6592プライム

マブチモーター

MABUCHI MOTOR CO.,LTD.

最終更新日: 2026年3月28日

ROE7.9%
BPS128.2円
自己資本比率90.3%
FY2025/3 有報データ

世界を動かす小さな巨人、あなたの暮らしに寄り添う標準化モーターの王様

私たちは、モーターを通じ、夢と希望に満ちた、やすらぎのある社会の実現に貢献します。

この会社ってなに?

あなたが普段、車のパワーウィンドウを開け閉めしたり、ドアミラーの角度を調整したりするとき、その裏側ではマブチモーターの小さなモーターが力強く動いています。実は、自動車の快適な機能の多くを、この会社の製品が支えているのです。それだけでなく、家庭で使う電動歯ブラシやドライヤー、オフィスで使うプリンターの中にもマブチモーターが隠れているかもしれません。私たちの生活の様々な場面で「動かす力」を提供している、まさに縁の下の力持ちのような会社です。

小型DCモーターで世界シェアトップを誇るメーカー。FY2025決算は売上高2,004.2億円、営業利益254.67億円と堅調に推移しました。主力である自動車向けモーター事業の安定性を基盤としつつも、成長戦略として「3つのM領域(Medical, Mobility, Machinery & Measurement)」を掲げています。近年は日本パルスモーターの買収などM&Aを積極化し、産業機械や医療分野への事業ポートフォリオ転換を加速させており、この「脱・自動車依存」の成否が今後の株価を左右する最大の焦点です。

電気機器プライム市場

会社概要

業種
電気機器
決算期
12月
本社
千葉県松戸市松飛台430
公式
www.mabuchi-motor.co.jp

社長プロフィール

高橋 徹
高橋 徹
代表取締役社長 社長執行役員
挑戦者
当社は「国際社会への貢献とその継続的拡大」を経営理念に、より良い製品をより安く、より早く、より多く供給することに努めてきました。今後は、既存事業領域の深化と、3つの『M』領域(Mobility, Medical, Machinery)への事業展開を通じて、2030年に売上高3,000億円という目標を達成し、持続的な成長と企業価値向上を目指します。

この会社のストーリー

1946
科学の力を信じた兄弟の挑戦

創業者の馬渕健一が兄の協力を得て、小さな町工場でモーターの研究を開始。これが後のマブチモーターの原点となる。

1954
マブチモーター工業株式会社設立

馬渕モーター工業株式会社として正式に設立。世界初の高性能Uマグネットを使用した小型直流モーターを開発し、模型・玩具市場を席巻する。

1964
世界へ、海外生産の開始

香港に初の海外生産拠点を設立。低コスト・大量生産体制を構築し、グローバル市場での競争力を確立する。

1984
東京証券取引所市場第二部に上場

社会的な信用と資金調達力を高め、さらなる成長への基盤を築く。これを機に事業の多角化と技術開発を加速させる。

2000s
自動車電装分野への本格進出

ドアミラーやパワーウィンドウなど、自動車電装機器用モーターで世界トップシェアを獲得。事業の主軸を民生用から車載用へとシフトし、安定的な収益基盤を確立する。

2020s
事業ポートフォリオ変革への挑戦

「脱・自動車依存」を掲げ、日本パルスモーターや沖マイクロ技研のモーター事業を買収。医療や産業機器など新たな成長領域への展開を積極的に進める。

2030
新たな成長ステージへ

長期経営計画「経営計画2030」を策定。3つのM領域(Mobility, Medical, Machinery)を成長の柱とし、売上高3,000億円を目指す。

注目ポイント

世界トップシェアの小型モーター

自動車のドアミラーやパワーウィンドウに使われる小型モーターで世界トップクラスのシェアを誇ります。世界中の自動車産業を支える、縁の下の力持ち企業です。

積極的なM&Aで事業変革

従来の自動車依存から脱却し、医療や産業機器といった将来性のある分野へ積極的に進出。M&Aを通じて技術と製品ラインナップを強化し、持続的な成長を目指しています。

安定した株主還元

株主資本配当率(DOE)3.0~4.0%を目安とした安定的な配当方針を掲げています。また、継続保有で内容がグレードアップする特産品やQUOカードの株主優待も魅力です。

サービスの実績は?

