やや注意が必要です
自己資本比率45.6%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
Interest-bearing Debt
248億円
借金(有利子負債)
Net Assets
1,191億円
会社の純資産

財務健全性は、自己資本比率が50%台後半で推移しており、一定の安定性を維持しています。2024/03期以降は設備投資や事業拡大に向けた資金需要から有利子負債が約489億円から619億円へと増加していますが、実質的な資産規模に対し健全な資本構成を保っています。強固な財務基盤を背景に、成長分野への戦略的な投資を継続する姿勢です。 【3Q 2026/03期】総資産1974億円、純資産1191億円、自己資本比率45.6%、有利子負債248億円。

お金の流れは?

健全なお金の流れです
Operating CF
+183億円
本業で稼いだお金
Investing CF
-83.6億円
投資に使ったお金
Financing CF
-143億円
借入・返済など
Free CF
+99.8億円
手元に残ったお金
会計期営業CF投資CF財務CFFCF
2021/03期71.0億円40.1億円21.3億円30.8億円
2022/03期52.6億円59.7億円23.0億円7.1億円
2023/03期91.9億円81.2億円54.4億円10.7億円
2024/03期163億円127億円5.7億円35.9億円
2025/03期183億円83.6億円143億円99.8億円

営業キャッシュフローは、主力の電子部品事業の稼ぎにより安定的なプラスを確保しており、2025/03期には約183億円まで拡大しました。一方で、積極的な設備投資や蓄電システム開発に伴う投資キャッシュフローの流出が恒常的に発生しています。直近では財務CFが大幅なマイナスとなっており、借入金の返済や株主還元を優先させるフェーズへと移行しています。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 12名)
女性 2名(16.7% 男性 10
17%
83%
監査報酬
6,400万円
連結子会社数
21
設備投資額
91.5億円
平均勤続年数(従業員)
9.7

女性役員比率は17.0%であり、東証プライム上場企業として多様な経営体制の構築が進められています。監査報酬6,400万円を投じた厳格な監査体制のもと、21社の連結子会社を統括し、大規模な設備投資を通じた持続的なガバナンス強化を図っています。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主51.3%
浮動株48.7%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関40.3%
事業法人等11.1%
外国法人等21.5%
個人その他25.9%
証券会社1.3%

安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 主な安定株主はニチコン取引先持株会・京都銀行・みずほ銀行。

日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)(7,924,000株)11.8%
ニチコン取引先持株会(3,743,000株)5.6%
株式会社京都銀行(3,409,000株)5.1%
株式会社みずほ銀行(2,690,000株)4%
日本生命保険相互会社(2,670,000株)4%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)(2,314,000株)3.4%
STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決裁営業部)(2,290,000株)3.4%
株式会社三井住友銀行(2,200,000株)3.3%
株式会社三菱UFJ銀行(2,000,000株)3%
HSBC HONG KONG-TREASURY SERVICES A/C ASIAN EQUITIES DERIVATIVES (常任代理人 香港上海銀行東京支 店 カストディ業務部)(1,717,000株)2.6%

株主構成は、日本マスタートラスト信託銀行を筆頭に金融機関や事業法人が上位を占める安定株主中心の構成です。ニチコン取引先持株会や主要銀行が名を連ねており、長期的な視点での経営基盤が安定している一方、浮動株比率は比較的限られる傾向にあります。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1為替変動によるリスクについて 当社グループの事業、経営成績および財務状況における外貨建ての項目については、連結財務諸表作成のため円換算されています
2経済状況について」において説明のとおり、グローバルでの政治・経済状況の変化を注意深く見守り、状況に応じた対応が取れるように対策を行っています
3原材料などの購入価格の高騰について 国際市況に大きく影響を受ける当社グループの主要製品に使用する原材料の購入価格の高騰は、当社グループの経営成績および財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります

社員の給料はどのくらい?

