シンフォニアテクノロジー6507
SINFONIA TECHNOLOGY CO.,LTD.
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが毎日使うスマートフォンやパソコン、その心臓部である小さなチップ(半導体)を作る過程で、シンフォニアテクノロジーの技術が活躍しています。ウエハーと呼ばれる半導体の材料を、クリーンルーム内で精密に運ぶための装置を提供しているのです。また、あなたが飛行機に乗って旅行するとき、そのエンジンの始動や電気システムを支える部品にも同社の製品が使われています。さらに、駅の自動改札機やエレベーターなど、社会のインフラを陰で支えるモーター技術も手がけており、私たちの生活の様々な場面に関わっています。
シンフォニアテクノロジーは、半導体製造装置向けや航空宇宙分野を核に急成長を遂げている精密機器メーカーです。2025年3月期には売上高1,191.5億円(前期比16.1%増)、営業利益157.34億円(同57.2%増)と大幅な増収増益を達成しました。特にAI半導体関連の旺盛な設備投資需要を的確に捉え、収益性を大きく改善させています。株価もこの成長を背景に52週高値を更新し続けており、市場の期待は非常に高い状況です。
会社概要
- 業種
- 電気機器
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都港区芝大門1-1-30 芝タワー
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 7.2% | 3.4% | - |
| 2022/03期 | 10.6% | 4.9% | - |
| 2023/03期 | 13.9% | 6.6% | - |
| 2024/03期 | 11.0% | 5.7% | 9.8% |
| 2025/03期 | 15.7% | 8.8% | 13.2% |
| 3Q FY2026/3 | 10.6%(累計) | 5.0%(累計) | 11.3% |
収益性指標は直近数年で著しく向上しており、ROE(自己資本利益率)は2025/03期に15.1%まで上昇するなど、資本効率が大きく改善しています。営業利益率も2021/03期の5.6%から直近では13.2%にまで改善しており、付加価値の高い製品構成へのシフトが奏功しています。適正な資産運用とコスト管理により、株主の期待に応える収益力を確保しています。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 873億円 | — | 36.8億円 | 124.5円 | - |
| 2022/03期 | 946億円 | — | 55.9億円 | 195.0円 | +8.3% |
| 2023/03期 | 1,088億円 | — | 81.0億円 | 287.2円 | +15.0% |
| 2024/03期 | 1,027億円 | 100億円 | 75.1億円 | 266.2円 | -5.7% |
| 2025/03期 | 1,192億円 | 157億円 | 121億円 | 428.9円 | +16.1% |
当社の売上高は2021/03期の873億円から2025/03期には1,192億円へと順調に拡大しており、半導体搬送装置や航空宇宙関連事業の需要増が業績を牽引しています。営業利益についても2025/03期には157億円に達するなど、効率的な受注と生産体制の構築により大幅な利益成長を実現しました。2026/3期もこの成長基調は継続する見通しであり、高水準の収益性を維持しています。 【3Q 2026/03期実績】売上824億円(通期予想比66%)、営業利益93億円(同56%)、純利益71億円(同62%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
電気機器の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
事業リスクとして、特定分野の需要変動や他社との価格競争が挙げられており、技術オリエンテッドな戦略による収益構造の多角化が重要視されています。半導体関連や航空宇宙、社会インフラといったセグメントが収益の柱となっており、リスク分散を図る経営を行っています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2023期 | 1,000億円 | — | 1,088億円 | +8.8% |
| 2024期 | 1,000億円 | — | 1,027億円 | +2.7% |
| 2025期 | 1,100億円 | — | 1,192億円 | +8.3% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2023期 | 80億円 | — | 116億円 | +45.3% |
| 2025期 | 115億円 | — | 157億円 | +36.8% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
旧中計「NEW STAGE 2024」では売上高目標は未達でしたが、利益率とROEの目標は大きく上回り、収益性改善に成功しました。現行計画「NEXT DREAM」では、初年度となる2026期の会社予想で売上高1,250億円、営業利益165億円を掲げており、前倒し達成も視野に入ります。特に近年の業績予想は期初時点で保守的であり、期中に大幅な上方修正を繰り返す傾向があるため、市場の期待は常に会社計画を上回っています。
最新ニュース
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メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
第3四半期決算にて経常利益が前年同期比4.4%増の97.6億円となり、半導体および航空宇宙分野の堅調な需要が裏付けられた。
電磁クラッチ製造の大崎電業社の全株式を取得。技術継承とグループの事業基盤強化を目的とした戦略的買収を実施。
中期経営計画「SINFONIA NEXT DREAM」の達成に向け、航空宇宙分野での生産キャパシティ拡大等の施策を加速。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