150
製品平均単価
2024年推定値
汎用品中心
22,061
グループ従業員数
2025年時点
+M&A
106
1株当たり配当金(年間)
FY2025実績
DOE 3-4%目標
3.0-4.0%
株主資本配当率(DOE)目標
配当政策
安定配当重視
9,076百万円
従業員一人当たり売上高
FY2025
生産性向上
10.0%増
売上高成長率(YoY)
FY2024実績
成長継続

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 26.5円
安全性
安定
自己資本比率 90.3%
稼ぐ力
普通
ROE 7.9%
話題性
好評
ポジティブ 65%

配当・優待はもらえる?

少しもらえます
1株配当(最新期)
26.5
方針: DOE 3.0-4.0%基準
1株配当配当性向
FY2021/328.7553.1%
FY2022/333.7561.1%
FY2023/337.599.7%
FY2024/31975.2%
FY2025/326.525.0%
1期連続増配
株主優待
あり
権利確定月12月

当社は株主資本配当率(DOE)3.0〜4.0%を配当の目安として掲げ、安定的な利益還元を重視した方針をとっています。FY2025/3の配当額は106円と水準を維持しており、高い配当利回りが投資家の注目を集めています。今後もキャッシュフローの状況を踏まえ、資本効率を意識した持続的な還元を目指しています。

同業比較(収益性)

電気機器の同業他社平均と比べると…

ROE下回る
この会社
7.9%
業界平均
10.3%
営業利益率上回る
この会社
12.7%
業界平均
8.1%
自己資本比率上回る
この会社
90.3%
業界平均
52.3%

業績推移

儲かってるの?

順調に稼いでいます
売上高
FY2022/31,567億円
FY2023/31,787億円
FY2024/31,962億円
FY2025/32,004億円
営業利益
FY2022/3108億円
FY2023/3155億円
FY2024/3216億円
FY2025/3255億円

当社の売上高は、自動車電装機器用モーターのグローバル展開により、FY2021/3の約1,346億円からFY2025/3には約2,004億円へと順調に拡大を続けています。FY2025/3にはM&Aの寄与もあり最終利益が約263億円と大幅な増益を達成しました。今後は市場環境の変化を見据え、売上高2,130億円規模の成長を見込んでいます。

稼ぐ力はどのくらい?

まあまあの効率です
ROE
7.9%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
7.1%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
12.7%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2021/35.5%5.0%10.3%
FY2022/35.1%4.6%6.9%
FY2023/36.4%5.8%8.7%
FY2024/34.0%3.6%11.0%
FY2025/37.9%7.1%12.7%

売上原価の低減と生産自動化により、営業利益率はFY2024/3の11.0%からFY2025/3には12.7%へと改善傾向にあります。効率的な資産活用を進めたことで、ROA(総資産利益率)もFY2025/3には7.1%まで回復しました。今後はさらなる高付加価値製品へのシフトを通じた収益性の向上が期待されます。

財務は安全?

財務は安定しています
自己資本比率90.3%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
15.0億円
会社の純資産
3,342億円

自己資本比率はFY2025/3時点で90.3%と極めて高く、極めて強固な財務体質を維持しています。有利子負債は微増傾向にあるものの、潤沢な現預金を背景に実質無借金経営に近い健全性を保っています。この厚い自己資本を活かした積極的な成長投資や株主還元が可能な体制です。

お金の流れは?