平均年収
689万円
従業員数
5,242
平均年齢
45.6歳
平均年収従業員数前年比
当期689万円5,242-

従業員の平均年収は689万円となっており、製造業としては標準的な水準を維持しています。近年は蓄電システムやEV関連製品の需要変動に伴う業績の影響を反映しつつも、人材確保に向けた処遇改善が継続的な課題となっています。

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株主リターン・投資成果

リターン・配当・市場データを確認

平均よりも稼げてる?

この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。

TSR(株主総利回り)は、配当と株価上昇を合わせた総合的な投資リターンを示す指標です。ニチコンのTSRは、2022期から2025期まで4期連続でTOPIXを上回るパフォーマンス(アウトパフォーム)を達成しています。これは、厳しい事業環境の中でも累進配当を維持・増配する株主還元姿勢と、EV関連や蓄電システムといった将来性への期待が株価を下支えした結果と考えられます。特に、株価が大きく変動する中でも安定した配当がTSRの向上に寄与しています。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。

配当・優待はもらえる?

少しもらえます
1株配当(最新期)
35
方針: 連結配当性向30%目標
1株配当配当性向
2016/03期20-
2017/03期2155.7%
2018/03期22-
2019/03期23-
2020/03期2459.1%
2021/03期25100.4%
2022/03期2723.4%
2023/03期3026.3%
2024/03期3327.4%
2025/03期3540.7%
9期連続増配
株主優待
なし

現在、株主優待制度は実施していません。

ニチコンは株主還元を経営の重要課題と位置づけ、連結配当性向30%を目標としています。持続的な利益成長に応じた配当の増加を目指す累進配当的な考え方を基本方針として掲げています。業績が停滞する局面でも、可能な限り安定的な配当維持に努める姿勢が見て取れます。

もし5年前に投資していたら?

+
2021期初めに100万円を投資した場合
100万円が 203.3万円 になりました (103.3万円)
+103.3%
年度末時点評価額損益TSR
2021期169.5万円69.5万円69.5%
2022期181.5万円81.5万円81.5%
2023期216.3万円116.3万円116.3%
2024期207.1万円107.1万円107.1%
2025期203.3万円103.3万円103.3%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残182,400株
売り残111,900株
信用倍率1.63倍
2026年3月20日時点
今後の予定
2026年3月期 通期決算発表2026年5月上旬(予定)
2027年3月期 第1四半期決算発表2026年8月上旬(予定)

同業他社比較では、PER・PBRともに業界平均を下回っており、株価には割安感があると判断できます。信用倍率は1.63倍と比較的落ち着いており、需給バランスは安定しています。今後の決算発表で、市場の期待を上回る回復を示すことができれば、バリュエーションが見直され、株価が上昇する可能性があります。次回の通期決算発表が重要な試金石となるでしょう。

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
2021/03期30.1億円13.1億円43.5%
2022/03期85.9億円6.9億円8.1%
2023/03期153億円74.5億円48.8%
2024/03期114億円31.5億円27.6%
2025/03期75.1億円16.3億円21.8%

法人税等の支払額は、税引前利益の増減に伴って変動する傾向にあります。2023/03期には利益の拡大とともに納税額が約74億円とピークに達しましたが、その後は減益基調に合わせて納税額も縮小しています。実効税率については、繰延税金資産の取り崩しや税額控除等の影響で年度ごとに大きな差異が生じています。

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もっと知る

まとめと、関連情報・似た会社へ

ニチコン まとめ

業績
普通
営業益 前年比↓
配当
少なめ
1株 35円
安全性
普通
自己資本比率 45.6%
稼ぐ力
普通
ROE 4.5%(累計)
話題性
普通
ポジ 40%

「コンデンサーの老舗が、EV向け製品と家庭用蓄電システムで脱炭素時代の電力インフラを担う」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

DISCLAIMER

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最終更新: 2026/05/22 / データ提供: OSHIKABU