マブチモーター6592
MABUCHI MOTOR CO.,LTD.
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが普段、車のパワーウィンドウを開け閉めしたり、ドアミラーの角度を調整したりするとき、その裏側ではマブチモーターの小さなモーターが力強く動いています。実は、自動車の快適な機能の多くを、この会社の製品が支えているのです。それだけでなく、家庭で使う電動歯ブラシやドライヤー、オフィスで使うプリンターの中にもマブチモーターが隠れているかもしれません。私たちの生活の様々な場面で「動かす力」を提供している、まさに縁の下の力持ちのような会社です。
小型DCモーターで世界シェアトップを誇るメーカー。2025期決算は売上高2,004.2億円、営業利益254.67億円と堅調に推移しました。主力である自動車向けモーター事業の安定性を基盤としつつも、成長戦略として「3つのM領域(Medical, Mobility, Machinery & Measurement)」を掲げています。近年は日本パルスモーターの買収などM&Aを積極化し、産業機械や医療分野への事業ポートフォリオ転換を加速させており、この「脱・自動車依存」の成否が今後の株価を左右する最大の焦点です。
会社概要
- 業種
- 電気機器
- 決算期
- 12月
- 本社
- 千葉県松戸市松飛台430
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/12期 | 5.5% | 5.0% | - |
| 2022/12期 | 5.3% | 4.8% | - |
| 2023/12期 | 6.6% | 6.0% | - |
| 2024/12期 | 4.1% | 3.7% | 11.0% |
| 2025/12期 | 8.0% | 7.2% | 12.7% |
| 2025/12期 | 10.0% | 7.2% | 12.7% |
売上原価の低減と生産自動化により、営業利益率は2024/03期の11.0%から2025/03期には12.7%へと改善傾向にあります。効率的な資産活用を進めたことで、ROA(総資産利益率)も2025/03期には7.1%まで回復しました。今後はさらなる高付加価値製品へのシフトを通じた収益性の向上が期待されます。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/12期 | 1,346億円 | — | 143億円 | 54.2円 | - |
| 2022/12期 | 1,567億円 | — | 143億円 | 55.2円 | +16.4% |
| 2023/12期 | 1,787億円 | — | 194億円 | 75.3円 | +14.0% |
| 2024/12期 | 1,962億円 | 216億円 | 128億円 | 50.5円 | +9.8% |
| 2025/12期 | 2,004億円 | 255億円 | 263億円 | 105.9円 | +2.1% |
当社の売上高は、自動車電装機器用モーターのグローバル展開により、2021/03期の約1,346億円から2025/03期には約2,004億円へと順調に拡大を続けています。2025/03期にはM&Aの寄与もあり最終利益が約263億円と大幅な増益を達成しました。今後は市場環境の変化を見据え、売上高2,130億円規模の成長を見込んでいます。 【2025/12期実績】売上2004億円(前期比2.1%)、営業利益255億円、純利益263億円。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
電気機器の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
車載用および民生用小型モーターを主軸とするセグメント構成で、M&Aを通じた精密機器分野へのポートフォリオ拡充が重要なリスク分散戦略となっています。為替変動の影響を受けやすい事業構造である一方、徹底した生産効率化で高い利益率を確保しています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 2,130億円 | — | 2,004億円 | -5.9% |
| 2024期 | 1,880億円 | — | 1,962億円 | +4.4% |
| 2023期 | 1,730億円 | — | 1,787億円 | +3.3% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 260億円 | — | 255億円 | -2.1% |
| 2024期 | 188億円 | — | 216億円 | +15.1% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
マブチモーターは現在、2030年を見据えた長期ビジョン「経営計画2030」を推進中です。売上高3,000億円、営業利益率15%以上という高い目標を掲げており、オーガニックな成長に加え、M&Aによる事業拡大が計画達成の鍵となります。業績予想の精度は比較的安定していますが、2025期は売上・利益ともに期初予想を若干下回りました。長期目標達成に向け、買収した事業の収益貢献を早期に実現できるかが問われます。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
日本パルスモーターの全株式を取得し、産機・医療向け事業の強化を完了。
京都ヒューマノイドアソシエーションと連携し、国産ロボット向けモノづくり体制を構築。
高分解能レゾルバセンサー搭載の移動体用ブラシレスモーター「IR-74BZA」を販売開始。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