健全なお金の流れです
本業で稼いだお金
+354億円
営業CF
投資に使ったお金
-105億円
投資CF
借入・返済など
-174億円
財務CF
手元に残ったお金
+248億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2021/387.4億円-130億円-113億円-42.3億円
FY2022/3102億円-105億円-101億円-2.6億円
FY2023/3317億円-156億円-118億円161億円
FY2024/3401億円-158億円-162億円244億円
FY2025/3354億円-105億円-174億円248億円

営業キャッシュフローは、主力製品の販売伸長によりFY2024/3には約401億円に達し、安定した稼ぐ力を確立しています。投資キャッシュフローは工場の自動化設備やM&Aに伴う支出を継続していますが、フリーキャッシュフローは過去3年でプラス転換し定着しました。強固なキャッシュ創出力は、継続的な株主還元を支える重要な基盤となっています。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

13【事業等のリスク】 当社グループの事業その他に関するリスクについて、投資家の判断に重要な影響を及ぼす可能性があると考えられる主な事項を記載しております
2また、必ずしもリスク要因に該当しない事項についても、投資家の判断上重要と思われる事項については、投資家に対する積極的な情報開示の観点からこれを記載しております
3なお、文中における将来に関する事項は、有価証券報告書提出日現在において、当社グループが判断したものであります
4(1)経済状況の変化 顧客の製品に搭載される当社製品の需要は、当社グループが販売している多様な市場における経済状況の影響を受けます
5したがって、日本、北米、欧州、アジアを含む当社グループの主要市場における景気後退及びそれに伴う需要の縮小等は、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2021/3196億円53.2億円27.2%
FY2022/3215億円71.8億円33.4%
FY2023/3270億円75.8億円28.1%
FY2024/3324億円196億円60.5%
FY2025/3351億円88.1億円25.1%

法人税等の支払額は各期の税引前利益に連動していますが、FY2024/3は特殊要因により税負担率が一時的に上昇しました。通常期の実効税率は概ね25〜33%の範囲で推移しています。FY2026/3予想では、税効果や事業環境の変化により税負担率の低下を見込んでいます。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
764万円
従業員数
17,408
平均年齢
43.3歳
平均年収従業員数前年比
当期764万円17,408-

電気機器業界の平均的な水準と比較しても高水準な給与体系を維持しています。世界シェアの高い小型モーター事業の収益性を基盤とし、グローバル展開による安定した利益創出が従業員の好待遇を支える構造となっています。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主41.9%
浮動株58.1%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関24.7%
事業法人等17.2%
外国法人等20.8%
個人その他34.7%
証券会社2.6%

安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 主な安定株主は公益財団法人マブチ国際育英財団。

日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)(15,056,000株)12.2%
馬渕 隆一(10,001,000株)8.1%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)(7,362,000株)5.96%
公益財団法人マブチ国際育英財団(6,165,000株)4.99%
有限会社プルミエ(4,137,000株)3.35%
馬渕 喬(4,021,000株)3.26%
馬渕 保(4,000,000株)3.24%
株式会社レイ・コーポレーション(3,492,000株)2.83%
STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001 (常任代理人 日置 貴史)(2,697,000株)2.18%
株式会社三菱UFJ銀行(2,021,000株)1.64%

創業家である馬渕一族や関連会社で一定の議決権を保有しており、創業者の強いガバナンスと経営の安定性が特徴です。一方で、日本マスタートラスト信託銀行をはじめとした機関投資家の保有比率も高く、長期的な株式安定保有と市場の評価がバランスよく両立しています。

会社の公式開示情報

役員報酬

4億4,600万円
取締役5名の合計

車載用および民生用小型モーターを主軸とするセグメント構成で、M&Aを通じた精密機器分野へのポートフォリオ拡充が重要なリスク分散戦略となっています。為替変動の影響を受けやすい事業構造である一方、徹底した生産効率化で高い利益率を確保しています。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 11名)
女性 3名(27.3% 男性 8
27%
73%
監査報酬
5,800万円
連結子会社数
35
設備投資額
102.6億円
平均勤続年数(従業員)
15.9
臨時従業員数
230

女性役員比率が27.3%と高く、多様性を重視した経営体制を構築しています。監査報酬5,800万円を投じた厳格な監査体制と35社の連結子会社を管理する強固なガバナンスにより、グローバル製造業としてのリスク管理を徹底しています。

会社の計画は順調?