財務基盤は強固に推移しており、2025/03期時点の自己資本比率は58.7%という高い健全性を維持しています。近年は成長投資に向けた有利子負債の活用も見られますが、強固な利益蓄積により純資産は801億円へと着実に増加しています。今後も成長のための戦略的投資を行いつつ、盤石な財務体質を維持していく方針です。 【3Q 2026/03期】総資産1484億円、純資産867億円、自己資本比率46.0%、有利子負債221億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 68.1億円 | 29.1億円 | 8.4億円 | 39.0億円 |
| 2022/03期 | 29.5億円 | 18.5億円 | 47.6億円 | 11.0億円 |
| 2023/03期 | 60.3億円 | 40.6億円 | 12.8億円 | 19.8億円 |
| 2024/03期 | 98.4億円 | 75.0億円 | 23.6億円 | 23.4億円 |
| 2025/03期 | 114億円 | 19.1億円 | 89.6億円 | 94.6億円 |
営業活動によるキャッシュフローは2025/03期に114億円を創出するなど、安定した本業の稼ぐ力が確認できます。投資活動については将来の成長に向けた積極的な設備投資を継続していますが、それ以上に営業CFが強いためフリーキャッシュフローは安定的にプラスを維持しています。財務CFのマイナスは配当支払や借入返済を積極的に進めていることを示しており、健全な資金繰りを行っています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は15.4%と改善傾向にあります。監査体制については監査報酬4,900万円を投じて適正性を担保しており、連結子会社10社を擁する企業規模に相応しいガバナンス体制を構築しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 690万円 | 3,744人 | - |
従業員平均年収は690万円となっており、製造業としては安定した水準を維持しています。半導体製造装置や航空宇宙といった専門性の高い技術分野での収益を背景に、堅実な賃金体系が形成されていると考えられます。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
同社のTSR(株主総利回り)は、2022期から継続してTOPIXをアウトパフォームしており、その差は年々拡大しています。特に2025期には658.9%という驚異的な数値を記録し、TOPIX(213.4%)を445.5ポイントも上回りました。これは、半導体製造装置関連や航空宇宙分野の急成長による業績拡大と、それに伴う株価の大幅な上昇が主な要因です。積極的な株主還元姿勢も示しており、業績成長と株価上昇が株主価値を最大化させる好循環に入っていることを示しています。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 4円 | 20.9% |
| 2017/03期 | 7円 | 26.2% |
| 2018/03期 | 7円 | 19.8% |
| 2019/03期 | 40円 | 25.7% |
| 2020/03期 | 30円 | 52.7% |
| 2021/03期 | 35円 | 28.1% |
| 2022/03期 | 50円 | 25.6% |
| 2023/03期 | 75円 | 26.1% |
| 2024/03期 | 70円 | 26.3% |
| 2025/03期 | 115円 | 26.8% |
現在、株主優待制度は実施しておりません。
当社は株主への還元を経営の重要課題と位置づけており、配当性向30%を目安とした安定かつ成長性のある還元を実施しています。業績の拡大に併せて1株当たりの配当金を増額させており、株主還元への姿勢は非常に積極的です。今後も利益成長と連動した着実な還元政策を継続する見通しです。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 140.6万円 | 40.6万円 | 40.6% |
| 2022期 | 147.6万円 | 47.6万円 | 47.6% |
| 2023期 | 180.8万円 | 80.8万円 | 80.8% |
| 2024期 | 361.5万円 | 261.5万円 | 261.5% |
| 2025期 | 658.9万円 | 558.9万円 | 558.9% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PER・PBRともに業界平均を上回っており、市場から高い成長期待が寄せられていることが窺えます。信用倍率は1.90倍と比較的落ち着いており、過熱感は限定的です。今後は、市場の高い期待に応え続けられるかが、現在の株価水準を維持・向上させる上での焦点となります。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 48.1億円 | 11.3億円 | 23.6% |
| 2022/03期 | 79.0億円 | 23.1億円 | 29.2% |
| 2023/03期 | 120億円 | 39.0億円 | 32.5% |
| 2024/03期 | 105億円 | 30.3億円 | 28.7% |
| 2025/03期 | 159億円 | 38.4億円 | 24.1% |
法人税等の支払額は利益の成長に伴い推移しており、税引前利益に対して概ね妥当な水準で推移しています。2025/03期の実効税率は24.1%と標準よりも低くなっていますが、これは税効果会計の適用等による一時的な要因を含んでいる可能性があります。2026/03期予想では約31.5%と標準的な税率に戻る想定であり、安定した納税を継続しています。
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シンフォニアテクノロジー まとめ
「神戸製鋼所から独立した重電の古豪が、半導体と航空宇宙の波に乗り、株価8倍の大変身を遂げた精密機器メーカー」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。