自己資本比率は2025/03期時点で90.3%と極めて高く、極めて強固な財務体質を維持しています。有利子負債は微増傾向にあるものの、潤沢な現預金を背景に実質無借金経営に近い健全性を保っています。この厚い自己資本を活かした積極的な成長投資や株主還元が可能な体制です。 【2025/12期】総資産3702億円、純資産3342億円、自己資本比率72.5%、有利子負債2.0億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/12期 | 87.4億円 | 130億円 | 113億円 | 42.3億円 |
| 2022/12期 | 102億円 | 105億円 | 101億円 | 2.6億円 |
| 2023/12期 | 317億円 | 156億円 | 118億円 | 161億円 |
| 2024/12期 | 401億円 | 158億円 | 162億円 | 244億円 |
| 2025/12期 | 354億円 | 105億円 | 174億円 | 248億円 |
営業キャッシュフローは、主力製品の販売伸長により2024/03期には約401億円に達し、安定した稼ぐ力を確立しています。投資キャッシュフローは工場の自動化設備やM&Aに伴う支出を継続していますが、フリーキャッシュフローは過去3年でプラス転換し定着しました。強固なキャッシュ創出力は、継続的な株主還元を支える重要な基盤となっています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率が27.3%と高く、多様性を重視した経営体制を構築しています。監査報酬5,800万円を投じた厳格な監査体制と35社の連結子会社を管理する強固なガバナンスにより、グローバル製造業としてのリスク管理を徹底しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 764万円 | 17,408人 | - |
電気機器業界の平均的な水準と比較しても高水準な給与体系を維持しています。世界シェアの高い小型モーター事業の収益性を基盤とし、グローバル展開による安定した利益創出が従業員の好待遇を支える構造となっています。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
過去5年間のTSR(株主総利回り)は、一貫してTOPIXをアンダーパフォームしています。これは、同社の株価が長期にわたり低迷し、市場全体の成長から取り残されていたことを示唆します。主力である自動車業界の構造変化に対する懸念や、成長ドライバーの不在が株価の重しとなってきました。今後は、M&Aによる非自動車分野の成長がTSRを改善させるための重要な鍵となります。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/12期 | 120円 | 39.9% |
| 2017/12期 | 120円 | 40.0% |
| 2018/12期 | 135円 | 39.6% |
| 2019/12期 | 135円 | 63.1% |
| 2020/12期 | 135円 | 99.5% |
| 2021/12期 | 115円 | 53.1% |
| 2022/12期 | 135円 | 61.1% |
| 2023/12期 | 150円 | 99.7% |
| 2024/12期 | 76円 | 75.2% |
| 2025/12期 | 106円 | 100.1% |
| 権利確定月 | 12月 |
当社は株主資本配当率(DOE)3.0〜4.0%を配当の目安として掲げ、安定的な利益還元を重視した方針をとっています。2025/03期の配当額は106円と水準を維持しており、高い配当利回りが投資家の注目を集めています。今後もキャッシュフローの状況を踏まえ、資本効率を意識した持続的な還元を目指しています。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 87.1万円 | 12.9万円 | -12.9% |
| 2022期 | 88.7万円 | 11.3万円 | -11.3% |
| 2023期 | 113.0万円 | 13.0万円 | 13.0% |
| 2024期 | 112.2万円 | 12.2万円 | 12.2% |
| 2025期 | 145.0万円 | 45.0万円 | 45.0% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
信用倍率は7.48倍と買い残が多く、短期的な需給面では上値が重くなる可能性があります。PER・PBRともに業界平均と比較して割安な水準にあり、バリュエーション面での割高感は限定的です。一方、配当利回りは6%を超えており、安定したインカムゲインを狙う投資家にとっては魅力的と言えるでしょう。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/12期 | 196億円 | 53.2億円 | 27.2% |
| 2022/12期 | 215億円 | 71.8億円 | 33.4% |
| 2023/12期 | 270億円 | 75.8億円 | 28.1% |
| 2024/12期 | 324億円 | 196億円 | 60.5% |
| 2025/12期 | 351億円 | 88.1億円 | 25.1% |
法人税等の支払額は各期の税引前利益に連動していますが、2024/03期は特殊要因により税負担率が一時的に上昇しました。通常期の実効税率は概ね25〜33%の範囲で推移しています。2026/03期予想では、税効果や事業環境の変化により税負担率の低下を見込んでいます。
もっと知る
まとめと、関連情報・似た会社へ
マブチモーター まとめ
「『モーター界の巨人』が自動車市場の変革期を乗り越えるべく、M&Aで事業ポートフォリオを再構築中」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。