B
総合評価
業績予想は比較的堅実だが、長期ビジョンの目標達成にはM&Aによる上積みが不可欠。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

経営計画2030(長期ビジョン)
FY2026〜FY2030
売上高: 目標 3,000億円 順調 (2,130億円 (FY26会社予想))
71%
営業利益率: 目標 15.0%以上 順調 (12.2% (FY26会社予想))
81.3%
ROIC: 目標 12.0%以上 順調 (9.0% (推定))
75%
FY2026 会社業績予想
FY2026
売上高: 目標 2,130億円 順調 (2,004.2億円 (FY25実績))
94.1%
営業利益: 目標 260億円 順調 (254.67億円 (FY25実績))
98%
純利益: 目標 215億円 順調 (262.72億円 (FY25実績))
122.2%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
FY20252,130億円2,004億円-5.9%
FY20241,880億円1,962億円+4.4%
FY20231,730億円1,787億円+3.3%
営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
FY2025260億円255億円-2.1%
FY2024188億円216億円+15.1%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

マブチモーターは現在、2030年を見据えた長期ビジョン「経営計画2030」を推進中です。売上高3,000億円、営業利益率15%以上という高い目標を掲げており、オーガニックな成長に加え、M&Aによる事業拡大が計画達成の鍵となります。業績予想の精度は比較的安定していますが、FY2025は売上・利益ともに期初予想を若干下回りました。長期目標達成に向け、買収した事業の収益貢献を早期に実現できるかが問われます。

この株を持っていたら儲かった?

この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。

過去5年間のTSR(株主総利回り)は、一貫してTOPIXをアンダーパフォームしています。これは、同社の株価が長期にわたり低迷し、市場全体の成長から取り残されていたことを示唆します。主力である自動車業界の構造変化に対する懸念や、成長ドライバーの不在が株価の重しとなってきました。今後は、M&Aによる非自動車分野の成長がTSRを改善させるための重要な鍵となります。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。

もし5年前に投資していたら?

FY2021初めに100万円投資した場合+45.0%
100万円 →145.0万円
45.0万円
年度末時点評価額損益TSR
FY202187.1万円-12.9万円-12.9%
FY202288.7万円-11.3万円-11.3%
FY2023113.0万円+13.0万円13.0%
FY2024112.2万円+12.2万円12.2%
FY2025145.0万円+45.0万円45.0%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残328,300株
売り残43,900株
信用倍率7.48倍
2026年3月19日時点
今後の予定
2026年12月期 第1四半期決算発表2026/04/28 (予定)
2026年12月期 第2四半期決算発表2026/08/14 (予定)
第85回定時株主総会2026/03/27

信用倍率は7.48倍と買い残が多く、短期的な需給面では上値が重くなる可能性があります。PER・PBRともに業界平均と比較して割安な水準にあり、バリュエーション面での割高感は限定的です。一方、配当利回りは6%を超えており、安定したインカムゲインを狙う投資家にとっては魅力的と言えるでしょう。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「やや好調
報道件数(30日)
142
前月比 +15.4%
メディア数
48
日本経済新聞, 株探, Yahoo!ファイナンス, PR TIMES ほか
業界内ランキング
上位 12%
電気機器 600社中 72位
報道のトーン
65%
好意的
25%
中立
10%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

M&A・事業拡大40%
新製品開発30%
決算・財務20%
その他10%

最近の出来事

2026年1月買収完了

日本パルスモーターの全株式を取得し、産機・医療向け事業の強化を完了。

2025年10月事業提携

京都ヒューマノイドアソシエーションと連携し、国産ロボット向けモノづくり体制を構築。

2025年7月新製品

高分解能レゾルバセンサー搭載の移動体用ブラシレスモーター「IR-74BZA」を販売開始。

マブチモーター まとめ

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 26.5円
安全性
安定
自己資本比率 90.3%
稼ぐ力
普通
ROE 7.9%
話題性
好評
ポジティブ 65%

「『モーター界の巨人』が自動車市場の変革期を乗り越えるべく、M&Aで事業ポートフォリオを再構築中」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/04/07 / データ提供: OSHIKABU